64 さよならのひとつまえ
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ダーラに1人が投票した。
ドナルドに10人が投票した。
ドナルドは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ナユタが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ダーラ、ライジ、チアキ、ザック、リー、シメオン、ジャニス、フィリップ、トレイルの9名。
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咲き誇る、花か。
[くる前に歌った歌詞の一部を、ボソッと呟く。]
(0) 2014/03/31(Mon) 01時頃
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− 早朝−寮母室 −
[今日の空模様は、あまり良くない。 一雨来るだろうか、この時期の雨は桜を散らすからあまり好きではない。
連日届く茶封筒、リー[[who]]とザック[[who]]の名前。]
(1) 2014/03/31(Mon) 01時頃
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睦井ー、山本ー、書類が来ているから寮母室まで来るようにー。
[マイクに告げ、残る者達の顔を思い浮かべる。 頬杖と、吐き出した溜息の意味は、誰も知らない。*]
(2) 2014/03/31(Mon) 01時頃
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女主人 ダーラは、メモを貼った。
2014/03/31(Mon) 01時頃
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― 自習室 ―
[断髪式も終盤。ふと視線を感じてそちらを見れば、目が合った。>>4:360]
いいよ。 じゃあ、またあとでな。
[困ったように笑う顔。 またざわつきそうになるのを抑えながら、手をひらひらと振って応えた。*]
(3) 2014/03/31(Mon) 01時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/31(Mon) 01時頃
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─ 4-M ─
[寮室に戻り、スケッチブックを昼間より更に時間をかけて箱詰めする。 時折、折った膝の間に置いたスマホを見るのだが、メールの着信はなく、溜息をついた。 退寮したばかりで忙しいだろう相手に、何を求めているんだ自分は。]
う〜…… ッえ?!
[分かってはいるはずなのに、もだもだとばかりしていたから、不意の着信>>+1に心臓が鳴り、ビクッと小さく跳ね上がった。]
(4) 2014/03/31(Mon) 01時頃
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─前日・自室3-A─
[>>4:326花なら咲いてるんだ、咲かせられているんだ、このこころに。 お前が、笑うたびに。粗野で乱暴なこのこころに綺麗な花が咲く。 那由多お前だけが咲かせられる花。 同じものはもう二度と咲かないだろう。 だから、これはサボテンのかたちにして棄てないで持っていこう]
てめぇ人が訂正したんだから聞き逃しておけよ!!!
[噴き出した那由多に向かって、隣から蹴りをくり出そうと足を上げる。ただ、その表情が揺れて>>4:363視線が彷徨うから。何を言い出すのか、待とうとして、告げられた言葉>>4:364。 とりあえず脳内で湧き上がる言葉を標準語に変換する時間は与えてほしい。息を飲んで足を下ろした。 一度、サボテンに視線を落としながら、どう返すか考えて。 少し躊躇ったあと、困ったように那由多を見た]
────……気付くなばーか
[失恋したと言っていた。ということは、彼は今フリーであると言える。 そんな弱みに付け込むような真似はあまりしたくないので。告白であると断言はできないけれど]
(5) 2014/03/31(Mon) 01時半頃
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……ッるせーよ!
[メールの着信がこんなに嬉しかったのは、どれくらい振りだろう。 誤字の指摘に悪態をつきながらも、顔はつい笑ってしまう。]
……、そう、だよな。
[けれど、またあいつを心配させた。 それが心苦しくて、スマホを握りしめたままで下唇を噛んだ。]
(6) 2014/03/31(Mon) 01時半頃
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―翌朝・自室― [昨晩は頑張った。頑張って片付けをした。 その功績が認められてしまったのだろうか、 >>2 その放送を聞いたのはベッドの上でだった。]
―――――…睦井って誰だよ。
………俺か?
……もしかして俺か?
…もしかしなくても俺だな…。
[呟きに突っ込んでくれる同室者は数日前にいなくなっている。 そっか、ベッドの上で1人呟いた。そっかあ…。 一度縮まってから、大きく伸びをして起き上がる。]
(7) 2014/03/31(Mon) 01時半頃
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……宗介ぇ、俺の番来た。
[話しかけるのは空のベッドで、やはり返事はない。 少し眉を下げて、瞳を細め。いつも通りに着替えを始める。 書類を受け取りに行って…それよりまずは、見送りだ。**]
(8) 2014/03/31(Mon) 01時半頃
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[メールを送って、部屋に戻る。]
たまちゃん、ただいま! プリン食べよー。
[買ってきたプリンをベッドの上に広げて、環を手招きした。 いざ並べてみれば、その数に自分でも驚いてしまう。 思わず記念にと写真を撮ってみた。]
(9) 2014/03/31(Mon) 01時半頃
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―― 昨夜・4-O ――
神様仏様ちー様ッ! いや、プリンの神様!ははぁー!
[智明の期間を出迎えるその姿は、いつものふざけたそれ。 大仰に頭をさげ、あげた顔はやはりひどいものだったが]
プリン、全部完食しよぜ!んなッ!
