279 宇宙(そら)を往くサルバシオン
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ヘリンヘイモに1人が投票した。
スプスプイに1人が投票した。
コータに1人が投票した。
シルクに1人が投票した。
ソランジュに4人が投票した。
モナリザに2人が投票した。
ソランジュは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
スプスプイが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、トルドヴィン、ヘリンヘイモ、アーサー、ミタシュ、ワクラバ、コータ、シルク、モナリザの8名。
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ー廊下ー
さて、いっちょがんばるか。あの部屋のベッドで丸くなるなら、位置はこっちとそっちと、このへんか、なと。
もうちょい右か。で、3番は左。
[ 猫に焦点をあわせるべく、残業。]
(0) 2020/08/30(Sun) 00時頃
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コータは、単調な波形を描くグラフを収集しはじめた…。
2020/08/30(Sun) 00時頃
うまく始末できたか。
洗剤の味はどうだった? 硬いか?
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[ データが集まりはじめるのを眺める。] 今日くらいは、居眠りせずに結果が集められそうだ…。コーヒー様様だな。
(1) 2020/08/30(Sun) 00時頃
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ふん……特殊な匂いはするが、喰って美味いものではないな。
数だけはあるが、これは髄液だけしかないような味わいだ。
つまらん。
いまはちょっとコーヒー味するのかなあ。
色水にしちゃったみたいだし。
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― 昨日、自室前にて ―
[受け取りを了承したとみると、 先日と同じように(>>1:146)数個の石が吐き出された。
そうして改めて表示される取り扱いの注意事項を、 男はまた無言で眺める。
持っているか解らない程に軽いそれを、 受け取った後しばしまじまじと眺めた。 集合体恐怖症などはないので問題はない。
手を傾けてみても、 ひとつだけが落ちるような事はなさそうだった。 男は無造作に衣服のポケットに 小石をまとめて突っ込んだ。
それに文句を言われたかどうかは、 扉を閉め、その後に洗濯機が動く音が聞こえたため、 確認する術は、もう、 ない。]*
(2) 2020/08/30(Sun) 00時半頃
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知能はわりと働いてそうなんだけれど…
ごめんよ、つまらないみたいだし、すこし横盗るね。
んー。旨味はある。こんなにさみしんぼうだったんだなあ、こいつ。
こっちは不安。もぐもぐ。
すこしずつ味が違うの面白いけれど、こう。しじみ汁のしじみをひとつひとつほじる感じ…
こりゃ食べ疲れちゃうなあ。
― 翌朝 ―
[談話室や各部屋に設置されたモニターに、昨日の投票結果が表示されている。内訳の記載はない。名前だけが、表示されている。]
『本日の追放者:
ソラ・ン・ジューラシバクナナトマツカミラクナッテーサアド』
[追放が決まった者の部屋に、護衛用の人型ヒューマノイド数体がやってくる。それらは有無を言わさず部屋の主を連れ出すと、冷凍ポッドが準備されている非常用ゲートに連行していった――]
(#0) 2020/08/30(Sun) 00時半頃
[小さなポッドが一隻、船を離れて漂っていく。
窓の外を見ていた者がいれば、その姿が確認できたかもしれないが。
やがて宇宙の彼方に消えたポッドは、誰の目にも見えなくなるだろう。]
(#1) 2020/08/30(Sun) 00時半頃
なるほど、食通好みというわけか。
おれの口には合わないな。後の処理は任せる。
[ひとつ摘まんだものの、スン……と離れていった。]
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[ グラフに目を落としていた背筋をぐっと伸ばして、一息。ふと窓のほうを見る。 冷凍ポッドの配置と、ただ投棄するのだろうことを考えると、誰かがここを流れていく様子が、やがて見えるのだろう、と思えた。]
…ちっ。f*ck.
[ はやくこの調査を終えねばならない。必ず、朝には。]
(3) 2020/08/30(Sun) 00時半頃
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ぼくも、そろそろ疲れた…。
発見の喜び?人間への好奇心?みたいな味も混じってるし。こういうの混ぜられちゃうとちょっと…
ごちそうさま。あとよろしくね……
[ スン……と廊下の、機械の塊へと戻っていった。]
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― 翌朝:自室 ―
[ 灯りを消した部屋の中、モニターだけが存在を主張する。]
つめた 、い もじ。
[ 名前>>#0を見た時の感情は、自分でもよく分からない。]
(4) 2020/08/30(Sun) 01時頃
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― 談話室 ―
[ 前日に比べれば圧倒的に早く、その姿は談話室にある。 訪れる者がいて目が合ったなら、伏せがちな瞳をまんまるに開いてから指を折る姿が見られただろう。 いち、にぃ、さん……何本まで畳まれただろうか。]
……。
[ 自走するガタゴトとした響きが一向に聞こえないことに気づいたのは、いつだった、だろうか。]
すぷすぷ い、 は?
