【人】 教え子 シメオン

[髪を指先に遊ばせるヨーランダの仕草を>>228カップを傾けながら見つめた。

弟子が来ぬでも恋の刺さり先は４つ。どうせどれか狼に当たるだろう、と大して気にはしていない。]

お仲間うちの腹の探り合いで疑心暗鬼…かな？

[ぼそりと。呟いて。

ヨーランダの無邪気ともいえる問いに応える。]

僕は僕自身を少なくとも嫌いではないね。
時々嫌いになりそうなこともあるけれど。僕以外でも概ねそんなものだろう。

勝ち負けは…そうだね。
相手の持っている手札を、予想もしないうちから勝敗を読めるほどではないよ。

でも、楽しくない勝利と愉快な敗北であれば、後者の方が好みだと教えてあげる。

(237) 2014/09/20(Sat) 21時半頃