105 【薔薇】妖怪アパートと勿怪の風邪【R18】
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[片や不登校の学生が勇気を出しているだろう時分。 片や昨夜追い出された樹木の妖怪は 何をしているか知らない時分。 朝から男のオナニー見て、おっ勃てそうになっている俺を どうか神様許してください。]
ォ、ウ すまんね?
[どさりと置かれる袋の中は、ゼリータイプのものやらレトルトやら。 確かにもやしよりはいいだろうが。 メシや食品よりも、目の前にいる可愛い弟分の身体に視線を這わせてしまいそうになる。]
(いやいやいやいやいやいやいや。)
[心の中で首がもげるほど振って。 然り気無さを装って目を逸らしたが、色々とぎこちなかろう。]
(+36) 2015/01/26(Mon) 17時頃
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随分、結界張るの上手くなったよ、なァ? 先代がみたら喜ぶんじゃねェか?
[そうだ、こうして他愛もない話に切り替えてしまおう。 空間が繋がっているなどとまともに受け入れてしまえば もしかしたら直ぐにでも襲いに駆け出してしまう可能性だってある。 ……いや、いつもならないはずだ。 今朝からいったい何だと謂うのか。
話が終われば蛍壱も出ていくだろう。 大人しくその時を堪えて待っていたのだが。 彷徨う視線が無駄に愛らしく見えるわ、それと視線がかち合うわで。]
へ? ……は?
[え、今なんとおっしゃいましたかこの狐。]
(+37) 2015/01/26(Mon) 17時頃
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バッ、あ アホかこのエロガキ!!!!
[ナニを見る気だ、ナニを。 そりゃ確かに、ゆるゆる半勃ちのそこは早く触れと疼いている。 が、こんなもんあと15も我慢すればおさまるはずだ。 誰がなんで人前で致さねばならない。]
アホいってねェで仕事しろ、仕事! 掃き掃除とか拭き掃除とか木の水やりとか、こう! なんか色々……っ、あんだ、ろ。
[捲し立てたお陰で少しばかり息が上がってしまった。 は、と言葉の間に落ちる息が熱い。]
(+38) 2015/01/26(Mon) 17時頃
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ヴェスパタインは、枝の上でゆらゆらしてる。
2015/01/26(Mon) 17時半頃
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[ふと、 それに気付いたのは、ある男子が傍に来た時だった。 鼻先をかすめるある臭い。 あれ。これって]
……。
[硯にされた悪戯や、上杉としたことを思い出し、つい少し赤くなってしまう。 妖怪嗅覚で嗅いでみれば、男子はほとんどその臭いがした。 ああ、ここの男子って、皆、発情期なのかと納得する。おかしいことではない、と硯や上杉も言ってくれたっけ。 むしろ、飛鳥が遅いくらいだったのだ。妖怪だから仕方ないけど。 ……と、同時に]
……ふ。
[女の子はとてもいい匂いがする。 男子とは全然違う。お菓子みたいな、森の中みたいな。 ……あれ?もしかして、学校って天国なんじゃ?]
(20) 2015/01/26(Mon) 18時半頃
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「……臙脂くん、今、笑った?」
[委員長に指摘されて、びっくりする]
「笑ってた方がいいよ。 ……その方が皆と溶け込みやすいし。友達も出来るし」
[ちょっと迷ってから、うん、と頷いた]
「明日も学校、来る?」
[これには少し躊躇う]
(21) 2015/01/26(Mon) 18時半頃
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……ぬ、 塗壁に邪魔されなかったら、来る、かも。
[そう言ったら、一拍置いた後、級友たちは一斉にドッと笑った。 肩をばしばし叩く者まで居る]
「臙脂も冗談を言うんだな!」
[なんて返して良いか分からず、飛鳥は真っ赤になって俯く。 そんなに変な事を言っただろうか。 笑われポイントが良く分からない。]
「ぬりかべって、アレでしょ。コンニャクのオバケ」
(22) 2015/01/26(Mon) 18時半頃
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ちがう!!!!
(23) 2015/01/26(Mon) 18時半頃
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[飛鳥の大声に、シン、と周りが静まった。 サアーっと飛鳥の顔から血の気が引く。 やってしまった。やってしまった。 どうしよう?!]
あ、う……。
[どうしよう。 とりあえず逃げよう。 に、逃げ。でも、どこに?! 分からない、とにかく逃げなきゃ!]
