265 魔界娼館《人たらし》
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─ 白樺の間 ─
[魔が蕾を運び込んだのは、樹木の名が付いた部屋だった。 名に関した樹木のように白を基調とした部屋は、シンプルかつ上品で、華美な装飾もない。 小物が入る戸棚、小さなテーブルセット、部屋のほとんどを占める白い寝具。それが調度の全てだった。
二人で並んでもまだ余る大きなベッドの上に、彼を横たえる。 動けぬままの彼の頬を、首筋を、両手で撫でて、服の留め具に手を掛けた。]
まず、傷を診てあげよう。 服を脱がすよ。
[一つ一つ丁寧にボタンを外し、服を寛げていく。 かつて彼に語った言葉そのままに>>0:48 けれど決して欲望を見せず、 看護の手つきで彼の上半身包むものをすべて取り去った。]
(-7) 2019/05/12(Sun) 00時頃
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噛まれたのはここだけかな。 放っておいても大丈夫だろうけれど、痕になると困るね。 治癒魔法をかけておこう。
[傷口に手を当てて、「傷などもう、跡形もない」と呟く。 その言葉の通り、肌は白磁の滑らかさを取り戻す。]
他にも傷が無いか、確かめようか。
[声を掛け、残りの衣服にも手を掛けた。 優しく丁寧に、衣類の全てを脱がせていく。*]
(-8) 2019/05/12(Sun) 00時頃
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R団 タカモトは、メモを貼った。
2019/05/12(Sun) 00時半頃
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[自分でする、触らないでと訴える視線と指は愛おしい。 頑なで無力な贄の風情だ。 さえずる声も聞きたいと、彼の喉元に指先を当てた。]
まだ毒が残っているね。 もう少ししたら消えると思うけど、 "そろそろ声くらいは出せるんじゃない?"
[呪を織り交ぜて、喉から下へと指を引き下ろす。 喉仏、鎖骨の間の窪み、胸板の中央、腹筋の連なり、臍の窪み。さらに下ろした指が下穿きに掛かる。それをもゆっくり剥がしていく。
肌の全てを曝け出させて、一歩離れ、それを鑑賞した。 白の海に浮かぶ、透き通るような淡雪の白。 未だ触れられたことのない新雪をかき乱し、踏み荒らし、ぐちゃぐちゃとかき回してしまいたい。そんな欲望を腹の奥に埋め、優しく彼の体の下に手を差し入れ、うつ伏せに返す。]
(-17) 2019/05/12(Sun) 10時半頃
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背中側にも傷はなさそうだ。良かったね。 ほんとはちょっと心配してたんだよ。 あの蛇、酔うとめちゃくちゃにひとを噛むって噂だから。
[世間話の口調で語りかけながら背中に触れる。 掌を中央に押し当てて、僅かに圧を掛けながら上へ。 肩に両手で触れて、両脇を辿りながら腰へ。]
君の体は非の打ちどころがないね。 私の思った通りだ。
《花》になったら、きっとすぐに一番人気になれる。
[本当に嬉しいという色を声に乗せた。]
(-18) 2019/05/12(Sun) 10時半頃
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嬉しくないの?
