266 冷たい校舎村7
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ルリ! 今日がお前の命日だ!
2019/06/14(Fri) 00時頃
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/* よ し・・・!
(-0) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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[覚えていますか。遅すぎる四月一日。 春の日差しの中現れたあなたの足取りは どこまでも羽のように軽やかで、 ちょっとばかり重石がないと、どこか寂しそうだった。
宮古瑠璃。
青空と春の花がよく似合っていたよ。]
あんまり寂しい思いをしないようにな、みやこさん。
[野良犬からの心配はいらないと思うけど 痛いなら痛いといってもいい、なんて そんな慈悲をくれたものですから
俺は、ちょっぴりあなたの背中が好きです。 なんにも背負っていない ただの人でしかない、小さな背中が。]
(*0) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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[よくイヤホンをしている姿が 整って微笑みのよく似合う顔が 少し浮世離れしているようにも見えていて あなたが作った音響は、真に迫るようだった。
柊紫苑。
あなたは誰に忘れられることを恐れますか?]
素敵な名前。ってずっと思ってた。
[こんな世界から出るのを嫌がったあなた。 きっとここが好きというわけじゃなかったと思うけど 俺はここにいるあなたが好きだった。
笑う以外の表情もちゃんと覚えたので 来世は、親しくない仲からお友達になりたいものです。]
(*1) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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[あと、もう少し*]
(*2) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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―― 昨日:保健室 ――
[なに、といわれたら、 それは社会の真似事だよ、と答えた。>>406
あのな、でもそれはここに限った話じゃないんだ。 家族も。学校も。 結局は狩りの練習みたいなものじゃないかなあ。
だめだめ。 俺はそういうことを言ういきものじゃない。 馬鹿で成績が悪い養拓海なので、
臨時の先生に"もっとちゃんと看病して!"
そんなおねだりもしない、いいこですので 尻尾を巻いて犬のようにベッドの中に逃げるのです。]
(0) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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[だから、 最後まで聞こえてしまった 回答のような、独白のような、 キョースケの言葉たちを>>3:413>>3:414>>3:421]
…………そっか。
[ただそこにあるものとして、受け取ったサインだけ。 一言だけ。 去りゆくキョースケに聞かせた。>>3:421
がらり、と扉が開いて、閉まるだけの音がして 足音が遠ざかっていく。
きちんとその足音が聞こえなくなってから―― 俺は、静かに自分の胸を押さえた。]
(1) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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……ごめんな。
[笑いながら俺は謝った。 胸が苦しくて痛くて、こんな感覚は初めてじゃない。
与えられた言葉たち。 渡された感情たち。
……ちゃんと理解できるよ。理解できてしまうから、 思い出させてごめんな、って、もう届かない背中に呟く。
手が触れたって同じ景色を見るわけでも 同じ温度になるわけでもないのに、 痛みだけ共有したみたいで 本当に馬鹿だな、と自分に嫌気がさす。]
(2) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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おやすみ。キョースケ。
[囁き落とすように呟いて 胸の中に痛みを抱えて、 ……そうして、眠りについた。*]
(3) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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[進行停止、の赤をじっと見ていた。]
(4) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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[小学生の頃だった。
新しい餌が入っていないので、仕方ないな、と器に盛る。 このところ母さんはたろの世話をサボりがちだ。 どことなく考え事が多くなったみたいだから それも仕方ないのかもしれない。
