83 最初からクライマックス村3
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[ボリスの喉元にささる根。 その様に見開いた目を、根の主へと向けた]
―――ッ!!! エル・ゴット、てめぇ!!!!
[左手の拳銃をエルゴットへ向けたその時にあがったのは、邪気に満ちた声>>68]
ケノス…だと…!?
[ボリスの失った記憶、ビアンカが彼を気にかけていた理由、パルックの言葉に感じていた言葉に出来ない杞憂が繋がった気がした] [それを簡単には認めたくなくて、トレイルは彼の名を呼んだ]
――――…ッ おい! ボリス!! しっかりしろ!!ボリス!!!!
(81) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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……フン。
運命とは、皮肉なものだな…… 私が光の道を歩むと決めた一方で、 その一行の一人が、世壊樹の元へ堕ちるなど……
[拳銃《ミッドナイト・ガン》の具合を確かめる。 深い夜の色――濃紺の銃身は、主の代わりに嘆くように、冷たい光を反射している。]
……トレイル、不用意に近づくんじゃない。 戦う覚悟が出来ていないならば……
(82) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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くっ……!!
[ガギンッ!! 剣を岩で防がれ、弾かれる。>>78 やばい、直感的にそう感じていた。 全身がゾクゾクと警告《レッドアラート》を鳴らし続けている。
受身を取り体勢を立て直すと、傍にあった姿>>80にハッとした。]
クリスマス!!離れるぞ!!!
[叫ぶが早いか、掴むが早いか。 カイルは震える彼女を抱きかかえ、ボリス―――否、ケノスから離れようと。]
(83) 2014/07/24(Thu) 01時頃
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[言って無用者は少し思案するように首を捻り]
否……オレこそが世界を破壊する呪そのもの……とでも言うべきか。 だからこそ魔宝石術師のババアはオレの記憶を封じ傍で監視していたんだろうが――
[くつくつと可笑しそうに喉で笑う。]
ちょーっと、己の力を過信しすぎたか? これっぽっちの封印だけで、まさか魔神のお膝元まで連れて行って貰えるとは思わなかったぜ。 ここでオレが覚醒《めざ》めればどうなるか……想像つかなかったわけじゃないだろうが。
(84) 2014/07/24(Thu) 01時半頃
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[>>81 "ボリス"の名を呼ぶトレイルを一瞥すると、呆れたように肩をすくめた。]
いくら呼んでも奴はもう居ねえよ。 所詮、そこに散った石と同じ、あのババアの作った幻だったに過ぎない。
[言いながら、先ほど散らばった首飾りの欠片を踏み躙る。 そして――]
さあて、魔神ももう待ちくたびれたろう? お前ら全員世壊の礎にしてやるよ。
(85) 2014/07/24(Thu) 01時半頃
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[剣>>60が振るわれるがもう遅い。]
あぁ、私の果実《ケノス》
魔宝石術師《ジュエリスト》には邪魔されたけど。 こんなに。こぉんなに立派になって。
ぜんぶ、ぜーんぶ、願いのとおり。
[ゆうらゆら わが子の芽吹きにその身を揺らす。]
(86) 2014/07/24(Thu) 01時半頃
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ありがとう。後はこの子の為に眠りましょう。
[動揺する奇跡の輝石《テラス・リトス》達へと微笑む。]
(87) 2014/07/24(Thu) 01時半頃
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[言うやいなや。 地面が揺れ、歪み、亀裂を生じさせながら巨大なロックゴーレムが生みだされる。
今まで彼が喚び出していた物よりも大きく、しかも羽のある石造りの魔物――《ガーゴイル》を数体引き連れて。]
(88) 2014/07/24(Thu) 01時半頃
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――潰せ。 奇跡の輝石《マブシイモノ》は全部潰してしまえ。
[ケノスは冷たい声で言い放つ。 声に応えるように、ゴーレムが低い雄叫びを上げその腕を振り下ろした**]
(89) 2014/07/24(Thu) 01時半頃
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[元々、天涯孤独だった身だ。 仲間の変化に対しても、ごく冷静な態度なのは、 魔の血が為せる技か、性格的なものか……]
……残念だが、私は世壊樹に手出しは出来ん。
[今は、と心の内で呟く。]
故に、そちらの対処は任せよう。
[眠るとはいっても、このまま穏やかには終わらないだろうという予測の元。>>87]
私の相手は、お前だ、ケノス。
[銃口を、真っ直ぐにケノスへと向ける。]
(90) 2014/07/24(Thu) 01時半頃
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――人形遊びは、趣味じゃないんだがな。
[巨大なゴーレムに、ガーゴイル。>>88 興味なさげに見やった。**]
(91) 2014/07/24(Thu) 01時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2014/07/24(Thu) 01時半頃
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……カイル。
[カイルに抱きかかえられるがまま>>83に、ボリス――否、ケノスから引き離される。]
私が…私が油断したから……
(ハルカ先生――…)
(こんな時、私はどうしたら良いの――?)
