130 Gift-画面の向こうの貴方へ-
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雑貨屋 ティモシーは、メモを貼った。
momoten 2015/10/26(Mon) 22時頃
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[時は十月二十六日、青空高く今日も晴れ。
リンリンと鳴るは玄関の呼び出しベル。 細やかな刺繍が施されたリボンタイを締め上げ、 慌てず騒がず、クローゼットに別れを告げる。
木製の螺旋階段をトントンと下りれば、 明け放していた玄関を覗く青年がひとり。 『Link Gift』と提携している灰狼宅急便のアルバイトだ。]
(0) momoten 2015/10/27(Tue) 23時頃
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やぁ、今年も有難う。 君も長いね、え、春から正社員に。それはおめでとう。 体力仕事だから大変だと思うが、何時も感謝しているよ。
[顔馴染みのアルバイトと世間話を交わしながら、 両手で抱えきれる大きさの段ボール箱を受け取った。 勿論、これにもデフォルメされた灰狼のマークが刻まれている。]
(1) momoten 2015/10/27(Tue) 23時頃
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[五つ分のプレゼントが詰まった段ボールは、 質量に因らない特別な重さがあった。
礼を繰り返し、次の配達先へと急ぐ彼の背を見送って、 先ずは段ボールをテラスのテーブルの上へ。]
さぁ、開けてみよう。 君だって気になっているんだろう?
[笑うように茶化す声は軽く、真鍮製のナイフを閃かせた。]
(2) momoten 2015/10/27(Tue) 23時頃
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――…ほう、見てごらん。 ぬいぐるみだ、これは……そう、確かテディベア。 [封を切ったラッピングの中から、やぁと熊が手を挙げた。 手乗りサイズを持ち上げ、辞儀させるように頭を倒す。 ふふ、とつい笑気を零してしまったのは、懐かしさが故。]
懐かしい、君も小さい頃はこういったものが好きだった。
(3) momoten 2015/10/27(Tue) 23時頃
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私がいつもラジコンを飛ばしに行こうと誘うのに、 君は頑なにままごとをせびって、 何百回ぬいぐるみ達のお父さん役をやったかな。
もう孫たちも皆巣立ってしまった。 偶にはこの子に我が子役でも務めて貰おうか?
[随分浮かれている、と自覚するのに、つい悪乗りしてしまう。]
(4) momoten 2015/10/27(Tue) 23時頃
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おや、此方はハンカチーフだ。 黄色い…なんて古いことを言うなよ、これは白だ。 ご覧、ハンカチで薔薇を折っているなんて、 ロマンチストと夢見る君にはぴったりだ。
[指先でハンカチの薔薇を摘まんで持ち上げ、 崩してしまうのが惜しいように熊の隣へ並べた。]
(5) momoten 2015/10/27(Tue) 23時頃
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君はいつも、贈り物は相手のことを良く考えろと言っていたね。 だから、私も考えた。
考えて人を頼ると言うのも片手落ちだが、 こうした優しい想いを君に贈ると言うのは名案ではないかい?
[語り掛けながら次の包みを開くと、 今度出てくるのは白ではなく赤。 しかも、正方形ではなくとても二辺の長い長方形。]
(6) momoten 2015/10/27(Tue) 23時頃
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[ずるずると地引網宜しく引っ張り出せば、 首に掛けただけでは足まで届くマフラーだと正体が知れた。]
―――…これは…、ああ、鯖なんか気取って読むから…。 若い時分だってペアルックなんてしたことないのに。
[流石に頬が熱くなる。 二回、三回と首に巻いてみても、まだ余る。]
(7) momoten 2015/10/27(Tue) 23時頃
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[これはいよいよ、妻と分かち合えと言うことなのかもしれない。
永年分かち合ってきたと思っていたが、 まだこんな未経験があるなど、思ってもみなかった。]
……なんだか、これらを全て君に贈る私は、 恥ずかしい男なのではと、今更自覚が追い駆けてきたよ。
(8) momoten 2015/10/27(Tue) 23時頃
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草木のように余生を過ごすのも悪くないが、 まるでティーンに若返ったようだ。
―――…君、今、笑っているだろう。
[咎めるように睥睨を送り、口元をサッとマフラーで隠した。]
(9) momoten 2015/10/27(Tue) 23時頃
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[けれど、隠してみても、彼女を想いSNSまで使ったのだ。 思いの丈を隠蔽するなど、五十年は遅すぎる。
そんな気持ちを後押しするように、次に取り上げたのは、 淡い石が連なる革製のブレスレット。 それが既製品ではなく丁寧に作られたハンドメイドと知り、 また少しだけ唸ってから、腕時計を嵌めずに久しい手首に通す。]
