人狼議事


263 ― 地球からの手紙 ―

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【墓】 超心理学会 ヒイラギ

[とある病院、消灯時間を迎えた病室は
その中にカーテンで区切られた四つの個室を作り
患者達は自分の空間で密やかな寝息を立てる。

少年もまた、その一部だった。
朝になれば母親が訪れ、夕方には友人達が見舞うだろう
しかし今は彼の睡眠を妨げられるものは何も無い。

処置をされた両足は痛々しく目立つが、
惜しみ不足させた分を補うかのようにその眠りは深かった。]*

(+0) 2019/04/22(Mon) 00時半頃

【墓】 超心理学会 ヒイラギ

[世界の全てを見たことなどありはせず、
ありのままを信じる程無垢な年頃は過ぎた。
そんな少年が不可思議を不可思議のまま受け止めたことに、
もしどうしても理由を必要とするのならば
その名前を挙げる以外に選択肢は無いだろう。]

(+10) 2019/04/22(Mon) 23時半頃

【墓】 超心理学会 ヒイラギ


[彼が今横たわり見上げているのは、
患者のベッドそれぞれに取り付けられたスクリーンだ。

とある存在を特集した番組は、
大勢の観客を前にスポットライトを浴びる人型を映している。
作り物の如く整った容姿は、性別の堺すら曖昧にしている
周囲に漂う光の粒子と電脳めいた立方体。
その者は、そこに在りながらどこか幻めいて薄らぐ姿を持っている。

アナウンサーの解説がイヤホンを通じて少年に届く
────「テクノロジーが生んだ新時代のアイドル」と。]

(+11) 2019/04/22(Mon) 23時半頃

【墓】 超心理学会 ヒイラギ

[人間でもアンドロイドでも無い、
語る全ては誰かが考えたのではなく、それ自身の言葉
自ら思考し行動しながらも実体すら必要としない
ファンがそこにいれば何処にでも現れることが出来る。

この数日間少年の身に起きた非現実とその存在は、
科学で説明がつけられるか否かの違いしかない筈だ。]

(+12) 2019/04/22(Mon) 23時半頃

【墓】 超心理学会 ヒイラギ

[痛みも忘れたように食い入る視線は常のこととしても
其処にここ最近見せていた憂いが滲まないのは、そう

不可思議が運んだ誰かの想いのお陰に違いない。]*

(+13) 2019/04/22(Mon) 23時半頃

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