[聖剣が、力無く輝いた。**]
(92) 2014/07/24(Thu) 01時半頃
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[呆れたように肩をすくめるボリスの姿に、以前の彼の面影はなく>>85] [続くジェフの言葉>>82に小さく歯噛みした]
〜〜〜――――ッ こんなのってありかよ…!!
[エル・ゴットへ向けていた拳銃《デイブレイク・ガン》の白色の銃身が、揺れるように光を反射する] [戦う覚悟が無ければ、という言葉にトレイルはその身を下げる事は無く]
[現れたゴーレム達とそれに銃口を向けたジェフを一瞥した]
―――悪ィな。 頼んだぜ。宿敵《ライバル》
[背を預けるように、世壊樹へと走り出す―――!]
(93) 2014/07/24(Thu) 01時半頃
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ひどい。なんてひどい。 子供同士で争うなんて。なんて。悲しい。
でも。仕方のないことね。
[ケノスにより産み出されるガーゴイル>>8の向こう側。 もう一人の子供《ジェフ》へと優しくも虚ろに笑う。
その蔦や根より黒が溢れ出す。 子供を芽吹かせても尚、瘴気は増し続け。]
(94) 2014/07/24(Thu) 01時半頃
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[光も闇も星も何もかもが
黒く
くろく
ふかく
あたたかく
仮初の人の姿すらも黒に塗り潰し。 ユグドラシルの枝葉が伸びて庭園《ロストエデン》を呑み込み、魔の力を*強めていく*。]
(95) 2014/07/24(Thu) 01時半頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/07/24(Thu) 01時半頃
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[―――…この場をジェフに任せたのは、 戦う覚悟が無かったわけではない。
何回も銃口を向けあったから分かる。 彼を信用しているから。 ――そして、ジェフが光の路へ進むことが出来たような「奇跡」を。僅かな希望を捨てていないから]
[脳裏に過ったのは、彼と初めて会ったあの時の記憶。 夕焼けがすべてを染めていた、あの日―――]
[それが戻ってくることを信じて、自分のとれる最良の選択] [―――「生みの親」の縁を断ち切る事]
―――――許さねェ 許さねェぞ、 エル・ゴット―――――!!!!!
[庭園《ロストエデン》を―――星も光も闇をも包み込む黒い瘴気へ抗うように、光の銃弾を撃ち放つ―――!!**]
(96) 2014/07/24(Thu) 02時頃
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………。
[クリスマスを抱きかかえてケノスから距離を取る。 カイルは口を噤んだまま、苦い顔をしていた。 少し離れた場所に、彼女を降ろす。
後悔の言葉、力なく輝く聖剣。>>92
ぐっと、奥歯をかみ締める。]
クリスマス。
[彼女の名を呼び、カイルはいつものようにニイッと笑った。]
(97) 2014/07/24(Thu) 03時頃
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…大丈夫だ、まだなんとかなる。
俺に、おっさん、それから…あのキザ野郎も居る。 それに、皆だってきっと…。
[その言葉に反応するように、聖剣がポゥと暖かく輝く。]
なんとか、なる。
”自分を信じろ”、クリスマス。 ハルカ先生の教えを忘れたか?
(98) 2014/07/24(Thu) 03時頃
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……それから。
[カイルは左手に持っていた剣を、地面へと突き立てる。 その剣は、――――聖剣シメオン。 嘗て箱庭師《ワールドフェイカー》であるハルカが聖剣アイリスと共に手にしていたものだ。 そしてその剣は、聖剣アイリスの”真の力”を引き出す唯一の鍵でもある。]
預かりもの、ちゃんと渡したからな。
[ポン、と彼女の背中を叩き、カイルはこきこきと首を鳴らした。]
(99) 2014/07/24(Thu) 03時半頃
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さぁてと。 俺は俺の約束、守りにいかねえと。
[ケノスと対峙するジェフ。 エル・ゴットに向けて走り出すトレイル。
カイルも同じように、駆け出す。]
(100) 2014/07/24(Thu) 03時半頃
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おい、おっさん!!! …そっちは頼んだぞ。
あと、俺は小僧じゃなくてカイルだ!覚えとけ!
