253 緋桜奇譚・滅
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……。
[落ち着くまで抱きしめてから。
ゆっくりと頭を撫でて。 それから彼女に向き直ると。]
その、さっきはごめん。
[鉄下駄の連打に焔と。 まあ、友達相手の行動かって事をしていた気がする。 と言うか、思いっきりしていた。]
(3) 2018/11/16(Fri) 07時半頃
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……伽耶。
出来たら、力を貸してほしいの。 この緋桜をなんとかする為に。
[緋色はさらに色濃くなっていくようで。 向こう側との門は間もなく開くだろう。
それを止める事が出来るのは――同じ妖のみなのだから。]
(4) 2018/11/16(Fri) 07時半頃
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八坂でね。 ……いえさんと戦って。
それで傷を癒しに来たって訳。
[先ほど話した事をもう少し細かく話していた。 逢いたい相手に逢う為に門を開けると。 そう言っていた彼女。]
まあ、私としてはね。 そう言う訳にも行かないからね。
[今は、秩序を守る側になったのだ。 だからこそ、譲れないものがあるのだと。
後は、髑髏の伝令から聞いたように。 散って行った相手や、門を開こうとする相手の情報なども伝え。]
あー……あの胡麻団子の妖。 なるほどねえ。
(9) 2018/11/16(Fri) 19時半頃
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ああ、一応言っておこうかしら。 私とこの唐傘と。
どっちも私。 ま、普段は別々の妖のフリをしてたんだけれどね。
[その理由も伝えた上で。 もう隠す必要も無くなったのだと。]
(10) 2018/11/16(Fri) 19時半頃
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[その頃だったか。
木葉天狗の伝令を受けて。 一つ目小僧が大天狗の最後の伝言>>4:98を伝えに来たのだった。]
そう、水羊羹ねえ。
……どこに請求すればいいのかしら。 ちゃんと伝令の天狗からお代は貰っておいた?
[そんな冗談を言うと。 天を仰いで。]
ならまあ、生き残らないとねえ。
お代は取り立てにいかないといけないもの。
[冗談なのか本気なのか。 イマイチ読めない口調でそう言っていた**]
(11) 2018/11/16(Fri) 19時半頃
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そうね。 みんな居なくなってしまった……
門を閉じたら、皆は戻ってこないのだろうけれど。 っと、いけないいけない。
[一部の面々だけ戻ってくるような。 そんなやり方が有ればいいのだけれど。
そうそう、都合よくはいかないだろうと苦笑して見せて。]
(17) 2018/11/16(Fri) 22時半頃
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まー、ほら。 あれは一人芝居だからねえ。
「そうそう、そう言う事。」
[久しぶりに、傘の方に喋らせてみた。 完全に慣れた一人芝居だったのだ。]
「しかしまあ、南瓜娘か。」
揺籃を倒すとなると。 かなりの実力の持ち主よねえ。
(18) 2018/11/16(Fri) 22時半頃
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そうね、急ぎましょう。
[やってきた亡者の群れ。
そこに唐傘を向けると、焔を吐き出して蹴散らしてから。 向かう先は無論、あの場所。
――六道珍皇寺*]
(19) 2018/11/16(Fri) 22時半頃
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― 六道珍皇寺 ―
どうもー、へいも屋の出張販売でーす。 なーんて、ね!
[真面目にやれと怒られるかもしれないが。 口調がふざけてるだけで。
最初から臨戦態勢にはなっていた。 周囲の妖をいつでも焼き払える準備を固めつつ。]
(25) 2018/11/16(Fri) 23時頃
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[来る途中で寄った商家で薬を貰ったから。 ある程度までは回復していた。
それにしても。]
緋桜……
[あまりにも鮮やかなそれに引き込まれそうになってしまう。 それに意識を持って行かれる前にと。
周囲の亡者へと下駄を撃ちだしていく。]
(27) 2018/11/16(Fri) 23時頃
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感じが違う……か。
引きこまれたのかもね。 この緋桜に。
[桜を操ろうとしているのか。 それとも桜に取り込まれたのか。
いずれにせよ、以前よりも妖としての力が上昇しているであろう事は変わらないだろうと*]
(28) 2018/11/16(Fri) 23時頃
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良くある末路。 そうね、ありふれている話だったわ。
[余裕の態度。 何か切り札を隠しているのかもしれないが。
だからと言って過剰に警戒しても仕方ないかと。 輪刀や銛が飛び交う中。
唐傘を広げて。 一度、天に飛び上がると。]
(36) 2018/11/16(Fri) 23時頃
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喰らえ――
[唐傘を回転させながら。
撃ちだされるのは傘の骨。 千枚通しの鋭さを持ったそれを無数に打ち出していくと。
自身は短刀を構え。 隙を見つければいつでも斬りかかれる構えだった*]
(37) 2018/11/16(Fri) 23時頃
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……その妖を馬鹿って言う権利。 それは貴女には無いわね。
[亡者には此方の攻撃は届いていたか。 それでも、肝心の相手にはまだ届かないままに。]
逢いたくて、逢いたくて。 だから、私と最後まで戦った。
そんな妖も居たって言うのに!
