277 黄昏草咲く出逢い辻
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― 森の中 ―
……そう、か。 そなたが、それでいいと言うなら。
[これ以上は言い募るものでもないか、と繰り返すのは止めて]
『辻守』の……この森の主は、性根は悪いが、森を訪れるものを本気で害する類ではない。 ここを離れれば、消えるだろうよ。
[傷についてはそんな推測を落としておいて]
(6) tasuku 2020/06/10(Wed) 01時頃
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[背に回されていた腕が離れ、手が取られる。 紡がれたのは、望んでいた、という言葉。>>2 兎はひとつ、ふたつ、と瞬いて、紅潮する顔をじぃ、とみる]
……妖に深入りすれば、永劫囚われるもの。 それでも……そう、言えるのか?
[ためらいがちに投げかけるのは、最後に残る揺らぎ]
もし、そうなら。
(7) tasuku 2020/06/10(Wed) 01時頃
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― 森の中 ―
……そう、か。
[幸せは自分で決める。 それは、先にも向けられた言の葉。 けれど、今紡がれたそれは、確たる意思を帯びたもので]
…………。
[その声音のままに続けられた宣。 兎の内の蟠りが、溶けて、消えて]
(15) tasuku 2020/06/10(Wed) 01時半頃
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[想い言の葉に変えて、ぬくもりに浸り込む事しばし。 けれど、いつまでもこのままではいられぬ事は承知している。 だから、ひとつ息を吐いて、ゆる、と顔を上げて]
……律。 そろそろ、帰らなくては。 いつまでも、ここには、いられぬから。
[辻の森は、出逢いの森。 その目的が果たされたなら、あるべき場所へ帰らねばならない]
(47) tasuku 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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先も、言うたけれど。 正式に番となれば、律は人から変容する事になる。
だから、正式な契りは、後になるけれど。
……いつでも逢えるように、仮の契りを結ばせてほしい。
[そうすれば、現と狭間にある兎の領域を行き来する事ができるようになるから、と。 拒まれることはないとわかっていても、問い方がこわごわになるのは、兎自身の気質故。*]
(48) tasuku 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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[帰還への促しに返るのは頷き。>>51 ひとから変容する、という事には未だ実感わかぬ様子に、それも已む無しか、と思いつつ]
……うん。 手を、出して。
[なんでもない事のように先を促す様子>>52は、意図的なものと気づききれてはいないけれど。 その笑みが、拒絶される事への恐れをごく自然に溶かしてくれて。 僅かに身を離した後、求めるのは左の手。 それから、兎は己が指先を噛み破って紅い色を滲ませて]
(55) tasuku 2020/06/14(Sun) 00時半頃
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我が標にして拠り所たる望月にかけて。 いずれ御魂繋ぐものとしての標をここに刻む。
[詠うように紡ぎつつ、滲んだ紅で月見草を思わせる文様めいたものを青年の左の手の甲に描き。 それが淡い金色の光を零すと、その上に軽く唇を触れた]
……この紋が、律と我を結ぶ導。 仮に、他の妖と接する事があっても、律の護りとなるから。
[そう、告げて、それから。 兎はしばし、自身の装いに視線を向けて悩む態]
……いろ。 変えた方が、よい、かな……。
[ぽつ、と零れた呟きは、半ば無意識のもの。*]
(56) tasuku 2020/06/14(Sun) 00時半頃
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[紋を描き、仮とはいえ契りを結ぶ。 兎にとっては、それだけでも大きな変化。 それ故の緊張は、向けられた感謝の言葉にす、と緩んで。>>60]
……ううん。 受け入れてくれて、ありがとう。
[礼を言うのはむしろこちら、と思うままを紡いで。 呟きを拾った青年の言葉>>61に、ひとつふたつと瞬いた]
(62) tasuku 2020/06/14(Sun) 01時頃
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……え、ええ、と……。
[したいようにすればいい、見られたら嬉しい。 そう言われて悪い気がするはずもなく]
……うん。 このいろは、羅紗と対としてのいろ、だから。 でも、これからは、違うから……。
変えて、みる。
[小さく呟き、力を凝らす。 いろを変える、と言っても、現実のお色直しのように着替えるわけではなく。 衣装を形作る力に干渉して、その色彩を変える、という意味で。 金色の光がふわり、と舞った後、金と銀の装いは、紅と白のそれへと変わって]
…………おかしく、ない?
