21 ─明日も、薔薇の木の下で。
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いや…うん、まぁよかったよ
[頭を軽く抱えられていてよかった。 素直な感謝にドキドキしているのが バレてしまうから]
[ピアノの曲が変わった>>5 先ほどとは違って明るい曲]
サミュエルかな?
[抱擁を解きながら呟く。 いつもサミュエルの曲を聴いているわけではないから 彼には奏者の違いなどわからなくて]
(7) 2013/08/07(Wed) 01時頃
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[弾いているのがハロルドなら、きっと独りなのだろう。 サミュエルと一緒にいて ハロルドが弾いているところを見たことがないから。 それくらい あのピアノは サミュエルの物 という意識が強かった]
(行くって…どこに?)
[そんな問いが浮かんだが、 小脇に抱えていた本を そろそろ返さねばならないだろう]
[ため息、ひとつ]
…行くよ。 いつまでも避けているわけにはいかないし。
[もう一度セシルの頭を撫でて、 彼は談話室から音楽室へ]
(11) 2013/08/07(Wed) 01時頃
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[音楽室前で幾度か深呼吸]
(何があってもハロルドに触れない)
[そう言い聞かせることで、 ハロルドへの気持ちを抑えようとしていた]
[演奏中なのでノックはできない。 右手に口実があることを確認して 部屋に滑り込んだ。 彼が演奏を続けるならば、 それが終わるまで扉を背に待っていただろう]
(15) 2013/08/07(Wed) 01時半頃
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[演奏が終わると、鳥がふわっと飛んだ。 ピアノの端に止まり、 ハロルドに向かって首を傾げる]
こんな時間まで起きていて大丈夫か?
[ピアノに近寄りながら声をかける。 ハロルドに会えて嬉しくなり、 知らずに声音が柔らかいものへとなっていた。 彼は気づかなかったけれど]
(21) 2013/08/07(Wed) 02時頃
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あぁ、時間…か。そういえば時計を見ていなかったな。
[きょろきょろと辺りを見回して時計を探すが、 あいにく此処にはないようで]
少し疲れてきたから そろそろ寝る時間だと思ったんだけど、 ハロルドは寝ていたから……っと、
[言葉をとぎらせ、脇に抱えていた本を差し出す]
俺の部屋に忘れていただろ。 届けにきたんだ。
(26) 2013/08/07(Wed) 02時頃
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[さっさと渡して離れた方がいい。 そんなことはわかっているのに 彼の心は此処に居たがった]
[引っ込められた手に疑問を持つも]
最後まで読んでいないんだけど、
[と前置きし、]
赤い薔薇の描いてあるページがあっただろ。 そこがすごく印象的だったな
(嫌な意味で…ね)
[と答える。 赤薔薇といえば心に響く声と荊の痕。 だから、その本の赤薔薇も嫌いだった]
どうして、その本を大切にしているんだ?
(32) 2013/08/07(Wed) 03時頃
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ん?
(あぁ、気を遣わせたかな)
[自分の失敗なのだろう。 ハロルドに悟られてしまったのは]
笑ったりしないよ。 俺は、長い話が聞きたいな。 ハロルドのことを知りたいから。
[だから。 いつも通りの笑顔を作り、 先の話題に触れないように続きを促した]
(36) 2013/08/07(Wed) 03時頃
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[音楽に関しては授業で扱ったくらいしか知識がない。 そんな彼に対して、 ハロルドの質問はとても難解なもので。 いくら考えても答えなど出ないのだから、 思ったままに言ってみることにした]
上手いと思ったよ。 なんていうか…選曲がハロルドらしいっていうか。
[少し迷って、付け足した]
わかってると思うけど、 俺は音楽のことはわからなくて。 どこがどう なんて言えないんだけど… 好き嫌いなら、断然好き。
[たくさんの演奏を聴いていなくても、 理由なんて言えなくても、 心が感じた印象ならハッキリと言うことができた]
(40) 2013/08/07(Wed) 03時半頃
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[ハロルドの強い口調にドキッとした。 かまってほしい? こどもの悲鳴? そんなものは感じなかったし、 そう言い切るだけの何かが演奏にあったとも思えない]
ハロルドらしさ…
[彼をまっすぐ見据えるハロルドの目を見ればわかる。 嘘で誤魔化されてはくれない と]
普段は可愛くて人懐っこくて。 意外と寂しがり屋で。 でも、強情なところもあって。
俺が知ってるハロルドは、そんな人だ。
[ハロルドの求めている答えではないかもしれない。 でも、真摯に応えることがなによりだと思った]
(45) 2013/08/07(Wed) 04時頃
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フィリップは、勧められた椅子に腰掛けた
2013/08/07(Wed) 04時頃
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[淡々と話すハロルドに絶望の欠片を見つけた。 それは自分が孤独に絶望したときと 同じ種類の感情]
うん、それで?
