64 さよならのひとつまえ
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[丞を拒んだ店の入り口を、平均身長は難なく潜り抜ける。 通された鉄板の席、向かい合うように座れば観光か、と聞かれた。 異国人扱いは久々だな、などとしみじみ感じながら、説明を聞いていく。
間違いなく自分がやったら惨事になる事が見えていたので、ヘラやボウルの主導権は全て渡す。 堤防を作り、そっと流し込む手付きに視線を注いでいれば、丞が見た害虫の姿には気付かなかっただろう。
真夏の天体観測は主に山で行われるので、虫ごときでぴーぴー言っていられないのだが。]
(+36) 2014/03/31(Mon) 12時頃
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[堤防を越え、溢れた生地は混ぜられる。 生地を突きながら、言い訳めいた言葉を並べる丞に苦笑する。]
や、大丈夫、何が正しいのかわかんないから 丞に任せる、全部任せる
[だから責任はそっちにある、と全てを押し付けた。 本当に、全てを押し付けた。
焼けた端を剥がし、鉄板で焦がしては口に運ぶ。]
……なんか、この食べ方が本当にあってるのかどうか、 全くわからないのが怖くない……?
俺ちゃんともんじゃ食べたよって言い張れんのかな、正解がわからない……
……いや、美味しいんだけどね……?
[そんな感想を述べながら、焦げかけた一片を冷ますように息を吹きかける。*]
(+37) 2014/03/31(Mon) 12時頃
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TO:小熊 成斗>>+28 TITLE:俺はカピバラが好きだけどデコ絵(ここで途切れている) MESSAGE: 世の中に認められる前に画集なんて想像できない。 あ、背景書かせて貰えるようになったら、あの公園の猫は描く。 資料を紐井屋が撮影してくれたしな あいつが同行してくれたお陰でカラーになったんだ。 図々しいよな、あいつら。団地の人らもちょくちょく飯やってるらしい
うお、一瞬銅像かと思った。 ん、なんか…すごい旨そうだな政宗(仮名)…。 ――――――――――――――
(+38) 2014/03/31(Mon) 12時頃
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[アルバムを持って成斗の部屋を訪ねた時>>+26は、じっくり選んで良いと言ったにもかかわらず、その場で選ぶようだった。]
断髪式、行けなくてごめんなー。 さっぱりしたな。
[成斗の赤い髪を眺める。 アルバムを見ているからか、いつもより近くに見えるその色を、わしゃわしゃとかき回してみた。]
へっへーん。おっとこまえじゃーん?
[文句を言われたならそんな風に笑って言う。]
(33) 2014/03/31(Mon) 12時半頃
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[4枚抜かれた写真に首を傾げた。 同じクラスだった為、彼の写真は比較的多い。]
そんだけで良い? 体育祭の時のとか、食堂で早食い競争した時のとかあるし。 あとこれおすすめ!
[部屋に遊びに来た成斗を撮った写真を一枚抜いて渡す。 撮影者は自分ではない。 試してみなよとカメラの操作を教えながら環が撮ったのだったか。 成斗の表情が良く撮れていて、なんとなく気に入っていた写真だ。]
(34) 2014/03/31(Mon) 12時半頃
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お礼とかいらないよ。だって友だちじゃん。 でも僕さくらんぼ好きー。 離れてもさくらんぼの赤みたら、成斗思い出すかもね。
[へへ、と笑って普段教室でしていたように、拳を成斗の胸に軽くぶつけて部屋へと戻った。
途中、受信したメールを見て。 大きく深呼吸をした。]
(35) 2014/03/31(Mon) 12時半頃
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To:らいじ>>*4 Sub:明日 body: 昼前、中庭で待ってる。
(*7) 2014/03/31(Mon) 12時半頃
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[プリンは、結局3個食べて満足してしまった。 口の中が甘い。 環は何個食べたのだろう。 余った分は朝に食べようと冷蔵庫に入れておく。
甘いものを食べたからか、それとも環と一緒に騒ぎながら食べたからか。 あるいはその両方だったからかもしれない。 いつものように笑える。 大丈夫だ。 いつもと、何も変わらない。
ぎゅっと拳を握り締める。]
(36) 2014/03/31(Mon) 12時半頃
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……ねえ、たまちゃん。 僕は大丈夫って、僕なら大丈夫だって言ってくれる?
