44 愛憎トロイメライ
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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嗚呼、聞こえる。やつの足音が聞こえる……。
(0) 2012/02/14(Tue) 11時頃
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ぴちゃり
ぴちゃ
ぴちゃり
(#0) 2012/02/14(Tue) 11時半頃
草臥れたボトルの中で精霊の零した涙が鳴いた。
此れより起こる出来事を憂うのか笑うのか。
ぴちゃりぴちゃりと
断続的に
鳴き声を上げ続けている――――*
(#1) 2012/02/14(Tue) 11時半頃
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―― 東の村オスト・自宅前 ――
綺麗。
[夜空を仰いで呟いた。 冬場は煌く数多の星達が一層輝いて見える。 吐く息の白さが微かに視界を遮るも]
明日も晴れるかな
[籠から一枚、シャツを取り出して息を吸う。 天気が良ければ色々と負担も減る。 微かな期待を胸に荒れた手で洗濯物を干している。]
(1) 2012/02/14(Tue) 11時半頃
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―――。
[向かいや斜向かいの家の洗濯物が風に小さく揺れている。 自分の家の洗濯物と見比べた。 自分のものは、下着しか無い。 あとは全て、家族のもの。]
晴れると良いな
[他の家の洗濯物を見詰め呟いた。 あれは同い年くらいの女性の衣服だろうか。 光の無い場所で眩しそうに眸を*細めた*]
(2) 2012/02/14(Tue) 12時頃
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[カァカァと鴉が啼いて夕焼け空に遠ざかっていく。 真っ赤な炎の中に飛び込んでいく様だと思った。 あれが鴉なりに生きてる証拠なんだろう。]
……っ、
[空はああも真っ赤で やがて暮れて逝き また次の朝が来ると謂うのに]
っざけん な
[今、此処に抱えているモノは どうしてこうも冷たいんだろうか]
(3) 2012/02/14(Tue) 19時半頃
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[朝と夜の廻らぬ世界に旅立ってしまった子どもは 長い間、病に伏せていた馴染みの幼子。 身寄りの無い少年だったから 自分がこうして面倒を見に来ていたのに
終わりは突然に、冷酷に訪れた。
西日が眩しく差し込む室内は、 赤色に染まって 少年の頬もまた赤く まるで、生きている様に見えるのに]
(4) 2012/02/14(Tue) 19時半頃
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[キシキシとミシンの軋む音がする。 何時もそうだ。壊れてしまって何時だって煩い。 随分昔に死んだ、少年の母親が使っていたものらしかった。 少年はそんな音すらも、 生きている証拠として耳にしていたのだろうか。]
おい。起きろ。 もう夕方だ。
[腕に抱いた少年の身体は驚くほどに軽い。 骨と皮しかない状態でも、必死で生きていた。]
起きてくれよ。 飯、作るからさ。
[医者は時間の問題だと言っていた。 もう手の施しようが無いと。 だけど、残された時間がこんなにも短いなんて、 青年は気付きもしなかった。]
(5) 2012/02/14(Tue) 19時半頃
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[少年の遺体をベッドに下ろし、教会へと駆ける。 司祭様に言えば、善意で弔ってくれるだろう。
暫くして、棺桶を持った墓堀を連れ、 遺体だけが残る小さな家に戻る。 近所の女達が噂を聞いて、花を摘んできてくれた。]
……悪かった。 俺、もっとお前の話聞いてやれば良かった
(6) 2012/02/14(Tue) 19時半頃
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[墓掘の手で、遺体は棺に横たえられ、 青年は一つ一つ花を添えていく。]
親もいないのに、よく、頑張ったな お前が生きてたことは、すごく価値のあることだったよ。 だけど俺は、……
[その後小さな葬儀が執り行われ、 弟のように面倒を見た少年は、土へと還る。]
俺は……。
[青年に残ったのは、空虚感と疲労感。 自宅に帰ると、着替えるのも億劫に、ベッドに倒れ込んだ**]
(7) 2012/02/14(Tue) 19時半頃
