正直言えば、僕ははじめから二人が怪しいと睨んでいました
ソフィアという少女が死んだとき、僕らは何もしていなかった
彼女はただシチューを飲んだだけです
シチューを作りだし手渡したのは誰でしょうか?
そう。ヒューさんです
しかし、思いのほか毒の効きが遅かったのでしょう
早く火蓋を切りたい。物語を始めたいサミュエルは金属的な何かを取り出して、ソフィアという少女に近づいていきました
サミュエルがソフィアに手を出す前に、ようやくそこで毒は効きはじめました
ここでもう一度思い出してください
誰が毒だと言いましたか?
…そう。ソフィアに手をかけようとしたサミュエル自身です
つまり、彼女は誰が一番最初に死ぬのかわかっていたのです
こうして推理立てて考えていくと、おのずとシロイハコの作者はわかってきます
…そうです。ヒューさんとサミュエルの二人です
[僕は断言する様にはっきりと二人の名を読み上げた。]
(21) 2013/06/05(Wed) 02時半頃