尻尾を振るたろはふんふんと湿った鼻を鳴らして おれの目の前でうろうろと歩いている。
乱れた毛並みは、別に換毛期だからじゃない。 柴犬は塊で毛が抜けるけど。 どことなくおぼつかない歩みは眠たいからじゃない。]
(5) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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たろ。おまえまた、父さんに蹴られたろ
[ドッグフードを食べながら尻尾を振る犬の頭を撫でて おれは苦い気持ちで、そう聞くけれど 「なあに?」っていいたげに、たろは鼻先を寄せてくるだけだ。
おれは黙って首輪を外した。 鎖をとって、ガレージを開け放った。 たろは、じっとおれを見ている。]
にげろよ。 にげて、いいよ。 それで、もっといい飼い主さがして。
……外、好きだろ
(6) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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[たろの真っ黒な目に俺が映ってる。 「わん!」って大きな声で鳴くと リードを持ってきて、おれの周りを走り出した。 ちがう。そうじゃない。 おれは思わず「違う!」って言って、たろを蹴っていた。
――悲鳴が聞こえて 蹴った って事実に、目を見開く。
おれも父さんとおんなじ血が流れてる。 やだ。やだ。いやだ。絶対やだ。 あんなのとおんなじになんかなるもんか。 カッとなったら人を叩けばいいと思ってる。 あんなのとおんなじには……ならない。
首を横に振りながら「でてけ」をくり返した。 それでも、鼻を鳴らす音だけが響いて、 たろはガレージから逃げやしない。]
(7) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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わかってるんだろ。なんでにげないの。 なんで。なんで、なんで……
[逃げたいとか、逃げたくない、とか そういう話ですらなくて、 逃げることが…… 逃げられるんだって可能性があることが 頭からすっぽり消えてしまった。
そんな顔で、たろはおれを見ていて、 ]
[きっとそんな顔で、俺は親父を見ていた。]
(8) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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[進行停止の赤を見ていた。
歩行者も多く車通りの激しい交差点。 そこの電柱に今年も花を供えて 高校生になった俺は赤であり続ける信号を見ている。
小学校六年生の冬。 走るのだってどこか痛そうで ずっと後ろをついてきていた犬が 青になった信号を見て、「わん」と一声鳴き
歩き出そうとしていた飼い主に先行して駆け出して、 ブレーキがかけられなかった車に轢かれて死んだ。]
(9) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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[振り向いたあの黒い瞳は 俺にいったい何を訴えかけていたんだろう。 今でも考えることがある。
「あぶないよ」なのか 「先に死ぬね」なのか それとも。
「こうやって逃げてしまえばいいよ」なのか。]
[何にも知らないまま、青になった信号を渡る。 ――後ろから獣の足音が聞こえる気がしていた*]
(10) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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―― 小さな変化 ―― [薄暗い4階を歩くと、 獣のもののような息遣いが聞こえる。
何か鎖のようなものを引きずる音。 足音。 何かを咀嚼する音。
それは、ホラー映画のゾンビか あるいはけだものを思わせるように 静かな4階に響いて
…………振り向けば消えている。*]
(11) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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―― ・・・ ――
怨むの? 嘆くの? 苦しんでいるの? 死は、何かの反映なの?
[尋ねた。 月も星も見えない暗闇の中で、笑った。
ここはどこだと思う? 公園じゃない。学校じゃない。 ましてや夜でもないし、昼でもない。
例えばあなたには当てられますか、宮古瑠璃。 ううん。いいんだ。聞こえていなくたって。]
(12) 2019/06/14(Fri) 00時半頃
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[例えば今投げかけた言葉を聞くのが、 俺の世界に紛れ込んできた 「あなたに捨てられたもの」の幽霊だったとしても
あるいは過去に瑕疵のある俺の 想像の産物、妄想上の恨み、
思い出の中の「公園の少年」、
――密かなあなたの後悔、
そのいずれであっても 語りかけることは、きっと変わらなかった。]
(13) 2019/06/14(Fri) 00時半頃
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いいよ。 思うまま、望むまま。 首を切りたいなら切っていい。 轢いていい。飛び降りていい。
