263 ― 地球からの手紙 ―
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─ とある国の人物の話 ─
[昔々、テクノロジーがあまりに進歩した国がありました それはどこかの国に似ているようでどこの国でもない大国 空はビルディングの灰色に切り取られ 緑色が一つもない街は 沢山の技術で溢れていました
ヒトビトがより、便利に、シアワセに暮らすための技術 たとえばコミュニケーションをより快適にする技術。 言葉の壁をなくすための技術。
ええ、たとえば。 文字が書けないヒトが、 音声だけで手紙を書けるような機械だって
「その国には、すでに存在していた」
──────── すべて、過去形のお話です。]
(4) 2019/04/22(Mon) 21時半頃
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[その国にひとりの若者がおりました。 名前は…… そうですね、とてもとても長い長いお名前で ここでは割愛、とさせていただきましょうか。
その若者はさまざまな技術を開発する役割を担う反面 国の、過剰な進歩に危機感を覚えておりました
進歩するとともに 失われていくもの 発展するとともに 衰退していくもの
そして高度な技術を 羨み 妬み 狙う存在を。
結果的に、その危機感は 遂に現実のものとなってしまうのでした]
(5) 2019/04/22(Mon) 21時半頃
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[どうすれば良いのか、誰もわかりませんでした 気がついたときには国は滅び 技術は失われ 多くの民は母国を捨てて宇宙へと飛び出し また 多くの民は国を守ろうと 命を落とし。
気づいたときには もう その国は、跡形もなく無くなっていたのです
ただただ。灰色の四角い塊ばかりが その土地には残りました。
ビルディングの間から見える蒼色が とても、とても、淋しげに見えたと言います]
(6) 2019/04/22(Mon) 21時半頃
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[危機感を覚えていた若者は 荒廃した国に立ちすくんでおりました これからどうすべきか 分かるはずもありません。
残った技術と道具を元に やがて若者は ひとつの森へとたどり着きます
それは進歩の手から免れた …… それでいて若者の居た国から程近い、 ちいさな ちいさな 森でした。
おおきな おおきな 世界の中では どうにも見過ごされてしまいそうな ちいさな ちいさな ちいさな 世界。]
(7) 2019/04/22(Mon) 21時半頃
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[森を若者が変えてしまおう、とか そんなふうに思ったことは一ミリもありません。
それでも若者が最初に見せた「技術」の一部が 森の住民にとってとても珍しいものだったようなので 若者はいつしか「発明家」を名乗るようになりました
……尤も。
若者にとってはそれは「発明」でもなんでもなく 住んでいた国の、もともとあった技術を、 ひとつひとつ 再現しようとしていただけ
「その国には、すでに存在していた」
だけど、もうどこにもない、技術を、もう一度。]
(8) 2019/04/22(Mon) 21時半頃
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[なぜ「発明」を続けているのかって?
だって、そこにいる住民の笑顔を見ることが 若者にとっては一番の喜びだったから、なのです
……… それはテクノロジーの発展の最初の動機、 みたいなものだったからかもしれませんね。]**
(9) 2019/04/22(Mon) 21時半頃
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/* そわそわ
(-10) 2019/04/23(Tue) 00時頃
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