84 Es 3rd -Test days-
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な…なんだ…
…
…の…りだ…
…だからな…って…たぜ…
…あの…から…
…
やら…にやられてたみたいだ…
…
…ん…
…があんたを…に…れるって…だろ…
…
…に…られるのは…か…
…
の…らない…が…あるんだな…
…い…を…わせたのも…の…
ふい…と…を…ける…
…を…てる…
…をして…つくのは…だ…
…
…
…にたくないなら…に…づくな…
…なら…さ…
…ずっと…に…るっつたら…してくれるのか…
…ぬよりも…
…お…の…に…られない…が…だっつったら…
…
いわけ…いだろうが…
…
…を…り…を…れば…うからずって…ってっか…
…の…は…
…そいつがまだお…の…にいるなら…
…そいつも…だろうが…
…らん…に…どう…えって…うんだよ…
…
ぁ…
…
…っ…ば…
…
…
…お…にまで…え…がったらどうするんだよ…
…かお…
…
は…あ…
…
…いや…れ…しんだものだから…お…だけを…やすの…ない…
…
…
…は…お…を…に…せる…
…もしかしたら…が…することもあるかもしれない…
…のとれた…を…えているようなものだ…
…いだろう…
…
の…が…き…れたのだろう…
…ぶくれを…り…し…の…は…と…していた…
…の…を…れ…しんだものと…ぶ…の…に…
…が…を…きた…だった…を…する…
…なら…いが…
…を…せる…か…
…な…を…ったもんだな…
…お…が…を…せ…けず…に…ぐのは…の…かい…
…
…はそう…には…なね…から…
…こんなんで…るくらいなら…から…づかね…よ…
…それに…
…お…こそ…がって…いか…
…
…くなけりゃ…な…
…に…ねてみるのも…きっと…くは…かろうよ…
…
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―翌日・街中―
[馴染の店で気に入りの紅茶を買って、 店主に軽い会釈と共に手を振り店を出た。 バテンレースをたっぷりとあしらった真白い日傘を広げて、 明るい日差しの中をのんびりと歩く。
完全な吸血種になってからは太陽がこの身を、 色素の足りぬ肌を焼け爛れさせることは、もう、ないけれど、 それでも尚、晴れの日に傘をさすのは習い性だ。
同族の界隈で一悶着あったとて素知らぬ顔で、 人間の世界の穏やかな日常は滞りなく続く。 賑わう人々の声、子供の笑い声、そんな心地の良い音楽に うっとりと目を細めた。
…餌は身も心も健やかな方が旨いに決まっている]
(52) yahiro 2014/07/31(Thu) 05時半頃
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[>>51不意に掛けられる、覚えのある声。 振返りはしたが…――彼が名乗り終えるのも待たず、 何事も無かったようにのんびりと歩き出す。
用があれば付いて来るだろうし、 なければないで、己には男への用は思い当たらない]
…宵待亭なら、逆方向ですよ。 この時間はまだ、営業していなかったと記憶しておりますが。
[白々しく店の名を出すのなら、彼は無事なのだろう。 ならば、森に出向いてまで何をしていたのか… 気にならない訳でもないが、 彼らの間に深入りする権利は己には、無い。
ずきり、胸の辺りが小さく痛んだ気がしたけれど、 多分きっと、気のせいだろうと気付かぬ振りを決め込んだ]
(53) yahiro 2014/07/31(Thu) 05時半頃
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[はたして男は付いて来ただろうか? 付いて来るなら、当たり前のような自然さで、 然して重くも無い荷物を彼に預けただろう。 紅茶が二缶と、蜂蜜の小瓶が入っているだけのものだ。
話しかけられれば、当たり障りなく応えただろう。 まるで何事も無かったように。 昨夜、突然、屋敷に押し入られた事なんて、 まるでなにも無かったように]
(57) yahiro 2014/07/31(Thu) 06時半頃
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[途中綺麗な翅の生き物や、 己よりも少し早い年頃で成長を止めた元同僚を見つければ 気紛れにお菓子で釣ってみたかもしれない。
宵待亭の店主に逢う事もあったかもしれないし、 他に己に声を掛ける者があれば、気安く誘ってみただろう。
最後に出逢うは>>29派手な羽根の生きた帽子を頭に乗せた彼。
天気も良いし、自邸のテラスで、適当に誘い合わせた有象無象で 紅茶と一緒にパウンドケーキを。 代わり映えの無い日常の一欠片の中に、 偶にはそんな日があっても悪くないだろう。
はてさて、並べるカップはいくつ*必要だろう?*]
(58) yahiro 2014/07/31(Thu) 06時半頃
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…くないわけが…ないだろう…
