93 Once upon a time...
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[人間がするよりは納得できると思う]
……ニコ。 おれは、人間、か?
[おおかみなんて、こわくない]
おおかみか?
[人間が殺すよりは狼に殺されたほうがよくて、皆狼は怖くないというなら。 子狼は人間になりたかったが、狼でありたい。]
(*11) 2014/10/10(Fri) 22時半頃
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へ、ぃき。
[頷きとあわせて告げた言葉はまだ弱かったが、スージー>>131から離れる。 泣いた目をしたまま、炊事場に向かう。何か胃に入れようと思った。 肉が食べられる気はしなかったけれど、他の、例えばそう、オレンジとか、ゆで卵。 昨夜を思い返すように、何もなかった昨夜を思い返すように、歩いていた。]
(137) 2014/10/10(Fri) 23時頃
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/*アメキター あと1hだからそんなに喋れない気がするよお
(-48) 2014/10/10(Fri) 23時頃
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……食べたら、うまいのかな。
[未だ――これから、があるかは別として――ペギーに対して無二の想いは抱かない仔狼。本能のままに、零す。 鶏や兎や豚だのの肉は食べられる気がしない。虎も猿も論外だ。あんなにうまい肉を知ってしまった。 泣かせたのは悲しくとも、抗えない。]
どっちも…… ニコは、どっち。
(*14) 2014/10/10(Fri) 23時頃
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――炊事場――
……は、よ。
[大声で泣いたから、しゃくるのが止まっても喉が少し枯れていた。 途中誰かとすれ違ったか、俯いていたのでよくは見えなかったが、炊事場では目的のものを手に入れるのに前を見ざるを得なくて、ついでにそれでザック>>124が見えた。 ザックは知っているのだろうか。普段とあまり変わらない様子に、様子を窺うような目を向けた。]
(142) 2014/10/10(Fri) 23時頃
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……そうか。
[子狼は昨夜の団長しか人肉の味を知らない。ニコラスの言ううまそうかそうでないかがすべての基準と言ってもよかった。 うまくない人間もいるのだと小さな落胆を胸にひそめ、そしてペギーを食べなくて済むことにほんのりと安堵した。]
おれは、ニコは、おおかみだと思うよ。 きれいな、きれいなおおかみ。
[アクロバッターは音楽に合わせて宙を舞うが、それはバンドネオン・ソロのようななめらかでどこか物哀しいような響きではない。もっとリズミカルに、跳ねる音だ。 となれば、近しいのはどうしたって、月光を背負う夜の姿。]
(*16) 2014/10/10(Fri) 23時半頃
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[強くこすんないでね、のアドバイスはもう遅い。存分にこすった後だ。 ひりつくくらいに赤くなった瞼と、同じくらいに赤い白目がザックをじっと見つめて、そして突き出されたカップを見つめる。]
……わかった。
[とりあえず今は泣いていないから、その言いつけも守れる。 浅く頷いて、カップを手にとった。 あたたかいカフェオレ。というよりも、メイプルコーヒー味のミルク。 甘い香りに誘われるように、一口飲んだ。]
ザックは、
(152) 2014/10/10(Fri) 23時半頃
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[言いかけて、止まる。何を言えばいいかわからなくなってしまった。 団長が死んだことを知っているか。涙の意味を聞かないから、知っていそうだった。 狼は怖いか。怖がっているようでは、なさそうだ。 聞くことがなくなった。]
何でもない。 今日は、何を演るんだ。
[舞台の話に、逸らした。]
(153) 2014/10/10(Fri) 23時半頃
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[このサーカス団にいる子供は大人びてくる、というが、成長の拙い小狼も、一部分において例外ではなかった。 大人の存在は落ち着く。 おおかみなんてこわくないと、本当に何もなかったように、冷静でいるからだ。 ザックを見ていたら、不安や衝動が入り交じっていたのが、すうと凪いでいく。 きっとこの団の子供でなければ、大泣きだろうのに。]
(*17) 2014/10/10(Fri) 23時半頃
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/* ちぇっく、ちぇっく 村人x6 占い師x1 守護者x1 霊能者x1 狂人x1 人狼x2 占ブローリン守ジャニス霊エフェドラ狂サイラス狼ニコラス狼トニーでよいね? いやサイラス正直自信ないけど フィリップかもしんないけど ていうかフィリップのが狂人に見えるけど狼に加担しそう度がサイラスのが高いってだけ
(-53) 2014/10/10(Fri) 23時半頃
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/* そしてガチ潜伏の狼たち できるだけぼくも潜むよ
(-54) 2014/10/11(Sat) 00時頃
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団長の、かわり。
[団長が死んだから、だ。ザックは知っていてもこれだけ冷静なのだと、ぼんやり思う。 感情の幅がないことに疑問や恐怖を覚えるほど、まだ自分は冷静じゃなかった。 甘いカフェオレが、何度かちびちびと喉を通る。 いつも通り、とザックが言うので、今日の演目は、きっといつも通り。]
おれも。やる。
[前口上を、ではないが。自分のこなすべき仕事をやる。]
(168) 2014/10/11(Sat) 00時頃
