263 ― 地球からの手紙 ―
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ふむ。
[書き上げた手紙は宛先の分かるものは郵便局に持ち込み、残りはさてどうするかと考えている間に消えてしまった。
消えてしまった手紙だけども、相手に届いている事は確信していた。
なんとなく、楽しかった。 手紙を書くのも、受け取るのも。 “手”でやるのは妻の言う通り、楽しいものだ。]
(22) 2019/04/19(Fri) 22時頃
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[今日は紙の本を買ってきた。『世界の恋文』なんて本は届いた手紙に影響したのかもしれない。
それにしても世の人は随分と文才があるものだ。 そして甘い言葉を恋人に囁くものなのだと、他人事ながらなんとなく気恥ずかしくなる。
お菓子なら頭から食べてしまいたいなんて文章を見つけて、すごいもんだと妙な感心をした。
妻へ恋文など送った事はない。 ただ宇宙にいる間は、日誌を書き終え、眠る間際に、妻に数行の通信を毎回送っていた。
『運行に異常なし。今日も良い星空だ。』なんて事実そのままの数行。妻からの返信は同じようにシンプルなものだ。チーズケーキを作った、花が咲いた、知らない鳥が花壇に来た、イワノフの為に手袋を編んでいる。そんな日常の報告。]
(23) 2019/04/19(Fri) 22時頃
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[あの際に、一言、甘い言葉を添えたら、妻は喜んでくれたのだろうか。
いくら考えても想像がつかなかった。
甘い言葉を向けられて喜ぶ妻も、甘い言葉を妻に向ける自分も、想像できなかった。]
(24) 2019/04/19(Fri) 22時頃
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[ぼんやりと考え事をしているイワノフの耳に、かたんとかすかな音が響いた。一階。玄関からだ。
覗いてみれば、床の上に封書が落ちていた。 郵便屋経由の消印つきのものもあるが、そうでないものも、ある。本まで置かれていた。 “銀河鉄道の夜”なんて、誰が置いていったのだろう。
自然浮かんだ笑みで封筒や、本を持ち上げ、妻の部屋に向かった。]
(25) 2019/04/19(Fri) 22時頃
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艇長 イワノフは、メモを貼った。
2019/04/19(Fri) 22時頃
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[夫婦共有の住所録に書かれていた、名前の無い住所。 妻の文字で書かれた住所に興味を持って手紙を送ってみたのだが、丁寧な返事が来た。
読むうちに、ふと表情が曇る。 相手はどうやら大変な状態らしい。 その中で過去を辿り、返事をくれたようだ。 有り難い話だ。
返事の中で、妻はそこでも編み物をしていたらしい。“手”でものを作り上げる。あぁ妻だと微笑んだ。
他人の記録の中に妻の姿があるのが、とても嬉しかった。
そして、記憶のないその人が、記録の中を妻を知り、友人の可能性を示してくれたのが、嬉しかった。
お礼を言いたいと思った。ペンを、取る。]
(26) 2019/04/19(Fri) 22時半頃
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[変わらず白い便箋と封筒。インクの色も同じ。 ただ以前の手紙よりも、文字が躍っている。心の赴くまま、急いで書いたような勢いがある。]
ヘザー・ジール殿
大変な中、お返事を有り難う。 心から感謝する。
妻の話を有り難う。妻は数年前に、病でこの世を去っている。貴方から妻の話を聞けてとても嬉しい。私の知らない妻が、誰かの記録の中にいるのが、とても誇らしい。
編み物を教えていると話していた事がある。相手の名前は聞いていなかったが、もしかするとそれが貴方なのかもしれない。 器用な人で、教えがいがあると話していた。 そういう風に笑っていた妻の顔を、声を、まるで目の前にあるように思い出している。
有り難う。貴方に手紙を出してよかった。 友人の言葉も、嬉しかった。 大変な時に何度も手紙を出して申し訳ないが、どうしてもお礼が言いたかったんだ。
イワノフ・アーク
(-29) 2019/04/19(Fri) 22時半頃
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[手紙と一緒に持ってきた葉に、文字が並んでいるのに気付いた。たどたどしい文字。目を細め、近づけ、離し、眉間に皺を寄せて読む。老眼鏡はまだ使いたくない。 一度コツを掴めば読めた。]
これは、えーと、カーマッキ、か。
[妻の葬儀の時に連絡を取ったきりの友人への手紙は、どうやら届かなかったようだ。別の……文字からして、子ども、だろう。誰かの手に渡り、その子は返事をくれたのだ。]
どなとこ、は、どんな所、かな?
[分かりやすい説明を考える。絵葉書は前の手紙に同封してしまったし、何か子どもでも分かりやすいものはないだろうか。]
それにしても、随分と一生懸命に書いてくれたものだなぁ。
[手紙の誤配は申し訳ないが、この“頑張って”書いた手紙は微笑ましい。 見ながら、同封するものを考えた。]
(27) 2019/04/19(Fri) 23時頃
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[変わらず白い封筒、ブルーブラックのインク。ただし中の便箋は、縁にエンボスでリボンが象られている。せめて可愛らしいものをと選んだ。]
けとっーとぅさま。
てがみを まちがえておくってしまって ごめんなさい。 まちがっているのを おしえてくれて、ありがとう。 わたしのすんでいるまちは あまりはなは さきません。 はいいろのたてものが たくさん ならんでいます。 そらにいくふねのための みなとが あります。
ちずの ○をかいたあたりに あるまちです。 おとうさんや おかあさんに けとっーとぅのすんでいるばしょをきいて どれだけとおくか みてください。
はっぱのおてがみ ほんとうに ありがとう。
[同封されたのは世界地図だ。イワノフは自分の住む街に赤ペンで○をつけた。 葉っぱの手紙はとても珍しくて、手紙をくれた子はきっと遠方に住んでいると思ったのだ。]
(-31) 2019/04/19(Fri) 23時頃
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/* >手紙を書くと体積が減って知能レベルが下がり〜 すごい設定……好き……。
(-42) 2019/04/19(Fri) 23時半頃
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[銀河鉄道の夜を読み始め、余白の文字に気付く。 本を読むのを一度止めて、文字を追い始める。 やがて懐かしい言い回しに微笑んだ。
この本を読み終えたら返事を書こう、と、心に決めて。
余白の文字と、小説を、ゆっくりと同時に追った。]**
(37) 2019/04/20(Sat) 00時頃
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