―広場へ―
うわわっ…!び、ビックリした!!
[ぼーっとしていたのは自分の方なのに、先に謝罪の言葉を受け>>13、慌ててこちらも深々と頭を下げた。]
す、すみません。僕の不注意で…
[肩のオウムが真似をして「スミマセン、スミマセン」と繰り返す。こら、黙れ、と手で鳥が騒ぐのを制し、再度謝罪の言葉を続けた。]
あ、ごめんなさい、コイツね、まだ躾が出来てなくて…
[道化の頃のおどけた様な自身の言葉に、突然喉の奥から嫌悪の塊が飛び出しそうな気がした。とても、気持ちが悪い。]
(駄目だ、ここに居たら、駄目だ。この人に、何をしてしまうかワカラナイ…)
[スミマセンでした、と一言残し、足早に広場を通り抜ける。どこへ向かったら良いのかも分からないまま歩調を早めた。青年が持っていた楽器を見たせいか、鳥がどこぞで聞いたことのあるクラシック音楽のような歌を陽気に歌い始めたので、苛立って鳥の喉のあたりを強く握り締めた。]
(44) 2014/07/30(Wed) 02時半頃