[ヤヘイの身長は、その知能に合わせたかのように、同じ年頃の青年達と比べて大分低い。
いつも背を丸めて下ばかり向いていたせいなのか、他に原因があるのかはわからないが、平均的な大人の女性の身長よりは少し高いくらい──といったところだ。
大柄なケヴィンが扉を押し開けると、中から覗いた精悍な顔を見上げて、ヤヘイは目を糸のように細めてにんまりと笑った。]
ケヴィン!!
今日はなにをつくる?
おれ、あれがみたいぞ!
あれ! あの、………………あー……、
?
なまえ、忘れた。
きらきら、ひかるやつ。
[中に通され、ケヴィンの後ろをついて歩きながら、以前見せてもらったことのある作品作りをねだる。
ヤヘイが言っているのはランプシェードで、中に電気を入れた時に、色のついた光が部屋を照らすのが綺麗で、製作過程を見ているのもわくわくしたのを覚えている。]
(38) 2014/07/15(Tue) 18時半頃