268 オリュース・ロマンスは顔が良い
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− 四週目の丘の上 −
[大人げなくはしゃいでしまったと聞いて>>2 僕の為にですか?なんて聞いてしまいそうになって 必死に口を噤む。 違うと答えられたら、なんて不安からではなく。 僕の為だと判ってても言って欲しいと それこそ大人げない事を思ってしまったからだ。
口は噤んだが多分目元も頬もだらしなく 緩んでいたかもしれない。 僅かな灯りで良かったと感謝する一瞬だ]
(7) 2019/08/05(Mon) 01時半頃
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一応僕の前では元気そうにしてくれてたんで、 命には別条は無さそうですが。
グスタフさんも入院した事あるんですか?
[海の男の武骨な両手に収まったプリン>>3 想像以上に可愛らしいなと、ふふ、と 笑った次の瞬間、彼がもし僕の知らない地で 入院していたら、もし僕の知らないところで。
……二度と、戻って来なかったら、と。
不吉な想像に思わず身震いして 彼をじっと見つめてしまった。 彼が確かに今目の前にいると確かめたくて、 流星群の奇跡でない事を祈りながら キャンパスを渡す手を重ね、体温と質量を確かめる]
(8) 2019/08/05(Mon) 01時半頃
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そうです。 星が繋いだオリュースの空と海と街。 海と陸と離れた場所でも、空はずっと繋がっているし。 僕は嫌いじゃないです。
[夢の様に見える絵>>4は彼に帰って来る場所を 忘れないで欲しいと言う僕の夢も籠っているから あながち間違ってはいないかも知れない。
これは僕の我儘だからお返しをもらおうなどと 欠片も思っていなかったのに、 律儀な彼が悩む姿>>5に眉を顰めた]
(9) 2019/08/05(Mon) 01時半頃
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お返しと言っても、僕の方も困ります。
依頼されたわけでもありませんし、 僕が描きたくて、グスタフさんに あげたくて描いたものですから気にしないでください。
[と、言っても真剣に困っている様子に 悪いことをしたかな、と僕も何か考えようと 煽ったラムの強さに涙が浮かぶ]
(10) 2019/08/05(Mon) 01時半頃
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ええ? これ水みたいに飲む人がいるですか?
[信じられないと何故か彼を 怪訝そうな目で見つめてから教えられた通り、 猫が水でも飲む様に舌先をゆらりゆらり揺れる 水面にぺろりと着けて、一滴掬って味わった]
これ舐めた後、ビール飲むと苦みが 引き立ちますね。
でもこれはこれで美味しいかも。
[一気に味わえない分、長い時間を掛けて飲める。 その間は彼と一緒にいられる時間だと 大切に小さな杯を両手に収めたまま思案した]
(11) 2019/08/05(Mon) 01時半頃
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……船に……乗ってみたいです。 丘の上からこうやって星を見れたから。 船の上で星を見てみたい。
[港に停泊している船でも部外者の僕が 乗船することは出来ないだろう。 判っているからこそ、彼が悩む前に 次の約束を口にする]
あ、今じゃないですよ。 ちゃんと正規の手続き踏んでから 船に乗らないと怒られるどころか逮捕されますから。
[今のは先の話だから安心して、と笑って]
でもグスタフさんとなら、 どこまでも船に乗って行けたらって思えます。
[何度か酒をぺろぺろと舐めて酒の勢いだと 誤魔化そうと至極ご機嫌に返礼を付け足した]
(12) 2019/08/05(Mon) 01時半頃
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じゃあハグしてください。 次もまた会える、来年も。 また無事に帰って来てくれるって 約束のハグ。
[実際に彼の体温に触れたら死んでしまうかもと 思うほど鼓動は早くなり、体温は上がると 判っているのに、つい口走っていた]
(-14) 2019/08/05(Mon) 01時半頃
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マーケットが終わるまで、 色んなお酒、教えてください。
グスタフさんが大人になるまでに 知ったお酒僕も飲んでみたい。
[同じものを呑んだからと言って、 彼になれるわけでも大人になれるわけでもないが。 彼の欠片の一部でも知る事が出来るなら、 キャンパス1枚くらい安いものだ**]
(13) 2019/08/05(Mon) 01時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2019/08/05(Mon) 01時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2019/08/05(Mon) 20時半頃
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− 四週目の丘の上 −
[怪我や病気はそりゃして当たり前だ。 判っていた事だがあっさり肯定されると>>22 何とも言えない心持になる。 正直に教えてくれたことを感謝するべきか、 僕の知らないところで同じことが起きるかも 知れないという恐怖を感じた事への 憤りと、どちらの気持ちが今の僕なのか。
悩んでも天秤は傾かない。
どちらも同じ僕の真実の感情だ]
(32) 2019/08/05(Mon) 23時半頃
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いやいや、その『次』はいりませんよ。 ならない様に気を付けてください、まず。
……船に乗ったら、音信不通になるんですか?
