108 Persona外典−影の海・月の影−
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というわけで…です…よろしくお…いします…
お…さん…みで…の…する…です…
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―満月・自宅―
[満月のその日も伯父は仕事で帰って来なかった。 今日は危ないから帰ってきてと懇願したのだが、 豪快な伯父は少女の方の心配をするばかり。 同僚に頼んでくれたらしく、夕飯は同じ社宅に住む 奥さんのところでご馳走になったのだが]
う、うぅ……。
[いざ夜になると眠れない、眠るのが怖い。 窓から洩れる光が白くない事も恐怖を煽った。
かち、こち、かち――時計の針が12時を指す。 そして、止まった]
(20) 2015/02/14(Sat) 14時頃
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……あ、あれ?
[辺りが急に静かになった錯覚し胸騒ぎを覚える。 月明かりが急激に禍々しい赤に染まり]
ひっ。な、な、何――!?
[ぎゅっとお守りのように握り締めていたタロットカードが 一瞬だけぽぅっと発光したような気がした、そして――。
青い蝶が見えた]
(21) 2015/02/14(Sat) 14時頃
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――え、え? ちょうちょ?
[ひら、ひら、と鮮やかな青が少女の周囲で舞っている。 恐る恐る触れてみようと手を伸ばすと、 懐くように指先に留まった。 まじまじと見ていると、それは仄か青白く光ってから すっと溶けるように消えてしまった]
あ……、いなくなっちゃった。
[また酷く心細さが増す。 ふと窓の外へ視線を移すと異形の黒い物体と目が合った]
(29) 2015/02/14(Sat) 14時半頃
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――――っ!!!?
[声にならない悲鳴が喉の奥でわだかまる。 どろどろとした黒いスライムのような不定形の物体に 何やら仮面のようなものが張り付いてこちらを見ている。 じぃっと観察されたような気がしたが、 それは刹那勢い良く窓へと突撃してきた]
いっ、いやあぁッッ!!!!
[窓は割れるに至らなかったけれど。 少女は脱兎の如く部屋を飛び出し玄関の戸を空けた]
→北部・町へ―
(30) 2015/02/14(Sat) 14時半頃
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[赤と黒に染まる町に戸惑う暇もなく、 先ほどの仮面スライムがにちゃにちゃと追い駆けてくる]
こ、来ないで、来ないでよぅ。
[誰かに助けを求めようと声を上げても、誰も反応しない。 走って、走って、走って、息が切れる頃。 自分が何処にいるかも分からなくなり、 足がもつれ膝から転倒する]
っ、っ、いた……っ。
[背後から気持ちの悪い水音が迫ってくる。 硬いアスファルトの上、振り返ればそれは すぐ傍までにじり寄ってきていた。 転んだ弾みでポケットから落ちたカードが青く光っている]
(34) 2015/02/14(Sat) 15時頃
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[震える手でカードを何とか拾い上げる。 お守りになるという言葉を信じてぎゅっと握り締めると 頭の中に声が響いたような気がした]
「汝は我、我は汝――」
[踊りかかる異形にぎゅっと目を瞑る。 そこへ「ペルソナ!」という声>>44が響いて ぱちりと目を開けた]
あ、あ……。
[見れば高校生くらいの少女の背が自分を庇うように立っていた]
お姉さ、
[かたかた震えながら何とか言葉を紡ごうとしたが、 まだ蠢いている異形を目にしてふっと先程の言葉が口をついた]
(46) 2015/02/14(Sat) 15時半頃
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ぺる、そ、な――!!
[刹那カッと脳内に光が走る。 少女の背後に現れたのは天狗、あるいは山伏のような衣装を まとった白皙の少年]
お願い、あっち行って……!