[拳を握って、智明に差し出す。
食堂で打ち明けた失恋。彼は深くは尋ねてはこなかった。 同室の程よい距離感に、深く深く、感謝しながらも]
ちー、俺ぁとことん付き合うぜ。
[どんな話しだって、真っ直ぐに*]
(10) 2014/03/31(Mon) 01時半頃
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─ →シャワー室 ─
[昨日の夜更かしもあったので、今夜はひどく眠かった。 残るスケッチブックをすべて段ボールの中に収めると、封はせずに置いておいた。
寝る前に、汗くらい流しておこうと、着替えを持ってシャワー室へ向かう。 ジャージを脱いで、リストバンドを外し、籠に入れようとして……]
……なんだこれ。
[濃紺色の内側に、黒い糸で、こっそり刻まれていた文字にやっと気付いた。]
なん、っ……
[また増えた。 自分は、なにひとつできていないのに。
リストバンドを握ったまま、隠し切れぬほどに赤くなり、その場にべちゃっとしゃがみ込んだ。 震える指が、スマホの画面を滑る。]
(11) 2014/03/31(Mon) 01時半頃
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はー、またこら多いな。 あ、おい、俺も撮れ俺も。 ひぇーい!
[ベッドの上にプリンを並べ、撮影する>>9様子に、プリンに混じって金髪もちらちらとファインダーに収まろうと動く。]
(12) 2014/03/31(Mon) 01時半頃
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[やはりまどろっこしいことは苦手だし、現状では絶対にまた誤字る。 結果、短絡的な手段に出た。
つまり電話をかけた。
何度目のコールで出たか、それともかけ直す羽目になったか。 かなりのテンパり気味では、あまりまともに記憶にない。]
(13) 2014/03/31(Mon) 01時半頃
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[いつものように軽口で出迎える環>>10へ、頭が高ーい!と胸を張る。]
もちろん!残したらダメだからね!
[差し出された拳に、自分のそれを合わせるように差し出し返して。
プリンに向けたカメラに写りこもうとする環>>12を、わざと避けようとレンズを動かす。]
僕ね、たまちゃんのこと、好きだよ!
[それは、友達として。 環相手には簡単に言える言葉も、彼には言えないまま。
きちんと正面から環を撮ろうと、カメラを向けて笑う。]
(14) 2014/03/31(Mon) 02時頃
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[>>+9蹴って欲しい、という前置きに続けられた吐露。 蹴る、という単語が出て心臓が跳ねた。自分の他に那由多を蹴るやつを探そうとして。花が好き、同じ部活という要素に、数は多くない園芸部員の仲間の顔を思い浮かべようとして。 同じ部屋、という条件に当て嵌まるのがひとりしかいなくて。 耐えきれなくて頬を擦った。 吐露というかもう完全に固有名詞を出していない告白だ。 自分は言葉にできなかった。最期にはアリスのもとへ還ると決めている身だから。親を泣かせることは出来ないし、裏切ることも出来ない。 叫べないこころで“軒下のモンスター”になると決めたはず。 でも、だから、ぼくは。サボテンを大事に抱えなおして、那由多を見る]
じゃァ両思いだなァ
すまん、ちょっと色々ここに棄てていって、その先は 未来のことは、これから考えるわ
すべて棄てて、ここから始める お前が救ってくれたものを枯らさないために
[見送りには行かない、この部屋で、最後の1年を過ごしたこの部屋のベランダから明日の朝見送るよ、とそう言葉を付け足して**]
(15) 2014/03/31(Mon) 02時頃
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[愛するもの以外棄てていく。全部。何もかも。 そうしてすべてを最初からまた始めてゆく覚悟を。
─────その覚悟を**]
(16) 2014/03/31(Mon) 02時頃
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んーだよ、そんなにスーパーベーシスト様を撮りたいってか? しゃーねーなぁ
[片方の手は頭に、もう片方の手は腰に当て、あからさまなグラビアポーズをとりながらも]
俺も好きだぜ、ちーのこと。 プリンめっちゃ食うのも、馬鹿やんのも 俺たちじゃねーと、できねーもんな!