…もっと…くに…えていたら…か…わったかもな…
…
…さようなら…
…の…などさっさと…れて…ふさわしい…い…をみつけるといい…
…
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―おかしなお茶会―
[気付けば思ったより集まっていたので、 彼の焼いてくれたケーキが己の口に入らなくならぬようにと 戸棚から、クッキーの缶と、チョコレイトの箱を 取り出して大皿にそれらしく並べてみる。
開け放った格子窓の向こう、テラスからは流れ込む風に乗った 夏の匂いに混じる、爽やかな紅茶の香り この館に、こんな風に話し声が賑やかなのは何時振りだろうか… ぼんやり思い出に浸って居れば>>79不意に掛けられる声、
目をぱちくりさせつつ彼の方へと振り返る]
(132) yahiro 2014/08/01(Fri) 07時頃
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[問いの意図が良く判らず、…彼の前で、いつも、いつも、 眠る事無く狸寝入りをしていた事を 茶化されているのかと、そんな風に受け取って]
…――いつから、
……いつから気付いてらしたんですか? 寝た振りは、得意な心算でしたのに…
[ほんの少しの気恥ずかしさを滲ませて苦笑いを、ひとつ。 そういえば、彼も、ずっと、寝たふりをする己に 声を掛ける事は無かった気がする。あの夜までは]
(133) yahiro 2014/08/01(Fri) 07時頃
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[――帰り際偶然出会った彼の… …男に向ける微笑ましげな笑みを見て 男と共に居る理由を、まるで何かにいい訳でもする様に、 一緒にお茶でも飲もうと思って、なんて、そんな風に告げた。 何を考えていのかは、余り覚えていない。
彼の方から、一緒に、と申し出があった時、 男を己と二人きりにするのはきっと、不安なんだろうと そんな風に感じて、酷く荒んだ気持ちになった事は覚えている。
あの夜、きっと彼は己が男に対し何かしらの異能で 己に口付ける様強制したのだと、そう思っているのだろう。
誤解だと、二人の仲を裂く心算は無いと、 その一言が、どうしても、言い出せない。
あの男が現れて、何かの均衡が崩れた気がする。 それが、彼にとって良かったのか、悪かったのかは知る由も無い
己にとっては…少しだけ、怖い気がした。*]
(134) yahiro 2014/08/01(Fri) 07時頃
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[大人数を呼ぶことなど想定していないので、 カップは揃わずそれぞればらばらだ。 数だけはあるので、足りない事はないだろう。
普段使って居ないものを磨き直すところから初めて、 紅茶を淹れる彼が到着するまでにはカトラリーも準備した。
人が揃い始めれば、後は各々の好きに任せて 果物でも取ってこようかと籠を片手に、屋敷を離れた。
襷掛けをし直しながら、ぼんやり考える。 杏子は生食には余り向かない種類だし、 桃と、ラズベリー、終りがけの桜桃が少し、 あとは無花果がやたら残っていた気がする…
気紛れに訪れた野鳥や虫が 食べてしまっていなければ、の話だが。]
(135) yahiro 2014/08/01(Fri) 09時半頃
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[「良かったらご一緒にお茶でも如何ですか?」 そんな風に自ら無節操に誘った癖に >>85出迎えはまるで他人任せだ。
収穫して来た籠一杯の不揃いの果物を片手に、 洗いもせずヤマモモの実をつまみながら 二人の隣をすたすた通り過ぎる。
不意に思い出した顔で数歩戻れば、 摘んで居たヤマモモの実をインコの嘴の先に差し出してみた。 好まない様なら己の口に放り込んだだろう。
鳥の主と目が合えば何を言うでも無く、 ただふわりと微笑んで見せただろう。
歓迎すると伝える言葉は、もぐもぐ咀嚼中な所為で紡げないし、 紡げたところで言葉にしたかどうかは怪しいところだ。
>>93二度目の会遇にて既に、「変わり者」と言い当てた 男の目に間違いはない。*]
(136) yahiro 2014/08/01(Fri) 09時半頃
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[洗っただけの果物は、テーブルの中央に、ナイフを添えて。 汚れた空き皿を片付けて代わりに新しい皿を詰んでおく。
そんな最中、>>120蜜漬けの小さな生き物を見つければ、 虫にそうするように、ひょいと無造作に羽を摘んで持ち上げて
…小さく細い足を腕を、そっと、舌で擽り、舐めた。 何の為に用意したカトラリーやら…。 彼にはスプーンやフォークよりもっとずっと必要なものがありそうだ]
あとで、水桶にお湯でも用意しましょうか。 洗わないと、きっと、大惨事になりますよ?