[きっと否定しても わかってもらえない。 だから、あいづちを ひとつ]
(47) 2013/08/07(Wed) 04時頃
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[ハロルドの話に自分の過去が重なる。 彼もまた、両親に愛されなかった人間。
いや、両親は愛そうとしてくれたのだと思う。 しかし、記憶にも残らないくらい幼い頃に 流行病で他界してしまった。 そのあとの話はありがちなもので。 親類をたらいまわしにされて 最終的には寄宿舎に放り込まれた。
彼が孤独を感じ、孤独を恐れるのは これ故なのかもしれない]
(58) 2013/08/07(Wed) 05時頃
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[だから。 ハロルドの話を聞いている間、思っていた]
(抱きしめたい) (抱きしめて撫でてやりたい)
(今すぐに)
[しかしそれはできない。 なぜなら、彼の抱いているものは親愛ではないから。 この感情で触れてしまったら 手放せなくなる。 薔薇の呪いをうつすことになったとしても。 傍にいてほしいと願ってしまう]
[でも]
(59) 2013/08/07(Wed) 05時頃
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…に…に…
…しいものは…そこにある…
…を…ばせば…われる…
…ばさなければ…に…の…
…さぁ…
…は…が…しい
…
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[赤薔薇の囁き。抗えない誘惑。 全てを薔薇のせいにして]
[ゆっくりと椅子から立つと、 彼はハロルドを抱きしめた]
俺はハロルドが好きだ。 ハロルドが自分自身を好きになれなくても、 俺はハロルドが好きだ。 傍にいてほしいと思ってる。
[吐息で連ねるは甘い告白]
[ハロルドが望めば彼の腕の中にいられるだろう。 望まないのなら、彼は抱擁を解き そのまま音楽室を出て行くだろう**]
(60) 2013/08/07(Wed) 05時頃
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[ねだるような、窺うような ハロルドの声>>92を 勝手に肯定と受け取って。 くすりと笑い、頭を撫でた]
馬鹿だなぁ、ハロルドは。 そんなことを心配して。
これからはちゃんと、 君しか見ないし 君しか好きにならないし 君しか抱きしめたり撫でたりしない
誓うよ。
[腕の中で瞳を見つめる。 それは唇が触れ合いそうになる距離で]
だから
(96) 2013/08/07(Wed) 19時頃
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ハロルドも誓って。俺だけを愛する って。
(97) 2013/08/07(Wed) 19時頃
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…さん
…です
すみません…っ…りすぎました…
…り…き…に…が…だと…うのですが…
…は…い…でしょうか…
もし…が…で…
…をすると…になりますよね…
…だと…の…がないので…どうしましょう…
…
…も…しくはないが…さっき…の…を…んだところ…
…された…で…の…が…され…になるようだ…
…じゃないのか…の…はな…
それより…が…される…が…なので…に…を…いる…になりそうだ…
…さん
…を…み…してきました…そうですね…
ご…ありがとうございます…
…は…でいきます…
…なる…を…しみにしています…
でも…されませんよう…
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[視線を逸らされて>>99心が痛む。 誓いを願った彼が愚かだったのだろうか。 しかしその思考も 続く言葉>>100に掻き消された]
[彼がいないと生きている意味がない。 それは どんな誓いよりも信じられる愛に聞こえて。 泣きじゃくるハロルドの背中をゆっくりとさする]
[もっと早くに、 ハロルドみたいに手を伸ばしていれば よかったのかもしれない。 そうしたら、孤独に囚われることなく 幸せになれたのかもしれない。 でも。 彼は今 幸せだから。 これまでの寂しさも苦しさも この日の為にあったのだと思える。 だから。 今度は手を引く側になろう]
(110) 2013/08/07(Wed) 22時半頃
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ハロルド…
[ふわりと揺れる髪に頭を埋めて呼びかける]
俺はハロルドを愛してるから。 置いて行ったりしない。傍にいつづけるよ。
[困ったように笑い、言葉を続ける]
どれだけ言葉を重ねれば 君は泣き止んでくれるんだ? …と、思ってるけどね。 正直に言うと 嬉しいよ。 それだけ俺を想ってくれてる ってことだから。 ちがう?