(24) 2015/01/26(Mon) 19時頃
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[ふと、 声が蘇った。 言わなきゃ分からない、と頭を撫でたのは硯で。 心配してくれて、手をつないでくれたのは炉喰出だ。 そして、取り残されるぞと叱って学校に送りだしたのは蛍壱で。 なのに、自分は逃げてばかりいて]
その、 つまり……。
[ごくんと、痛いツバを呑みこんだ]
(25) 2015/01/26(Mon) 19時頃
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あの、 ヘヘヘのへ太郎とか、そういうのに、出てくる、 あの、 コンニャクオバケみたいな塗壁は、火木もえる氏の創作で。
だから、 ほんとう、の塗壁はもっと、動物系、っていうか、 ウサギ、 みたいなので。
(26) 2015/01/26(Mon) 19時頃
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[白紙のノートを開き、震える手でペンを握った。棒握りだ。 描いた絵は自分で見てもヘッタクソで、脱臼して死んだ目をしている、耳でかろうじてウサギっぽく見える何かだった]
……こういう、感じ。
(27) 2015/01/26(Mon) 19時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2015/01/26(Mon) 19時頃
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─ アパート前 ─
[お腹が痛くなってしまったので、その後の時間は保健室で過ごし、 結局はお昼までで早退することにした]
はぁ……。
[ため息をつま先に落としながら、日の高い町を歩く。 やがてアパートが見えて来た]**
(28) 2015/01/26(Mon) 19時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2015/01/26(Mon) 19時半頃
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[風揺れる梢。この風景も随分と賑やかになった。 若い者は、自分で羽ばたいていけるだろうし、そうするべきで。
むしろ今まで変われなかった奴の方が割と気がかりだったりもする。]
いや、それだけじゃないよな…。
[成長していく子らは、いつか自分を置いて先に行くから。 ほったらかしにされていた古い木は、見つけてくれた奴に絆されてしまったの…かもね。]
(+39) 2015/01/26(Mon) 20時頃
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― 幾百年も前の庭 ―
[あまりにも前の出来事で、それはいつだったか思い出すのも一苦労だ。 なんとなく下宿先に決めた円了荘。 人間で謂う酒も飲めぬような歳の時分。 荷物の整理を終えて、裏庭に休みにいった昼下がり。 今よりも小振りな杉の樹があって、更々と葉を揺らしていた。 焼けた名残の瘤に、長い月日を表すひび割れた表皮。 所々苔むしていて趣深い佇まいであった。
が、先代の管理人にきいてもこれといって世話はしていないのだと謂う。 もうずっと生きてきた樹はこの地に力強く根を張り、雨の恵みと陽の光で育つのだと。
澄んだ青空の中に枝葉を広げる樹を見上げ。]
(+40) 2015/01/26(Mon) 20時半頃
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お前、ほったらかしか?
[その表皮に触れて、そこに刻まれていたのだろう思い出を思う。 まだその頃は和服だったから、自分の絎帯を解いて木の枝に結んだ。 ホッタラケはほったらかしをくすねていく種族。 でもこれはくすねられるほど小さくない。 それはほったらかしにしないよ、という目印だ。
その日から樹に向かって時折話し掛けることがあった。 大抵決まって、寂しいとき、悲しいとき。 だからこそそんな姿を、その樹から生まれた移し身は知っているのかもしれない*]
(+41) 2015/01/26(Mon) 20時半頃
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いえ。それほどでも……。
[後から思い返したらきっとのたうつレベルの返しだ。>>+28 だが色々放棄中の脳は、 よくあるドラマの一節にある応対を記憶そのまま使用していた。
驚きからくる緊張故か、呼吸まで抑えこまれたようで。 指1本動かす事ができない。 硯の視線がこちらを向いているのは分かっているのだが。]
っ、
[視線。と知覚した途端、肌の上をぞくぞくと震えが走った。 雄の先端に滲んでいた雫が振動で幹を辿り落ちる。 あがりかけた声を寸前で飲み込み、 押し殺した呼気に変えるのはなんとか成功したようだったが。]
(+42) 2015/01/26(Mon) 20時半頃
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[棒立ちになってこちらを見ている硯>>+29の、 引っ掛けただけな濃赤色の下に覗く肌に視線が誘われる。 濃色の皮膚にうっすらと走る赤い筋は 自分で寝ている時にでも掻いた跡だろうか。]
…………。
[ゆるゆると視線をあげて、 声を殺した際に食いしばっていた歯の力を緩め。
そのタイミングで鳴ったノック>>13よりも、 視界の中心の大げさなまでの反応>>+30に跳ね上がった。 その拍子に体勢が崩れる。]
(+43) 2015/01/26(Mon) 20時半頃
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[いつも座る枝には、少しだけ捻れがある。 そこに大事に抱き込まれているのは、もう殆ど風化してしまった繊維。 結んだ帯を太くなっていく枝が、表皮が、大事そうに銜え込んで、そのまま取り込んでしまったものだ。
なんだかんだで付き合いは長い。多分いつかは終わるとしても。]
(+44) 2015/01/26(Mon) 20時半頃
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[衝撃が過ぎると声すら出ない時があるようだ。 今この瞬間に俺は学んだ。
[組んでいた足が外れた状態で、 扉を開いた極>>*4とまっすぐご対面した。 だんだん小さくなっていく極の声がいたたまれない。
しどろもどろになっている硯が視界の隅に見えたが、>>+31 この場で一番逃げ出したいのは紛れもなく俺だ。 だが、一番動けない格好をしているのもまた俺だった。]
……アリガトウ、ゴザイマス。
[手遅れと知りつつも説明してくれる極>>*5へ 返すこちらもまたカタコトだった。 同時にそっと足を直して前を布団で隠す。
顔が赤いのは熱のせいだけじゃない。 親切心を残してくれる極の顔がまともに見れずに頷くばかり。]
(+45) 2015/01/26(Mon) 21時頃
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あ、あぁ。
[帰る>>+32と言って便所に入って行く不思議さも 今は気にならない。気にしている余裕もない。 閉じたドアがそのまま開かないのをしばらく見つめて確認し。]
……なきたい。
[何にって。 今の波乱万丈な事態の中でも、 ちっとも萎えてくれてない布団の下の息子にだ。]
(+46) 2015/01/26(Mon) 21時頃
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は…っ!
