[>>547 頭の中でぐるぐると言葉が回る。このままだんまりで許してもらおうというのもムシが良すぎる。内に抱えたままの疑念が悪い芽を出すのも恐ろしい。何かを言わなければ、そう、思うのだけど]
……え?
[前を歩く彼から零れた小さな声。聞き取れなくて顔を上げ、立ち止まる]
違……っ!
[気色ばんで咄嗟に反駁する。抱いても抱かれてもいない。初めての相手が彼で嬉しいと思った、その気持も嘘なんかじゃない。
けれどマドカとの間に性的な関わりがあったのは事実。彼の溜息に心は締め付けられて、言葉が上手く出てこずに]
……秀次、さん?
[>>548 手を取られて目を見開く。押し当てられた唇に、体温がカッと上がった。
戸惑いとともに彼を見つめながら、体中を沸騰した血がめぐる。
嫉妬したと、素直に打ち明けられた気持ちに、ゆっくりと眉が下がり]
(@216) heinrich 2014/06/22(Sun) 18時半頃