[一体いつの時代の人なのだろう。 もしかしてこの人三桁くらい歳が違うとか? そんな想像が浮かぶ反面、僕も彼の連絡先を 知ろうとしなかったと気付いて]
一期一会、みたいですね。
でも僕は。
(33) 2019/08/05(Mon) 23時半頃
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あなたと何度でも出会いたい。
(-52) 2019/08/05(Mon) 23時半頃
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[連絡手段の無い昔は一度港を離れたら 再会の約束だけを頼りに心細く、心強く 生きていたのだろう。
昔の人はなんて強くて優しいんだろう、 僕には到底出来そうにない。
この出会いが一期一会になってしまうなんて 我慢出来ない。 彼の家は此処にあって、錨であって、 この時期に帰って来ると約束してくれたとしても]
そう言ってくれると、描いて良かったと ガッツポーズが出ますね!
もっと一番がいっぱいもらえるような 絵を描きますからね。
(34) 2019/08/05(Mon) 23時半頃
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[小さなキャンパスに込められた海と空と オリュースの街並みが彼の一番になった>>23 その一言でキャンパスの価値は僕の中で 計り知れないものになる。
また絵を描くからと約束したら 彼はまた帰って来てくれるだろうか。 そしたら僕の絵も彼の錨となれるのではと 淡い期待が胸に温もりを産み、 全身を駆け巡る。
金銭や物品に代わるものではない。
彼の言葉だけでもう十分なのに、彼の厚意に甘えて 少しだけ大胆な願いを求める]
(35) 2019/08/05(Mon) 23時半頃
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グスタフ、さん……。
[ラム酒をちびちびと舐めていた唇が 僕の名を呼んだ彼を呼ぶ>>25 目元に刻まれた皺まではっきり見える距離に アルコールで焼けた息を吐いた]
(36) 2019/08/05(Mon) 23時半頃
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グスタフ……さん。
[海に抱かれる。
海から吹く風が香りを運んで来ることもあるが、 僕を包むこの香りを僕は知らない。 熱くて逞しくて頬で感じた髪は到底柔らかいとは 言い難く、潮の香をたっぷりと孕み、 それでいて相手は男だとはっきりと判る髪質。
同性だと判っているのに、吸い込んだ 彼の香りにくらり、と酔った]
(-53) 2019/08/05(Mon) 23時半頃
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はい。 [守るからと誓われた約束>>29 一瞬、何を約束しただろうかと時間が止まったのか 過ぎてしまったのか判らない時間の後。
彼の言葉に我に返り、おおっ!と声を挙げる]
大人の味をいっぱい飲めるっていいですね。
他の皆より一足早く少し格好良い大人に なってみますよ。
[多種の酒が呑めれば大人、と言う考えが そもそも子供なのだが指摘されなければスルーだスルー。
それより今はプリンとラムと、流星が大事]
(37) 2019/08/05(Mon) 23時半頃
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来週は、運命の星が流れると良いですねぇ。
[最後の一口を食べてから、また来週出会う事を 疑う事の無い言葉を口にした。 もう後何度ここで会えるだろう。 それが終わったら、次は来年になってしまうのだろうか。
どれだけゆっくりプリンを食べても、 ちびちびと酒を味わっても。
朝が来れば別れる時間だ]
(38) 2019/08/05(Mon) 23時半頃
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今日は僕が見送っても良いですか?
[先週は彼に見送ってもらったから、 今度は僕がとその背を見届けたいと言ってから。
来週は、その次は。
同時に別れるのだろうか、それとも。
星の糸が紡ぎ終えるのが近いと 気付いた瞬間、もう少しだけ長くと願う想いが 彼へ呼び掛ける]
あの、今度はマーケットで一緒に買い物して ここに来ませんか?
