21 ─明日も、薔薇の木の下で。
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…なんで?
[きょとん?と首をかしげて]
キモチイイこと、しようよ? みんなでしたら、もっとイイよ?きっと。
[不機嫌そうな従兄弟を不思議そうに見送って、 甘ったるい声でセシルにねだる。
向こうから来たサミュエルにも、にっこりと笑いかけた。]
(80) 2013/08/09(Fri) 22時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2013/08/09(Fri) 22時頃
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[こちらを伺うサミュエルに うん、と首を縦に振り]
行こう…
[返事をした途端ぎゅっと抱えられ 本能的にぎゅっとしがみつく
そのまま手近な木の枝へ降りて 伝っいながら、一緒に窓の中に戻っていった]
(81) 2013/08/09(Fri) 22時頃
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ーーーーーーーーーーっ!!
[>>80、廊下に響いた直後、 サミュエルは強く頭を左右に振った。 身体は、震える、足はがくがくとし。 セシルが手を離せば容易に床に崩れるほど。
腕は、相変わらずもがくが、今手を離せば、 崩れながら、ラドルファスをかきむしろうと]
(82) 2013/08/09(Fri) 22時頃
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[腹が鈍痛を訴える。 だからどうした、我慢しろ]
サミュ、さん。サミュさん。
[腕を振り払おうともがく彼の名前を何度も呼ぶ。 虚ろな目が視界に入って、ますますこちらも動揺する。
赤く染まる爪。痛いのは嫌だろうに。 ピアノを弾くんだから、腕、大事にしなくちゃダメなんじゃないのか。 ラドルファスの声に、何が琴線に触れたのか。 崩れ落ちる身体を慌てて支え、声をかけようとして
……どういっていいか分からない。 意味なく口が開閉した後、思わず彼の身体を抱くようにして、腕の動きを止めようと]
サミュさん。サミュ、わかります、か。わかりませんか。セシル、です。わかりませんか。
[泣き出す寸前の声が出た]
(83) 2013/08/09(Fri) 22時頃
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サミュエル?
[笑みだけなら天使のように笑って、 じゃれつくように抱きしめる。]
やだァ…、いたいよ?サミュエル…
[血の出たサミュエルの腕を舐めようとして、 引っ掻かれて、うにゃうにゃとむずかった。
滲む血の赤。とても、きれい。]
(84) 2013/08/09(Fri) 22時頃
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[廊下に下ろされてすぐ サミュエルの様子がおかしいのに気づく]
…サミュエル…おにちゃん?
[どこへ向かうつもりか走り出す その足取りは酔っているかのように覚束ない]
おにちゃん…どうしたの?
[こちらの声は聞こえているのかいないのか 慌てて追いかけた先でセシルに手を掴まれていた そのそばにはどこか惚けたような あられもない姿のラドルファスが]
(85) 2013/08/09(Fri) 22時頃
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は…
…
…はお…
…しに…るは…の…い…と…
…は…に…かを…えるまで…していない
…そうね…だから…は…の…で…ちた…
…そう…ちた…に…えるという…を…めたお…が…かしい…
…は…える…が…ない…は…り…うだけ…む…を…すだけ…
…の…が…れているが…には…り…ない…そう…にしかなれない
…が…して…になるのを…つわ…にはその…がある…だって…の…だもの…
…に…るのは…の…の…を…った…はゆっくり…から…て…もい…の…と…する…
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[寮の中、誰も居ない一室。 ぼんやり考えごとをしていたように見えるけれど、 思考が全然まとまらない。 もうどうでもいいのかもしれない。 薔薇があんまりにも香るから。そのままでいたほうが、よほど楽]
もういいや。…疲れた。
[誰にも会いたくない気分。 重い腰を上げて、誰も居なさそうな所を思う。 図書室なら、1人になれるだろうか]
(86) 2013/08/09(Fri) 22時半頃
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ーーー…… …… ……
[サミュエルは、名前が呼ばれると 苦しそうに眉を顰める。 辛うじて認識している状況。
抱きとめられれば、もがく、暴れる。 時にはセシルの顔に爪を立てて。 ただ、セシルが自身をセシルと言った時 一瞬、ぽかんと、見上げた、が]
ーーーーー!!ーーー!!ーーー!!