[溜息を耳ざとく聞きつけて問う。 答えなど知れ切っているけれど。]
《花》になれば綺麗な服も着せてもらえる。 君なら贈り物だってたくさんもらえるよ。 一番人気の《花》ともなれば、客も選べるし、 身請けされればここから出ていくことだってできる。
[嬉しいよね?の声で続ける。 彼がそんなことを喜ばないのは、百も承知の上だ。]
(-24) 2019/05/12(Sun) 12時頃
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[もう一度、彼を仰向けに寝かせなおす。 彼の手をそれぞれ掴み、肩の高さまで上げさせた。 指先で掌を押す動きはやはりマッサージのよう。
けれども手首に圧を掛けて押さえこみながらベッドに上がり、彼の両脇に膝を付いて跨る動作には獰猛さを滲ませる。]
君の水揚げはわたしが面倒を見ると約束したからね。 わたしが君を、綺麗に咲かせてあげるよ。
心配要らない。 君の体はきっと覚えがいいから、すぐに良くなる。
(-25) 2019/05/12(Sun) 12時頃
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君は今のまま、魔物を惹きつけ続ければいい。
[記憶も名も彼には無いことを知っている。 ひっそり生きていたいと望んでいることだって。 けれど、そんな彼の態度こそがわたしを惹きつけてやまないのだ。
君の高潔さは、わたしに手折られるためにある。*]
(-26) 2019/05/12(Sun) 12時頃
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[落ちる視線は手折られる花の嘆き。 俯いた風情こそが、鑑賞者の目を楽しませるとも知らずに。
気品を纏い、浮世離れした気配を漂わせる彼を組み敷くのは愉悦。花と咲きほこらせ、心行くまで乱れさせ散らすのは至福だろう。 今は彼をこの手で美しく仕上げたいとの思いが勝る。]
嫌なの?
[顎を持ち上げて視線を合わせる。 唇を落とし、触れさせる。ごく軽く、柔らかく。]
まだ何も知らないのに? 《花》たちがどれほどの喜びを味わっているかを
[教えてあげる、と息を耳に吹き込む。]
(-49) 2019/05/12(Sun) 16時半頃
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[体を起こし、視線を戸棚へと向けた。 備え付けの香炉から、自ずから薄い煙が漂い出す。]
あれは白檀の香り。 君の気持ちを穏やかにしてくれる。 穏やかで、開放的な気分に。
[呪ではなくとも、効能を言葉にすれば彼の意識に届きやすくなるだろう。 甘い香りが漂い始めたところで、戸棚から別の物を取り出す。 ガチョウの羽根が綺麗に揃えられた羽根箒だった。]
(-50) 2019/05/12(Sun) 16時半頃
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これで君の体を目覚めさせていくよ。 君の肌が敏感になって、だんだん感じるようになっていくから。
[告げてから、羽根箒を動かしはじめる。 羽根の先端が肌に僅かに触れるように軽く、彼の全身を撫でていく。 反応があったところは何度も、繰り返し。 柔からかな場所も、くまなく。*]
(-51) 2019/05/12(Sun) 16時半頃
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[彼が何を感じているか、まるで手に取るように分かった。 震え、慄く肌に、幾度も羽根の先で触れていく。 反応を押し殺そうとするいじましい努力に反して、細かな漣が官能の在処を如実に示していた。]
もうこれで、君の体は十分に目覚めたかな。 次の段階に進もうか。
[存分に羽根箒での遊戯を堪能した後、新たな楽しみへ移ると宣言した。]
(-66) 2019/05/12(Sun) 21時頃
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[まずは彼の体を掬い上げ、うつ伏せにさせる。 体の下にクッションを入れて、少し腰を浮かせてやった。 胸の下にもクッションを挟んで、息を楽にしてやる。 或いは、自由に声を出せるように。]
《花》がどこで客を喜ばせるか、聞いているかい?
