74 【薔薇RP村】そうだ、あいのりでイこう
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―― 翌日・???島 水上デッキ ――
[――まるで、海の上を歩いているようだ。
水上のコテージから続いて海の先へ真っ直ぐ伸びるデッキを、ただただその光景に見惚れるように静かに歩いていた。 ドュエボットーニのシャツ、孔雀色のネクタイ、灰色のベストとスラックスは変わらず、けれど上着は羽織らずに、変わりに似た色の中折れハットを目深に被っている。 様相は、かの探偵青年に近い。
誰の行いがよかったか、空は気持ちのよい快晴。 足元の木のデッキと、透度の高い青色の海面。目に優しいコントラストにそれだけで気が安らぐ気がした。]
―― 静かだ。
[船の到着早々やってきたその場所にまだ人影は少なく。 呟いた声すら、海が吸い取っていくよう。 客船内の至る所で感じた賑やかさと、切り離されたようにすら感じる。]
(80) oranje 2014/06/19(Thu) 05時頃
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[一歩足を踏み出すたびに、かちん、と硬質の音がする。 不格好に膨れた右のポケットには、船内の売店で購入した缶コーヒー。 立ち止まって取り出せば購入時は冷えていたそれは幾分、]
ぬるい。
[澄ました顔で、帽子の鍔を持ち上げた。 今度>>5:164がいつ訪れるかなどわからない。 到着してすぐ飛び出し、勝手気ままに散策している今。 それなのに手元には、期待するように――缶が二つ。]
……馬鹿ですね。
[その二つを交互に空中に放り投げ、道化が披露するように投げ上げて弄びながら再び歩き出す。今度は先ほどよりも慎重にゆっくりと。
空と缶コーヒーとを映す孔雀色は忙しなく巡り 澄まし顔に少しだけ、笑みが浮かんだ*]
(81) oranje 2014/06/19(Thu) 05時頃
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―― 昨夜のこと ――
[カフェバーから部屋へと戻る、その足取りはほんの少しおぼつかなかった。白ワインに酔ったのか、語ったその状況に酔ったのか。どちらにせよ気分良く、自室へと帰る。]
……ん、
[ベッドサイド、充電していたスマートフォンの着信ランプが点滅していた。 酔って思考が鈍った都隠はそれが仕事関係かもしれないという可能性を考えず、何の気なしにメールアプリを開く。 しまったと、その可能性を思い出して孔雀色が瞬くのは数秒の後、しかし]
―― ああ、BoZさん……
[仕事でもプライベートでもなく、心配でメールをだした彼からの返信>>97だとわかれば、ほっとしたように息を吐いた。]
(100) oranje 2014/06/19(Thu) 08時半頃
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『お元気のようで、安心しました。 暫くは無理なさらないでください。
もうすぐそこまで来ているのですね。 思い残したことといえば、
[メールを打つ手をそこで、止める。 相談事をよく受けていたBoZの書き込みを思い出し]
一つだけ。 コーヒーをご馳走する上手い方法が、わからなくて』
[――結局、書くことが出来たのは相談事未満のそれ。 送信を終えると、ベッドに身を横たえた。
孔雀色はやがてゆっくりと閉じていく。 微睡みの中、BoZの手の甲が頬を滑る、そんな優しさをも思い出した**]
(101) oranje 2014/06/19(Thu) 08時半頃
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[ぱし、と缶が手元に戻る。 都合良く幻聴が聞こえたか>>104、そんなことを考えながらもゆっくりと振り返った。 鍔に僅かに隠れた孔雀色は、それでもデッキの上に立つトレイルの姿を確りと捉える。]
……おや、どうも。 楽しそうに、見えました?
