273 魔性の病院【R18ペア】
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[伸ばされた腕の上に頭を載せ、彼と向き合い寄り添う。 両手はひとつに括られたままだったから、抱き返しはしない。 素直に手を下ろしていると彼のいいところに当たるのだけれども、そこはそれとしてだ。]
おまえを感じる。
[少し首を伸ばせば唇が触れ合うだろうけれど、今は宣言した通りにおとなしく腕の中に納まる。]
(*59) nekomichi 2019/12/20(Fri) 16時頃
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ここを出たら、
[肌を合わせながら口にするのは、今後のことだった。]
おまえを私の城に連れて行くよ。
血の契りを交わし、一族に迎え入れる。 私の"子"になっておくれ。
[これからの時間を共に在れと告げる。 そんな大切な話を目隠しのままでするのはどうかとも思うが、彼にはそのほうがいい気がしていた。*]
(*60) nekomichi 2019/12/20(Fri) 16時頃
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/* 不慣れにゃんこを拾ってうちの子にするよ宣言! 何度もしている気もするけれども、改めて、ね。
(-100) nekomichi 2019/12/20(Fri) 16時半頃
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愛しい子――
[頭を下げ、彼の首筋に押し当てる。 獣が、親しい相手に自分を擦りつけるように。
彼が自身の過去にどのような想いを抱いているかは知らない。 けれども、そのすべてを捨てさせたからには、すべてを与える覚悟がある。]
おまえを愛し、慈しみ、守り導くよ。 私の全霊をもって。
[それは誓いであり告白であった。]
(*64) nekomichi 2019/12/20(Fri) 23時頃
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もうオトサカのシコウはいないのだから、 おまえには新しい名が必要だね。
私から、贈らせてもらえるかい?
[問いというより確認の声音で告げる。 耳元で囁いた音は、あたかも初めからそうと定められていたかのように響いた。]
── 砿矢。
[コウシ、と唇が綴った名は、元の名に通じていながら新しい装いを纏う。 未だ見出されざる原石だと文字は囁き、始まりを告げるものだと音は響く。 音の最後は、愛しさに甘く蕩けた。]
(*65) nekomichi 2019/12/20(Fri) 23時頃
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/* こんばん… ……うっ。ぐは。 (うちの子が可愛すぎて無事死亡)
人慣れしていない猫を撫で繰り回しまくって嫌われるパターンしか見えない。可愛い。
(-104) nekomichi 2019/12/20(Fri) 23時頃
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/* 名付けは趣味みたいなものなので。ふふ。 可愛い子は自分でつけた名前で呼びたい欲。 私がめろめろなのは、これはもううちの子が可愛すぎるので仕方ないというやつです。
そしてなにやら楽し気な魔法の品が。 その繋がりの示し方、素敵ですね。
(-106) nekomichi 2019/12/21(Sat) 00時頃
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/* はうあぁぅぁぅ。可愛い。 撃沈される。可愛すぎる。
(-108) nekomichi 2019/12/21(Sat) 00時頃
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ふ、ふふ。
[彼の懐に潜り込んで、肩の窪みに頭を乗せて、収まり良くしていた体が笑いに揺れる。 愛の告白にも冷静な態度を崩さなかった彼の口から、そんなことが聞けるなんて。]
黍炉の砿矢。 そうだね。私の可愛い子。
[たまらない、と笑みが溢れてどうしようもない。]
(*69) nekomichi 2019/12/21(Sat) 00時半頃
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さあ、ほら。 接吻けておくれ。 おまえと私の、新しい絆の印に。
[笑み蕩けた顔を上げて、誓いの接吻けを要求した。*]
(*70) nekomichi 2019/12/21(Sat) 00時半頃
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/* はぁぁぁ。 うちの子可愛さに蕩けつつ、頭も溶けてきたのでそろそろ寝ましょう。 ほねほねさんちの結末も気になるしつつ、おやすみなさい。
(-111) nekomichi 2019/12/21(Sat) 01時頃