[まるでいえの事まで笑っているように聞こえたせいか。 短刀を思いきり投げつけてから。]
(41) 2018/11/16(Fri) 23時半頃
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ふむ。 この緋桜。
これが源なのかしらね。
[そう言うと。 傘を思い切り振り回し。
周囲に焔をまき散らしていく。 櫻がすべて燃えてしまえばきっと力は弱まるだろうと笑いながら*]
(42) 2018/11/16(Fri) 23時半頃
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……悪趣味だ事。
[表だって取り乱しはしないけれど。
静かに怒りの焔がまた生み出されていた。]
似て非なるモノ。 そんなんじゃあ大した力にはならないわ。
“助けて”あげる。
[先ほどよりも明らかに威力を増した焔。 それを叩きつけながら。
焔に紛れて自身も飛びかかる。 短刀の一撃と、唐傘の体当たりを交錯させるようにして。
一撃を加えるとまた距離を取り*]
(47) 2018/11/17(Sat) 00時頃
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― 六道珍皇寺>>45 ―
良いところに!
此処に悪人が居るわ、一緒に対峙するから手を貸して!
[手っ取り早く伝えていた。 まあ、ほら。
戦場である以上はあんまり長々と話すわけにもいかないのだから*]
(49) 2018/11/17(Sat) 00時頃
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……。
[石の破片を回避しながら。 残った桜を順に焼いていく。
彼女の言葉>>52に向き直る様に。]
気に入らないに決まってるでしょう?
まず第一に悪趣味。
第二に、放っておくと門を開こうとするでしょう?
そんな事されたら、大迷惑だわ。
[胸を張って、そう答え*]
(54) 2018/11/17(Sat) 00時半頃
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これは……
[迫りくる桜の根。 それが迫ってくる前に。
煙によってそれが絡め取られていく。]
『 汁粉もみんなぁも すきすき 』
[それが本当に、ことのはの煙だったのか。 それは分からないけれど。
へりんへいもの耳にはそんな声が聞こえた気がするのだった。]
(64) 2018/11/17(Sat) 08時頃
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桜の花弁も根も。 私が何とかするわ。
――あなた達はあっちを。
[そう告げると。
焔を纏った下駄を次々と撃ちこんでいく。 花ならばすべて燃やしてしまえば良いと。]
ああ、本当に。 六道に焼き討ちで正解だったなんて――ね。
(65) 2018/11/17(Sat) 08時頃
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……っ
[口の端から鮮血が流れる。
連戦によって重なったダメージは。 確かにへりんへいもの身体を蝕んでいた。
いや、元より。 耐久型ではなく、一撃喰らえば終わりの高速機動型が運良く致命傷を回避出来ていたと言うべきであろうか――]
(80) 2018/11/17(Sat) 22時半頃
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知ってたわよ?
けれどね。 灰は灰に、冥界の櫻は冥界に。
[口の端から流れる血に構わず。 鬼火へは正面から焔を叩きつけて。]
みんなの邪魔はさせない。 それが――私の役割だからね。
[飛び交う鬼火と焔。 さて、これで足りないなら。
その時は――*]
(84) 2018/11/17(Sat) 22時半頃
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みんなの鬼火……ね
[刹那、それを見る表情が緩んだかのように見せかけて。]
(90) 2018/11/17(Sat) 23時頃
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……はっ
[薄く笑うと。
そのまま、鬼火を気にする事も無く。 暖琴へとそのまま飛びかかるようにして。
短刀の刺突と、下駄の打撃を連続で繰り出していく。]
私を誰だと思ってるのかしら。
[へりんへいもの唐傘にして。 東国を追われた筋者。
並みの妖ならまだしも。 そんな情は今更持っている訳も無い。]
(91) 2018/11/17(Sat) 23時頃
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伽耶!こんな幻影に騙されるんじゃないわよ!
[叫びながら。 血の味が広がって行くのを感じつつ。]
(92) 2018/11/17(Sat) 23時頃
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[その戦闘スタイルはそれまでと変わらず、 連撃で削れば再び距離を取り。
桜の根への攻撃も再開していた*]
(93) 2018/11/17(Sat) 23時頃
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先ほども言ったでしょう?
[自在に飛び回り。 隙を見つければ、体当たりなり。
或いは短刀での一撃を狙って飛び交っていく。]
冥府が開いて。 それで常世と現世が繋がっても。
楽しいとは思えないからよ。
[何度か想像してみたが。 それでも、今よりも楽しい世界になるなんて。
到底思えなかったから*]
(101) 2018/11/17(Sat) 23時半頃
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[共に戦う妖を見ながら。
どちらも大分ダメージは受けているが。 それでも戦闘続行可能と見ていた。
後は――]
(109) 2018/11/18(Sun) 00時頃
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……そうね。
皆が全部帰ってくるのだったら。 私にしたって、その話は乗ってあげようじゃないの。
[きっと不可能だろうと思いながら。 それでも、手数は止めないままに。
この攻撃が、せめて仲間の助けとなればよい――]
(113) 2018/11/18(Sun) 00時半頃
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