好きにすごしていい。 望むままに裁判でもしようか。
この世界での皆の終わりだけ、 俺はおしまいに、もらっていくから。
(14) 2019/06/14(Fri) 00時半頃
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[みやこさん。あなたを怨むことはない。 けれど殺すことを厭いもしない。
だから、なあ。
いいんだぜ、なんにせよ。 俺は――気にしないから。
望むことは、ただひとつ]**
(15) 2019/06/14(Fri) 00時半頃
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/* 小さな変化が小さな変化過ぎて、変更点を書くのをためらうあまり村たてさんに無駄な負担をしいるのはどこの狼ですか? 私です。すみません〜〜
あとこういうお返事しちゃだめだったら ごめんね ごめんなさいしときます 拓海だしなんでもいいので瑠璃さんの動きやすいように動いてね!!!ってはかしたに念を送りました
(-6) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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[しばらく、 目を覚まして保健室のベッドから窓の外を見ていた。
降り積もる雪に 切れないシャッターを切る気持ちにもなれず ただただ、先ほどあったことを 深く考えないようにして
そこに誰かが来ることがあれば、 何か、話したかもしれないんだけど
いずれにせよチャイムは鳴って、 俺はゆっくりと、保健室から出て行く。]
(25) 2019/06/14(Fri) 09時半頃
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[誰がこのチャイムを鳴らしているんだろう。 そう思ったから、向かう先は放送室だった。 開け放たれたその場所に足を踏み入れて
……それから、**]
(26) 2019/06/14(Fri) 09時半頃
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―保健室―
[声が聞こえて、くるり、と 冷却シートを額に貼った俺が振り向いた。>>33
いつのまにか七月葉子がそこに立っていて ヨーコねーさん。と、ちょっぴり起きた頭で その人のあだ名を呼ぶ俺は 割といつもどおり マネキンなんかじゃない。]
マネキンとかゆ〜れ〜だったら ヨーコねーさんを驚かせられたのにな?
[あはは、って俺は笑ってる。 白いのに銀色の世界から目を背けて 生きて見える人を見て]
(41) 2019/06/14(Fri) 13時半頃
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具合わるいの? 俺もちょっと熱っぽくてさ。 ベッドあいてるよ。寝ていきなよ。
[まいっちゃうよな、と言って、再び窓を見る。>>34 七月の手ががたがたと窓を動かそうとするけれど びくともしないので、でらんないかあ、ってぼやいた。]
学校ごとすっぽり埋まったら、ぜってー寒い。 せめて外に出られたら雪合戦できるのになあ。
ほら、小学校の頃やったじゃん。 クラスで。雪だるまとか作って。
[思い出話に花を咲かせながら、 俺は少しだけ考えて、こう話を切り出した。]
(42) 2019/06/14(Fri) 13時半頃
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……高本と喧嘩でもしたの?
[静かに、雪が積もる外を眺めながら**]
(43) 2019/06/14(Fri) 13時半頃
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―― 昨日:保健室 ――
あははー。 シャレくらいいわないと、 暗くなっちゃうぞ?
[ほら、そういう顔のほうがいい、って 七月を見て俺はくすくす笑ってた。>>55]
聞いた。 皆がマネキンになってくんだもんな。 …………そうだな。
[俺はどっちだろ。 微妙な気持ちのまま、頷く七月を心配した。]
(64) 2019/06/14(Fri) 20時頃
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そんなに熱はないけど 頭が痛くてさー。こんな場所だからか。 でもまだ大丈夫だ。元気!
[いえい、とピースしてみせて、大丈夫だと示す。 それから思い出話に耳を傾けた。
黒板と向き合う時間は中止して 皆で雪のじゅうたんの上を転げまわった。 融けていく雪に土が混ざる様も、 皆の赤い頬も、それは鮮明に覚えている。]
(65) 2019/06/14(Fri) 20時頃
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楽しかったあ。 そうそう。白い雪だるまと茶色いのが ぼこぼこと並んで…… 雪が減ってきたら、春が近づいてきた気がして…。
…………いまは、そーでもないんだ?
[同じだと思ってた。 その言葉に、懐かしさと、悲しみを感じ 俺は少し首をかしげて
その悲しみの原因を探りたかったからか 問いかけずにはいられなかったからか、 高本との話を持ち出した>>58]
(66) 2019/06/14(Fri) 20時頃
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