[やばい、寝過ごした。飛び起きて時間を確認すればちょうど正午を過ぎた頃か、お天道様は随分と高い位置に上ってらっしゃる。]
ふぁ、…だりィ。 …んあ?
[一眠りしても身体の火照りとダルさは続いていて。むしろ酷くなってきているような気すらする。壁に手をつき身体を起こせば、窓から外を歩く飛鳥>>28が見えた。どうやらどこかへ行った帰りのようだ。]
おかえりィ。
[天邪鬼は自分にも適用される。気怠い身体に鞭打って、挨拶くらいはと声をかけた。]
(29) 2015/01/26(Mon) 21時頃
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[さて、蛍壱は望み通り離れてくれただろうか。 自分でやるのを見せろ(とは謂っていないが)なんて謂うものだから どうしても思い返すのは先程の衝撃的光景で。
蛍壱が来るまでの数分、或いは数秒かもしれない。 その間に、怜琉のモノから溢れる雫や 唇から洩れ出すまいと噛み殺したような呼気。 それだけでなく、まるで吸い寄せられるかのように上げられた視線は熱っぽくさえ見え。 噛み締める力を弱めた唇は半端に開いていて。
思い出すだけでどく、と下半身が疼く。]
(+47) 2015/01/26(Mon) 21時頃
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(や、べ)
[半勃ちはもうほぼ八割ほどのモノへと変わっている。 胡座をかいていてもわかるレベルで、簡易テントを設営中だ。
どくどくと血流が耳鳴りのように聞こえ始めたが まだ、まだだと、くず折れそうな細やかな理性が制止をかける。 蛍壱が出ていけば、もう抜いてスッキリしてしまおう。 ぷるぷるおっぱいにでも挟まれる妄想でシコりながら。]
怜琉のが、ヤバそうだっ、たろ。
[手伝うならそっちを、という言葉は何故か阻まれて謂えなかった。]
……、… ……は
[そのぶん、抑えられなくなりだした呼気が溢れる。]
(+48) 2015/01/26(Mon) 21時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2015/01/26(Mon) 21時半頃
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[下を向いて歩いていたら、声が振って来た]
ろっくん……。 ただいま。
[ぺこ、と頭を下げる。 そして]
あの、あのね。 ……そっち行ってもいい?
(30) 2015/01/26(Mon) 21時半頃
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[返事>>30が返ってきたはいいが、イマイチ覇気がない。確かにいつもおどおどしているがそれとは違う。なんというか単純に…元気が、ない?]
…茸栽培でも始める気かァ?
[皮肉に隠れた小さな心配は見つからなくていい。 それよりも、彼の申し出をどうしようかと。今の自分は、完全に発症しているハズだ。]
あー、今、か?
[とりあえず時間稼ぎ。]
(31) 2015/01/26(Mon) 21時半頃
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うん、今だけど、 あ……、い、忙しい?
なら、いいけど、……。
(32) 2015/01/26(Mon) 22時頃
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[罪悪感と劣情が混じって、ぐるぐると。それでも理性は手放せない。]
忙しくは、ねェんだ。 でも、ちょっと今は厳しいかもなァ。
―――――怖ェ思いは、したくねェだろ?
(33) 2015/01/26(Mon) 22時頃
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[歯切れの悪い返答に、きょとりとする]
怖い思いって、何が?
[見上げすぎて首が痛い。 ……少し考えて]
じゃあ、後では?
(34) 2015/01/26(Mon) 22時頃
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[トイレのドアも部屋のドアも静かだ。 どちらも出てくる様子はない。
さすがにこのタイミングで来たら泣くぞと覚悟を決めて、 布団を蹴り避けて相変わらず元気なモノに手を添える。 透明な液でぬるつく先端に親指を添えるだけで、 一度半端なところで放り出されたからか、 痺れるような悦が背を焼いた。]
は、ぁ……
[半端に立てた膝が手の動きに反射で震える。 自分の声など聞いても愉しくもなんともないけれど、 今は一人で声を隠す必要もない分楽でもある。]
(+49) 2015/01/26(Mon) 22時頃
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[目を閉じ、逸る鼓動のまま欲に浸る。 かわいい女の子とか、妄想を形にしている余裕はない。 瞼の裏に過ぎるのは、一番最近見た2人の眼で。]
っ、く―― !
[どろ、と手にまとわりつく白い体液。 脱力感と一時の開放感は同時に罪悪感も連れてくる。
だからこの風邪嫌いなんだ……。
[自己嫌悪に陥りながら、脱力した体を壁にこつんと預けた。]
(+50) 2015/01/26(Mon) 22時頃
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