[ラドルファスも抱きしめ、その指先 舌が、触れるか。触れないか、 ラドルファスが、名を呼んだ瞬間 また、もがいて暴れ始めて]
(87) 2013/08/09(Fri) 22時半頃
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サミュエルは、突如、耳を塞いで、首を横に振る
2013/08/09(Fri) 22時半頃
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セシル先輩…ラルフ先輩… サミュエル先輩…急に走り出して…
[半狂乱ともいえる様子にハッとする]
(…まさか…薔薇の香りに当たった?)
[思い当たるとしたらそれくらいで 自分は今は赤薔薇の宿主だから平気だとしても フィリップが宿主だった時にも ここまで過剰反応はなかったはずなのに]
(88) 2013/08/09(Fri) 22時半頃
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[自室の前で起きている騒ぎは、ここまで届かない。 かりかりと、削れる音を鳴らしながら空いた手でポケットを探る。 取り出したのは昨日飴玉と一緒に持ち出した封の切られていない手紙。 送り主に並ぶ、父親と母親の名前。封を開けるか手が戸惑って。 誰か人が入ってくる気配を感じると開らかぬまま顔を上げた。]
……誰か部屋に来た……?
[見えない場所、本棚と本棚の間から声を掛ける。]
(89) 2013/08/09(Fri) 22時半頃
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[足が向かう先は図書室。 あの本の続きはあるだろうか。 もう自室に戻ってもチアキと顔を合わせられない。 きっと、絶望感だけしかもてないから
そんな考えは一度途切れる。 人はいないと思っていたのに、気配を感じたから]
誰かいるの。
(90) 2013/08/09(Fri) 22時半頃
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セシル先輩、サミュエル先輩を連れて医務室に行ってください!
[ラドルファスを見て哀しげな顔をしてから]
トレイル先輩は今どこですか? ラルフ先輩はトレイル先輩に見てもらうのがいいかと… 俺、呼んできますから
[これが自分に宿った赤薔薇の仕業とはいえ 自分自身に出来ることなど高が知れている 頼れるものは頼るしかなかった]
(91) 2013/08/09(Fri) 22時半頃
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[どうしたらいいかわからない。 ただ、暴れるサミュエルがラドルファスに反応しているのは分かって それが、なぜなのかは分からずとも、何に反応したのかは、なんとなしに分かってしまって
頭の中で、自業自得だざまあみろと誰かが笑った]
っ〜〜〜!!!
[引っ掻き傷を気にすることもなく、サミュエルをますますそばに抱き寄せて
ラドルファスの頭を撫で、泣きそうな顔を向ける。 言葉が出なくて、ふるふると首を振りながら、そっとサミュエルとは反対側にその頭を押した]
…………。
[医務室、行かなきゃ。 サミュさん、腕、怪我してる。
どこか現実逃避のように、そう思った]
(92) 2013/08/09(Fri) 22時半頃
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[声、コエガ、こえがする、たくさん。たくさん。 頭、いたい、もう、キキタク、ない、いや]
[様々、その場にいるものの そうではないものの、声に セシルに抱き寄せられながら 耳を塞ぎ、頭を抱えて。 目も、強く閉じて、ただ震える]
(93) 2013/08/09(Fri) 22時半頃
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…先輩…?
[>>90 声の主の姿はここからじゃ見えない。 けれども聞き馴染みのある声に緩く、首を傾げて。 何時ものように人懐こく笑って顔を覗かせるようなことはしない、 今はそんな気分ではなくて]
…どうしたの? 何か探し物?先輩本とか読むんだっけ…。 俺を探してたー…とかは、ないもんね…?
[声音だけは何時も通りに。 その場から、そう会話を続ける。]
(94) 2013/08/09(Fri) 22時半頃
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トレイルは、聞こえた声>>89に「シーシャ?
