68 熱砂の絆
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教会の鐘が鳴らされ、聖貨騎士団が到着した。村の名士が応対する中、集まった人々はわけも知らされず、言い知れぬ不安を感じていた……。
きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が13人、人狼が1人いるようだ。
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逃げろ。逃げろ!おまえらだけでも逃げろ。
(0) 2013/01/10(Thu) 23時頃
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気がそれたとかかな。でも無事でよかった。 煙突は…大きな煙突専門とか?
[ほっとしてまた柔和な笑みに戻る。手は添えるようにして掴んだまま、誤魔化されて話を合わせる]
覚えてないから道具とかわからないけどね、大工だったとしても雇ってもらえるのかなー。
[呑気にいいながら、先程よりもファラ>>0:284のことを気にしつつ、岩場を登りファラに倣って同じ方向を見やる]
(1) 2013/01/10(Thu) 23時頃
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おぉ…紅い。
[風情のない言葉を呟く。どこまでも続く砂の海。空の海と砂の海の境界に朱色の火の玉が落ちていこうとして]
(2) 2013/01/10(Thu) 23時頃
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― 宴 ―
[砂漠の向こうに陽が落ちれば、宴のために赤々と火が灯された。 絨毯が敷き詰められた宮殿の一室に人数分の席が設えられ、絨毯の上には豪華な料理が並んでいる。 入り口には香炉が置かれ、甘い香りが室内を満たしていた。
最も高い場所に王がゆるりと片膝を立てて座っている。]
みなのもの。良く集まった。 大いに食べ、大いに楽しむといい。
新しくこの宮殿へ来た者たちよ。 知っての通り、掟により外へ返すことはできぬ。 だが、我らは野蛮な民ではない。 我らの掟を尊重する限りは、無体なことはせぬ。
(3) 2013/01/10(Thu) 23時頃
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[王が宴のはじまりを宣言する。 同時に、メインとなる料理が運ばれてきた。
子羊の毛を取り除いて、丸焼きにしたもの。 この砂漠では最高級のもてなし料理であり、 ジッドの宴ではしばしば目にするものだった。]
誰ぞ切り分けるといい。
それと、誰か余興でも見せてみぬか。 外のことを面白おかしく語るでも構わぬぞ。
[獲物切り分ける家長の役割を他に委ね、 酒を飲みつつ余興を要求する。]
(4) 2013/01/10(Thu) 23時頃
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間に合ったか。 濃い30分だったな。
(-0) 2013/01/10(Thu) 23時頃
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[――血のように赤い紅いアカイ]
(5) 2013/01/10(Thu) 23時頃
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[一瞬虚ろなぼんやりとした眼差しはすぐに輝きを取り戻し]
思い出せたとしても、この夕日のほうがきっと…綺麗なんだろうなぁ
[ぼんやりと呟いた]
(6) 2013/01/10(Thu) 23時頃
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[手を離した相手をしばらくは睨んでいたが、 首を振って視線を外した。]
去勢の心配をしなくてはならないようなことのために 私を買ったのか?
[それはどちらかといえば問いというよりも、 独白に近い言葉だった。//]
(-1) 2013/01/10(Thu) 23時頃
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ファラ…少しだけ、思い出したことがある。
私はきっと、初めてだと思う。こうして……こうして……
[言葉を途切れさせて俯き、それからちらりとファラをみて目元を緩めて微笑む]
(-2) 2013/01/10(Thu) 23時頃
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暖かい気持ちを抱くのはね
だから、ここで見る夕日は――
[それだけではないけれど、じっと快活でエキゾチックな魅力とを綯交ぜにした自分の拾い主を見つめて]
――ここまで生きてきた中でとても綺麗だ。
(-3) 2013/01/10(Thu) 23時頃
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― サラサ・宿舎(昼) ―
[盥から出て、乾いた布で体を拭う。 指示に従って服は着ず、ラグの上に座っていた。 裸身を晒すことにもさほど抵抗は無い。
一度出て行き、帰ってきた買い主の手には 見慣れない植物がある。
葉の中を掻き出すのを興味深げに覗き込んだ後、 片手に髪を束ねて掴み、持ち上げた。 晒された項は、常に髪に隠されているせいか、 他の場所よりもなお白い。]
(7) 2013/01/10(Thu) 23時頃
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[夕焼けに染まる砂の地に視線を向けるヨーランダの横顔に目を細める。
この人は―――彼の紫の双眸は、時折とても険のある乾いた色を帯びる。
そっと目を逸らし、自分も同じ方向を見た。 砂の地平線は臨むことはできれども、至ることは無い。 それはまるで、叶わぬ夢のよう。]
そりゃ、私のお気に入りの場所だからな。
[わらう。 思い出して、彼はどうするのだろう。 逃げ出そうとすれば、きっと殺される。 そうでなくても、自分は―――… 一つかぶりを振る。いまは、わらう。 奇異な出会いから始まった縁は、共に過ごすうちに、いつしか大切なものになっていたけれど。]
(8) 2013/01/10(Thu) 23時頃
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[ かくして小鳥は次の籠へと。 ]
(9) 2013/01/10(Thu) 23時半頃
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…何を、思い出したの?
[自分の鼓動の音が聞こえるような錯覚を起こす。 緩む目元。優しげな表情。 ―――囁かれる、穏やかな言葉]
……ヨラ?
[首を傾げてヨーランダを見上げた。]
忘れているだけ、じゃないのか?