[緩く弧を描いた唇は伺うようにそう告げて、片方の手で掴んでいた缶コーヒーを差し出す。]
よろしかったらどうぞ。 お約束しましたから、ね。
[見つめる視線は相変わらず真っ直ぐに。 彼の顔に浮かぶのは、固さの見える笑み。 両端をあげていた自らの唇は、自然と下がって]
(136) oranje 2014/06/19(Thu) 20時半頃
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―― そんな顔、しないでくださいますか。
[ハットの鍔を押し上げて、孔雀色を曝す。 明らかに不満げな色が濃いその視線を、その声音を。真っ直ぐにトレイルにぶつけた。 澄まし顔はもう、見えない。]
……勝手ながら、決めてしまいました。 貴方の前では、偽るのを止めます。
[幾ら偽って繕っても、その仮面を剥がされてしまう。 だから。]
嬉しかったって、言ったでしょう。 ……嬉しかったんですよ。
[たとえ見つめる視線がそらされてしまったとしても。 ふと、ため息とともに零した笑みを孔雀色と共に向けて]
(137) oranje 2014/06/19(Thu) 20時半頃
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また――私に、キスしてくださったでしょう?
[手元に残った缶を弄ぶ指先を、海面の青が染め上げる。 熱の集まりそうな目元すら、その色が隠してくれたらいいのにと]
(138) oranje 2014/06/19(Thu) 20時半頃
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私も痛いのは嫌いです。 大体そういう暴力は、殴った方が痛いのですよ。
[視線は逸らされ>>151ても、都隠は追いかけるのをやめない。]
嘘、……では、ないですよ。 どちらも私であり、俺であることに違いはない。 ただ、格好付けることを、止めた。それだけです。
[一つになった缶を、空中に放り投げる。 再びキャッチしたその重みと共に、小さなため息を一つ。
再び交じる視線に、こちらへ伸びる指>>152が映り込んだ。]
(160) oranje 2014/06/19(Thu) 22時半頃
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いけませんか?喜んでは。
[「さあ、どうしてでしょう。」 トレイルの問いに、“俺”と称する都隠なら、きっとそう口にしただろう。 けれど返す言葉は、挑発的とも取れるそれ。 拘る理由なんて、一つしかない。]
我侭なのですよ、私は。 欲しいものは今までなんでも、手にして来たのに。
貴方だけです、欲しいものをくれなかったのは。 誰よりも優しいと、思ったのに。
[情事の最中に決して逸らすことはなかった視線。 求めたのに、トレイルの唇が降ることはなかった。 きっかけは、その我侭が叶わなかったそれ。]
(161) oranje 2014/06/19(Thu) 22時半頃
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お聞きしましたよね、どうしてキスしてくれたのか。 トレイルさんは理由はないと仰った。
[カフェテラスでの問い>>5:105とその答え>>5:167を思い出す。思い出して、――眉根を寄せた。]
……だったら。 理由がないなら、求めたときにくださいよ。
[手にした缶を握りしめる手に、力が籠った。 抑えるような声音は、少しずつ強くなる。 感情的になりすぎてはいけない、そう思っても、偽ることを止めた都隠にその制御は難しく]
(162) oranje 2014/06/19(Thu) 22時半頃
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そうやって、コントロールされて、 貴方のことばかりが気になって、
本当は意味があるのではないかと、 拘って、勘ぐってしまう私が、 ……ッ、……情けないんですよ!