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[顔の両側に彼の掌を感じる。 顔が近づく気配。息が掛かる。 どれも温かい。
引き寄せられるように唇が合わさる。 柔らかく、軽い接触。 けれど、今までのどの接吻よりも甘く深く感じた。]
(*73) nekomichi 2019/12/21(Sat) 17時半頃
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[それからは、寄り添いながら様々なことを話した。 地上のことや、城のこと。 待っているだろうあれそれに、共にしたいことの数々。
今後のことを語りつくし、穏やかに病院での最後の日を過ごす。]
(*74) nekomichi 2019/12/21(Sat) 17時半頃
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─ 退院の日 ─
[翌日には互いの体調も万全となっていた。 動くに支障が無いとなれば、入院させる理由ももうない。 もう少し遊んでいたい気分でもあったが、魔界では砿矢を知る者がいつ現れるかわからなかった。 さっさと地上に戻るのが吉だ。]
では行こうか。
[もろもろの手続きを終えて病院を出る。 出たところで、愛し子に手を伸ばした。]
(16) nekomichi 2019/12/21(Sat) 17時半頃
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[彼が応じるにせよ違うにせよ、手を取って抱き寄せる。]
掴まっておいで。
[距離が近づいたのを理由に、当然のように接吻をしてから闇の道を開き、もろともに身を躍らせる。 永遠の夜に建つ我が城へ、共に帰ろう***]
(17) nekomichi 2019/12/21(Sat) 17時半頃
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/* やあ、後日譚だ! 鎧!脱がせるねぇ。それはもう、脱がせるためだよねぇ。 脱がせるためには、まずは着せないとねぇ。 ふふふ。楽しい。嬉しい。 今度は裏地に触手付きの鎧も贈ろうか。
(-127) nekomichi 2019/12/21(Sat) 23時半頃
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─ 後日譚 ─
[押し倒したければ叩きのめせと彼が言うものだから、砿矢が来て以来の城ではことあるごとに剣戟の音が響くようになった。 彼を求めた城主が誘うこともあれば、砿矢の方から待ち伏せを仕掛けてくることもある。 特に、自分の城の中で、いつどこで襲われるかわからない状況は城主をたいそう喜ばせ、家令からは時と場所を限定しろと散々文句を言われることとなった。
そんな待ち伏せからの一勝負を終えた時のこと。]
おや。 ここは、戦闘をしないと決めた場所だったね。
[愛しい子を組み敷いて制圧した後、今気づいたと言う顔で周囲を見回す。 戦っているうちに、うっかり入り込んでしまったようだ。]
(24) nekomichi 2019/12/22(Sun) 00時半頃
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いけないな。私をこんなところに誘い込むなんて。
[誘い込んだわけではない、という彼の反論は聞き流し、むしろこちらが誘ったという事実もそっと無視する。]
そんなことをする子には、お仕置きが必要だね?
[にこやかに言って手際よく彼の手首を括り、抗議する口に口枷を押し込む。 つまりは『お仕置き』をして遊ぼうというのが、今宵の趣向なのだった。*]
(25) nekomichi 2019/12/22(Sun) 00時半頃
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/* ほろりほろりと後日譚を落してみる。 続きも書こうかと思ったけれど、うまいこと思いつかなかったので、ここまで。
(-129) nekomichi 2019/12/22(Sun) 00時半頃
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/* 伯爵の求婚も粋ですね。 同じところに来て、というお誘いでしょう? これはレナータさん頑張らないと。
そんな応援を送りつつ、来たばかりですが今日ももう寝るのです。 明日も村閉じまでに戻れるといいな、というレベルなので村建てペアほとんど顔出し無いかと思いますが、お二人はごゆっくり。
では、ベッドでお仕置きされたい子が待っているようなので。**
(-133) nekomichi 2019/12/22(Sun) 01時頃
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─ 初仕事 ─
[湖のほとりに立つ小さな屋敷の周囲に、十数匹の魔物が潜んでいた。 常夜城の主たる吸血鬼が、眷属にしたばかりの仔のみを供として冬の離宮に移るという情報を得て、この機に葬ってしまおうと企むものたちである。
