273 魔性の病院【R18ペア】
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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…そっちじゃないよ、こっちだよ。 ここ、秘密基地なんだ。雨もへいきだし暖かいよ。
(0) 2019/12/06(Fri) 22時頃
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[魔界、と呼ばれるこの世界を統べるのは、一柱の王だった。
魔王スヴァルニール。 人の上半身と獅子の体を持ち、鷲の翼を備えた異容。 肌は鞣した革のように強靭で、毛並みは夜を煮詰めた黒色。 上半身を包む衣は黒と金で仕立てられ、炎を封じた石や鮮血を押し固めた玉など様々な宝玉で彩られている。 背に纏う赤いマントには亡者の顔が絶えず蠢き現れ、怨嗟と悲嘆の声を上げていた。
悪徳を良しとし、破壊と殺戮を厭わず、弱者が踏みにじられるのを見て嗤う、魔界の王の名に違わぬ性質を備えていたが、なによりもこの魔王は余興を好んだ。 人と魔とそれ以外のものとを問わず、この魔王の余興に巻き込まれたものは数も知れない。]
(1) 2019/12/06(Fri) 22時半頃
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[そしてもうひとつ。 飼っている人間の希望であれば、何であれ叶えてやるのだという噂がある。 この病院も、そうして建てられたのだと。
噂の真偽はさておき、魔界に建つ入院専門のこの病院には魔王だけが使える専門の病室があり、時折黒髪の人間を伴って訪れては、数日を過ごして帰るというのは事実であった。]
(2) 2019/12/06(Fri) 22時半頃
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肉屋 ニールは、メモを貼った。
2019/12/06(Fri) 22時半頃
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− 魔界/戦場 −
[ ひしめく異形の兵の中に、その時、一筋の亀裂が走った。 そのまま、波紋を生じるにも似て、周囲の陣形が崩れてゆく。 戦場は混乱を極めた。
事態を引き起こしたのは、音のない風とも見える一騎だ。 飛竜を操るのは、墨色の鱗に覆われた蜥蜴人ともおぼしきシルエットである。
手にしているのは柔軟に撓る長槍。 それを縦横に振り回し、敵を薙ぎ払う。 単騎突入でありながら、その働きには焦りも怯みもありはしなかった。]
(3) 2019/12/06(Fri) 23時半頃
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[ 突起の生えた頭部は、よく観察すればフルフェイスの兜であるのがわかる。 薄く精巧な作りのせいでまるで地肌のようだ。 重なり合う細かな鱗もその実、鎧であった。
華美ではなくとも、それだけのものを身につけているからには、相当な地位の魔性と知れる。
彼こそ、この一帯の領有を主張して飽くことない闘争に明け暮れている魔侯爵の庶子にして戦場の舞踏家シコウであった。 その名は単に四番目の男児の意味でしかなく、なんら縛る力を持つものではない。]
(4) 2019/12/06(Fri) 23時半頃
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─ 常夜の城 ─
そう。 彼を除いて欲しい、と。
[月の光注ぐ城に使者を迎え入れ、口上を聞く。 依頼の内容に柳眉を上げた。 魔界の勢力争いになど興味はないけれど。]
受けてもいい。 けれども条件がある。
[いくつか要求し、受け入れさせたのちに依頼を承諾する。 赤い舌がちらりと唇を割った。 さあ。運命を狩りにいこう。]
(5) 2019/12/07(Sat) 11時頃
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─ 魔界/戦場 ─
[魔侯爵の領地の辺縁に、上空より見慣れぬ軍勢が降下してきた。 天界の軍勢を思わせる現れ方だったが、漆黒の軍容がそれを裏切る。 整然と行軍する兵は人に似た形をしていたが、目鼻もわからぬ黒い影であった。身に帯びる武具もまた、本体と同じく影でできている。
光を吸い込む黒の軍勢の中で唯一、将だけが血のように赤い。 深紅の長袍を纏い、黒の長髪を緩く束ねて背に流し、具足のひとつも身に付けぬ軽やかな姿で影の兵どもを指揮している。 彼を乗せて魔界の空を行くのは、有翼の黒狼だった。]
では行こうか。 目標はただひとつ。