[そう、と問いかける様子は、どこか怖々としたもの。*]
(63) tasuku 2020/06/14(Sun) 01時頃
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[装いの色彩を違える。 それは変える事変わる事、それそのものを忌避していた頃は考えもしなかったこと。 それ故の不安を宿した問いかけに変えるのは、短くともはきとした宣。>>65]
……よかっ……。
[強い頷きを伴ったそれに安堵の息を吐いたのも束の間。 重ねられた言葉に、色々が、止まった]
きれ、い……って……。
[本当に、と問うよりも、抱き締められるのが僅かに早く]
(74) tasuku 2020/06/14(Sun) 16時半頃
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[こうして近く触れるとまた離れがたくなるけれど。 辻の森は、長く留まる事は叶わないもの。 だから、と身を離すのと、覚えがある気配が近くに舞い降りるのはほぼ同時]
……この気……綺羅星殿、か?
[呟きを肯定するように、舞い降りたそれは付喪神の姿を形どる。>>49 紡がれる言の葉に、兎は自然、居住まいを正し]
……ああ。 色々とあったが……良き縁を得る事ができた。 綺羅星殿にも、世話になったな。
[思い返すのは、辻の風に引き離された時に導いてくれた煌めきの事。 それへの礼を告げたところに、二色の煌めきが贈られて]
(77) tasuku 2020/06/14(Sun) 21時半頃
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ん……そちらにも、良き先が導かれるよう、望月に祈願しよう。
……縁あらば、また、いずれ。
[祈りを返し、煌めきと転ずる姿を見送る。 贈られた煌めきの意味するもの。 それも、今は素直に受け取れた。*]
(78) tasuku 2020/06/14(Sun) 21時半頃
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[宝石の煌めきの残滓が溶けて、消えて。 気配も完全に途絶えると、兎は小さく息を吐く]
…………それ、では。 そろそろ、道が開く、な。
[言いつつ周囲を見回せば、帰る途を示すように、黄昏草が並び咲いていて]
……花灯を辿れば、元の場所に戻れるはず。 本当は、戻るまで共に行きたい、けれど。
……そうなったら……現から戻れる自信がない、から。
[ほんの少し、困ったような表情で告げるのは自覚済みの本音。 寂しがり屋の兎にとって、心預けられる相手は、本当は何よりも離れがたいものだから。 けれど、己が現で生きられる存在ではない事は察しがついていて]
(80) tasuku 2020/06/14(Sun) 22時半頃
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[大丈夫、という言葉と頷きと。>>81 それに感じるのは安堵と、苦しさと。
けれど、これは一時の物だから、とどうにか飲み込んで]
(82) tasuku 2020/06/14(Sun) 23時頃
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[しばし、独りで立ち尽くした後。 踵返した兎が向かうのは、『辻守』の許]
……世話になったな、『辻守』の。 我もなすべきはなせた故、領域へ戻る。
……もう、ここを訪れる事もなかろうが、息災でな。
[もっとも、この古き妖に異変が生じる事などそうはなかろうが。 それでも、この森を訪れる事は今後ないだろうから、そう告げて。 優美な仕種で一礼した後、紅と白を翻して、再び踵を返す。 金色の光がふわりと弾け、金毛の玉兎は辻の森から姿を消した]
(96) tasuku 2020/06/15(Mon) 22時頃
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― 月見草の森 ―
[辻の森から姿を消した兎が現れたのは、自身の領域たる月見草の森。 しん……と静まり返る空間。 その空気は、かつては好ましいと思い、望んだものだったけれど]
……こうして、みると。 静かすぎるのだな、ここは……。
[独りであることの静けさも冷たさも、当然の事と思っていたはずなのに。 ほんの僅かな間で、それが重苦しく感じられるようになっていた。 紅の瞳が伏して、揺れる]
(97) tasuku 2020/06/15(Mon) 22時頃
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…………律。
[小さく、ちいさく名を紡いで]
待ってる、から。
[先にも告げた言葉をもう一度、口にする。 それは、自身の決意を新たにするためのもの]
……でも。
[独りで過ごすにはここは寂しい、と改めて認識してしまったら、ただ待つのは少しだけ苦しくて。 しばしの思案の後、兎は柔らかな草の上へとぽふり、と座り込み、金の毛玉に姿を変えて目を閉じる。
再びの逢瀬の時までを、微睡みの淵にて過ごすために。**]
(98) tasuku 2020/06/15(Mon) 22時頃
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― 月見草の森 ―
[森に戻ってからの兎はずっと、微睡みの淵。 夢を見るわけでもなく、ただ、呼ばれる時を待って揺蕩う時間。
それは、切なくもあるけれど。 目覚めもたらされる時が酷く待ち遠しい、焦がれるような時でもあって。
そんな思いに揺られていた意識に、ふわり、触れる感触があった]
…………。
[名が呼ばれている、と。 認識した直後に、器に触れてくる感触があって。 兎はふるり、身を震わせ、それから]
(104) tasuku 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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……ん……。
[逢いに来たよ、と声がする。 待っていた声の呼びかけに、兎は微睡みから意識を引き上げ、目を開けて]
…………りつ…………?