[青い海に叩き付けるような声音を、辺りに響かせた。 言葉の合間に息を吸っているのに、どうしてこうも苦しいのか。 ただどうしようもない矜持だけが、トレイルから孔雀色を逸らさずにいる。]
本当に貴方は。 トレイルさんは、……優しくなんてない。
[重なった唇のぬくもりは、優しかったのに。]
(163) oranje 2014/06/19(Thu) 23時頃
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手にした後? そうですね、それなりに楽しんで。 ……それだけです
だってそれは、一時の魔法でしょう。
[だからどうして彼がそんな顔をするのか>>175、一呼吸置く合間に歯噛みする。 一時の魔法はあのベッドでの応酬で終わるはずだった。それを終わらせてくれなかったのは、間違いなく彼の唇だった。 触れられていた目元が、熱くてしょうがない。]
だから、……謝らないでください。 貴方には、謝ってほしくなんてない。
[謝罪の言葉などいらないと>>176、小さく首を横に振る。 彼の想いは見えぬ、だからこそ聞きたい言葉は、そんなものではない。]
(182) oranje 2014/06/20(Fri) 00時半頃
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……教えて、くださいよ。 こんなのはフェアじゃない。 私ばかりが欲しがってばかりで、
[どうして、目の前の彼はそんなに優しく微笑むのだろう>>177。 対するように更に顔を歪めた都隠は、言葉を迷う刹那に唇を噛んだ。 負けず嫌い。なのに。]
―― 私ばかりが。 貴方に、恋をして、……
[まだ自らの中に存在していた恋情というそれが、孔雀色の視線と同じく真っ直ぐに彼に向いている。 吐露した薄い唇は、微かに震えた。]
(183) oranje 2014/06/20(Fri) 00時半頃
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[歪めた顔はそのままに、孔雀色は睨むようにトレイルを見つめた>>206。 ごめん、と重ねられた言葉を遮るように口を開こうとした、けれどそれは帽子を取り払われて強い陽が差す、その眩しさに敵わず]
―― 、……
[近づくシルエットは都隠より大きく、足元に影が伸びた。 唇が寄せられる刹那も、瞬き一つ落とさずに。]
……どう、違うと?
[怒ってもいる、困ってもいる、情けなくて、恥ずかしくて、けれど近くに彼が居ることが、肩に乗る手の重みが、どうしようもなく、嬉しい。 唇をなぞる指先の感覚すら、気恥ずかしい。 だからますます不機嫌な色に塗り変わる都隠の表情は、]
(215) oranje 2014/06/20(Fri) 03時頃
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え、
[またすぐに塗り替えられる。 驚きと共に確りと開いた孔雀色は、目の前に一杯になったトレイルの顔を映し]
―― そんなこと、
[知らなかった。 続く言葉は重ねられた唇の合間に消えた。 三度めの邂逅も、やはりとても優しく。 口付けに意味を求めた自らも、与えてくれた彼も、同じ感情を持つというのなら]
っ、……困ります。 大変、困ります。
[少し顎を引き、唇を話すことが叶えば]
(216) oranje 2014/06/20(Fri) 03時頃
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……一時の魔法では、困ります。
[まだ手にしていた缶コーヒーが、デッキの上へ落ちる。 真っ直ぐに見つめたままの視線は細くなり、浮かべたのは笑み。]
言ったでしょう、私は我侭なんです。 トレイルさんが一時的で良かったとしても、
[空いた両手は、更に彼に身を寄せるようその背に回した。 その温かさは、更に都隠の恋情を震わす。]
……その望みは、叶えてさしあげられません。
[ほんの少し踵をあげる。その動作はパーティールームのそれと同じ。 しかし唇は重ねずに、彼のそれを待つように]
(217) oranje 2014/06/20(Fri) 03時頃
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一時の魔法は、恋ではありませんから。 ……恥ずかしいので、言わせないでくださいます?
