んほ?
[少し窓の外でも見ていた頃だろうか、廊下に鳴り響く音が遠くから近付いてくる。(>>100)
そのスピードは早く、春の哀愁を散らすような忙しない音であり
だからとて憎めるはずもなく、近付く毎に口角を上げさせる待ち侘びた音であった。
しかし、滑り込むように現れた本日最後の客であるその人物は
両手を合わせて謝罪の姿勢をし、頭を下げたのである。
当たり前と言えば当たり前か、11分から更に時間は過ぎ37分ほど待っていたのだから。]
むつりんはホント、素直だねえ〜?
片付けしてたで通しちゃえばいいのに。
[忘れてたなど申告されなければ分かる筈もないことを、訂正してまで述べる姿に怒る気など沸くわけもなく。
かと言って、元々怒る心算などありもしなかったことは
謝るその頭に伸ばした指先が何よりも雄弁に語っているだろう。]
(110) 2014/03/21(Fri) 20時頃