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おこられるのは、嫌だ。
[団長もお客さんも怒るというなら、なおさらやらなければならない。 今日はいつもよりよく撫でられる。それは泣いたからだ。子供の弱さを見せたからだ。 やさしい手>>174は赤毛をくしゃくしゃにした。]
うん。 卵と、パンな。 おれも食べていいか。
[食事場へ行く前に、ひとつふたつは自分の分と取りおく。 雑用を押し付けられた>>176という認識はなかった。]
(182) 2014/10/11(Sat) 00時半頃
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わかった。
[食事場に向かいながら、子狼はニコラスの言葉を、子供だから美味しくないのだとだけ理解した。]
そう。きれいな、おおかみ。 音も、きれい。
[夜に響く、細いバンドネオンの音。 子狼はニコラスと同じくらいに、その音が好きだった。]
嬉しい? ニコ、嬉しい。
[子狼はその響きを、噛みしめるように繰り返した。 嬉しい、という言葉が、嬉しい。]
(*20) 2014/10/11(Sat) 00時半頃
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――食事場――
[卵とパンとを抱えて、食事場へよろよろ向かう。 炊事場よりはマシなテーブルがあるそこに、雑用の仕事をどかりと置いた。 そしてまん真ん中の椅子を陣取って、卵を剥いてかじりつく。 水分の少ない食事だ。自然、急いでもたかが知れる。 エフェドラとペギーが来たなら、頬にいっぱいにパンを詰めた小猿が見れただろう。]
(194) 2014/10/11(Sat) 01時頃
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……団長を、食ったから?
[皆の目が探している。この大勢のサーカス団の全員が、たったふたりの狼を探している。 固いパンをもさもさ噛んで、飲み込む。それは人間と変わらないのに。]
どうして。 おおかみ、なんて、こわくない、のに。
いやだ。
(*22) 2014/10/11(Sat) 01時半頃
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ぁよう。
[パンが口に入っていると、まともに挨拶を返すことは難しい。 ペギーと、それからエフェドラ、スージーに、トリノス。 皆まとめて来たということは、皆まとめてやる気ということだ。 公演は無事に行われそうだ。]
(206) 2014/10/11(Sat) 01時半頃
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よくわからないもの……って、何だ?
[わからないものは知らないから、怖がりようもない。 皆が恐れるじんろう、が狼のことならば、それは自分とニコラスのことなので、怖くはない。 その喩え話は少し難解だった。]
うん、おこられたり、するのも嫌だ。
[まともな教育を受けず、狼としてまともな食事もせず、ひとりもしくは後見人と細々と生きるばかりの日を過ごしたから、本当の年齢にそぐわない頭と身体しか持たない。 常に子供でいたから、子供扱いされることに、何の疑問も覚えない。]
(*25) 2014/10/11(Sat) 02時頃
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……うん、隠れてる。
[今まで隠れてこれた。隠れてこれたはずだ、狼のしわざと噂がたっても誰も自分たちをすぐには責めたりしない。]
そうすれば、きっと、大丈夫。
[ニコラスの言葉を繰り返す。 一人で生きてきた狼の、唯一の仲間。 子狼はニコラスに全幅の信頼を寄せていた。]
(*26) 2014/10/11(Sat) 02時頃
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[スープ、というのに聞き耳を立てる>>211。 パンの一欠片を飲み込んで、立ち上がった。 スージーが頷いたのに頷きを返して、トリノスの後をつけていった。]
おれも。欲しいから。
[理由を聞かれたらそう答えて、背中を追いかける。 特に深い理由はなかったが、取ってきてほしいとねだるより、歩きまわりたかった。 無意識下ではまだ落ち着かないのだ。]
(213) 2014/10/11(Sat) 02時頃
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[ブローリンとすれ違ったなら、片手を振る。 昨日の小猿も一緒だった。仕込みの具合はどうか、肩で大人しくするのに目を向け、ふと気付けばトリノスとの距離が離れていた。 小走りで追いかけ、炊事場へ。 スープを手にしたら、その場で飲み始める自由さ。 トリノスとは何か話したろうか、食事場に戻るなら見送った。]
んぐ。 髪、やってもらお。
[自分の取り分ひとしずくまで飲んだら、スープボウルを流しに放り込み。 衣装担当は近くにいるか、探しに向かう。]
(218) 2014/10/11(Sat) 02時半頃
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[舞台では、赤毛と同じ色のつけ毛と羽飾りをつける。 腰を超えるほどの長さの髪は、跳ぶ度重力に合わせて曲線を描く。 衣装もそうした風の流れを魅せるような、布や飾り紐を流したもの。 普段と違う服、違う髪型になる瞬間が、スイッチの切り替わるタイミング。
何が起きても、『親が死んでも、穴を開けるな』。 親のような団長。クラウンも、いつも通りだと言っていた。 穴は開けない**]
(223) 2014/10/11(Sat) 02時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2014/10/11(Sat) 03時頃
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/* おっとやべえいつもより静かですかもう少ししゃべらんとな おれはおれのままでおおかみでなくちゃいけない
(-86) 2014/10/11(Sat) 21時半頃
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――炊事場を出て――
ジリヤ! 服、くれ!
