64 さよならのひとつまえ
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>>91
迷惑か。 いや、早く帰らなくちゃならないなら、そのほうがいいと思ったんだ。
[返さなくてもいい、その言葉の理由は、友人だと思っているからだ。 でも、それを口に出すことはない。]
じゃ、降りたいところでいえばいい。
[そう告げて高速へ道を走らせていく。 とくに宗介といた理由も言わなさそうだ。 事情も、もちろん、きかない。
寮でもそう過ごしてきた。 だから、いまも、ただ、少しだけ優しい友達でいれればそれでいい。]
そう、寄れたら、頼児のところ、見に行こうとは思っているけれど、スケジュールが合うかどうかはわからない。
[先日きたメールを思い出して。]
(94) nostal-GB 2014/04/06(Sun) 01時半頃
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[ことり、置かれる繊細なグラス。注がれる琥珀の液体。 漂う香ばしい珈琲の匂いに重なる、深いアルコールの酩酊香。 零れる博の小さな笑いに目を細めて]
あー、じゃァ俺が掛けるよ 仕事用の回線なら国際電話でもそんな怖くねぇし 一般回線から掛けるよりよっぽどマシだろ
ひろは、じゃ、ネットでこの住所調べてくれよ グーグーマップとかでさ、実在する住所なのかどうか
[自分のスマートフォンではない細長い電話を取り出して。 番号を打ちながら、つらつらと言葉を掛け、耳に電話を当てる段階になればぺらりと発注書を博に差し出す。 しばらくすれば、電話は繋がるだろうか。繋がらないだろうか。 あの日途切れた朔太郎への細い糸を手繰るように、イカレ帽子屋とアリスはウサギの向かったワンダーランドへの路を捜すのだ**]
(95) souka 2014/04/06(Sun) 01時半頃
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─ 一方その頃 ─
[まだ時間に余裕があると、自力探索に出たのが間違いの元だった。 いくら春休みとはいえ、何故平日日中からこんなに人が多いのかと不思議に思いながら、サンセット通りを目指し歩いていたはずが、気付けば、ばかでかいアニメの看板が掲げられたビルの前に来ていた。 それにしても、驚くほどに女子が多い。]
……本屋?
[ちらりと覗き込んでみたが、なんとなく、普通の本屋とも雰囲気が違う。 どうしよう、駅まで戻ろうにも道が分からない。 心細さから、壁際に逃げておろおろしていたら、電話が来た。]
ッ、わ!
[小さく驚きの声をあげたら、女子高生の視線がこっちへ向いた。]
(96) nordwolf 2014/04/06(Sun) 01時半頃
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[>>94 緩く、首を横に振る。]
…迷惑じゃねえよ。 迷惑掛けてんのは俺だし。 でも、そういう甘え方はできない…。 既にもー甘えまくってるけど!
[金の借り貸しに関して頑なになってしまうのはそういう育ち方をしたから、それだけだけど。怜二の言葉に頷いて、少し携帯を弄る。駅の情報サイトにアクセスして、新幹線の中継駅の名前を告げる。ここならば今日中に着くだろうし、ぎりぎり交通費も足りそうだ。]
あー…頼児。あいつ俺より寮出るの遅いと思うから。 一回実家帰るって言ってたし…連絡取った方がいいかも。
[花見での頼児との会話を思い出して。高速に乗ると少し黙る。免許取りたてで1人車で全国を回ろうなんて大した勇気だとも思う。兄貴の免許取りたての運転は、それはこわいものだったから。思い出して、小さく笑う。]
……怜二。 車、俺乗せる前、もー誰か乗せた…?
(97) chiz 2014/04/06(Sun) 01時半頃
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―新居―
……いまは、パソコン使ったら電話も出来んだよなぁ。 こっちに売ってっかな…通販?
[洗い物を終えて、そそそと歩き回ってる同居人の気配を感じながら、携帯をながめた]
(98) sayclear 2014/04/06(Sun) 01時半頃
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>>*43 to:利政 title:一目惚れしたから連れ帰った[跳ねてるうさぎ]
message: ツブヤイターってなんだ…? 調べとくけど、分からんかったらメールする。 よくわからんけど、あーちゃんもやってんだな。
[しばらく改行が空いて]
同居人、まーちゃんって呼ぶとこっち向く。
(*47) sayclear 2014/04/06(Sun) 01時半頃
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あっ、丞か?!
悪い、早く着いたから、そっち行こうって思ったんだけど、なんか道迷ったみてーで……えーっと……
[>>*46居場所を伝えなくてはと、店の看板を確認し]
なんだここ、アニマテ?っていう、本屋? そこの、ガチャポンが沢山あるとこにいる!