密やかに観察を続けた彼らは、情報の正しさを確信する。 そしてついに、湖畔でくつろぐ城主へ襲撃を仕掛けたのだ。]
(43) nekomichi 2019/12/22(Sun) 22時半頃
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[灌木の間から魔物たちが一斉に飛び出し、凶器を振りかざす。 いかな城主とはいえ、全てを捌くのは困難だろう。 必殺を期した襲撃者たちの攻撃は、しかし甲高い音とともに全て振りはわられ、何匹かは地に伏した。
驚き戸惑う襲撃者と城主の間に立ったのは、件の子供である。 黒い鎧に身を包み、同じく黒い槍を手にして、敵を睥睨する。 纏う気迫は、とても"成った"ばかりとは思えぬものだった。]
私の供がこの子一人と聞いて侮ったのだろうけれど、残念だったね。 この子はおまえたちなどよりよほど強いよ。
[立ち上がった城主が、我が子の隣に並ぶ。 その手には既に剣が握られていた。]
(44) nekomichi 2019/12/22(Sun) 22時半頃
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[吸血鬼になったばかりの幼い仔は、力も弱い。 とはいえ、それは人間から変じた場合のことだ。 もとより魔物である砿矢に、その法則は当てはまらない。]
たまには背中を合わせて戦うのも良いかと思ってね。
さあ。おまえの初仕事だよ。 存分に、その力を見せておくれ。
[城で手合せばかりしている日常に、たまには刺激のひとつもあるといい。 わざわざ流した情報に釣られてくれた愚か者たちは、格好の獲物だ。
並び立つ二人の呼気が合った瞬間、ふたつの刃風が奔る。 止められるものなど、いるはずもない。*]
(45) nekomichi 2019/12/22(Sun) 22時半頃
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/* やあこんばんは。なんとか間に合ったよ。 ふと思いついた楽しい日常を投げておいてだね。
レナータは十年越しの告白おめでとう? 長年秘めていた想いをついにだなんて、浪漫だ。 お揃いのほねほねになっちゃうと伯爵悲しむんじゃないかと密かに思っていたけれども、綺麗なままだった。素敵。
(-144) nekomichi 2019/12/22(Sun) 22時半頃
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/* 99本の薔薇の花束。こちらも浪漫だなあ。 赤じゃなくて青ってあたりがアンデットっぽい。 あっ。もしかして?>肌の色
(-147) nekomichi 2019/12/22(Sun) 22時半頃
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/* ハネムーン・バトルwww 似合っちゃう二人なのが困るwww
あのあと、ご褒美と称してえろいことをし始め、くたくたになったところを狙って本番の刺客がやってくるのを、影の護衛が秘密裏に片付けておく、までがセットですよ。(落ち
(-148) nekomichi 2019/12/22(Sun) 23時頃
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/* うちの子に誂えた鎧は、黒曜石ですよね?と思いつつ、黒曜石でお揃いの槍も作ってあげたい。 重そうだけど、うちの子石属性だから相性良いと思うの。
(-150) nekomichi 2019/12/22(Sun) 23時頃
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/* うっっっ。うちの子可愛いっっ。 お返しありがとう!
レナータの返しも綺麗なこと。 そして無茶振り素敵。応える伯爵もお見事。 挟まったかと思ったけれど、違った良かった。
(-151) nekomichi 2019/12/22(Sun) 23時頃
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/* ふふ。@5分ですね。 長かったようで、あっという間でした。 伯爵ご夫妻には来ていただいて感謝しきりですよ。
国主様と絵師様にも感謝を捧げつつ、 またどこかでお会いしましょう。
(-152) nekomichi 2019/12/22(Sun) 23時頃
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── 砿矢。
[物言いを受けて、甘く呼ぶ。 足下には、魔物たちの成れの果てが転がるばかり。]
おまえの名を聞かせてやるのも惜しい。 そう思ってしまった私を、許しておくれ。
[そう言って、接吻をひとつした*]
(50) nekomichi 2019/12/22(Sun) 23時頃
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