268 オリュース・ロマンスは顔が良い
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─港─
[彼の浮かべる微笑みにまた見惚れ。 熱の篭った言葉>>247を聞いて、悦びにぞくりと背筋が震えた。]
…、アンタってさ。 可愛い顔して、ヤるこた積極的だよな──…
[最初に店の裏に誘ってくれたのも。 また市へ行こうと二度目を誘ってくれたのも。 きっかけはヒイラギからだ。
優しい面立ちの奥の芯の強さ。強引さ。 …それに溺れる。溺れてしまう。]
そーいうところ。 すッげー… ぞくぞくする。
[身体が抱き寄せられる。密着する。 ヒイラギの匂いが近くて…彼に対する酔いが一層加速する。]
(271) lunaway 2019/08/11(Sun) 23時頃
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[甘い吐息が耳の奥に捻じ込まれて。]
…ふ あッ…!
[くすぐったさと熱さが綯い交ぜになって、耳から全身が犯されてゆく。 自分が猫にやる時のように、ヒイラギの指先が自分の首元を擽り撫でる。 鳴る筈のない喉がゴロゴロと音を立てそうになる。 心地よいのにもどかしくて、もっと…。とねだりたくなるような───]
可愛く、 ねェ し…
[こっちの方が年上なのに。 見た目だってあっちの方が綺麗で可愛いのに。 だから可愛いとか可笑しいだろって、抗議したいのに。
ただただヒイラギの指先に翻弄される。 蕩けた瞳で相手の双眸を見返せば、]
(-1369) lunaway 2019/08/11(Sun) 23時頃
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…ンッ
[重なる唇。 目を閉じ、触れ合ったその1点に意識を集中させる。 啄ばむように二度。…はぁ。と零した吐息ごと奪うように、緩んだ隙間から熱い舌が割り込んで咥内を探って…自分の舌と絡み合う。
溺れそうで。 縋るように相手の服の胸元を掴んだ。 皺がつく程にぎゅうと握った服の下。 相手の心臓の早さが。布越しに伝わってきて愛おしい。
自分の心臓もさっきから早鐘を打ちっぱなしで。 頭が変になりそうな位…ぼうっとして蕩けて苦しい。
ヒイラギの手のひらが探るように撫でる、その感触の度に期待めいたものでびくりと身体がはしたなく跳ねた。]
(-1370) lunaway 2019/08/11(Sun) 23時頃
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ヒイ ラギ …… 、ぁ…
[零れる声の甘さが増す。 …こんな自分の声は知らない。]
(-1371) lunaway 2019/08/11(Sun) 23時頃
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[“この後”を誘う囁きに、ただただ頷いて。 止めることの出来ぬ荒い息を吐いた。]
…テメ、 慣れすぎじゃ ねーの……
[悪態めいた文句は照れくささの裏返し。 抱き寄せられても、人の目よりなにより、彼の隣が居心地いいから困る。]
……流れ星、か。
[あの日の願いは、もう叶った。 ならば次にもうひとつ、お願い事を重ねてもいいだろうか。
ヒイラギと一緒にオリュースの流星群を見上げる。 短い流れ星の向こうの、長い流れ星を探す。]
(272) lunaway 2019/08/11(Sun) 23時頃
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なァ… 卒業したらこの街を出て行くのは変わりねェンだろ。
……
オレに遠慮とかして それ、変えなくて いーからな。
靴磨きなンて何処でもやれるンだしよ。 こないだ、 師匠が暖簾分けやらなんやら言ってたンだ。
気がはえーだろ。笑っちまうよな。
[師匠オスカーの看板犬であるロバートがこのあいだ、ブチ猫に対してA5の真白いスケッチブックを渡していた>>-1184のを思い出しながら。]
(273) lunaway 2019/08/11(Sun) 23時頃
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いつでも側に居て欲しいンなら …ずっと側に居る。
アンタが望んで オレが望むから
二人の願いを叶えるために一緒に生きる。 この街でも、別の街でも。 何処だって────…
アンタの隣がオレの居場所だ。
だから… 星への願いは決まってる。
[二番煎じ>>4:-105だけど、と笑って続けた。]
(274) lunaway 2019/08/11(Sun) 23時頃
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ヒイラギが、これから一生、幸せに過ごせますように。
アンタがシアワセに過ごすために オレが出来ること全部、
全部ぜんぶ。実行出来ますように────…
[願い星への祈りを篭めて。 もう一度、隣の、顔が良い彼の唇に。
愛おしさに誓いを結んで、口付けた。**]
(-1372) lunaway 2019/08/11(Sun) 23時頃
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/* 遅く なり、ましたああああ!!! 休日はリアルが敵だ…!
あと1日だし、もうこの時間なので、〆っぽくいける感じで。 何処まででもついていくよってことは絶対言いたかった!ので!