どうしよう、どっか動いた方がいいか……? それとも、ここいた方がいいのかな……
[不安から、両手でスマホをぎゅっと握り、あちこち視線を彷徨わせる。 こっちへ向く女子の視線が何だか痛い。]
(*48) nordwolf 2014/04/06(Sun) 01時半頃
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>>97
ん、わかった。 頼児には連絡とってからにするよ。
[指定された場所はのちほど、パーキングで地図を見なきゃだろう。そんなに遠くじゃないのを確認すれば、そうか、と寂しく思った。 時間がかかってもいいのなら、全く行くことに抵抗はないのだ。だが、それだけ。いまは助けることができるだけでいいだろう。]
――……ああ、母だけだ。
[車の運転は、きっと合っているんだろう。]
(99) nostal-GB 2014/04/06(Sun) 02時頃
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結構広い街だからな。 なんか近くにあるものは?
[アニマテ、と店名が返ってくれば>>*48 一瞬そんな店があっただろうかと首を傾げたが。 兄メイトというオタクショップだと思い当たり]
わかった、近いからそっちにすぐ行く。 電話、切るぞ
(*49) motimoti 2014/04/06(Sun) 02時頃
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[心細さを訴える声音は察しを得ているが、 電話を切って走った方が早い。
店から100メートル程度の距離を駆け足で進み、 自動ドア内側にあるカプセルトイの先に居る彼を見据え。 なんだか凄いふりふりした格好の女客が引く キャリーカートに脚がぶつかったが、短い謝罪で済ませる。]
保元、
[センサードアが開けば、捲れたジャケットの裾を正してから、 保元の方へと歩み寄り、短く声をかけた]
ここ、凄いよな。 あ、 [「LION&CAT」の劇場版ポスターが保元の後ろに 貼られているのを見つけ、それを指さして]
(100) motimoti 2014/04/06(Sun) 02時頃
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このアニメ、キャラ原案がうちの先生なんだ。 ……そうか、二作目やってるんだな、いま。
[時間がある時に観たいな、と思いつつ。 恋愛漫画は興味ないけどこのアニメは普通に面白い。 ロボット物もヒーロー物も好きな方。
手荷物は多そうか。保元の方へと直ぐに視線を戻す]
(101) motimoti 2014/04/06(Sun) 02時頃
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リーは、ごめん時間切れ!明日返すな、おやすみ!**
chiz 2014/04/06(Sun) 02時頃
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[>>*49キーホルダーをこれでもかとぶら下げた女性と目が合い、クスクスと笑われた。 一応、服は姉に見立ててもらって、それなりに小ざっぱりしているはずなのだが、抱えたスポーツバッグから、おのぼりさんまる分かりなのだろうか。]
あとなんか、格好いいアニメの看板がある。
……近いのか? そ、それならここで待ってる!
[安堵から、声が弾んだ。]
(*50) nordwolf 2014/04/06(Sun) 02時頃
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[>>100スマホを握ったままで、十文字の到着を今か今かと待っていたら、思いのほか早くにその姿が見えた。]
丞! 良かった、このへんゴチャゴチャしてて、俺どうしようかと思って……! なんか、手間かけさせちまって悪……
……ん?
[嬉しそうに、こちらからも駆け寄ろうとするが、十文字がすぐ後ろを指差した>>1-1ので、何があるのかと振り返る。]
え、そうなのか? さっき見て、スゲー格好いいなーって……へー!
[まったくの初見で、内容も何も知らないが、絵はとても気に入った。 これが一番格好いいと、緑色の牛のようなキャラクターを指差した。]
(102) nordwolf 2014/04/06(Sun) 02時半頃
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……って、ここで油売ってる場合じゃねーか。
[女性客だらけのここは、男性客が珍しいのか、やたら視線が向いて、なんとなく居心地が悪い。 奥には普通に男性客もいるのにと思いながら、スポーツバッグを肩にかけ直す。 荷物は、これひとつだけ。]
(103) nordwolf 2014/04/06(Sun) 02時半頃
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建物密集してるし、人も多いから……。 大丈夫だ、寧ろ近くに来てくれて助かった
簡単に言うとこういうパワードスーツとかを着た スーパーヒーローが戦うアニメ。
ああ、「牛楽亭」さんか?