[触れ合うような距離に、数度瞬き。 自分を抱き上げているのが、待ち焦がれていた想い人である、と。 認識した直後に、一気に目が覚めて]
(105) tasuku 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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……律……律!
[金色の光がふわり、弾ける。 金色の毛玉から、紅白装束の少女への転身は一瞬の事。 勢い任せにぎゅう、と抱き着き名を繰り返す様子は、千歳を越えて生きる妖とは思えぬほどに稚いもの。*]
(106) tasuku 2020/06/15(Mon) 23時半頃
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― 月見草の森 ―
[勢い任せの抱き着きはしっかりと受け止められ。>>107 髪を撫でてくれる手の感触と、名を呼んでくれる声が、その存在が幻ではない、と伝えてくれた]
……うん。 おかえりなさい……律。
[向けられた言の葉に、返すそれも自然なもので。 抱き締めてくれるのに応えるように、こちらも回した腕に精いっぱいの力を込めた]
(116) tasuku 2020/06/16(Tue) 00時頃
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[現の話は、兎にとっては今一つ理解が及ばぬ事も多い。 けれど、想い人が着実になすべきと定めた事に近づいている、というのは感じ取れた]
……ん。 頑張ってくれるのは、嬉しいけれど。 ……無理は、しないで。
[何もできず、ただ、待つだけなのが歯がゆいとは思いつつ。 けれど、現では何もできない己にできるのは、願う事だけ。
微睡むだけの兎には話す事は余りなく。 ただ、語る声、触れる温もりを刻む事に時を費やして]
(117) tasuku 2020/06/16(Tue) 00時頃
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……うん。
[離れ難いとは思いつつ、それでも、なすべきが終わらぬ内は別れはくる。 口づけ交わし、戻る背を見送る時には境界を踏み越えぬようにと己を戒めて。
触れた温もりを縁とするように両手を胸元に重ね、領域にとどまった]
……また、逢える、から。 大丈夫。
[小さく紡ぎ、次の逢瀬までまた微睡む。 そうして幾年、時は巡り――。*]
(118) tasuku 2020/06/16(Tue) 00時頃
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― 月見草の森 ―
[微睡みと目覚めを繰り返す日々は変わらぬまま。 それでも、微睡みがただの空虚ではなくなって行ったのは、逢瀬の度に受け取れるものがその隙間を埋めてくれたから。
そんな兎の満たされる様子を写すように、月見草の森にはこれまでなかったものが増えていた。 それは、月見草以外の草花であったり、過去にはなかった水場であったり、そこに住まうものであったり。 兎と月見草の静寂は、今は様々な音に染められていた。 それでも、やはり。 一番大きな空白は埋まる事ないまま、時は過ぎて]
(139) tasuku 2020/06/16(Tue) 01時半頃
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……律?
[名を呼ぶ声に、伏していた目を上げる。 次が最後、と聞かされてからの数週間、兎は微睡む事なく想い人の訪れを待っていた。
これまでのような空虚さはなかったけれど、焦がれる思いはこれまで以上に募る日々。 やはり眠ってしまおうか、いや、と。 そんな風に思いながらいたのだけれど]
うん……起きてる。
[呼びかける声にこう返し、居住まいを正す。 ほどなく、月見草が揺れる道から現れた姿に兎はひとつ、瞬いた]
(140) tasuku 2020/06/16(Tue) 01時半頃
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律……その装いは……。
[己と対になるような仕立ての衣装。>>131 変わろうと思って用意した、という言葉に、兎はしばし、言葉を失くし]
言うてくれれば、すぐに織り上げる事もできるのに……。
[力を使えばなすは容易いのに、と思いつつ。 けれど、並び立つために自ら用意した、と知れればそれ以上文句を言う事もできず]
(141) tasuku 2020/06/16(Tue) 01時半頃
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― 月見草の森 ―
……少しどころじゃ、ない。
[驚いてくれただろ、という問いに、少しだけ拗ねたようにこう返す。>>157 そも、感じたのは驚きだけではなく。 自分の力で織り上げ損ねた事へのちょっとした怒りと、揃いの誂えを纏ってここに来てくれた事への嬉しさがない交ぜになっていた、というのが実際の所で。 それもあったから、それ以上は何も言わずに、儀式へと進んだ、というのは、余談として]
(160) tasuku 2020/06/16(Tue) 22時頃
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