[問いかけながら、さらに彼の体を整えていく。 膝を開かせ、腰を押して角度を変え、 彼の、淡い菫色をした窄まりが上を向くようにする]
(-67) 2019/05/12(Sun) 21時頃
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君が喜べば客も喜ぶ。 どんな相手でも受け入れて、 気持ちよくなる場所にしておかないとね。
[どこを、とは言わず、ただそこへ息を吹きかけた。 続いて掌に香油を取り、温めたものを窄まりの中心へ垂らす。*]
(-68) 2019/05/12(Sun) 21時頃
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[上擦って掠れる拒絶の声。 それは彼自身さえ知らぬ懇願の色を帯びているようだった。 整えられ、愛でられるのを待つばかりの肢体と同様に。
握りしめられた拳を上から押さえ、指の間に己の指を滑り込ませる。 これから開かれる彼の体を暗示するように。]
初めてだよね。 自分でしたこともないって顔してる。
[もう片方の手で、門をつつく。 ノックするように軽く。 蠢きに誘われるように、指先をつぷりと浅く埋めた。]
(-82) 2019/05/12(Sun) 22時半頃
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最初から太いと、痛いかな。 細いのから始めてみようか。 これくらいなら、きっと気に入るよ。
[話しかけながら、選んだ玩具を彼の背に乗せる。 小指ほどの太さの柔らかな張型に、香油を振りかけた。 ころころと転がして、全体にぬめりを纏わせる。]
そら、挿れるよ。
[宣言してから、張型を彼の奥へ押し込んでいった。]
(-83) 2019/05/12(Sun) 22時半頃
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[入り口を潜らせるところは幾度か抜き差しを繰り返し、中ほどからはねじるように揺らして力を加え、すっかり呑み込ませてしまうまでにたっぷり時間をかけていく。 全て収まれば、満足げに末端を指ではじいた。]
ほら、ちゃんとできた。 すっかり全部呑み込めたじゃないか。
[ご満悦の声で褒めてやる*]
(-84) 2019/05/12(Sun) 22時半頃
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[初めての一本を呑み込むまでに彼が見せた反応は、目を、耳を、指先を楽しませた。 押し殺してもなお漏れてしまう声に、未知の感覚に竦む筋肉。汗ばんだ肌は熱くなった血を透かして仄かに色づく。]
嬉しそうだ。
[嬉々として、呪を紡ぎ始める。 蕾を、甘く開かせるべく。]
(-108) 2019/05/13(Mon) 00時半頃
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ほら、君の体はこれを"気に入っている" もっと欲しがって"奥に銜え込もうとしてる"
普通は、中だけでこんなに気持ちよくなんてならないんだ。 でも君の体は"とても感じやすくできているから" こうやって中をかき回されて、ぐりぐりと擦られるだけで "背中から気持ちよさが駆けあがって" "腰が欲しがるみたいに揺れてしまって" "はしたなく濡れて滴ってしまうんだ。"
[いくつもの呪の言葉を重ねながら、中に入れたものを動かす。 彼の体に、質量を刻み込むように。]
(-109) 2019/05/13(Mon) 00時半頃
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君は本当に感じやすい体をしているね。 こんなものじゃ、すぐに物足りなくなるかな。
こんな、おもちゃなんかじゃなくて、本物がいい? 最初に指を入れた時も、嬉しそうだったよね。
[存分に彼を翻弄した後、おまけのように人差し指を玩具の隣に押し込んだ。*]
(-110) 2019/05/13(Mon) 00時半頃
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[手の下で、彼の体が震えはじめる。 あからさまに腰を振り、求める言葉を口にする。 呪に堕ちた贄の乱れるさまは、卑猥と呼ぶには純粋すぎる。]
君が求めるものなら、全部あげたい。
[指と言葉で彼を悶えさせながら、吐露するのは真情だった。]
(-122) 2019/05/13(Mon) 12時頃
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[指を入れた時の彼の反応は、格別なものだった。 体がまた一段階蕩けて声が上擦る。 体温持つものに犯される良さを、彼の体は知っているようだ。
自分の呪ではない。これこそが彼の素質。 やはり君は、快楽に奉仕するべく生まれついたのだ。
その素質を育て、花と咲かせることの、なんと喜ばしいことか。]
(-123) 2019/05/13(Mon) 12時頃
