ごめんなさい、秀次さん……
[抱き寄せられて、彼を離すまいとするように自分からも抱き返した。顔を彼の肩口に埋めて、彼の匂いを胸に吸い込む]
貴方に嫌われたくなくて、捨てられるのが怖くて、誤魔化そうとしました。自分のことばっかりでした。ごめんなさい。
[謝ることすら躊躇って、でもそれは自分のため。彼の方がずっと苦しいのに。
抱きしめる腕の力をぎゅっと強くしてしがみつく]
俺の初めては、秀次さんです。これから先も、秀次さんだけです。
[あの時は「慣れてない」なんて曖昧な言い方をしたけれど、実際にはまったくの初めてだった。彼が優しいからなんとかなったようなものだ]
その、マドカくんが、俺のを舐めたりとかは……ありましたけど………、
それももう、しません。全部、秀次さんだけです。
[疑念を残したままにしたくないので、正確なところを打ち明ける。彼が良い気持ちはしないだろうから、躊躇いがちにはなるけれど。
信じてもらえるだろうか。顔を上げて、少し不安げに彼の目を見つめる]
俺はもう全部、秀次さんのものです。
(@218) heinrich 2014/06/22(Sun) 18時半頃