(-1374) lunaway 2019/08/11(Sun) 23時頃
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/* あっ、やべ。アンカ間違った…!! >>273のアンカは、>>-1186に脳内で置き換えてもらえれば…!
(-1376) lunaway 2019/08/11(Sun) 23時頃
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/* 他の人のログ追えてないけど、ケッコーンとか見えたな!?
お祝いが溢れているの把握。 何処も甘いシアワセがいっぱいでいいことだ。
>>-1363 ヒイラギ 調子に乗ったヒイラギの魅力が堪らないことになっているから問題ない。 ヒイラギチップって、ああいう強気なのが似合うなーって思っていたから、ふぁあああってなりながら返事を書いていた。
(-1381) lunaway 2019/08/11(Sun) 23時半頃
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/* >>-1380 ヒイラギ (ぎゅう)
(-1384) lunaway 2019/08/11(Sun) 23時半頃
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/* >>-1391 ヒイラギ うん、こっちのお返しが遅くなったのが悪いので、明日なのは全然気にせず…! オレもあとは軽く後日談かなって思ってた。
交換いいな。お互いに奢りあう(?)のがオレたちらしい気がする! 現在の稼ぎだと多分めっちゃ安物だけど。少しずつアップデートしていきゃイイさ。
(-1394) lunaway 2019/08/11(Sun) 23時半頃
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/* >>-1388 ヒイラギ 可愛さの奥にある芯がしっかりしていて強気ってイメージだったから、まさにイメージ通りだったのだぜ。
>>-1393 ヒイラギ相手だったらなんでもナチュラルに違和感なく受け入れていた…つい。お互いにプレゼントしたいし、それがたまたま指輪だってことさ。うん。 ブチ猫は、なんだかんだついてきそうだなーと思っている。看板猫には頑張ってもらわないと…(そこ?)
そうそう。若いんだし貧乏上等。 楽しけりゃそれで人生勝ち組なのさ、ってな。
おやすみおやすみ。また明日。(ぽふぽふ)
(-1399) lunaway 2019/08/11(Sun) 23時半頃
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/* わああ、フィリップかわゆ!!! カラフルなボタンの色がすげーらしくて似合ってる。
(-1400) lunaway 2019/08/12(Mon) 00時頃
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/* >>319 …!!!! ハワードのそういう優しい目線のところ、すっげえ嬉しい。 堪らないなあ。
そして二人の新婚デートに、によによする。
(-1486) lunaway 2019/08/12(Mon) 16時頃
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─いつかの街角で─
[ボロ布を左右の手で扱いて、目の前の革靴を全力で磨き上げる。 最初は覚束無かった手付きも、幾度も同じ行為を繰り返すうちに少しずつ様になってきたように思う。 足元で丸まっているブチ猫が、気紛れに伸びをしてニャアアと鳴いた。 猫の側に置かれたA5のスケッチブックには手書きの文字で、
『猫の寝どこ亭』
と書かれている。自分たちの屋号だ。 ちなみに文字はお願いしてヒイラギに書いてもらったものだったりする。]
(325) lunaway 2019/08/12(Mon) 16時半頃
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[仕事で疲れた時は、ちらりと屋号の看板を見る。 馴染んだ文字の向こうに応援してくれる彼の顔を垣間見て──力を貰って。 また、頑張ろうと。 道往く客に声を掛けるのだ。
額を滑り落ちる汗を手の甲で拭く。 夏のオリュースの日差しは暑い。
時々師匠が仕事振り見に来ることもある。 このちっこい師匠&営業犬、なかなか面倒見がよい。 どうやら弟子が出来たのが嬉しいらしい。 始終ニコニコご機嫌で師匠面をするので、弟子としてはその腕前を尊敬すると同時に本人可愛いなとも思う。]
(326) lunaway 2019/08/12(Mon) 16時半頃
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[『スイート・スチュワード』の人間が師匠を指名して靴磨きに来たこともあった。 初めて聞いた名前だが、師匠曰く高級サーヴィスを提供しているウンタラカンタラ…。 非公式靴磨きアドバイザーっていうのがエライのかどうかは知らないが、見るからに上品な老齢の男性は、心地良さそうな満足げな顔で、磨き終わった靴を検分していた。]
ンー… あれ? どっかで会ったけ アンタ…
[マーケットで幼子を連れていた尻財布老人に似ている気もするが記憶は怪しい。]
そのうち さ。 オレにも磨かせてくれよ。 アンタからOK貰えたら 免許皆伝なンだってさ。
[嘗ては人の尻ポケットから盗みを働いて居た指先を、靴墨で汚しながら。 今は師匠の手付きから技を盗み見する修行の身だけれど。 いつか──… と。]
(327) lunaway 2019/08/12(Mon) 16時半頃
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[仕事を終えて、仕事道具を詰めた安物の黒いボストンバックを肩に掛ける。 ゆっくり、港の緑地沿いを歩く。 二人がけのベンチはあの夜と違って、多くが家族連れで埋まっていた。 庇を下ろしたベビーカー。 ぐずる赤子の声。 抱き上げられる小柄な体躯。 あやす母親の背中。 そんな良くある日常風景を横目に歩いてゆく。
この時間に見る海は青い。 水面で太陽の光が踊って綺羅綺羅と眩しい。 港に巨大な船が停泊する時間も、もうすぐ終わり。 流星群の極大マーケットはすぐそこだ。]
(328) lunaway 2019/08/12(Mon) 16時半頃
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[港近くか、あるいは街の通りか。 …前回スリの最中に腕を掴まれたあの大柄な船乗りの男に、再び出会うこともあっただろうか。
気まずくて、最初は見て見ぬ振りをしようとして。 …でも数歩進んで足を止めて。 やっぱり、とUターンをした。]
…〜〜〜〜〜、
あの さ!