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[ぼんやりとベッドに寝そべり、天蓋を見上げている。 そう、天蓋付きのベッド。 少し力を抜けば、上質なシーツの中に沈んでしまう。召使の手によって毎日整えられた寝具からは、太陽のにおいがいつも漂っている]
……う。
[瞳を閉じても緩やかな眠気は訪れない。今夜も窓辺に出て、星を数えて夜を明かさなければならなくなるかもしれない。
それでも時間は経ち、明日の朝はやってくる。当たり前の現実だが、その時間の経過は唯一といって良い程に救いだった]
[ ――慣れない、くらし 。]
(8) 2012/02/15(Wed) 00時頃
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―― 東の村オスト・自宅 ――
終わりました
[籠を手に家の中へと入る。 其処では既に夕飯を取っている家族が 愉しそうに談笑していた。 誰も此方の声には反応しない。]
……籠、此処に置きます
[へらりと笑って隅に籠を置く。 何時から慣れてしまったんだろう。 誰も何も、此方に声を返さない温度に。]
(9) 2012/02/15(Wed) 00時頃
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……
[静かに奥へと歩むと台所の隅にちょこんと腰を降ろす。 椅子に座るでも、食事をするでも無い。 そのどちらも行えば酷く叱られるから。 この位置で家族の夕飯が終わるのを待っている。]
あ―――
[長男の食事が終わったようだ。 食器を持って此方へ歩んでくると 矢張り何も声を発さないまま食器を置いて去って行った。 残るは父親と弟だ。 弟は何時も、最後まで食事をしている。]
(10) 2012/02/15(Wed) 00時頃
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[数カ月前までは、古びたベッドに押し込められていた。 薄い毛布をたぐり寄せて、なるべく早く夢の中に逃げこもうとするような、そんな生活を送っていた。
何故急に引き取られたのか、それは分からない。 家の当主たる人物は、まだそれ程老いているようには見えなかった。妻には先立たれていたようで、後妻を娶る様子もなかったから、もしかしたらその部分で思うところがあったのかもしれない。
喜ばなくてはならない。あの生活から救い出され、今ではこんな広い部屋で、素晴らしい寝具に囲まれて眠りにつくことが出来るのだから。 喜ばなくてはならない。戸棚の中に仕舞われた衣服は、数ヶ月前には盗んでも決して手が届かなかったような、そんな代物なのだから]
[――でも。]
(11) 2012/02/15(Wed) 00時頃
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どうして、眠れないのかしら。 私……この気持ちは……。
[ベッドから起き上がり、窓のそばへと寄る。 黄昏の気配が、うっすらと村を覆っている。 窓枠を綴じる鍵の位置を突き止めるまで、少しの間指先が泳いだ]
……不安……?
[黄昏の空を塗り潰す蒼い闇。 その闇の色を瞳の中に映して、小さく、呟いた**]
(12) 2012/02/15(Wed) 00時頃
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[次いで父の食事が終わる。 兄と全く同じように食器だけを置いて去って行く。 ゆっくり立ち上がり食器を覗き込んだ。 綺麗に平らげられた皿には残り粕一つ無い。]
……
[何時もの事だ。 顔だけで振り返り弟を見遣った。 もう入りきらないのだろうか。 三分の一程度を残し、食が止まっている。]
(13) 2012/02/15(Wed) 00時半頃
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[お腹がくぅと鳴いた。 顔を戻し、皿を一枚ずつ洗っていく。 荒れた手が割れて痛い。 水が染みる。 小さな音を立てて、食器を洗い終えると]
……
[弟が残飯を乗せたまま食器を運び、 此方へ置いていった。 去って行き、誰も居ないのを確認してから 濡れた手で残飯を掴み口へと運ぶ。]
(14) 2012/02/15(Wed) 00時半頃
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あ、
[がたりと後方で音がした。 去ったと思った兄が戻ってきていたのだ。 食事を取りたい一心で気付けなかった。 兄の顔はこの世の憎悪を凝縮したかのような 醜い色で歪んでいる。]
これは、その ちが、
[厭だ―――。 この後の痛みを想像すれば身体が自然と震えた。 顔を左右に振って後退りする。 けれど逃げ場なんて無い。 背につめたい壁が触れた。]
(15) 2012/02/15(Wed) 00時半頃
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……え?
