[一瞬、理解の難しかった言葉の意味は、続きを口にされたことでわかった。>>166
孔を解しているのか、嬲っているのか。
内側で蠢く指先に、反応する部分を都度責め立てられて、掌の下くぐもった声を上げる。
圧迫が強まり、増えた指先が壁面を辿って一点を刺激した。]
、フ 、ッぅ、――…!
[背筋から脳髄へ向けて、痺れるような快感がせり上がる。
仰け反りそうになって息を詰めた。喉元で押し殺した呻きが燻り、小刻みに漏れる。
呼吸の苦しさに水膜が張り、視界が揺らいで、近づく顔はぼやけて表情を隠していた。
緩い舌先が肌を滑って、染み入るような心地よさが伝う。
思わずシーツに顔を埋めた。腕に込めた力も抜けそうだ。
それこそ、嗜虐を含んだ彼の目を見たら、自分がどうなるか分からない。]
――…?
[ぼやけかけた頭に届く声に、哀惜のような響きが混じっている。>>167]
(185) guiter-man 2014/06/20(Fri) 00時半頃