42 とある結社の冬休暇
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クラリッサは投票を委任しようとしましたが、解決不能でした。
クラリッサは徒弟 グレッグに投票した。(ランダム投票)
グレッグに2人が投票した。
クラリッサに5人が投票した。
クラリッサは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
現在の生存者は、ラディスラヴァ、グレッグ、ネル、ケヴィン、ピッパ、シメオンの6名。
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― 街道 ―
[結社の本拠地より北へ、馬車は走った。 曇天の下、林道をくぐる。 薄氷の川。霜の下りた草木の上には、浅く雪が乗っている。 冷えた空気は肌や手先足先に痛みを与え、じきに温度と感覚を奪う。 空気中には、冷えて清む水のかおりのようなものが、仄かに漂っていた。
地図を確認する。 占い師とは既に合流を果たし、後は「パメラ」が居るとされる場所へと急ぐのみとなった。 とっくに、ネルの声はこの耳へは届かぬ距離まで来ている。
馬車の中で、ピッパ・フランシスが書いたものであろう文字を追う。 狂人の報せた内容を、じっくりと、何度も、読み返した。 吐き出した息が、煙草の煙と寒気が混じり、馬車の中で白く濁る。 ヒューバートが、ユリシーズへと、声をかけた。]
(+0) 2012/01/15(Sun) 05時頃
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『ネルは連れて来なくて正解だったな。』
[その言葉で、険しい表情をしていたのに気づいた。]
『お前に殺されかねん。』
[返す言葉も無く、目を伏す。 ヒューバートのいつもと変わらぬ声色が、馬車の車輪の音と共にこの耳へ入る。]
『冷静になれ。いつもの仕事をしろよ。』
[考えるような間。煙草の煙がなくとも、寒気に白く濁る息を吐く。]
………。 わかってるさ。
(+1) 2012/01/15(Sun) 05時頃
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[22年前の記憶と、22年前の手記。
当時自分はまだ幼く、親が死んだことすら、よく理解出来なかった。 恐怖のままに怯え、疲れた時は泣いた。泣いても手を差し伸べられることがなくなってからは、自分で進む他はなくなった事を、覚えている。 嫌だ、という感情に従った、という思い出は多い。 鮮烈に焼きついている恐怖の断片から、パメラの姿を脳裏にイメージする。 今、生きていれば、歳は四十か、四十手前だろう。
本当に僕にパメラ・ミラーだと、確かめることが出来るのだろうか。
今日まで、探し続けてきたというのに、今になってあるのは、そんな不安だ。 いや。不安というにも、―――滑稽に、過ぎる。]
(-0) 2012/01/15(Sun) 05時頃
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[二度夜が来たりて、また日が昇る。 パメラ・ミラーことキャサリン・クロフォードの居るという 辺鄙な田舎の農村に到着したのは、昼過ぎの事だった。]
(+2) 2012/01/15(Sun) 05時頃
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―――――……
(+3) 2012/01/15(Sun) 05時頃
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― 農村 ―
[丘陵地帯のなだらかな景色のなかに、ぽつらぽつらと小さく質素な家がまばらに建つ。 小川。古い水車小屋。風で崩れてしまいそうな納屋。 枯れ草が広がる景色。葉を落とした殆ど裸の楡の木。 寂しい、景色だ。
靴底が乾いた土を踏みしめる。]
田舎は嫌いだよ。
[まるでまっさらな空気を、愚痴が白く濁す。 あまりにも静かだったから、傍らに居た者達の耳にも、その小さなぼやきが届いたろう。]
(+4) 2012/01/15(Sun) 05時頃
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[厳しい冬を堪え、春を待つ。
当前のように、死人や行方不明者などという血生臭さとは縁遠く、 村の家々からは、かすかな生活の音が、外へも届いていた。]
(+5) 2012/01/15(Sun) 05時頃
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[既に村にはキャサリン・クロフォードを 監視するための結社員が数名配備されていた。 村の周辺にも、取り逃がさないよう、幾人かが待機をしているはずだ。 旅人のふりをしてたどり着いた四名は、 監視を行っている結社員へ、先ずは話を通しておくことと相成る。
監視を行っている若い結社員とは、誰も面識はなかったが、 ピッパ・フランシスの名を出すだけで、相手はすぐさま了解してくれた。
もう一度被害について尋ねるも、返る返事はピッパと同様。 「被害は無い」というもの。
若い結社員は、キャサリン・クロフォードの住んでいる家をユリシーズ達に教えた。