[兄が厭らしく笑い口を開けと言う。 意図が解らず素っ頓狂な声が漏れた。 食事がしたいのだろう、と傍に在った 野菜から胡瓜を二本手に取ってちらつかせている。]
あ
[言われるまま口を小さく開けた。 震えて上手く開けないけれど 開かなければ、殴られる。 痛いのは、厭だ。]
―――、ご、
[開いた口に向けて勢い良く胡瓜が詰め込まれた。 切り分けてもいないのだから それは真っ直ぐ喉の奥へ突き刺さる。]
(16) 2012/02/15(Wed) 00時半頃
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げほっ、ごほっ ん、ぐ……
[喉の奥に裂けるような痛みが広がった。 自然と涙が零れてしまう。 胡瓜は勢いで歪な形に折れ、地へ落ちた。 兄は言う。折角の食材を無駄にするなと。]
だって、……こんな むり
[首を振って告げるも聞き入れては貰えない。 罰だと笑う兄が服を脱げと添えた。 またこうなるのかと何処かで諦めると同時に 安堵している自分が居るのも事実だった。 矛先が其方へ向く内は殴ったり蹴ったりはされないから。]
(17) 2012/02/15(Wed) 01時頃
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脱ぎ、 ました……
[言われるまま衣服を全て脱ぐと 胸や股を手で隠しながら俯いた。 床には畳む事も許されない衣服が散っている。]
今日は、此処でこのまま 反省していれば、いいですか?
[何時もそうだから。 今日もきっとそうなんだろうと思った。 裸の私を飽きるまで眺めて そのうちに、眠いと去っていくのだろう。]
(18) 2012/02/15(Wed) 01時頃
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え、
[けれどきっと、問い掛けたのが不味かった。 兄は不満そうな顔をして胡瓜を差し出すと 其れを股に押し込めと言う。 食べきらないのだから其処で全部喰ってみろと 莫迦げた事を言う。]
……無理です。 食べる所じゃないし、 全部なんてこんなの……
[入るわけが無い。 言い返すも相手を怒らせるだけで、 差し出された胡瓜が此方にどんどん近付くだけだった。]
(19) 2012/02/15(Wed) 01時頃
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……
[仕方なく胡瓜を手にした。 この頃にはもう、羞恥心から身体を隠す事も忘れていた。 手の中にあるものに戸惑いと恐怖を覚えながら 入れる、という事への抵抗と戦う事で 頭が一杯だったからだ。 黙りこんでいると兄が握り拳をちらつかせた。]
………入れるから だから、 なぐら、ないで
[怖い――。 震える手で胡瓜をそっと股に宛がった。 少しずつ、痛みを伴って冷たいものが 中へ中へと入り込んでくる。]
(20) 2012/02/15(Wed) 01時頃
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―――、ん ぅ
[身を捩って手を止めた。 三分の一も入っていない。 どう考えても全部なんて入らない。 兄をそっと、伺うように見遣った。 やれ、と顎で示される。]
いっ ……った
[進めば進んだだけ、厭な痛みと感触が広がって 身体がくの字に折れてしまう。 兄が前髪を掴んだ。真っ直ぐに立て、と。]
(21) 2012/02/15(Wed) 01時頃
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もう無理です
[声を震わせ涙を浮かべながら 厭だと首を振る。]
……全部なんて絶対入らない 残りを食べたりなんてしないから 許して下さい……
[声は涙が混じって覚束ない。 お腹がくぅと鳴いた。 もう、厭だ。消えてしまいたい。 けれど兄はそれを許さない。 胡瓜に手を伸ばすとそれを強引に押し込んで来た。]
(22) 2012/02/15(Wed) 01時頃
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