[成卜の視線(>>0:90)の先には1本の大樹。
桜の精が機嫌を損ねているといわれている、それ。
そして、成卜ですらもこの状況は悩ましいらしい。]
ふーむ……天狗様でもどうにもならねえ、と……
参ったねえ……
[本当に参った様子で。
実際のところ、祠が完成するかどうかというのは辰次の知るところではあまり大きな問題ではない。
この木がちゃんと咲けば酒の一つも飲めるだろうに。その方がずっとずっと、大きな問題で。]
やっぱねぇ……おいら達からしてみりゃ、この樹にちゃんとばーっと満開の桜が咲いて、その下で人も妖かしもみんなで一杯酌み交わすってのがねえと、ねえ。
なんっつぅんだ……春が来た気がしねえのよな……。
[その口調は普段の辰次からすれば寂しげでもあり。]
兎にも角にも……こいつが咲かねぇってのは……寂しいわなあ。
[シャミと成卜を交互に見つつ、時折ため息もつきながら]
(2) 2014/05/26(Mon) 00時半頃