[やがて、この学校が環から外れる日が来ても。 ここで過ごしたこの一瞬一瞬が、彼の写すフィルムにくっきりと残り続けますように。 祈りはただ、想いを寄せて。
最後にべ、と舌を出す。 最高の決めポーズの完成だ!**]
(17) 2014/03/31(Mon) 02時頃
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―― 翌朝・4-O ――
[成斗と那由多が旅立つその朝。 男はようやく黒い包みに手を伸ばすことができた。 見送りには行けない。せめてこの包みに対する感謝をメールで伝えて終わろうと、そう思っていた。 それなのに]
……、へ
[唇から零れる、気の抜けた声。 驚きと共に大きく開かれる瞳。 箱の中に入っていたのは、2羽のひよこのキーホルダー>>3:188。フェルトで作られたそれは、ふわふわとした手触りで、可愛らしいもの。
彼の前で屋上から投げたピックに、よく似た。]
(18) 2014/03/31(Mon) 02時頃
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……ち、くしょ 成斗、てめえ、
[どうして2羽入っている。 そこに深い意味はないのだろう。しかし。
1羽を急いでスマートフォンにつけて尻のポケットに入れ、もう1羽を引っ付かむと、部屋を飛び出していた*]
(19) 2014/03/31(Mon) 02時頃
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─ 翌朝・食堂 ─
[リストバンドは、しっかりとつけたまま。 折角返してもらったハンカチは、結局、ジャージのポケットに突っ込まれたまま、洗濯されることになりそうだ。
放送>>2を聞いたのは、朝食中のことだった。 睦井と山本。 ふと窓に視線をやれば、今にも雨が降りそうだった。 何か、屋内で、彼らを送り出せるイベントはないものかと考えながら、トマトスープを飲みこんだ**]
(20) 2014/03/31(Mon) 02時頃
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わー。すーぱーべーしすとさまのせくしーしょとだー。
[環>>17へカメラを向けながら、棒読みのように言って笑う。 まるでグラビア撮影のように、「イイヨイイヨー」なんて煽り文句を言いながらぱしゃぱしゃと連写して。]
ね。僕ら、此処から離れてもずーっと友達だよね。
[最後に一枚、ちゃんとした写真を撮ってから、二人でプリンを食べた。**]
(21) 2014/03/31(Mon) 02時半頃
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女主人 ダーラは、メモを貼った。
2014/03/31(Mon) 02時半頃
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―前日・自習室―
[自習室を店の様相に整えている時分。 手伝ってくれていた保元が溢した感謝の言葉(>>4:228)に向けるのは笑顔。 毎日開かれるイベント、楽しくあれ、最高の青春であれ。 忘れられないものであれ、と。 それは忘れて欲しくないという思いと、捨てて行ってしまう友への謝罪。矛盾。
屋上で保元が俯いていた(>>4:224)のを思い出す。 今はどうだろう、カメラを回してくれていて(4:>>229)。 保元もこの時を楽しんでくれていればと、そう思う。
返ってきていないメール(4:>>251)もあった。 コンビニに寄る(4:>*65)というメールもあった。 来てくれなくても思い出が消えてなくなるわけじゃないのに。 顔が見えなければやはり、少し寂しかった。]
(22) 2014/03/31(Mon) 03時頃
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なゆたんは、もうちょい髪も気にかけるべ? 髪は自分自身なんだから。 だから、もうちょい、気にかけてやってね。
[髪を切ってくれと保科から言われた。 切りたいと思うことには、きっときっと訳がある。 丁寧にそろえながら、真剣な顔でそう呟いた。]
自分自身に。
[ふわりと軽くなった髪。 どこか、空の青を思い出させる色。 髪を切り終われば、とんと肩を叩いた。]
(23) 2014/03/31(Mon) 03時頃
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散髪代は貰えんべ?
[いつも何も貰わない、これはカットモデルのようなものだ。 練習に付き合ってもらうのだからと言おうとして。 続いて行く言葉と、その視線(>>4:256)を追いかけてしまった。
視線の先には頬に怪我をした姿。
「俺はもう出来ないから」のたった一言が小さな棘に変わる。 小熊の話を聞いたからだろうか、小鳥谷の告白を耳にしたからだろうか。 そんな些細な一言が、視線が、特別な色を含んで見えて。]
そ、れは、オレには無理だな。 手当ての仕方なんか、しらねぇもん。
[消毒液たちは突きつけられれば返すこともできず、受け取るに至るけれど。 受け取る時にほんの少し揺れた声なんて、誰にも伝わってなければいい。 髪を切っている間に現れた、未曾有の大事故的な裏声(>>4:263)には 真剣に髪を切る分、驚きで鋏を揺らすことはなかったのに。]
(24) 2014/03/31(Mon) 03時頃
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[花の持つ意味などわからない、そこに込められた意味にも気付けない。 けれど渡されていく花を見て、痛みが走るのは何故だろう。
いまは、考えてはいけない。 人の髪を切っているのだ、余所見をしてはいけない。
ふると頭を一度振ってから、次は小熊だと。 逃げるそぶり(>>4:318)をするのなら追いかけて。 そして大人しく座った小熊に、シートを着させた。]
あ、ミキオッティ! BGMたのんますよぉ〜!!
[歌の出前(>>4:294)にはビシッと親指を立てて。 周りで囃し立てる声を耳にしながら、怯える小熊の髪に櫛を通していく。]
(25) 2014/03/31(Mon) 03時頃
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ナルナルは、いきがって変な色とかに染めるなよ? こんな鮮やかな赤、めったやたらとねえんだぞ〜。 それから、ナルナルは自分で思ってるより髪伸びるのはやいんだから。 ちゃんと定期的に切りにいけよ?
[鋏は鮮やかな赤を軽くしていく。 夕焼けの色、若しくは鮮やかな暁。]
あと。 がんばれな?
[立ち向かうと言っていたから。 簡単なことじゃないけれど、だから、がんばれと伝えて髪を切り終えた。 目元を擦っていた(>>4:318)のは、きっと見間違いでも思い違いでもない。]
(26) 2014/03/31(Mon) 03時頃
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