[保元が電話で言ってた格好良いアニメの看板は、 これの拡大版かな、と思いながら。>>102 キャラ名やヒーロー名よりもセンターに描かれてる 焼肉屋の名前で呼ぶファンは俺も含めて多い。]
このアニメ、実在する企業とコラボしてるんだよな。 俺んちの近くの駅にも牛楽亭あるから、夕飯そこにする? コースター配布キャンペーン中って書いてあるけど
[ポスターの下の方を指さして首傾げ。]
(104) motimoti 2014/04/06(Sun) 02時半頃
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そうだな。 混雑してるし、出ようか。
[荷物はたいした事なさそうだ。>>103
久しぶりに会えたのが少しうれしくて。 自然に手を伸ばして指を取りかけたところで、 背後から黄色さを帯びた悲鳴が聞こえ、手を退ける。]
…?
[保元はまさかもうテレビに出るような活躍をしてるのか。 いやいや、まだ寮にも入ってないのに。 不思議に思いながら、自動ドアを抜けて表に出る。 駅に向かう大通りを歩きながら、隣を横目で見て]
…そんなに時間経ってないのに、久しぶりに感じる。
[会う前の緊張感は何処へ消えたのだろう。 自然と口端もあがり、頬も緩んでゆく]
(105) motimoti 2014/04/06(Sun) 02時半頃
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ヘー、そういうのは結構好きだな! 親父からノートパソコンの古いのもらったし、アニメ見てみるかなー!
[>>104すっかり興味を示しつつ、それにしても変な名前のキャラクターだと思っていたら、理由を説明されて納得した。]
焼肉屋? そうだな、お前んち近いんだったらそこがいい。
[コースター配布の文字を見ていたので、伸ばされた手には気付かなかったが]
……?
[聞こえてきた黄色い声に、どこかに有名人でもいたのだろうかと、きょろきょろ辺りを見回した。]
(106) nordwolf 2014/04/06(Sun) 03時頃
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− 自宅 −
[利一と別れた後、一人で帰路を辿る。 一人の道、一人の家。 扉を開けば、昨晩の夕食の名残がふわりと漂う。 何故だかそれだけで泣きそうになり、上着を脱ぐのもそこそこにベッドに倒れ込んだ。
ぎゅう、とシーツを握り込む。 利一の名残なんて、もう既にない。当たり前だ。 一年過ごしたあの寮だって、そのうちに新しい生徒が入る。当たり前だ。
当たり前のことを、当たり前に乗り切れない自分が情けない。 今まで自分を甘やかしてきた環境に、そのまま甘えてきた結果がこれなのだろう。
この心の痛みも全部、甘やかされた心地よさの反動なのだ。 痛くて、苦しくて、辛くて、耐えられないから不変を望むのに。 当たり前のように、世界は変わっていく。
そのうちに、嗚咽を堪えていられなくなって。 また今日も、一人の部屋で枕を涙で濡らす。*]
(107) kirisame1224 2014/04/06(Sun) 03時頃
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[>>105よく分からない本屋を出て、駅へ戻る大通を歩いている最中、人が多い為だろうか、何度も十文字と腕が触れ合った。 それだけのことなのに、不安も緊張も消え去って、かわりに、疲れてもいないのに少し鼓動が早くなる。]
そーだな。 声だって、聞いてたはずなのに。
[ずっと今まで近くにいて、けれど想いは言えないまま、気付けないまま過ごしていたぶんの反動か。
人混みを言い訳に、もう少しだけ、十文字に肩を寄せた。
やがて見えてきた駅は、東口の筈なのに、やはりデパート名は西部だった。 この街はおかしい。]
(108) nordwolf 2014/04/06(Sun) 03時頃
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− 研究室 − 数年後 −
[生存確認のような電話を切り、デスクの上に端末を置く。 電話機能とメール機能以外は入っていないデスクトップが表示され、そのうちにブラックアウトした。 乱雑に撒き散らされた紙と、観測結果を表示したモニターとに視線をやり、大きく溜息をつく。 再び紙に向き直るべく、下を向けば伸びた前髪が眼鏡のフレームを掠めた。
もうそんなに伸びたか、と、ペン立てに突っ込まれていた工作鋏を手に取る。 柄を握る右の薬指には、細いリングが一つだけ。 ざっくりと、前髪を適当に切り落せば、三つ編み頭を軽く振った。]
………これ終わったら、遊びに行きたい…… コーヒー飽きた、……なんか甘いもの……
[あぁ、でも丸一日遊べる体力があるだろうか。 星と数字と書籍に囲まれる日々が続けば、衰えるものは衰える。
変わってしまうのだ。
不変と思っていた星だって、いずれは。]
(109) kirisame1224 2014/04/06(Sun) 03時頃
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[その数時間後。 SNSサービスの一行メッセージに、一文が書き込まれる。
「今週の土日暇なら誰か遊ぼう!!研究室でひからびちゃう!!」
教授もフォローしている事も構わず、送信。 苦笑交じりに咎められるのは、翌日のこと。*]
(110) kirisame1224 2014/04/06(Sun) 03時頃
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ああ、電話もしてたけど…… やっぱり、生身の保元がいいな