[この歳で、とはにかんだ笑みもまた、ふわと浮かんで隠すことなく。彼の言葉とは裏腹に、腰に回された手に力が籠るのがわかって>>221唇を固く結んだ。
落とされる、熱の感覚>>222。 唇ではないそれがもどかしく、それでいてまた、彼のことが好きになる。恋に、溺れていく。]
……はい、
[呼ばれたその名に返事を一つ。 待っていた唇を受け入れた。]
(227) oranje 2014/06/20(Fri) 04時頃
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[4度目のキスは少しだけ、目を伏せた。 それでも再び離れるころには、真っ直ぐに彼を見上げ]
な、ん……ッ
[問いかけに返事をする暇もなく、今度は深く咥内へ侵入される。 柔らかな舌が絡み、漣とは違う水音が生まれる。 触れるだけでも嬉しかった、それが深くなればなるほど、]
……ふっ、……ぅ
[――馬鹿みたいに、また彼が好きなる。 重ね合わせた唇の柔らかさと交わる温かさに孔雀色は陶酔しながらも、悔し紛れに背中に回した手は、彼の上着を強く強く握りしめていた。]
(228) oranje 2014/06/20(Fri) 04時頃
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[体重をかける爪先が痺れる程に味わうような口付けは、息を吸う暇すらない。 ただ、貧欲に彼だけを求めた。 求められただけ、与えたいとも思った。 ふつりと唇が離れても暫く、息を忘れたようにトレイルを見つめたまま]
……っ、はぁ…… 誘っているのは、どちら、ですか、
[酸素を求め喘ぎながら、その合間にも唇に触れる舌の感覚にまた物欲しげに目を細めて]
(246) oranje 2014/06/20(Fri) 09時頃
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[彼の問い>>241に言葉を紡ぐ前に、また唇は塞がれた。 触れたその先から零れるように笑みを浮かべる。 伝わらないわけがない。自惚れだと、恐れる必要もない。
唇がまた離れれば、浮かせた踵をそっと下ろした。 耳元をくすぐる声音と、首元に感じる柔らかな髪に小さく笑声を漏らして]
……はい。 私もトレイルさんが好き、です。
[自覚すれば、深みに嵌っていく恋情を言葉に乗せた。 抱きしめる両腕は更に強く、茶色の髪に自らの金糸を絡ませるように頬を寄せて。]
(247) oranje 2014/06/20(Fri) 09時頃
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……でも、そうだな。
[回した片腕を、彼の頭を撫でるように移動させながら、零すのは少しだけ不満げな]
尚 ……って呼んでくれたらもっと、 好きになって、差し上げられますよ?
[それでいて、笑みをも含めた声音を。]
(248) oranje 2014/06/20(Fri) 09時頃
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溺れさせるつもりですか? 仕方がない人ですね。
[くすくすと笑いながら、それでもこのまま青い海に身を委ねてもいいかとすら思った>>281。 押し寄せる波のように、吹き抜ける潮風のように。寄せられた唇のくすぐったさに微かに身を捩りながらも、トレイルの望みを確かに聞いた>>282。]
……ええ。 私が、……私だけが。叶えてさしあげますよ。
[孔雀色を逸らさず見つめていたときから。 ずっと、彼をそうして見つめ続けたかったのかもしれない。 声音に滲ませる欲すら、浮かれたように漣の合間に揺れて]
(294) oranje 2014/06/20(Fri) 20時半頃
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……おかしいな、本名なのですけれど。
[耳元で囁かれる声>>283は、都隠の本来の名を紡ぐ。 鼓動がひとつ、大きく跳ねた。 それを望んだのだけれどどうして、気恥ずかしさは増して]
っん、…… 貴方が呼ぶから、特別のようだ。
[歯が立てられる感覚に背を微かに震わせながら、それでも回した腕は更に彼を強く抱く。 背を滑る手が奏でた衣擦れの合間に、「好き」と小さく呟いて]
私はどう呼べばいい?トレイルさん。
[甘える声音を、寄り添う彼に伝えて]
(295) oranje 2014/06/20(Fri) 20時半頃
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[戯れるように彼が触れるから、また薄い唇は笑声を漏らす。くすぐったさと気恥ずかしさは、恋情を更に煽るように。 だから、改めて向き合うそのときにも、上気した目元は隠さぬまま]
利政さん。
……利政さん、利政さん。
