83 最初からクライマックス村3
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ばぁっか! この俺が死ぬ訳ないだろ。 ま、実を言うとハイパーでウルトラにやばかったけど…。
[驚いた顔のクリスマス>>47に向けて、少年はからからと笑う。 それから、左手に持つ剣に視線を落とすと僅かに寂しそうに微笑んだが それもすぐに掻き消え、ニイッと笑みを向けなおす。]
それに俺は何処かのキザ野郎とは違って、約束は守んだよ。 ……言っただろ、必ず戻るって。
(58) 2014/07/24(Thu) 00時半頃
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いま、願いをかなえてあげる。
(59) 2014/07/24(Thu) 00時半頃
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[死角より伸びる刃の如く鋭い蔦が。 クリスマスを庇ったボリス>>56の首元を突き。
プツリ、と"なにか"の切れる、音]
(60) 2014/07/24(Thu) 00時半頃
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アァ?! てめー、バは余計だっつの!! [バカイル、と聞こえて注意がそちらに向く。 ―――向いてしまった。]
全く、何処までもキザな野郎……、ッ?!
[ボリスが上げた声>>56にハッとしたが]
(61) 2014/07/24(Thu) 00時半頃
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ボリス!!!!!!!!!!
(62) 2014/07/24(Thu) 00時半頃
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おーーーおー 耳が痛い事で! ガキが一端に言いやがって―――
――――!? クリスマスッ!!
[気が逸れたその時に、死角からクリスマスへと向かう世懐樹の腕《蔦》>>56]
[それに気付けても、傷ついた身体の方がついて行かなかった] [咄嗟に動けなかったトレイルの代わりに動いたのは、大柄の身体]
(63) 2014/07/24(Thu) 00時半頃
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――――――ッ ボリスッ!!!!!!!!??
(64) 2014/07/24(Thu) 00時半頃
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[ボリスは革手袋を嵌めた右手で首元を押さえ、苦しげに呻く。 その指の隙間から、か細く清らかな音をたてて地面へと溢れたのは、ビアンカに託された金剛石の首飾り。 それらはまるで涙のように哀しげに瞬いていたが、やがて静かに煌めきを喪った。]
あ…あぁ……
[ジェフ、クリスマス、カイル、トレイル、ビアンカ、ハルカ、それから―― 仲間との出会い、旅、共に闘った記憶――それらが走馬灯のように目の前を流れ、そして昏く塗りつぶされ上書きされ]
(65) 2014/07/24(Thu) 00時半頃
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みんな、逃げ、て―― 早く、僕から、離れ……
["ボリス"はその言葉を最後にがくりと膝を付く。
そして――]
(66) 2014/07/24(Thu) 00時半頃
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くっ
くっ
くっ
(67) 2014/07/24(Thu) 00時半頃
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――ようやく忌々しいあのババアの封印が解けたか。
[その喉から洩れたのは、今までの彼の声とは違う……邪気に満ちた声。]
(68) 2014/07/24(Thu) 00時半頃
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[蔦は、ボリスの喉元に突き立てられる。>>60 辺りには酷い瘴気が漂い、ゾクゾクと身体に悪寒が奔った。]
てんめぇええええええ!!!!!!
[カイルはチャキリと剣を構え直し、大きく地を蹴った。 何故だろう、とてつもなく嫌な予感がする。 その不安を断ち切らんとするように。 カイルはボリスを捕らえた蔦へ、剣を振り下ろす!!]
(69) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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――フン。
[笑って返すトレイルに、口元を歪め。>>48]
……小僧も、戻ってきたか。 しぶとい奴だ。
[以前敵対していた、現れた少年に対して、感想を一言。>>45 未だに、彼の名前は覚えきっておらず「小僧」だ。]
再会の喜びは後だ、まだ戦いは――…
[諫めかけたが……気づいた時には、遅すぎた。>>57]
(70) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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おはよう、私の可愛い果実。
[万魔の母は『芽吹き』に優しく囁いた。]
(71) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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――お前は、誰だ?
[眉を寄せて、"ボリスだった者"へと尋ねる。
溢れる瘴気と、内面を具現化したかのような、邪気に満ちた声。]
(72) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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ばか。ちょっと疲れただけだよ。
[側に立つトレイルの言葉>>48に、くすりと笑う。]
トレイル君こそ、なに、 ボロボロのくせに格好つけちゃってさ。
……どうせなら、最後まで格好良いとこ見せてよね。
[満身創痍であろうと、彼はこの最終局面に欠かすことのできない光だ。 否、それ以上に。彼とまたこうして生きて会う事が出来て良かった――…]
(73) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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カイル君も。 ……約束、守ってくれたんだね。
――! カイル君、その剣……
[カイルの左手に握られた剣に視線が向いた。]
そっか……カイル君が持ってたんだ……
(74) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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[トレイルとカイル、二人との再会は喜ばしい物であったことは間違い無い。 けれど、それが油断に繋がった。 それは、この場において決してするべきではなかった、致命的な油断だ。]
っ、きゃ ……
[ボリスが声を上げて>>56クリスマスの身をかばう。 一瞬、何が起きたかわからなかった。 けれど、]
ボリス……さん?