[鳥のように首を傾げた]
(111) 2013/08/07(Wed) 22時半頃
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[もたれかかって寝ているハロルド>>114に かけるものを探した。 が、音楽室に そんなものがあるはずがなく。 いまが夏でよかった と安堵した。 すると不思議なもので、 今度は暑さが気になってくる。 彼は自身のシャツに手をやり ひとつ ふたつ ボタンを外した。 傍にいるハロルドのボタンも外すと 日に焼けていない鎖骨が露わになる。 指でなぞっても起きる気配はない]
(とまらなくなるかな…)
[所有の証とばかりに、花弁をおとした]
(120) 2013/08/07(Wed) 23時半頃
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[そのまま輪郭を辿った終着は ハロルドの薄く開かれた唇で。 想いを込めて口づけしようとし]
“ 薔薇の呪いはくちづけでうつる ”
[噂の一部を思い出して、ギクリと止まる。 嘘だと思いたい。 そんなことはないと信じたい。 でも、もし本当だったら…]
[包帯に巻かれた荊の痕が 存在を主張するように熱くなった]
(121) 2013/08/07(Wed) 23時半頃
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いるかい…
…あら…どうしたの…
…が…とする…まで…てこないと…ったのに
…だわ…
…あの…のあなたには…が…だったでしょう…
…とあなたの…は…
…あなたの…しいものをあげること…
…あなたはいま…たされていないの…
いや…たされてるよ
…なら…は…あなたが…の…いを…える…よ…
の…い…
…そう…あなただけでは…いでしょう…
…みには…がつきもの…
…あなたは…てを…のせいにして…みを…えた…
…だからその…わり…
…あなたを…にちょうだい…
…いを…めたくちづけで…
どういうことだ…
…の…いはくちづけでうつる…
…その…に…はあなたの…を…うの…
そんなに…そうな…をしないで…
…し…りにつくだけよ…
でも…された…はどうなる…
ずっと…にいつづけると…したんだ…
…がいずれ…れて…ってあげる…
…あなたのいる…りの…へ…
…に…ればいいわ…
…りの…では…もふたりの…をしない…
…だな…
…は…をつかないわ…
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[赤薔薇の囁き。交わされた約束。 彼は悩んだ。幸福と義務の狭間で]
[霧に包まれる思考。 ゆっくりと瞬きをして、 その瞳が開かれるのは数時間後]
(124) 2013/08/07(Wed) 23時半頃
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[焦点の合わない視界。 ぼんやりと、寝る前のことを思い出す。 今は何時だろうか。 ぐるり、部屋を見回してハロルドがいるのに気づく。 自室だと思い込んでいた頭が ようやく覚醒した。 軽く目をこすり、ハロルドに]
おはよ……っ
[本から視線を上げたハロルドの 襟から見える赤い花弁。 蠱惑的というには自然体で、 扇情的といったほうが正しいだろう。 ドキリと心臓が鳴った]
(156) 2013/08/08(Thu) 12時頃
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[ハロルドはふんわりと笑い、彼を朝食に誘う。 自分の証を見せびらかしたい気持ちが半分。 もう半分は、ハロルドが困るだろうな という推測。 ゆるく息を吐いて]
もう少し服を選んでくれ
[自分の首元をトントンと指差すと *困ったように*言った]
(157) 2013/08/08(Thu) 12時頃
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