[柔らかく細めた孔雀色を真っ直ぐに向けた。 逸らさぬまま、何度か唇に馴染むように呟く。]
ええ、大事にしていただきますよ。 私は大変、我侭ですから。
[約束を叶える>>303変わりに、彼にもっと愛されようか。 目を伏せる間も無く啄まれる唇に、また双眸は陶酔に染まり]
(317) oranje 2014/06/20(Fri) 23時頃
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……、っふふ、 呼吸出来なくなっても、知りませんからね。
[波音の間に零れるのは冗談とも本気ともつかぬそれ。 背中にまわした手を名残を惜しみつつそっと引いた。 もう一度踵を浮かして口付けると]
少し、歩きませんか。 利政さんのことが、もっと知りたい。
[足元に置かれた、そして落とした二つの缶を拾い上げて誘うように彼を見上げた。 脱がされたハットは、そのまま利政に持ってもらおう。 そのかわり、空いた左手を彼に差し出し]
手が寂しいと泣いております。
[何度めかの笑声とともに、そんな言葉を零して]
(318) oranje 2014/06/20(Fri) 23時頃
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[どうにも澄まし顔に戻すことは許してくれないらしい。 言いきられて>>350しまっては、照れて赤面するしかなくなってしまう。]
……ダメだ、勝てない。 貴方には、多分ずっと、勝てません。
[負けず嫌いが、そう口に出来るのは。 惚れた弱みというそれなのだろう。 悔しげに歪められる双眸と、笑みを浮かべる表情はちぐはぐで、それでいて楽しげに]
(358) oranje 2014/06/21(Sat) 01時半頃
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当然でしょう。 目が覚めても、何度でも。
[たまらず笑い声を零しながら>>351、差し出された右手に自らの左手を重ねた。 これで寂しくないと言葉にするように指先は絡み付き、その隣に身体を寄せる。少しだけ上にある利政の顔を見上げて、わざとらしく肩口に頭を押し当てた。]
綺麗な場所ですね。 その……名前は少し、気になるところではありますけれど。
[一足早く上陸したそのときに、案内のパンフレットで見た島の名前を口には出さぬまま。 利政を促して、デッキの上を歩き出す。]
(359) oranje 2014/06/21(Sat) 01時半頃
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そうだ、一番気になっていたのですが、
[彼のすべてを知りたいと願っても、どこから聞き出せばいいのか悩んでしまう。 その中でも一つ気になっていたことを口にした。]
利政さん、私よりお若いでしょう。 まだ……20代?
[30を越してから、少しずつその境界線がわかるようになってきたように思う。年上の部下が多い中、年齢当てを密かに行って来た特技未満のそれを問う。]
(360) oranje 2014/06/21(Sat) 01時半頃
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そうですね。 ……そういうのも、案外悪くありませんね。
[より美しく映える、空と海と、延々と続くような錯覚すら覚えるデッキ。データや資料として見ても美しいと感じたのかもしれない。まして先ほどまで一人だったその時と風景は変わるはずも無いのに。 彼の隣で見る世界はもっと、美しい。 のぼせていることは、自覚していても。]
……、あ、っと。 早足の癖は、抜けませんね。
[歩くペースは至極ゆったりとしたもの>>403。 つい、一歩先へと踏み出してしまうたび、利政を振り返っては「すみません」と小さく謝って]
(414) oranje 2014/06/21(Sat) 04時頃
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もうすぐ? では誕生日、だから?
[記念>>404に重ねる誕生日というキーワード。 笑みを浮かべる利政を仰ぐ孔雀色は、驚きで大きく開かれて]
おや、首にリボンでも巻きますか。 大きすぎるプレゼントですけれど、邪魔になりません?
[持ち上げられた左手が彼の唇に触れたなら、くすぐるように少し、動かした。]
……本当に。 ご所望は私で、よろしいですか?
[伺うように細めた二つの孔雀色。自らの顎を持ち上げ有無は言わせぬとばかりに得意げに笑みを浮かべるが、なんだかそれも子どもじみていて数秒と持たず笑ってしまった。]
(415) oranje 2014/06/21(Sat) 04時頃
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