[露出した肌は水を浴びればいいだろうけれど、 腰から下に穿いた衣服に染みたシロップは水では中々落ちないだろう。 いっそ新しい物を誂えてみようか…? 人形遊びの延長で、そんな風に考えながらケムシを解放した。*]
(144) yahiro 2014/08/01(Fri) 13時頃
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―テラスの一角・マスターと…―
[>>137予想と違わぬ回答に、まぁ、と わざとらしく驚いたような声を零して]
ふふっ、意地悪なお方。気付いて居たなら… 一度くらい、声を掛けて下さればよかったのに。
[そうしてくれたら、要らぬ期待に胸を躍らせ、 彼がただ静かに帰って行く度に、落胆する事も無かった。
己が彼に恋心を抱いているのだと錯覚して居た頃、 当たり前の様に彼と一つになることを夢見ていた。
彼が夜訪れるのが、”そういう意味”だなんて、 密かに期待していたと話せば、 はしたない事を、と呆れられる気がして、 ぼんやりと頭の片隅で、何かそれに代わるいい訳を探した]
(163) yahiro 2014/08/01(Fri) 18時半頃
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[>>138真っ直ぐな彼の眼差しに射竦められる、一瞬。 己が、外見の侭の少女ならば、きっと素直にもなれただろう。
瞬き一つの間に、心の内の感情に仮面を被せて、 浮かべて見せたのは、ふわりと柔かな微笑み。 誰にでも見せる曖昧な笑みで、はぐらかすように]
……――何だと、思いますか?当ててみてくださいな。
[気付いて欲しい 知られたくない 話してほしい 聞きたくない
…何を?]
(164) yahiro 2014/08/01(Fri) 18時半頃
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[己自身が何を望むのか、己自身が良く理解出来て居ない。 彼らが恋仲だと、彼の口から直接聞きたいのか? 否、己の恋心は”勘違い”だったのだから、聞いたとて、何が変わる筈も無い
けれど、聞いてしまえば、何かが終わる気がして… 足元が覚束ない。許容量を超えた感情と思考を持て余して ぐらり目が回る心地を覚える。
吸血種へと転化する時に抱いたのは期待だけだった 戦場で得たのは命を狙われ奪い合う高揚と終えた後の酷い退屈 恐怖、なんて、…彼に出逢うまで知らなかった。
嫌われるのが怖い、なんて、想った相手は初めてだった。
この感情の名を、己は、知らない――*]
(165) yahiro 2014/08/01(Fri) 18時半頃
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―茶会の一角・マスターと…―
[>>171「好いたひと」
彼の声で紡がれたその言葉が己を指していると 頭が理解するまで暫しの時間を要す。
可笑しな期待に高鳴る心と、 親しく思ってくれていると、ただそういう意味だろうと そんな風に考える冷静な頭とが、噛み合わず 不安と混乱は募る一方で]
――…あなたを、恐れる理由が何処に?
[昂ぶる感情が、声音を微かに擦れさせた。 はぐらかすでなく、これは純粋な問いだった。 何故だか、そこが、自分でも判らない]
(250) yahiro 2014/08/02(Sat) 01時頃
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