[>>94キッチンに立花が去っていく。その姿をきっちりと見送ってから、首の位置を戻して落としていた視線を上げる。
下から新居とジャニス、二人の様子を窺うようにじーっと見上げて、スープボウルに口を付けて。]
………………ん、
壊したい なら、壊したいものを 持ってる人が、いれば
来て、くれるかも 知れない。
……………僕には 多分、 いっぱいある、よ。
[身を案じてくれた立花の前では決して口に出来なかったことを、ぽつり、ぽつりと言葉にする。何が出来るか分からない。けれど、まずは会わなければ話にならない。
もし自分が倒れたというのが彼女の言葉のせいならば、自分はきっと彼女にとっては良い餌なのだろう、と 彼は客観的に考える。]
それに 会話する、のも 出来る。
僕も 彼女も 人間、…… だから。
[説得を試みてはどうだろうか、と。
意志を告げる言葉は遠回しに。]
(110) 2013/09/05(Thu) 22時半頃