[言葉の意味を、測りかねて]
(-4) 2013/01/10(Thu) 23時半頃
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─ サラサ・宿舎 (宴のしばらく前の昼) ─ [とろみのある葉液を蕩けそうに白い肌へと擦り込んでゆく。 水を介していた時よりも滑らかに体温が通い、チリと胸の底を掠める苦痛。]
── これでいい。
[最後はピシャリと腰を打つようにして切り上げた。]
(10) 2013/01/10(Thu) 23時半頃
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ジッドに戻れば服を見繕ってやれるが、そこまでしばし砂漠の旅だ。 おまえを苦しめる太陽のない夜のうちに行程を稼ぐつもりだが、おまえは駱駝での移動には慣れてはいまい。 オレと同じ鞍に乗せてゆくから、それに包まれてゆけ。 夜の寒さと昼の日差しを防いでくれよう。
[指し示したのは先ほど敷布代わりにした羊毛のラグ。 硝子細工のように腕に抱いて夜を継いで宮殿へと馳せ戻るつもり。]
(11) 2013/01/10(Thu) 23時半頃
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[剣呑な瞳を宿しているとは当人に自覚はない。 そのときはいつも無警戒なミーアキャットも警戒を抱くほどというのも...に自覚はない]
うん、いいとこだね。綺麗に見渡せる。 一日に一度しか見れない貴重な光景だ。
[あの火の玉が落ちた先にはなにか自分が知ってるものがあるのだろうか。 だがそれでも今はここにいる。部族の掟というものに縛られているのかといえば、それも違う。 自分を縛る記憶も前提もないものにそういう感覚は薄かったからだ]
(12) 2013/01/10(Thu) 23時半頃
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座ろっか。
[自分が着用してるショールをファラの足元の岩場に敷物変わりに敷いてみせた]
(13) 2013/01/10(Thu) 23時半頃
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[籠の小鳥は少女期を籠で過ごした故、「不審な動き」>>0:278が何を指すのか分からない。 少女にとって「それ」は、「受け入れるべきもの」として教えられていたのだから。
この世間知らずのみすぼらしい小鳥の話を、身形も立派な大人の男性は辛抱強く聴いてくれた。
母親と暮らしていた事。 ある日楽団に預けられ、そのまま母が帰って来なくなった事。 歌を歌ったら、みんなの目の色が変わった事。 縛られた事。 上手く行かない日は折檻を受けた事。 団長以外と口をきいてはいけない事。
―――寂しい事。 ―――好きな時に歌えない事。
人と何年も会話をしてなかった少女の話は拙く、たどたどしかったが、ダンは苛々したそぶりも見せなかった。 そうして粗方事情を説明した後、静かに選択肢が与えられた。>>0:289]
(14) 2013/01/10(Thu) 23時半頃
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[――どれくらい経っただろうか。 聞きなれぬ地名を紹介されて顔をあげると、そこに広がるのは広大な砂漠。 帰り道などとっくにわからなくなってる]
外国人……? ここは、帝国じゃないの……ですか?
[自分の居場所が理解できず、顔を上げて問いかけるが、そこに浮かぶ獰猛さを目にしてじわりと湧き上がった恐怖は、続けられた言葉でさらに増すこととなる]
(15) 2013/01/10(Thu) 23時半頃
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説明することなんてなにも。 ……だ、騙すとかそんなこと。 あっ!
[立て続けに問われるも、思考がまだ追いつかない。 強く引かれれば作り物の長髪がばさりと落ちた]
……………。 髪が作り物だと騙したことになる、ということですか?
[この状況で、それでもまだすべてを明かそうとはしなかった]
(16) 2013/01/10(Thu) 23時半頃
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忘れてるよ。 でもこういう気持ちは、思い出せそうにないなって感じたからね。
[それは今に始まった感覚ではないけれど口にしたのは初めてである]
もっと、具体的なことを思い出せてたらよかったのかもしれないけれど、期待させてしまってごめんね
[少し困ったようにしながらこちらを見上げるファラへと謝った]
(-5) 2013/01/10(Thu) 23時半頃
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― 時は戻り:砂漠 ―
[肌については、そうかと短く答えるのみで それ以上何を問うわけでもなく口を噤み。]
……構わない。 強い目的があったわけではなかったから。…。
[思い出す、伸べられた褐色の導手。 後ろに乗った男の体格に視界が遮られ、サラサの方向を捉えることは叶わなかったけれど、視線が斜め後ろを向く。 彼は、目的を果たせただろうかと。]
(17) 2013/01/10(Thu) 23時半頃
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[ヨーランダの応えに満足げな笑みを浮かべる。]
うん。 少し休んでから戻ろう。
[敷いてくれたショールの上にすとんっと座り、夕焼けを眺めていれば、やがて美しいグラデーションを描いて夜の帳が降りてくる。 昼でもなく、夜でもない狭間の空。]
ヨラ、私は
[一度言葉を切って、躊躇うような間が空いた後]
……大人になりたくないな。
[移ろいと共に消えてゆく景色を眺めながら、呟いた]
(18) 2013/01/10(Thu) 23時半頃
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─ サラサ・宿舎 (宴のしばらく前の昼) ─
[熱を冷やすと説明された草の雫は、 確かに陽に灼かれた肌の火照りを鎮めてくれた。
心地よさに、小さな息を零す。]
―――ありがとう。
[腰を打たれ、終わりを告げられれば、 微笑んで礼の言葉を口にした。]
(19) 2013/01/10(Thu) 23時半頃
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―――砂漠を、このままで?
[服を着せぬまま砂漠を行くつもりと知って、 もの問いたげな視線を向ける。
だが結局、砂漠については相手の方が詳しいと、 その判断に身を委ねることにした。
羊毛に包まれて腕に抱かれ、駱駝に揺られる日々に、 文句を言うこともなく、おとなしく従う。
時折、薄紅が遠くオアシスの街へと向けられていた。]
(20) 2013/01/10(Thu) 23時半頃
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