[さすがに待ち合わせ場所と時間は決めたが、 会えなくても、ここで、と付け足した*]
(39) 2019/08/05(Mon) 23時半頃
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/* 退院祝いのグラビア誌 えらいな
(-57) 2019/08/06(Tue) 00時頃
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海の上なら確かに船が判っていても どうにもならない事もありますけど。
[なるほど、海の男とはこう言うものかと 新しく勉強になったと頷いた>>42
女性は四六時中繋がっていたいらしいのが 似顔絵を描きながら観光客を観察して 覚えた事だ。
僕もしょっちゅう連絡を求められたら 確かに面倒臭い、とは思うけれど]
(53) 2019/08/06(Tue) 01時頃
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メールとか電話とかじゃなくて、 絵葉書、描いてみたいかな。
で、その土地の絵葉書を見てみたい。
[他愛無い話なら一言二言でいい。 今何処で何を見たのか、少しのタイムラグで 届く想いはきっと悪くないやり取りだと、 甘えついでに提案して]
時々、この道も描いて送りましょうか。
[彼から教わった、彼の錨へ辿る道>>44 帰り道を忘れないようにと子供扱いするつもりは無いが、 忘れないで欲しいと言うのも事実]
(54) 2019/08/06(Tue) 01時頃
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オリュースも、僕も。 あなたを待ってますから。
[髪に唇が触れる様に自然に目が閉じた]
(-62) 2019/08/06(Tue) 01時頃
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おやすみなさい。
[また会える。次が最後だとしても。 また会えるから、と笑みで見送った*]
(55) 2019/08/06(Tue) 01時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2019/08/06(Tue) 01時半頃
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− 五週目のマーケット −
[ペルセウスの星が流れ始めた時に 彼と再会して、週末が待ち遠しくて仕方なかった。
描く似顔絵も風景も、隠しきれない嬉しさが 滲み出ていたらしくすこぶる好評で。 ヤニクが退院したと聞いたら、 退院祝い(とは言い難い)としてマドンナを膝に抱えて 笑っている某貴婦人……の似顔絵を届けて、と 大家さんからもらった代金の正規の分以外を 彼へ依頼料として渡せば、僕の仕事は終わりのはずだ]
(69) 2019/08/06(Tue) 21時頃
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[屋根裏の微笑は、あれから進んでいない。
描き進めた後に彼に会うと、僕の絵なんて 色褪せてしまうから。
白いキャンパスから黒の明度だけで 彫り上げた彼がやはりしっくりくると 手を止めている]
おはようございます、グスタフさん。 行ってきますね。
[粗削りだが、僕だけの秘密の絵に挨拶するのが いつの間にか日課になっていたが、 自分でも判る位今日は戸惑っていた]
(70) 2019/08/06(Tue) 21時頃
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[週末が待ち遠しかったのに、今は来ないで欲しいと言う 想いの方が強い。
マーケットが終わればそれこそ流れ星の様に 観光客たちは各地に散っていく。 あるべき所へ。
そして彼もまた、オリュースから海へと落ちていく。
再び星が繋いでくれるのはまた来年かもしれない。 去年までは何とも思わなかったのに、今日はそれが 来るのが怖い。
また帰って来てくれると信じても、怖いと思う気持ちは 偽れずに。
それでも週末はやって来る。
魁の絵と画材だけをバッグに抱えて マーケットで彼を待とう*]
(71) 2019/08/06(Tue) 21時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2019/08/06(Tue) 21時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2019/08/06(Tue) 22時半頃
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− マーケット −
[一枚のキャンパスと画材だけを抱えた姿は 商売をしに来たようにも、買い物に専念しようと しているようにも見えない中途半端だろう。
マーケットで待ち合わせたが、何が欲しいと 明確なものは無かった。
強いて言えば彼が海の上に連れて行くものを 購入したのなら、そっとそれを自分も買いたいだけ。
窓に飾っている鈴が風を受ける度に、 彼がいる海から運ばれた風だろうかと 想いを馳せるように。
同じものが欲しいなんて]
(86) 2019/08/06(Tue) 23時頃
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全然待ってないですよ。 立ってるだけで、美味しい匂いや 売り物見たりして楽しいですし。
[賑わう人出の中でも、遠くからあなたが見えた>>84 まだ暑い夜の空気ではなく、海の気配を纏ったあなたを 見逃すはずがない。 待っていても、時間が経つのが早かったのは事実だ。 ただ今日が運命の日で合って欲しい、 魁の絵を描いて欲しいと言う願いと不安の間を ずっと巡り続けていたからだ]
(89) 2019/08/06(Tue) 23時頃
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買いたいもの、ですか。
そうですね。 船にはまだ乗れそうにないから、 気分だけでも味わいたいので。
インテリアは荷物の邪魔になりそうだから 日常生活に役に立ちそうなものとか 教えてください。
もちろん欲しいものでも良いですよ。
(91) 2019/08/06(Tue) 23時頃
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海のあなたを思い出せる、なら。
(-102) 2019/08/06(Tue) 23時半頃
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