…憶えてるか、知ンねーーーーけど、 ッあの、
[つっかえる言葉をなんとか拾い集めて、]
(329) lunaway 2019/08/12(Mon) 16時半頃
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…今はさ。 ちゃンと、悪いものを悪いことだって …知ったンだ。
分かったンだ。やっと。 アンタに止められた日から 時間さ、 かかっちまったけど…
…────── 変われた から。
[胸の奥で引っかかっていた小骨がやっと抜けた。そんな心地ですっきりと笑う。]
(330) lunaway 2019/08/12(Mon) 16時半頃
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そンだけ! 言いたかった。 もうスリしてねーーって そンだけ。
[言うだけ言う通り魔みたいな勢いで。 じゃな。と手を振って慌しく離れた。
そんな光景もまた、マーケットの隙間の記憶。**]
(331) lunaway 2019/08/12(Mon) 16時半頃
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/* 日常ターンであちこちそっと触りに行くスタイル。
>>-1488 ハワード ハワード苦労人だったのかそうか…! こう、親しくなったら若い頃の苦労話とかも聞いてみたい気分になるなそれ。 人生の超先輩と拝みたい。
そして免許皆伝のためにハワードの靴を虎視眈々と狙ってやるのだ。
(-1498) lunaway 2019/08/12(Mon) 16時半頃
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/* はーーーーなんかもうオレシアワセだなって気分で ヒイラギのログ読んでる。
ふあーーーーーーー…
あと30分で村閉じなんだよな切ない。 ちょっと急いで返事書いてくる。
(-1627) lunaway 2019/08/12(Mon) 23時半頃
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─早春・高速列車のホーム─
ヒイラギ。
[駅の購買で買ったサンドイッチを抱えて、右手を上げる。 彼から貰った指輪>>376が右の薬指を飾っている。 シアワセを凝縮してカタチにしたような其れは、何度見ても見る度に嬉しくなって。口元が自然と緩んでしまう。
これまでと今とこれからと。 過去と現在と未来と。 すべての想いを繋げる証。 …約束の。]
(416) lunaway 2019/08/13(Tue) 00時頃
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[極大の流星群が降るマーケットのあの夜。
オリュース市が見渡せる屋根の上で、二人きり。 街並みと、星に。 柔らかく見守られながら。
…約束をした。
一緒にいようと。
そうしてお互いに、安物だけど、買ってきておいた指輪をその場で交換した。 キスをして、
結婚の誓いに似た… ふたりきりの誓いの儀式。]
(417) lunaway 2019/08/13(Tue) 00時頃
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[流れ星が降る。願い星が舞う。 オリュース市の空を輝かせて。
祈りは。 願いは。
今、この隣にいる彼と、──────… いつまでも ]
(418) lunaway 2019/08/13(Tue) 00時頃
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……ン。美味いな。
[ホットコーヒーとサンドイッチを、マーケットの時のように一緒にベンチに座って食べる。 オリュース市最後の食事。あと少しで列車が発車する。
ずっとこの街で暮らしていたから名残惜しさのようなものも確かにある。 でも、…ヒイラギと一緒に紡ぐこれからの新生活を思うと、期待に胸が高鳴る部分も多い。
ゲージの中でブチ猫がニャアアアと鳴いた。 オマエのことも忘れてねーよと、そっちに向けて笑っておいた。]
(419) lunaway 2019/08/13(Tue) 00時頃
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行こうぜ。 ヒイラギ。
[彼と一緒なら。 何処へだってゆける。 この太陽のような彼が隣に居れば、自分はずっとシアワセだ。 そうして…彼もまた、幸せだといい。
ヒイラギに口付けされ、微笑んで差し出された手をとった。
新しい幸せな生活を夢見よう。 ……これからも、ずっと。**]
(420) lunaway 2019/08/13(Tue) 00時頃
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