[追撃するように、見えない何かが異形の仮面を叩き割った。 力を失った異形はじゅわ、と溶けるように力を失くして]
(47) 2015/02/14(Sat) 16時頃
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[少しよろめいたように見える彼女の様子に慌てる]
だだ、大丈夫ですか! あ、えと、はい……私は、怪我とか全然。
[転んだ際にちょびっと膝を擦ったくらいだ。 沈黙した異形をちらちらと気にしつつも、 足を引きずる様子にわたわたと慌てる]
お姉さんの方がけ、怪我してるんじゃ……。
[差し出された手を心配そうに握る。 少女の背後を漂っていた子天狗がふいとそこに手を重ねた。 柔らかい月光のような光が溢れて、 僅かではあるがじわりと傷を癒すように働いた]
(56) 2015/02/14(Sat) 16時半頃
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む…は…の…む…でもあった…
…な…なもののない…
…い…は…しい…
どうも…です…
…に…で…があんまり…でないので…やなんやでわちゃわちゃした…だけ…に…する…じでいこうと…ってます…
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[如何にも自然にその動作>>56を成したが、 後からはっとして自らの分身とも言える少年を見上げる。 子天狗の蜜色の瞳は無表情に見詰め返してきて]
……月塞童子? 貴方、ツキサエって言うのね。
[心の中に湧いて出た名前をそのまま呟いた。 肯定も否定もなくそれはふわりと宙に浮いている。
月明かりのように美しい白い肌をしたペルソナは、 結われた黒髪は先の行くほど色が抜け褐色、蜜色、 先端は限りなく白に近い色合いを呈する。 何処か危うい気配を孕むこれが、少女の*ペルソナ*]
(62) 2015/02/14(Sat) 17時半頃
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…く…える…を…たり
…けものの…く
…は…して…はざるかな…
を…さなければ…
…も…を…さなければ…
…いを…し…さなければ…
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―少し前 北部・埠頭―
[ありがとう>>63と言われて子天狗を見上げて笑う]
ううん、これ、ツキサエの力だよ、ね?
[一人歩きを咎められればもじもじと視線を落として]
う……家にいたの。 でも、窓にさっきのがぶつかってきて。 中まで入ってきそうだったから、つい……。 家、今日伯父さんがお仕事で誰もいなくって。
[ぽつぽつと言い訳するように事情を話す。 一緒に行こうと提案されれば一も二もなく頷いた]
(144) 2015/02/14(Sat) 22時頃
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―ベルベットルーム―
[引かれた手をしっかりと握り返し、埠頭を進む。 その先で猫耳の彼女とは別に2人の男性と出会ったか。
道中も警戒するように背後に顕現していた子天狗は、 部屋の扉を潜ると同時にすっと姿を消す。 顔見知りらしき巡理らの会話を聞いていたが、 誰か人が死んだらしいという話に顔を曇らせた]
……お姉さん、大丈夫?
[>>141、零れる涙が見えて眉をハの字にする。 「戦う」という言葉が聞こえて少し体を硬くした]
シャドウ……。 それがさっきの、化け物の事? あんなのが人を、……こ、ころ、していくの?
[消え入りそうな声で周囲の人々の顔色を窺う]
(145) 2015/02/14(Sat) 22時頃
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ショコラは、メアリーを気遣わしげに見上げた。◇
2015/02/14(Sat) 22時頃
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[部屋の主の言葉>>@2を咀嚼する。 大事な事、忘れないように]
ずっと、じゃない。 少なくとも夜が明けるまでには「これ」は終わる……?
[でも、また次の満月が来たら、その時は]
シャドウの、海。 現実と、繋がって……。 あんなのがいっぱいになるなんて、いやっ。
そ、それなら。 つ、繋がってる所をどうにかして塞いじゃえば。 シャドウはこっちにやって来れなくなる?
(153) 2015/02/14(Sat) 22時頃
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[ふわ、と少女の肩口から青い蝶が浮かび上がる。 セーラー服の襟元でそれはじっとしていた。
今はまだ]
(155) 2015/02/14(Sat) 22時半頃
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そ、外は、危ないよっ。 お兄さん1人だと怖いよ……。
[巡理の様子は落ち着いていただろうか? 手を離しても大丈夫そうであれば、 外を見てくるという少年>>161におろおろと着いて行こうとする]
わわわ、私も行くよっ。 ツキサエが、一緒だから……。 少しくらい、きっと、平気。
(162) 2015/02/14(Sat) 22時半頃
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[半年前、という単語>>@3に微かに視線を落とした]
誰かが、開ける……? そんな、そんなの、誰かがシャドウを呼び寄せてるって事じゃ。
[確定事項ではないが、示唆された可能性に身震いする。 それ以上を問うても彼女にも解らないのだろうけれど]
でも。 そうしたら、今度外に出た時には。 せ、世界がシャドウのものなんて事も。
[そんなのは嫌だ、と首を振った]
なんとか、しないと……。
[流れ出す音楽の合間、ぽつりと呟いた]
(166) 2015/02/14(Sat) 22時半頃
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[頭を撫ぜる手は僅かに残った日常の名残のよう。 ほんの少し、緊張が解けたような面持ちで巡理を見上げる]
巡理、お姉さん。 わ、私、翔子! 姫城……じゃなくて、下部、翔子。 家は、祟神北小学校の近く、4丁目のね。 寿(ことほぎ)造船所のアパートに住んでるの。
方法、あるなら探したい……。 このまま化け物の世界になっちゃうのは嫌、だから。
[ちょっぴり手先が震えていたけれど。 怖い事は、嫌だからとはっきり頷いた]
(173) 2015/02/14(Sat) 23時頃
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