21 ─明日も、薔薇の木の下で。
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いま…えば…に…まれた…がよかったかな…
そうしたら…は
…きなく…かを…することができる…
…せになることができる…
…
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ー 医務室 ー [俺、周囲、見る。薔薇の香り、する、同時 声、微か、聴こえる。はっきり、聞こえない。 ハロルド、いたら、訝しげ、思うかも、 誰?誰か、謝ってる。だから、気になって。 訝しげ、してたら、指先、そう綴る。]
[幻聴?俺、そんな、やばい?わからない。 ……俺、なら、何に、生まれたら、幸せ、かな…… 鳥、鳥がいいな、綺麗、歌声の。 そうしたらーーーーーーー]
(24) 2013/08/09(Fri) 08時半頃
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…酷いの?
[不思議そうに首を傾げる。 キスも、こういうのも、こんなにキモチイイなんて知らなかった。]
ダメ、なの?きもちいいよ? もっとして、欲しいのに……
[渡されたタオルで拭う刺激だけで、ゆるく熱を持ち始めてるのがわかる。 物欲しそうな目でセシルを見ながら、指についたネバネバをペロリと舐めた。]
……ぁ、
サミュエル?
[ドアがあいて、目が合って。 欲に溶けた淫売のような表情で声を掛ける。 何故すぐに去ってしまったのか、不思議そうにしている。]
(25) 2013/08/09(Fri) 09時半頃
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[チアキが部屋から出て行った後のこと。 彼の手をとった自分の手を暫く見つめていたけれど、 寄った眉は戻らない。 首筋の絆創膏の下はセシルがつけたとか。 シーシャがチアキに何かを提示したとか。
その日、チアキは戻ってこなくて。 けれど眠れなかったのはそのせいだけじゃない。 薔薇がいよいよ香って、また頭の芯がぶれ始めているから]
(26) 2013/08/09(Fri) 09時半頃
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サミュエルは、ラドルファスの声と姿、思い出してしまい、俯く
2013/08/09(Fri) 09時半頃
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[翌日、シャワーを浴びるのは汗を流すより頭を冷やすため。 それでもまだ胸の奥は熱いものがのこったまま。 カランをひねると、物騒な目つきのままシャワー室を出る。 ぬれた頭のまま探すのはシーシャかセシル。
寮内の空気がまた一段と甘くなっていることに 痛痒い気持ちを抱えながら]
(27) 2013/08/09(Fri) 09時半頃
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― 医務室 ―
[息もつかずに扉を開けて中に入ると 消毒の匂いと混じり合う薔薇の香り]
…サミュエル先輩?
[彼に指摘され、自分の手首を見て驚くが 今はそれより、フィリップの方が大事なことで 食堂で昏倒していることを説明した]
ニーセン先輩? 何でここに?
[それについて、サミュエルから事情を聞いて]
そばに…誰かは? その…仲のいいひととか…
[と、曖昧に関係をぼかしてはみたが 同室の自分にすら把握出来ていない 秘めた関係の相手がいるようには思えなかった]
(28) 2013/08/09(Fri) 09時半頃
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ー 医務室 ー [ハロルド、フィリップのこと、食堂、倒れてる、 なんだろう、どうしてだろう。 ニーセン、わからない、首を振る。 仲の、いいひと……猫?としか、 俺、思いつかない。でも、何故、そんな質問?
ユリウス、目にはいる、昏倒前、そういえば]
”口づけ、するような……?”
[息だけで、言葉、零す まさかね、じゃあ、フィリップ、誰に?ハロルドに?]
(29) 2013/08/09(Fri) 09時半頃
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[眠るニーセンの手首には自分と同じ痕 どのような経緯で彼にそれが齎されたか知らないが 嵐が過ぎ去ってから ずっと、部屋に戻らなかったのは それが理由なのかも知れない
それくらい、薔薇の囁きは甘く香しい]
(30) 2013/08/09(Fri) 10時頃
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…猫?
[サミュエルの返事にキョトンとするが ニーセンが部屋に戻らなくなってからと 猫の声を聞かなくなった時期は同じくらいではなかったか? ならば、猫は本能的に危機を感じて この強い香りから逃げ出した可能性もあるだろう]
く、口づけ…!?