[彼の首元に刺さる、世懐樹の腕《蔦》>>60―― 血の気が、引いた。]
(75) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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――――――ッ ボリスさんッ!!!??
[悲鳴を上げた時には、もう全てが遅かった。]
(76) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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―――な、…に…?
(77) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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おはよう、世壊樹《かあさん》。 そしておはよう――"世界の希望"……奇跡の輝石《テラス・リトス》達
[>>69 蔦に向けて振り下ろされた剣を岩で防ぎ、一層濃い瘴気を纏いゆらりと立ち上がると、いつも柔和に細められていた目は虚ろに開き、歪んだ笑みを見せて男は両の腕を広げる。]
(78) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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お初にお目にかかる――オレの名は"無用者"ケノス。
この眩しい世界を壊する呪を望む者。
(79) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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あ … ああ…… そんな、 嘘……
[身体がカタカタと震える。 ボリスがつい先程までと同一の存在でないのは明らかだった。 『芽吹き』――魔神パルックが催しなどと言っていたそれ。 世壊樹の腕が齎す、魔の覚醒め。]
嘘よ… 嘘だよ そんなのって……
[初めて出会った時、彼は記憶を失っていると言っていた。 そんな境遇にもかかわらず、世界を救う旅に加わってくれて、辛い時も優しく仲間を支えてくれた彼が、まさか――]
(80) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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[ボリスの喉元にささる根。 その様に見開いた目を、根の主へと向けた]
―――ッ!!! エル・ゴット、てめぇ!!!!
[左手の拳銃をエルゴットへ向けたその時にあがったのは、邪気に満ちた声>>68]
ケノス…だと…!?
[ボリスの失った記憶、ビアンカが彼を気にかけていた理由、パルックの言葉に感じていた言葉に出来ない杞憂が繋がった気がした] [それを簡単には認めたくなくて、トレイルは彼の名を呼んだ]
――――…ッ おい! ボリス!! しっかりしろ!!ボリス!!!!
(81) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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……フン。
運命とは、皮肉なものだな…… 私が光の道を歩むと決めた一方で、 その一行の一人が、世壊樹の元へ堕ちるなど……
[拳銃《ミッドナイト・ガン》の具合を確かめる。 深い夜の色――濃紺の銃身は、主の代わりに嘆くように、冷たい光を反射している。]
……トレイル、不用意に近づくんじゃない。 戦う覚悟が出来ていないならば……
(82) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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くっ……!!
[ガギンッ!! 剣を岩で防がれ、弾かれる。>>78 やばい、直感的にそう感じていた。 全身がゾクゾクと警告《レッドアラート》を鳴らし続けている。
受身を取り体勢を立て直すと、傍にあった姿>>80にハッとした。]
クリスマス!!離れるぞ!!!
[叫ぶが早いか、掴むが早いか。 カイルは震える彼女を抱きかかえ、ボリス―――否、ケノスから離れようと。]
(83) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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[言って無用者は少し思案するように首を捻り]
否……オレこそが世界を破壊する呪そのもの……とでも言うべきか。 だからこそ魔宝石術師のババアはオレの記憶を封じ傍で監視していたんだろうが――
[くつくつと可笑しそうに喉で笑う。]
ちょーっと、己の力を過信しすぎたか? これっぽっちの封印だけで、まさか魔神のお膝元まで連れて行って貰えるとは思わなかったぜ。 ここでオレが覚醒《めざ》めればどうなるか……想像つかなかったわけじゃないだろうが。
(84) 2014/07/24(Thu) 01時半頃
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[>>81 "ボリス"の名を呼ぶトレイルを一瞥すると、呆れたように肩をすくめた。]
いくら呼んでも奴はもう居ねえよ。 所詮、そこに散った石と同じ、あのババアの作った幻だったに過ぎない。
[言いながら、先ほど散らばった首飾りの欠片を踏み躙る。 そして――]
さあて、魔神ももう待ちくたびれたろう? お前ら全員世壊の礎にしてやるよ。
(85) 2014/07/24(Thu) 01時半頃
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[剣>>60が振るわれるがもう遅い。]
あぁ、私の果実《ケノス》
魔宝石術師《ジュエリスト》には邪魔されたけど。 こんなに。こぉんなに立派になって。
ぜんぶ、ぜーんぶ、願いのとおり。
[ゆうらゆら わが子の芽吹きにその身を揺らす。]
(86) 2014/07/24(Thu) 01時半頃
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ありがとう。後はこの子の為に眠りましょう。
[動揺する奇跡の輝石《テラス・リトス》達へと微笑む。]
(87) 2014/07/24(Thu) 01時半頃
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