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[指と道具とで散々に彼の中をかき回し、感じる場所を一つ一つ数え上げていく。 初めて肉の快楽を知った身体の上に、存分に知識と技を披露した。 しかし、悶えさせはしても解放には至らせない。 全身の熱を呼び覚まし快感を燃え立たせたところで、指と道具を引き抜いた。]
今回はここまでにしておこうか。 あまりいっぺんにすると、君も疲れちゃうよね。 初めてなんだし。
[気遣う言葉で突き放す。 熟んだ熱を解き放つ術を教えぬまま、熱夢の中に置き去りにする。 疼きを抱えた彼がどうなるのか、見たい。]
(-124) 2019/05/13(Mon) 12時頃
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そろそろ毒も抜けてくるんじゃないかな。 女将に言っておくから、もう暫く休んでいなよ。 あとで服を届けてもらうから、今度はそれを着てきてね。
[彼を寝具の間に入れて整え、額に口付けて髪を撫でる。 あとは戸口で手を振って、出ていった。]
(-125) 2019/05/13(Mon) 12時頃
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[程なく、部屋に荷物が届けられるだろう。 見た目は彼が普段来ている服とほとんど変わらない。 けれども触れれば上質の生地だとわかる。 細かな装飾がいたるところに施され、さりげなく金糸銀糸が配されていた。
合わせて届けられた下着類は、紐の一本ではだけるものばかり。 衣服よりもなお上質な生地で作られ、要所を除けば透けるほどの軽やかさだった。*]
(-126) 2019/05/13(Mon) 12時頃
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─ 一階 ─
[二階に行っていた魔は、いつの間にか降りて来ていた。 連れていったはずの用心棒は、今はどこにもいない。]
やあ、賑わっているなあ。 彼女も激しいよね。
[熱狂した魔物たちで黒山ができているステージの脇を通り、中心の嬌態を覗いて笑う。]
彼女に一番大きな声を上げさせたひとに一杯奢るよ。 このまま彼が一番になるのかな。
[今まさに彼女へ突き立てようとしている新顔をちらと見てから、ステージの側を離れた。]
(83) 2019/05/13(Mon) 12時頃
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ねえ君。 今日のおすすめパンケーキを持ってきてよ。 蜂蜜とバターはたっぷりかけて。
[近くの《花》を捕まえて注文し、テーブルに着く。 喧騒とはやや離れた場所から、頬杖ついてステージの方を眺めていた。*]
(84) 2019/05/13(Mon) 12時頃
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R団 タカモトは、メモを貼った。
2019/05/13(Mon) 12時半頃
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[料理が運ばれてくるのを待つ間に、ステージの狂騒は女将が収めたようだった。 あの女将の肉球に抗えないのが不思議でならない。 そのうち、秘密を調べさせてもらいたいものだ。 ふにふにと。
さて優勝は誰だったのかな、なんて考えているうちに、注文の品が運ばれてくる。給仕をする、えくぼの可愛い《花》は、「お待たせしましたご主人様。愛情たっぷり掛けますね」なんて言いながら、パンケーキにはちみつでハートマークを描いてくれる。
可愛い。]
(105) 2019/05/13(Mon) 22時半頃
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[そういえば、本日の無料貸し出し品リストの中にホイップクリームと蜂蜜が入っていた。それを思い出して《花》に注文すれば、ハニーポットとホイップクリーム入りの絞り袋が運ばれてくる。]
そのまま、動かずにいて。 動くと変なところに垂れちゃうからね。
[なんて言って、彼女のぎりぎり隠されている乳房をホイップクリームで飾り付け、蜂蜜をとろり垂らした。 滴り落ちて服を汚す直前で、舌で受け止める。 そのまま全て舐め取って、彼女の首筋にキスをした。]
(106) 2019/05/13(Mon) 22時半頃
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ごちそうさま。 美味しかったよ。
[彼女の胸の谷間に紙幣を挟んで戻らせる。 後は、「本日のおすすめパンケーキ」の山に取り掛かった。*]
(107) 2019/05/13(Mon) 22時半頃
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/* 謎の遊びを始める魔物。
(-139) 2019/05/13(Mon) 22時半頃
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