[それが出てきて 自分がフィリップとしてたことが サミュエルにばれていることにも気がつき 真っ赤になって狼狽えた]
(31) 2013/08/09(Fri) 10時頃
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…………
[真っ赤になった。あれ、図星、なの…… やっと、少し前、音楽室、フィリップ、様子、つながる。 悪いこと、した。やっとわかる。 ラドルファス、あの目、思い出す。頭振って。
狼狽える、言うきない、意味込めて、頭撫で 同時、立ち上がる。ごめん、今、幸せそう 一緒、辛い……から。一人、なりたい そう、頭、綴って、医務室、後にする。
一人、どこ行けば?先ほど、思った、鳥に。 適当、窓、開けて、そこから、這い登る。 雨樋、掴んで、体重、持ち上げて、屋根、のぼって]
(32) 2013/08/09(Fri) 10時頃
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[サミュエルの視線の先に横たわる 銀髪の上級生ユリウスにも 自分と同じ痕があるのが目に止まった]
サミュエル先輩…ユリウス先輩も…誰かと?
[だとしたら、他にも誰か 自分と同じ痕を持つ人物がいることになる]
…ねえ、おにいちゃん…それは誰? 知ってるなら…教えて?
[と、上目使いでサミュエルに迫る 薔薇の香りと囁く声が一層強く大きくなった気がした]
(33) 2013/08/09(Fri) 10時頃
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ー 屋根の上 ー [薔薇の香り、ここまで届く、 風、吹く、黒いTシャツはためく。 靴、靴下、下、ほおりなげて、屋根、頂点まで。
腰掛ける。自殺、主、許さない でも、事故、しょうがない。そう思う。 だから、ここ、鳥になれるかもしれない、 *そう思い、空、見上げる*]
(34) 2013/08/09(Fri) 10時頃
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[記憶、いつもの、ハロルド、匂い、なんだろう アーネスト、そう綴って、 医務室、出たのは、そんなハロルド、から 逃げる、意図もあった**]
(35) 2013/08/09(Fri) 10時頃
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[自分の頭を撫でて医務室から去ったサミュエルは 自分の問いに答えをくれず]
…おにちゃん、待って!
[慌てて彼を追いかけた]
(36) 2013/08/09(Fri) 10時頃
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[廊下を出てすぐの窓からサミュエルが 這い登る姿が見えた]
…おにいちゃん! 何してんの?
[多分、医務室から去ったのは この香りから逃げるため それは理解出来たのだが なら、何故そこいく必要がある?
不安が不吉な予感に変わる]
(37) 2013/08/09(Fri) 10時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2013/08/09(Fri) 10時半頃
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[医務室でサミュエルが綴った"アーネスト"が 東洋の血の混じる"チアキ"であることに思い当たらず]
逃げないでよ…
[窓に手をかけ、その後を追い 小柄で身軽な利点を活かしするっと屋根へと這い登った]
(38) 2013/08/09(Fri) 10時半頃
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[屋根を登る途中 サミュエルが投げる靴や靴下が 下の茂みに舞い落ちるのが見える]
…いつも、逃げてて…ずるいよ
[ポツンとつぶやく]
でも、今は逃がせないから… …逃がさないから
[やがて、頂点まで登り切り 腰掛けるサミュエルの隣に腰掛けた 昨日とは逆に自分が抱きしめる形で捉えた]
(39) 2013/08/09(Fri) 11時頃
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…お願いだから おにいちゃんまで…いなくならないで…
[抱きしめながらサミュエルに囁く
ニーセンもフィリップも自分の近しい人物は どちらも眠りに就いていて
彼までいなくなってしまったら 自分は*ひとり*きりになってしまうと]
(40) 2013/08/09(Fri) 11時頃
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[足音はいつもと同じ、向かうところはシーシャの部屋。 従兄弟と同じ部屋だから、いつもは気軽に尋ねている]
ラルかシーシャ、いる?
[ノックする音は不機嫌さが少しだけにじむ。 いつも良い人ヅラをしている自分には珍しく、 強い音]
(41) 2013/08/09(Fri) 11時頃
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酷いこと、です。
[ねだる彼の視線、ふるり、首を振る。 自分は、その行為に暴力性しか感じていないから、彼がそんな顔をする理由が理解できない。 加虐性向から醒めたいま、罪悪感と後悔が胸に空いていた穴に注がれた。
セックスも暴力も、大して変わりはない。 そうじゃないか、違う?]
ッ!サミュ……!?
