― after after days ―
[少し伸びた髪が風に揺れる。
街のスピーカーが流れるラジオが街の活気を強調しているようだ。
DJは珍妙な詩や最近有名らしい小説(こちらは筆者の名前が珍妙だった)の紹介を独特の口調で ―― テンション、高ぇよ―― 紹介している。
そんなものに気を取られながら、おまけにスマートフォンまで起動させて覗いたものだから人にぶつかり、そしてやたらと謝られて。
あんなに腰が低くては己の行きつけの歯医者にでも行こうものならきっと泣き出すだろう。
なんて、思うのはマウスピースの新調の為に先日向かったばかりだからで。
相変わらず 否、以前よりも慌ただしく過ぎ去る日々の延長を生きている。]
……何て名前だっけか……あの居酒屋……
[”友人”からのメールに、以前行った店をリクエストしようとして悩む。酒の飲めない己ではあるが料理が美味かった。
帰りに寄った近くの菓子店の菓子折りも、新しく世話になる現場の面々には好評で。
そんな記憶もあり、また行きたいと思うのだが ――結局
『この間の店がいい』とだけメールをして任せることに]
(693) shake 2014/06/22(Sun) 22時半頃