[ もし誰かが近くにいたなら、ゆっくりと尋ねる。 問うような、願うような声だった。]*
(5) 2020/08/30(Sun) 01時頃
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― 自室 ―
[部屋に戻った男は非常用の端末からひとつの名を選び、票を入れた。 迷うような動作はない。部屋に戻るまでに決めていた名前をただ選んだ。
端末を元の場所に戻し、腰に吊るしていたポーチを外して机の上に置く。一昨日だったか、"man-ju"を切り分けるのに使ったナイフが床に落ちているのを見つけて、それも拾って机の上に置く。刃こぼれしていて、もう使えなさそうだが。 それからベッドに腰掛けて、眠ろうとして。]
(6) 2020/08/30(Sun) 01時頃
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ー談話室ー
よぉ。はやかったな。 …お前も眠れなかったクチか。
[ シルクに声をかける表情は疲れ、元々赤い目はさらに充血していた。 皆が集まるのを待っている姿を尻目に、朝のコーヒーを淹れる。]
(7) 2020/08/30(Sun) 01時頃
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……。
[ふと、思い出してポーチに手を伸ばす。 昼間ミタシュにもらった砂糖菓子がころころと机の上に転がり出た。内緒、と小さな手が渡してくれた色とりどりの球体。>>2:187
少女の瞳のようなオレンジ色のひとつを手にとって、口に含む。]
……甘い。
[守ってあげる、なんて誰かに言われたのは初めてだった。 言われる日が来るとも、思っていなかった。
宇宙クラゲは夜間に活性化し、獲物を襲うという。 願わくば明日の朝、彼女が無事でいてくれればいい。 甘いシュガーキャンディを口の中で溶かしながら、そんなことを思った。**]
(8) 2020/08/30(Sun) 01時頃
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[このクラゲはミタシュという少女に興味を持った。
故に、まだ追放されては少し困るな。と思った。]
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―談話室― [ 皆が集まりはじめ >>5 の疑問が出始めたら、コーヒーからは口を離して答えるだろう。]
あいつなら、ワクラバの部屋のほうからカラカラもどってったよ。 ずいぶん寝坊だな。……疲れたんじゃないか?
(9) 2020/08/30(Sun) 01時頃
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―談話室― [ 昨日の疲れからか、朝の通知で受けた衝撃から立ち直るのにかかった時間か、あるいは単に生活習慣か。いつもよりもまばらでゆっくりとした人の集まりを待つ間、求められればコーヒーを淹れたろう。
背後の、かつて美しい惑星を映していた画面には、本日の追放者氏名が大写しのティッカーで、せわしなく流れる。**]
(10) 2020/08/30(Sun) 01時半頃
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むかし住んでたイケメンのまわりで、たまに見たんだよね。この表情の女のヒト。
仲間の中で、つがいに一歩近づいたひとを指さしながらするんだよ。
[ はにかんだ笑顔は、正直コータの顔にはあんまり…]
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― 朝、自室 ―
[自室から、窓の外を見ていた。 先ほど一度外出し、戻って来た後だったが、 だからこそ、窓に見えるものを知っていた。
窓の外を見ていた。(>>#0) モニターに表示された文字と合わせて、 あれが、そうなのだろうと当たりを付けるのは、 恐らく容易だろう。]
…
[男は沈黙し、 ただ機械音だけがそこにあった。]*
(11) 2020/08/30(Sun) 01時半頃
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― 談話室 ―
[のそり、と男は現れた。 ポケットの中で小石が音をたてている。 周囲をゆっくり、ゆっくりと見渡す。]
…
[洗濯機の姿は見当たらなかった。 周囲、出会う相手がどんな反応をしても、 男は気にしたそぶりは見せずに。
暫くして視線をコータへと置いた。 何かを問われても、ただ無言で視線を送る。]*
(12) 2020/08/30(Sun) 01時半頃
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