(10) momoten 2015/10/27(Tue) 23時頃
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[洒落ものな彼女なら、きゃあ、と、 歳に全く似合わぬ黄色い悲鳴を上げるかもしれない。 この、生え際後退も著しい爺に向かって。]
どうにもね、定年してから此方、本当に穏やかだ。 君が口を酸っぱくして言った通り、 意外とボケず、存外暢気の日々だ。
おや、これも洒落ているね。
(11) momoten 2015/10/27(Tue) 23時頃
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[云いながらパッと開いたのは一見変哲のない傘。 だが、青空に向かって拡げれば、真昼に満天の星空が拡がる。]
ほら、ビアンカ。星が見えるよ。 きらきらしたものばかりだ。
[肩に傘を任せ、両腕に抱える贈り物。 彼女に見せるようにして、脚を踏み出せば、 紫苑の花が風にそよいで肯定してくれる。]
(12) momoten 2015/10/27(Tue) 23時頃
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[一歩、二歩、歩んで距離を縮める先に在るのは、背の低い碑。 伝来の墓に入っても、寂しいところは嫌だわ。と、 生前の声を反映し、庭に誂えた代物。
傘の内側に撒かれた星空へ、心の埋葬された碑を隠し。 ちょいとハンカチーフの薔薇を乗せて、ほくそ笑む。]
(13) momoten 2015/10/27(Tue) 23時頃
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君の居ない世界はとても静かだが、 君に何かを贈る時、心に賑やかしさが舞い戻る。
こういったものを、幸福な老後と云うのかもしれない。
[笑んだ顔の奥にあるのは寂しさではない。 緩やかなエピローグを満喫する老齢の充足だ。]
(14) momoten 2015/10/27(Tue) 23時頃
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―――ん? ああ、そうだね。 幾らこれ程素敵なものを揃えても、 あれが無くては始まらないし、終わらない。
[咳払いすると、そっとマフラーを翻し、 上体を傾けるようにして、石碑に潜めた声を注ぐ。]
(15) momoten 2015/10/27(Tue) 23時頃
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[グッと差し出したるは両腕に抱えた幸福のかたち。]
私と夫婦になってくれて、ありがとう。
* 両手いっぱいの、愛を込めて。 *
(16) momoten 2015/10/27(Tue) 23時頃
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To.F from.ティム
可愛らしいテディベアをありがとう。 先日、テディベアを囲んで彼女とお茶をしました。 テディくん用のお茶も勿論、用意して。
なんだか酷く擽ったい気持ちで、童心に返ったようでした。 二人の子供―――と、云う年でもないけれど。
オフレコですが、このテディくんは少し彼女に似ています。
(71) momoten 2015/10/28(Wed) 21時頃
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To.じい from.ティム
小粋なハンカチーフをありがとう。 薔薇を崩すのが惜しくて、数日飾った後に拡げてみました。
ポケットチーフにも丁度良く、 差していると、いつも彼女は気障だと笑うのですが、 贈り物だから幾ら格好をつけても何も言われない筈です。
精々、悔し気に見惚れて貰おうと思います。
(72) momoten 2015/10/28(Wed) 21時頃
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To.ブルーナ from.ティム
洒落たブレスレットをありがとう。 寂しかった手首にぴったりと嵌りました。
彼女は私の洒落っ気を笑う悪癖があるのですが、 これだけ落ち着いていれば、笑わせません。
いつか、このブレスレットを付けたまま、 恥かしがり屋な彼女の手を取りたいと思います。
(73) momoten 2015/10/28(Wed) 21時頃
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To.chiakitty from.ティム
全天を映す傘をありがとう。
彼女との初めてのデートは天体観測でした。 その頃のことを、傘の中で思い出しました。
12月のふたご座流星群は近年で最も活発です。 chiakittyさんも良い人を誘ってみては如何でしょうか。 きっと、生涯忘れ得ぬ夜になりますよ。私のように。
(74) momoten 2015/10/28(Wed) 21時頃
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To.ネコもん♪ from.ティム
面映ゆいほど長いマフラーをありがとう。 見た途端にやられた、と額を叩いきました。 …彼女を自慢したい欲を見抜かれていたのでしょうか。
一緒に使えるのはもう少し先の話になりそうですが、 彼女のことです、きっと笑ってくれます。
その日が、実は、私も結構、楽しみです。
(75) momoten 2015/10/28(Wed) 21時頃
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