[こうして傍に居るのが当たり前だと思っていた。>>108 保元の生活の一部で居るのが、当然だと思っていた それは薄い氷上にも似た、たったの一年だったというのに
袖が擦れれば自然と意識してしまう。 肩が軽くぶつかると、内側で騒ぐ感情を殺す代わりに、 混んでるな、大丈夫かと発露を落として誤魔化した。]
あー……ラッシュか、 そんな長く乗らないから頑張ろう
[帰りの方角は住宅地のある駅。
十五分の時間を過ごす車内に乗り込んで、 閉まったドア付近に押し込まれてゆく。 座席横のバーの方へ寄るように促して、きついと零した時。 近い距離に、どくんと心臓が震えた音を聞いた気がした]
(111) motimoti 2014/04/06(Sun) 03時半頃
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[背後で話すカップルの会話。 この線一本で行けるエリアにある遊園地へ行く話 耳はその話し聲を拾う。
遊園地、デート。 交際したことなんて無いけども
女の子を連れて行くなら解るが 保元を誘うのはどうなんだろう。
これから俺たちは遠く離れてしまうのだから そんな想像や心配、必要ないのに。
息苦しさと寂しさに、保元のシャツの裾を掴む。
今の表情を見られたくないから、 降りる駅までずっと、壁の方を向いていた**]
(112) motimoti 2014/04/06(Sun) 03時半頃
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それは俺だって…… ……あぁ、うん。 大丈夫。
[>>111口数がやけに多い気がする。 どうしたのかと思いながらも、導かれるまま切符を買って、混雑するホームへ向かった。]
人、スゲーな。
[噂や映像で知ってはいたが、実際のラッシュはこれが初めて。 これだけの人が、不思議なくらい整然と進んで行く中、どうすればいいのか分からず、ただはぐれぬように必死で、十文字の腕を掴んだままで電車内に押し込まれた。 近すぎる距離に、呼吸が止まりそうになる。]
……暑い……
[滲む汗と火照る頬を、車内の温度の所為だと誤魔化した。]
(113) nordwolf 2014/04/06(Sun) 04時頃
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[>>112どこからか、遊園地……という言葉が聞こえた。 もっと時間があったなら、十文字と行くことができたろうか。 いや、ああ言う場所は恋人同士で行きはしても、男同士ではあまり行かないような気がする。 ……自分と十文字の関係は、何なんだ? そんな疑問が、ふと浮かんだ。
恋人、と思ってもいいのか。 けれど、明日になれば、遠くへ離れなくてはならない。 次いつ会えるかの保証もないのに、繋ぎ止めていいのだろうか。]
……ぁ。
[気付けば、十文字の手が、シャツの裾を掴んでいた。 表情を窺いたくて、15cm上の顔を見上げるけれど、壁を向いてしまっている視線には届かない。
離したくない。 離さないで欲しいと、乞うように。 混雑の中、気付かれぬよう、裾を握る十文字の手に己の手を重ね合わせた。 せめて、この電車を降りるまではと。*]
(114) nordwolf 2014/04/06(Sun) 04時頃
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シメオンは、懐かしいメールに気がついた。
fuku 2014/04/06(Sun) 04時頃
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[かけていたベスト盤のCDは、七夕の夜を歌った曲を示していた。
天の川の下で、逢いたくても逢えない想いを書いた曲。 寮生皆であの星空を見た、あの日は、七夕ではなかったけれど。]
(115) fuku 2014/04/06(Sun) 04時頃
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[貰ったメールを何度も見ては、閉じ。
歌をやめてしまった訳ではない。「EARTH」の解散は決まったが、新しいグループの誘いは受けている。
けれども、それは正しい選択なのか。あの頃と違い、相談する相手は同室にも、隣の部屋にもいない。 一人暮らし。誰もいない、部屋。CDデッキから流れる、切ないバラードだけが、部屋に響く。]
(116) fuku 2014/04/06(Sun) 04時半頃
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To:ひもいや From:しめさか Title:やめてないよ
久しぶりに、会いたい。
なんていったら、迷惑、かな。
(*51) fuku 2014/04/06(Sun) 04時半頃
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→ 締坂
『そう、ならよかった。 で、いつどこがいい?』
(*52) nostal-GB 2014/04/06(Sun) 10時半頃
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To:ひもいや From:しめさか Title:授業は
まだ始まってないから、いつでも。 はちプラーザってわかる?
(*53) fuku 2014/04/06(Sun) 10時半頃
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