[通り過ぎ様に、殺戮の道化師《ジェノサイド・フール》へと声をかける。 彼の強さは、敵対していた頃に嫌と言う程思い知らされた。 カイルに初めて死の恐怖を抱かせた男と言っても過言ではない。 それも今となっては心強い味方。 ケノスの力は未知数ではあるが、彼になら任せられるとそう思ったのだった。
―――そして何より。]
(101) 2014/07/24(Thu) 03時半頃
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あんのキザ野郎…一人で敵う相手じゃねえっつの。
[手負いの状態で、それでも力強くエル・ゴットへ挑むトレイル。 その姿を見つめるカイルの瞳にも、強い意志が宿る。 一本になった剣を構え直すと、前方へ飛んでトレイルへ襲いかかる蔦を切り払った。**]
(102) 2014/07/24(Thu) 03時半頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2014/07/24(Thu) 03時半頃
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[――…男は、例え元が仲間であろうと、撃ち砕くことが出来た。 冷淡――と言えばそれまでだが、そういう風に出来ているのだ。
奇跡は何度も起こらない――
それが男の持論だが、それでも、気の済むようにやらせようと考える程度には、彼らに感化されていた。]
(103) 2014/07/24(Thu) 14時頃
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―回想―
『……その銃は、貴様には過ぎた玩具だ。 大人しく渡せ。さもなくば……』
[ゼリア峡谷。>>8 彼らとの出会い。 初対面でそう告げるも、怯むことなく睨んできた、トレイルの眼差しを思い出す。]
『小僧、己の力を過信しすぎたな。 貴様は、ここで死ぬ……』
[剣を折っても、満身創痍にされてもなお、 折れることのなかった芯。>>101]
(104) 2014/07/24(Thu) 14時頃
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『ほう……この私に、かすり傷とはいえ攻撃を通すとはな。 ……名前を覚えておいてやろう』
『トレイルか……悪くない眼をしているな』
『クク、貴様がどこまで上り詰めるか、見たくなった…… いずれ、私が殺してやる。 それまでせいぜい、生き延びることだ……』
[夕焼けに染まる谷で、殺戮の道化師《ジェノサイド・フール》の黒い影はより濃く浮かび上がり、不気味な印象を与えていた。
出会いは彼らにとって最悪だっただろうが、あの時、強者に出会えて心が弾んだのを、男は覚えていた**]
(105) 2014/07/24(Thu) 14時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2014/07/24(Thu) 14時頃
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ゆるさない?
[瘴気は光の銃弾>>96をも飲み込みざわめく。]
ぜんぶ、私の子供の望んだこと。 可愛い、愛しい、願いを叶えるの。
[天を覆う瘴気の枝葉の中央。 トレイルやカイルからすれば、見上げた中空の梢の先に仮初の人型が再び形作られる。
その間にも赤黒い蔓は蠢き。 抱きしめ握り潰そうと彼らへと伸ばしては撃ち抜かれ、斬り落とされる。]
(106) 2014/07/24(Thu) 19時頃
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[――その時、地の底より声が響いた。]
(107) 2014/07/24(Thu) 19時頃
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『んーふっふっふっふ。 魔宝石術師《ジュエリスト》ビアンカといい貴方といい。 致命傷を負いながらもしぶとく起き上がり、立ち塞がる。
それが『ニンゲン』というものなんですかねえ。』
[大地が割れ、現れるのは魔神パルック。
トレイルとの一騎打ちの際に、光弾《デイブレイク・ガン》により失った半身を母なる蔦により埋めた醜悪な姿で、世懐樹に挑みかからんとする二人の前に立ち塞がる。]
(108) 2014/07/24(Thu) 19時半頃
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『さて、催し物は楽しんでいただけましたか。
皆さま方のお陰でことは全て計画通りに進み、今現在の世界を破壊する呪いは発動《めざ》めました。 此処から先への参加がしたいのならばどうぞご自由に。
…参加費は、皆さまの命でございます。』
[パルックは両手を顔の横で打ち鳴らす。]
(109) 2014/07/24(Thu) 19時半頃
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CALLING DARK 『 来たれ――魔の眷属よ。』
[バンと高らかな合図と共に。 凝った瘴気が無数の鳥型の魔物となり*襲い掛かる*。]
(110) 2014/07/24(Thu) 19時半頃
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