2013/08/09(Fri) 22時半頃
ラルフは、きょとん?としている。
2013/08/09(Fri) 22時半頃
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あぁ、お前そこにいたんだ。 …探してるつっちゃー探してた、かな。
[シーシャは笑わない。けれどそれはこちらも同じ。 お互いの間に、硬い空気が流れた。…頭が痛い]
本くらい読むよ。 シーシャこそ、字が読めるのに驚いたね。
[姿は見えない。けれど視線はシーシャを探さない]
(95) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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[セシルはトレイルの居場所は知らないのか それとも、それどころではないのか
返事らしい返事はなく
ラドルファスは蜜に群がる虫のように サミュエルにまとわりつき それをどうにか出来ないかと考えた後 息を大きく吸って彼に向かってこう叫んだ]
(96) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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ラルフ先輩…あまりおいたをすると、お尻ペンペンしますよ!
[まるで小さいこどもを叱り飛ばすかのように なんというか、情けない言葉であった]
(97) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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かに…り…が…の…がまだいる…を…す…
しつこいな…
お…は…の…で…りちっまえ…
…の…は…るがない…
さぁ…を…そう…
…の…の…を…そう…
…は…しない…
…も…しない…も…も…だ…
…と…から…の…から…り…った…
まだ…の…いがしてやがる…
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ひっでー… 俺、こう見えてあんま成績悪くないよー…?
[素行だって、家に連絡されるようなことはしない。 たまに、級友と隠れて少し悪さをするくらいで。 >>95 探してた、その答えが返ってくるのが意外で]
……探してくれてたのは嬉しいけど、 何か俺、先輩に探されるようなことしたっけ…?
(98) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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[トレイル呼んで、なんとかなるのかなあ、この子。
よしよし、とラドルファスの頭を撫でる手は、自動運動状況で]
……サミュさん、気分が悪い、のです。 だから、医務室……
[きょとんとした顔のラドルファスに、たどたどしく言った。
サミュエルも、ハロルドも、ラドルファスがこうなった理由知ったらどんな顔するのかなあ。 思いながら、ハロルドの小さな子供を叱るような言葉に、場違いな笑いが漏れた。
震えるサミュエルを担ぎ上げることが叶えば、医務室へ向かおうと]
(99) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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−礼拝堂→シャワールーム−
[礼拝堂で目が覚めたときには、時間がよく解らなかった。 そうっと部屋に戻ったところでトレイルの姿はなかった。 安堵なのか、不安なのか、沃解らないため息をついてから 着替えだけ手早く手にしてシャワールームへと向かう。
少なくとも一日以上身体を綺麗にしていなかったので 水分も石鹸のにおいも酷く心地好い。 久しぶりに薔薇以外の匂いを感じたのも大きかったが 綺麗好きのDNAを受け継ぐ身としては 室内は勿論、体だっていつでも綺麗にしておきたかった。
タイルの上に撥ねる水の音が耳に優しい。 人の気配も、薔薇の匂いも気にならない今は 少しだけ少年の心を明るくした]
(100) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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成績悪くみられる見た目だって自覚してンじゃんか。 …ああ、そうだね。聞きたいことはあったんだ。
お前、アーネストに何言った? 何をしたらどうするって?
[姿は探さないまま、声だけが部屋に響く]
あんまナメたことしてんじゃないよ。
(101) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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……っ!?
[小柄なガーディの甲高い声は、母親のヒステリックな声に少し似ていて。
カチンと凍りついたように動かなくなる。]
(102) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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サミュエルは、されるがままに、担ぎ上げられて
2013/08/09(Fri) 23時頃
ねこのように…はしる…くろいねこ
そのくちから…でるのは…さんびか
かみのみわざ…とよばれる…さんびか
かみのなさったことは…すべてよい…は…うそだよね
くすくす…
あいから…かいほうされた…ねこはわらって…なかまをさがす
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先輩それ酷い。 自覚してるから、見た目通りにならないようにしてんのー…。
[くすりと笑みが零れてから、 聴こえる名前に笑い声が消える。]
…アーネストー…? ……アーネストから、何か聞いたの…?
[問うけれども、思い浮かぶ内容は一つだけだ。]
…で? アーネストが先輩に、そう言えって…?
(103) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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はい、ラルフ先輩はそのままお部屋に戻って いいこにしててくださいね
…そのうち誰かがご褒美くれるかもしれませんよ?
[と、猫なで声でラドルファスへ
それで帰らなかったとしたら 自分も逃走するしかないのだろうかと 内心不安なのは内緒である]
(104) 2013/08/09(Fri) 23時頃
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