[がたん。 彼が呼んだ名前に、顕著に反応を示した。 立ち上がり、慌てて扉を開ける。
去っていく後ろ姿。 ああ………最悪だ]
(42) 2013/08/09(Fri) 12時頃
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…………ラド、さん。
[ややあって、廊下で突っ立つのを止め、ふらりと室内へ戻ってくる。 ぎゅうと彼を抱き締める手は、まるで子供がすがるように]
……忘れて
忘れて、ください。みんな、悪い夢、だったのです。 お願い、します。
[ひっく。 一回、しゃくりあげた]
(43) 2013/08/09(Fri) 12時頃
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ー翌日ー
[ご飯を食べるべきだ。 脱水症状で痛む頭と胃酸過多で気持ちが悪い胃を抱えて、そう思った。
時計を見る。珍しく早い。 酷い悪夢ばかりみたベッドから逃げ出して、昨日のことを思う。
ラドルファス、は。 無垢故に、俺からの悪い影響も受け入れて、しまうのだと。 気が付いた、昨日。
……もっと前に、気が付くべきだったろうな。 思いながら、ため息をついて……サミュエルのことを、思う。 いいかげん、涙も枯れた。
嫌われたくない、なんて。 どの口が言うんだろうか、自分は。
陰鬱な気分で、食堂へと歩み始めた]
(44) 2013/08/09(Fri) 12時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2013/08/09(Fri) 12時半頃
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……?
[>>41強いノック音が聞こえた。 同室者ではなくとも、不機嫌が分かるような。 その発信源がトレイルだと視認すると、目をぱちり。
珍しい]
トレェルさん?おはよう、ございます。
[人畜無害な顔で、小首を傾げて]
(45) 2013/08/09(Fri) 12時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2013/08/09(Fri) 12時半頃
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……うん、ナイショ…だね?
[忘れてと縋り付くセシルをとんとんと子供にするようにあやして。 身なりを整えられて部屋に戻されたのも、あまりよく覚えていない。
ただ、従兄弟が部屋のドアをノックした時、 その姿は自分の寝台の上にあった。
厳格な、自称良識派の母親は、世界の全ての悪意や猥雑さから子供を隔離して育てた。 故に、悪いものを知らない。倫理に背くものを知らない。 自分のしていることがいけないことだなんてわからない。
寝台の上、だらしなく寛げられた着衣。 覚えたての感覚に溺れて、シーツの中から卑猥な水音が続く……**]
(46) 2013/08/09(Fri) 12時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2013/08/09(Fri) 12時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2013/08/09(Fri) 12時半頃
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[不機嫌そうな顔で返事を待つ。 本人が居たとしても>>流石に返事が無い部屋に入るような教育はうけていない訳で。 肩をすくめて去ろうとすると聞こえる声>>45]
…セシル。おはよう。
[相変わらず少し訛った声。 今までは気にもしなかったのに、無性にイラついたのは チアキからの話を聴いたからに他なくて]
あぁ、丁度よかった。
(47) 2013/08/09(Fri) 13時頃
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[朝から不機嫌そうな顔。 何かあったのだろうか、なんて思う思考はのんきなもの]
ちょうど、ですか?
[シーシャとラドルファスの部屋を叩いていたのに、自分にも用があったのか。 共通点として思い当たるものといえば、彼のいとこに悪さをしたくらいだけど。 ……うん、ばれてたら不機嫌も仕方ない。
でも、サミュエルもラドルファスも、誰かに言い触らすとも思えないし……?
故に、きょとんとその顔を見返す]
私になにかご用事、ですか?
(48) 2013/08/09(Fri) 13時半頃
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うん。まぁセシルは俺に用事なんてないだろうけどね。
[声を聞くほどにイライラが募ってくる。 妙に暴力的な思考になってくるのは 多分薔薇のせいではない。…直接的には、だが]
ここじゃなんだけど。セシルこれからどこかいく予定だった? 朝飯とかまだなら一緒しない?
[口調は穏やかでも目が笑っていない。 それはきっとセシルでもわかるだろうけれど、 片方の目元が僅かに歪むのを従兄弟が見れば、 一番怒っている時だとすぐに教えてくれた筈なのだが]
(49) 2013/08/09(Fri) 13時半頃
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ご飯、食べにいくとこ、でした。
[言ってから 正直に言わないでなにか用があると言ったほうが良かったのではあるまいか、と思う。 こちらをみる彼の視線が、酷く険しい。
……なにしたっけ。俺。 色々やらかしてる気もする。
なんにせよ、いつも優しい彼がそんな顔をするのを、初めてみたせいか、少し気まずい。 無意識、片手の包帯を弄る]
……お話、ですか?
[ちら。 見上げる視線は、動揺と少しの困った色を含んで]
(50) 2013/08/09(Fri) 13時半頃
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話しても君がわかるとも思えないけどさ。 ていうか、なんでそんな顔すンの。 俺がセシルを苛めてるみたいじゃないか。
…それとも、俺に何かされるような覚えでもあんの?
[セシルの片手の包帯。それがなんだかはわからない。 けれどチアキの首の絆創膏、図書館でセシルに腹ただしいといわれたことを合わせれば 何か手を出されたと決め付けるには難しくなく]
(51) 2013/08/09(Fri) 14時頃
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