[全軍にというよりは乗騎にのみ聞かせる声量で、進軍を号する。 目指す者の名は、唇の内側で転がすように囁いた。*]
(6) 2019/12/07(Sat) 11時頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2019/12/07(Sat) 11時頃
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[ 鈍色の瘴気渦巻く空をさらに暗く翳らせて漆黒の軍勢が展開した。 切り崩された異形の群れもそれに気づいて、混乱に一層の拍車がかかる。 彼らの援軍ではなさそうだ。
潮時であった。
三人の異母兄のいずれかかが戦功を欲していれば蹂躙に出てくる好機であったし、 それも見抜けぬかやる気がなくとも、この戦線は瓦解する。]
(7) 2019/12/07(Sat) 11時半頃
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[ 新たな敵へと意識を切り替え、体重の掛け方ひとつで乗騎を操る。 静寂の壁に包まれているかのように物音ひとつたてない飛翔。 正面からの突撃でありながら、まとう気配は暗殺者のそれに似ていた。
一顆の鶏血石のごとき将を見据え、疾る。
闘気に反応して手にした長槍が黒焔をまとった。 挨拶代わりに振るえば、炎弾がいくつか、尾を引き飛んでゆく。]
(8) 2019/12/07(Sat) 11時半頃
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[混沌とした戦場から、解き放たれた矢の速度で黒い竜騎士が飛来する。距離と兵を隔てていながら、射貫くかのごとき意志の先鋒を感じて微笑んだ。 あれこそ目指す者。己が求める唯一の獲物。
溢れ出る黒焔に直撃された兵がまとめて吹き飛ばされる。 影の兵たちは穿たれれば形を崩し、霧へと変じた。 隊列の上に朧な闇の霞が掛かる。
兵たちの上を抜けて、炎弾のひとつが将の側を掠めて過ぎる。 闘気が形を取ったそれに指を差し伸べれば、白い指先が爛れて焼けた。 感じ取った熱さに笑み浮かべ、指先を唇に含む。残り香を味わうがごとく舌を這わせるうち、細い指先は元の白さを取り戻す。]
(9) 2019/12/07(Sat) 12時半頃
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[その指先を掲げれば、号令のひとつもなく隊列が変化した。 飛竜を迎え撃つために上下左右に展開する。 それは一点の紅を中心に呑んだ珠のごとき形。 正面だけが、誘うように僅かに窪む。
兵たちが一斉に影の弓を引き絞り、影の矢を放つ。 輪郭も朧な矢であったが、射貫けば痛手も与えようし、切り払われれば砕け散るだろう。 ただ影の兵を誤射したところで、影は影に吸収されて何事も起こらないのだ。]
(10) 2019/12/07(Sat) 12時半頃
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[ すべてが無音のまま進行した。 影が砕けて影に還り、魔眼のごとき陣形を築く。
その中心にある紅。
飛来した矢に竜は雷のブレスを吐き、空の戦場に真っ直ぐな通路を穿つ。 シコウは落下してくる鏃の雨には視線も向けないまま、槍を頭上で旋舞させて弾いた。 それでも防ぎされない幾足かが竜と騎手との鱗に火花を散らす。 痛みがあったとしても、兜の奥の表情は窺い知れない。]
(11) 2019/12/07(Sat) 13時頃
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[ そのまま、黒の中の黒となるべく影の陣容へと竜を進ませた。
狙うは艶やかな核のみ。
飛竜の背を蹴って跳び、槍を振りかぶる。]
(12) 2019/12/07(Sat) 13時頃
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[真っ直ぐに馳せ来たる黒竜を迎え撃たんと、影の兵らは槍を構える。だがその穂先が煌めく黒鱗に届くより先に、飛竜の騎手は飛び離れていた。 竜の速度に跳躍の力を乗せて飛翔する鎧の騎手を影の兵は止め得ず、魔焔纏う槍が紅の将を指す。
竜騎士が跳んだ瞬間、将は狼の首筋に手指を潜り込ませ、何事か囁いていた。 槍ごと落星の勢いで迫る対手に笑みを向け、下がるのではなく迎えに行くように前へ出る。 引き抜いた剣を翳して槍を受け止めにいくと見せかけ、槍の速度に合わせて狼と共に真下へ落ちる。]
捉えた。
[囁くほどの声音ながら、それは相手の耳にも届くだろう。]
(13) 2019/12/07(Sat) 17時半頃
