【墓】 奇跡の子 カリュクス

>>+233 ヴェスパタイン
そうかの？　うまいぞ、お主の紅茶。

[口の中に広がる香りに目を細め、こくりと嚥下して。
横に腰掛けたヴェスパタインを見上げれば、ぱっと笑顔を浮かべてありがとうと礼を言う。]

うむ。お主と二人で話しておるのも心地よいのじゃ。
あちらはあちらで話すようじゃから、ゆるりと見守るかの。
――お粗末様。

[引き寄せられた指先を思わず息を止めて見つめたが、触れる間際で彼の口は閉じて。
ふっと息を吐くと、温度の上がった頬をごまかすようにぽふぽふと頭を撫でた。]

等価交換、というわけではないがな。
左右など決めずとも、心のままに動くよ。相手からも求められれば嬉しいと思うだけで。

ふふ、そうじゃの。
現に今も村が呑まれておる気配がするが……どうなるかの。

(+244) 2014/09/24(Wed) 22時頃