水車小屋の傍らの小ぢんまりとした家に、 夫婦で住んでいるのだそうだ。 クロフォードは、夫の姓であるらしい。]
(+6) 2012/01/15(Sun) 05時頃
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[キャサリン・クロフォードの夫、グレン・クロフォードは、農夫だ。 歳は見た目に、四十五位。 キャサリンの家を訪れた際に少し声を交わすも、これといって目立った印象もない。
強いて挙げるとするならば、ユリシーズとメアリーと占い師を 家にあげることを、戸惑いはしても拒む事は無かったこと。 もしかすると御人好しで、人を信じやすいのかもしれないと感じた位のものだった。
グレン・クロフォードは、ユリシーズ達を寝室まで案内した。 キャサリン・クロフォードは原因不明の病を患い、体が弱く、 今では一日の殆どをベッドの上で過ごしているのだという。
狭い室内に、仄かに漂うのは、病人がいる部屋特有の、何の臭いとも言い難いそれ。 篭った空気が、扉を開けた瞬間、ゆらりとこちら側へ流れ出でて顔へとかかる。
部屋には、一人の女が、ベッドで横になっていた。]
(+7) 2012/01/15(Sun) 05時頃
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[来客に、女は身を起こした。
ユリシーズ達に向けたのは、青白い顔だった。頬がこけていた。 生来の顔の骨の形のせいか、顔が小さい印象はあれど、細長い印象はない。 やつれ、目が落ち窪み、くまが出来ている。 あぶらの抜けたような肌は、粉をふいたように、白い。 茶の髪には、幾本も白髪が混じり、まだらとなっていた。
それでも、なぜだか。酷く老けている印象もない。
尖るほどに細い肩にはストールを引っかかっている。 枯れ枝のような細い腕が、手指が、起き上がるために、 シーツに皺を作りながら、ベッドを押す。 腕や手の皮膚には、シミのようなまだらが出来ていた。]
(+8) 2012/01/15(Sun) 05時頃
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[白く皮膚が剥がれかかった唇が、小さく開いた。 笑みが浮かんでいる。 多分、今部屋から出て行った、夫へと向けたもの。
――老けた印象がないのは表情のせいかも、しれない。 眠たげな、花もほころぶ笑み。
唇の隙間から、空気がゆったりと吐きだされると同時、か細い声が、漏れ聞こえた。]
どちらさま
(+9) 2012/01/15(Sun) 05時頃
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[ユリシーズは、指先が、ひくりと引きつるのを感じた。 表情が強張る。 ―――ああ、と驚きを声として漏らすことも、成らなかった。 声に。表情に。「なにもない」と言った、あの時のパメラ・ミラーが重なる。
面影というのは、こんなにも、残るものか。
暫し、言葉を失った。見えない手に心臓を捕まれたかのようだ。 耳が遠くなったように感じる。 言葉を選ばなければと、脳を急かす。 間を埋めるように、後ろ手で、部屋の扉を閉めた。 ゆっくりと、扉が閉まる音が、部屋に響く。]
――――
[唾液を飲みこむ。喉が申し訳程度に湿る。]
パメラ・ミラーに 会いにきました。
(+10) 2012/01/15(Sun) 05時頃
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[ベッドの上の女のこけた頬が、ひくりと、強張った。 眠たげな笑みが消え失せ、隠せぬ驚きが鮮烈にその面に浮かび上がった。
青ざめた唇が、わななくも、言葉はない。]
(+11) 2012/01/15(Sun) 05時頃
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ユリシーズ。 名前に、覚えは?
[女は、呆然と、ユリシーズの顔を見ていた。]
(+12) 2012/01/15(Sun) 05時頃
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『――――』
[わななく唇が、かすかに音をたてた。]
『しらないわ。』
[落ち窪んだ眼窩のなか、暗く陰険な眼差しが、 三人の客人達を、特にユリシーズを、睨み付けている。]
(+13) 2012/01/15(Sun) 05時頃
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[ユリシーズが、一歩前に踏み出した。 女から視線を外すことはない。
――こんな姿は、想像していなかった。 未だ、あの花のような笑みで人を食い殺し続けている化け物であると、 そう、思っていた。
眉根が寄る。
痩せこけて、ベッドから起き上がるのに苦労する姿など。 自分が一歩近づくごとに、こんな怯えた表情をするなど。
――こんな姿は……、想像していなかった。
22年前の当時、彼女の疲弊した様子のすべてが演技だったことを思う。 同時、「被害なし」という報告が脳裏を掠める。
極力、落ち着いた声音であるよう、ゆっくりと、言葉を吐きだした。]
(+14) 2012/01/15(Sun) 05時頃
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