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[声が届くと同時に影の兵らは中心の者から次々に形を崩し、霧となって黒の騎士に纏わりついていく。 それは力を奪う霧。 僅かずつなれど、触れた者の力を吸い取っていく吸魔の闇。
星が崩壊するように兵たちは連鎖して弾け、闇の霧が雪崩れ落ち凝集する。 その重力の中心こそが、かの竜騎士なのだ。]
(14) 2019/12/07(Sat) 17時半頃
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[ 刃をあわせんとする相手の動きに、黒焔がひときわ高く靡く。 闘気あるいは別種の感情に共鳴するかのよう。
が、金属の触れ合う音はないまま、届いたのは相手の声のみで、両者は同じ速度で落ちてゆく。
視界の先で影の軍勢が朧に溶ける。 それが無害な霧でないことはすぐに気付いた。]
(15) 2019/12/07(Sat) 18時半頃
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[ 相手の力を吸い取るのは生母の得意とする業だ。]
──…、
[ 念を受けた飛竜が首を巡らせる。 牙の並ぶ口を大きく開き、雷のブレスを主に向けて放った。 雪崩落ち纏わりつく邪悪な霧を吹き散らさんと。
むろん、シコウ自身も無傷ではすまない。 鎧に包まれた肢体が強張る。 すでに奪われた魔力が戻るわけでもない。
強いて意識を集中させ、雷撃の力をも加えた槍を、 自分のすぐ下を落ちてゆく紅将に向かって渾身の力で投擲した。]
(16) 2019/12/07(Sat) 18時半頃
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[頭上に靡く黒焔を見上げる。 ああ、なんという色だろう。 胸をざわめかせる熱情がたなびく。
黒い霧に圧し包まれると見えた彼を、雷撃の柱が打ち据える。 苛烈にして決然たる闘志の表れ。 雷を纏わりつかせた彼が槍を投げ放つ。 それを迎え入れるかのように両腕を開いた。 胸の中心を、弾ける熱を伴って槍が貫く。]
(17) 2019/12/07(Sat) 22時頃
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[槍の勢いと速度をもって、紅き将は狼から突き飛ばされる。 身軽になった狼は飛翔を再開し、黒い竜へと向かっていった。
貫かれた将は、そのまま魔界の大地へと墜落する。 並みの魔物ならば絶命していてもおかしくないところ。 だがこの魔は槍で縫い留められたまま、微笑んでみせた。 落ちてくる彼を見上げ、来るか、と誘う。]
(18) 2019/12/07(Sat) 22時頃
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― 魔界/領地争い ―
[魔界において身分というものがどれほど力になるのか甚だ疑問である。 彼らは力こそを是とすることがおおい。
その魔界において土地を魔王様より預かる伯爵とよばれるものがいた。
曰く『彼のものは十の山を隔てた先を見渡す眼孔をもつ者』
曰く『数多の魔術を使いこなす大魔導士《リッチ》』
等々そのような逸話こそあれど、その姿をみたものは少なくかわりのように最も多く呼ばれている呼び名があった。]
お外やだー。働きたくなーい。
[その呼び名は『引きこもり伯爵。』]
(19) 2019/12/07(Sat) 22時半頃
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[そしてそんな戦争の開幕一発目の魔法により、伯爵を中心に、前方右半分は炎に、前方左半分は氷に覆われた大地へと変貌し、そして突入されていく伯爵軍のゴーレムやガーゴイルの群れ。 大地は多くの敵軍を死体を新たな養分として受け入れることとなっている。
そんな光景を作り出した張本人はというと]
まったく、無責任な噂だと思うだろう?
『今日まで隠し通していただけでしょう』
[戦場を前に、被害者のように大仰に振舞いながら執事に真実でしょう。きっぱり突っ込みをいれられていた。
そんなお茶らけた態度でいながら、空洞の眼孔が、遠くを逃げる獲物をしっかりと捉えていた*]
(20) 2019/12/07(Sat) 22時半頃
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[なお、その伯爵は、受肉した姿をとるときもあるという噂があるが、それはほとんど知れ渡っていない*]
(21) 2019/12/07(Sat) 23時頃
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