[時折響くのは、音を伴った吐息。衣擦れの音は、既に遠い。
空調の音に微かに混ざるのは、波の音。]
……あー、石油王ってホントにいるんだなー、とか。
アレ、サイモン、羨ましいなー、とか。
……報酬、ちゃんと出そうだなー、とか
[結局、行き着くのは金の話。
オイルを用いたマッサージに、何度か眠りに落ちそうになるけれど、直ぐに意識は引き戻されるだろう。
眠りと覚醒の間、ただただ穏やかな時間。
開けた窓の向こう、水平線に沈みかける夕日に視線を向け、そうしてその瞳に戻して。]
……ん、 アンタが、抱いてくれんなら?
[その響きの優しさに、自然、笑みは零れる。
そうして、少し視線を彷徨わせた後、]
あー、……アレ、先んとこにつけんの、あんま得意じゃない。……根元のなら、いいけど。
[付け加えた。]
(@156) kirisame1224 2014/06/21(Sat) 20時半頃