[何故とも何がとも言わずに、環に頼む。 聞かないでいてくれるから、今はまだ何も言わない。 握り締めた手は、少し震えている。
メールを送ったことは後悔していない。 それでも後一歩の勇気を。 環に頼んだ。**]
(37) 2014/03/31(Mon) 12時半頃
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ー翌朝・バス停ー
[宣言通り>>15アリスは見送りには来なかった。それでも律儀な彼のことだ、きっと見ていてくれるのだろう。これまで自分が見送ってきたように、あの場所で、あの小さなサボテンと共に。
ありすは愛に溢れているのだと思う。 だからこそ花に捧げてしまう。捧げすぎてしまう。
もしこれから、彼が心の底から愛する人を見つけたなら。その時は、きっと誰よりも見事な花を咲かせるのではと、勝手な想像を寄せる。]
(+39) 2014/03/31(Mon) 12時半頃
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(それが俺でなくても構わない。)
[たとえ隣に立つことが叶わなくとも、彼がどこかで笑ってくれることが、一番の喜びなのだから。
もちろんそう割り切るには、昨日の思い出が鮮やかすぎて、難しいけれど。]
...とりあえず、その時が来るまでは。
[携帯を取り出し、一通のメールを作成する。]
(+40) 2014/03/31(Mon) 12時半頃
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To:ありす Title:まず [本文] 霧吹き使っておけ。
(+41) 2014/03/31(Mon) 12時半頃
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[バスに乗り込み座席に座る。 まず果たさなければならないのは自分のこと。
あの大好きで、大嫌いな人達と。
決別する勇気を持てるように。**]
(+42) 2014/03/31(Mon) 13時頃
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― 夜・繁華街>>+35 ―
成る程…… お前の一人暮らししてるとこもダメそうか?
えーと、シリウス。
[引き渡された古いCDの中で、崖の上の木星、と始まる曲の歌詞が頭にちらつく。 そういえば保元が何かと見誤った星だったような。 自信が無いのでわざわざ確認しなかったが。
此処からはどの方角にあるかか不明な東京タワーやスカイツリーに昇ったらマシなんだろうか。 しかし、上ではなく前方の夜景側しか見れないかもしれない。今度調べて――と深く考えていると、定良を見失う。
が、直ぐに見付けてくれたのではぐれずに済む*]
(+43) 2014/03/31(Mon) 13時頃
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― 夕飯>>+36>>+37 ―
眼、痛くないか
[煙が気持ち眼に染みそうなので、新しいおしぼりを貰う。 渡した時に視線が合い、赤く色付いた目許の色彩を追う。 何度も謝ると、空気を壊すと理解してるから、気付かないふりをする。]
食えりゃいいんだ。 こち鶴で見たもんじゃと一緒だからな
[悩ましい顔つきで鉄板と睨めっこしている定良に週間ウィングで長いこと連載してる漫画を引き合いに出して告げた。 大きいヘラで俺もごそっと取り皿に取り、冷ましながら食べてみる。 しょっぱいことはしょっぱいが……味が濃い、なんか。]
(+44) 2014/03/31(Mon) 13時頃
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お好み焼きも頼むなら、ご飯貰おうかな…
[米はあまり好かないが、大阪で食べた時は米も一緒に食べたはずだ。 お前もいるか?と尋ねたがどうだったか。 注文した時はなんか、変な顔をされた。
まだ鉄板に残ってるもんじゃを撮影した所で、本格的に携帯の電池は死んだ*]
(+45) 2014/03/31(Mon) 13時頃
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/* (>>5:+45 ススム) おこめくえ!ヾノ。ÒㅅÓ)ノシおこめくえ!
(-21) 2014/03/31(Mon) 13時頃
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− 翌朝−自宅 −
[牛乳に浸したシリアルをもそもそと口に運ぶ。 受験が終わってから一切開かなかった赤本を、復習変わりに開いた。
大学生活について、予備知識以外の知識は殆ど持ち合わせていない。 まだ時間割が確定していないのだから、バイトを探すならばそのあたりを詰めた上で探すべきなのだろうけれど。
泣きすぎて、頭が重い。 ちょっと、尋常じゃなく泣きすぎた。
もうあと二年もすれば成人だぞ、と言い聞かせながら、無意識にスマートフォンに伸びた手をそのまま下に下ろす。 代わりに右手はスプーンを掴み、黙々と中身を口に運ぶ。 一杯で足りるはずもなく、おかわりは砂糖の溶けた牛乳にそのまま足されることになる。 牛乳が足りなければ、また、足して。]
……んむ、
[押し込むように、飲み込むように、三杯目。 壁掛け時計は、バスの出発時間を指す。*]
(+46) 2014/03/31(Mon) 13時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/31(Mon) 13時半頃
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− 昨晩−夕飯>>+44 −
ん?何で? 全然普通だよー
[ヘラを行儀悪く口にくわえたまま、問い掛けに首を傾げる。 視線が合っているようで、微妙に合っていないのは彼が自分の瞳ではなく、目元を見ているからだろうか。
ヘラで掬われ、小皿に盛られるもんじゃに瞬いて、]
……取り皿に取っちゃうと、なんか、 食べ物のビジュアルしてないね……