[針子のジリヤは肌も髪の色も真っ白で、マリオネットのエフェドラよりももっと陶磁の人形のようだと気に入っていた。 彼女の手指が衣装を創り出すのは、観客に見せることのできないメルヘンの魔法のひとつだ。
衣装を管理する彼女に舞台衣装をひと揃い出してもらった。袖口だけが黒い、ゆったりめのシャツ。金糸の絢爛な刺繍がふんだんに縫われた臙脂のベスト。 黒のタイツだけが、体にぴったりと添うつくり。魅せるべき跳躍のラインを隠さず、痩せた細い体を隠す、自分のための衣装だ。 実際はこれに長いシルクの飾り布がついた金の腕輪と鈴のついた足輪をいくつもつけるが、舞台の袖まではこれで揃い。]
(259) 2014/10/11(Sat) 23時頃
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[衣装を先に着ないとつけ毛を巻き込んでめちゃくちゃにするので、ヘアメイクからはきつく言われている。 特に尾長鶏のきれいな羽飾りが崩れるのを叱られるし、それは自分も気に入っている飾りなので、腹ごしらえの次はいつも着替え。]
……、
[ふと、テントの内外の喧騒に動きを止めた。 準備は少し遅れながらも進んでいるようだった。穴は、開かない。]
(260) 2014/10/11(Sat) 23時頃
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[着替えを終えたら、その足でヘアメイクを捕まえる。 メイクは泣き腫らした目――これでもだいぶ落ち着いたのだが――を見て、ぎょっとした後複雑そうに眉を下げて頭を撫でてくれた。今日は本当によく撫でられる。 肌色の濃い自分は、その分赤みも少しは目立ちにくいから、メイクを少し濃くするくらいでどうにかなったらしい。 鳥の尾羽根とつけ毛を足して、真っ赤な石のついた羽飾りの金冠をかぶった。
これで、準備は整った。練習しに行こうか、動物の檻を見に行こうか。]
(261) 2014/10/11(Sat) 23時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2014/10/11(Sat) 23時頃
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うん。
[考えた結果、動物檻の方に向かうことにした。 ちょうどさっきブローリンに会って練習よりも彼らが気になる気持ちだったし、あまり本番前に衣装姿で練習すると――そのままエスカレートして遊ぶから、だが――衣装係が口うるさい。 ジリヤとは着替えと、それから言いつかった言伝だけで別れるのが一番だ。怒られるのは嬉しくない。 途中物置テントも通る。動物の気を引くものが手に入ればいいと、立ち寄っていくつもり。]
(273) 2014/10/11(Sat) 23時半頃
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ルリだ。
[向かう道すがら、低めた声が聞こえた>>272。 少し距離があって内容までははっきり聞き取れなかったが、青い鱗が見えたので間違いはない。]
ルリ、ジャニス、何の話してた?
[団員たちが何人か自分を追い越していくのと逆側、ジャニスの方へと距離を詰める。]
(275) 2014/10/11(Sat) 23時半頃
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/* 会いに行こうと思ったらジャニス出てきてた
(-96) 2014/10/11(Sat) 23時半頃
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/*うらないしがきたぞー!!(怯え
(-99) 2014/10/12(Sun) 00時頃
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