[率直な、感想だった。 オブラートに包むという気遣いは、あまりない。]
(+47) 2014/03/31(Mon) 13時半頃
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米はー、いいかな 今はなんか、いろいろこっち挑戦してみたいし
[そう提案しながら、メニューを広げあれかこれかと思案する。 しかしこれはこれでやはりジャンクフードだよな、と、二度目の堤防作りに立候補する。 その堤防が呆気なく決壊したり、床を這う例のお方の姿をようやく見つければ見なかったふりをしたり。
兎にも角にも、ありふれたやり取りは傍目には自然な友人同士に見えた事だろう。 その内で起こり、終わったことなんて、二人の中に秘めておけばいい。
時間をかけて、少しずつを口に運んでいれば、少量でも腹は膨れる。
丞を倣い、食べ終わった後の鉄板を写真に写せばメールを作成した。**]
(+48) 2014/03/31(Mon) 13時半頃
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−−−−−−-
To:利一 Sub:やっぱこっちあそびにきなよ
なんかいろいろ楽しいよ こんどおいで
おれも観光したいけど、ひとりだとやっぱ寂しいし
今日はもんじゃたべたv(*'-^*)b
[画像:空の鉄板。対面に見切れる掌]
−−−−−−-
(+49) 2014/03/31(Mon) 13時半頃
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―朝のこと・バス前にて―
[やや睡眠不足と泣いたような目はしていたかもしれないが、きっと表情は晴れやかに。 食堂で昼用に買い込んだ鯖サンドと、いちご牛乳を突っ込んだ鞄を下げて、バスの傍らに立つ]
んじゃ、元気でな。 近場来たら遊ぼうぜ。メールもするし。
[見送ってくれる人へ、そう声を掛け。 睦井が居れば、片付けの進捗を聞いてから。 あのカツオのゆるキャラって怖くね? とか話したり]
(+50) 2014/03/31(Mon) 14時頃
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[それから。 きらきらと朝日の似合う、金髪が見えたなら。 来てくれたことに、嬉しげに目を細めてから、彼の行動を見守り]
ところで、まきちん。 いらねーんなら、おれが貰っとくけどいいのか。
[ポケットからひよこピックを取り出して、問いかけた]
(+51) 2014/03/31(Mon) 14時頃
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[いよいよ出立が迫れば。 主張し過ぎない可愛らしさの花束を、ぐっと握り]
…――んじゃ、またな!
[学期終わりのあいさつみたいな、明るい声で。 花束をかるく揺らして、笑ってバスに乗り込んでいった]
(+52) 2014/03/31(Mon) 14時頃
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→朝のこと・バス中へ―
[座席に着くと、荷物を降ろす間も惜しく窓にはりつき。 ひとが、寮が、見えなくなるまで。 ずっと。外を見たままだった。
やがて車内へ視線を戻せば。 おなじ出立の保科は落ち着いているように見えて。 少々きまり悪げに、居住まいを正した]
なっちゃんは…
[話しかけても大丈夫かと、様子をうかがってから*]
どこ行くんだ?
(+53) 2014/03/31(Mon) 14時頃
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――――――――――――――
TO:智明>>*7 FROM:頼児 TITLE:Re.明日 本文: わかた バス見送ったあとてごうかな
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(*8) 2014/03/31(Mon) 14時頃
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[朝食を食べ進めつつ、昨夜の、明智からの返信を確かめる。 彼からにしては、やけに簡素な気もするが、メールなど基本的に用件が伝わればそれでいい。 最近になって、そうでないメールもあるということを知ったけれど。 それらのメールは、すべて、保護がかけてあるあたり、我ながらムズムズする。]
ダメ出し大会かな、こりゃ……。
[用件はきっと、昨日の断髪式の写真のことだろう。 画像を開いて見るが、なかなかにひどい。 何を言われるやらと、内心少しハラハラしていた**]
(38) 2014/03/31(Mon) 14時半頃
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/* メモに落とすのもあれかと思って追記しなかったけど! ナルナル、気にしててくれてありがとな! 追い抜け追い越せ引っこ抜けの朔太郎は今日もバイトなので頑張ります!!
増税…まじ…うらむ。
(-22) 2014/03/31(Mon) 14時半頃
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今日、窓を開けたら 季節の足音聞いたよ
[微かに歌いながら、指先はボタンをかつかつと押し。 もう一通認めるのは、遠く離れた元同室相手。 世紀の大告白を残していった、勇気のある小鳥谷へ。]
あぁ 君の仕草や笑顔が …僕の
[歌詞は曇り空に吸い込まれて消えていく。 空から小さな雨粒が落ちてくる。 細やかな音で、声を掻き消してしまうように。]
(39) 2014/03/31(Mon) 15時頃
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…僕の 全てさ
(-23) 2014/03/31(Mon) 15時頃
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