248 冷たい校舎村6
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ユエに1人が投票した。
ヤスリに9人が投票した。
ヤスリは村人の手により処刑された。
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ユエ! 今日がお前の命日だ!
2018/08/26(Sun) 00時頃
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ユエが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、A、レン、ウツギ、ヨスガ、メイ、ニトカ、ノッカ、ポーチュラカの8名。
キーンコーンカーンコーン…………
(#0) 2018/08/26(Sun) 00時頃
──午前8時50分
変わらず、窓の外は果てしなく白いが、
同じ一日を繰り返す時の凍った校舎といえど、
ささやかな陽の光が知らせるように朝は来る。
何はともあれ、3度目のチャイムは鳴って、
君たちはまた新しい今日を迎えた。
耳慣れない物音と、聞きなれたチャイムが響いた後、
校舎はまた明るいだけの音楽に包まれていく。
(#1) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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/* トシ君のロールにめっちゃ泣いた
泣いた
(-0) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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そして君たちは、
規則正しく鳴るチャイムの意味を知るだろう。
消えた仲間が二人と、身代わりが如く現れる人形。
黄楊 靖利と弓木 英司が見当たらない。 *
(#2) 2018/08/26(Sun) 00時頃
食養会 ユエは、メモを貼った。
2018/08/26(Sun) 00時頃
食養会 ユエは、メモを貼った。
2018/08/26(Sun) 00時頃
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/* ギリギリまにあったー けどメモは間に合わなかった まあ仕方ない
あと薬瓶が残されてる描写し忘れた……
(-1) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ 話してみれば、意外なところがある男だ。 と、空木はそれを愉快に思ったものだ。
おとなしい性質なのかと思えば、 存外冗談を言って笑うし、 ときにはこいつ図太いな。とも思う。
途切れることもなく続く”次回”の約束は、 空木にとって心地よいものであったし、 それを途切れさせまいと、 よく知りもしない本を机に積み上げる。
もしかすると、本当に、 成績だとか、いろんなものを 交換してやれるなら、よかったのに。
紛れもなく現実に帰る気の良い友人は、 また空木の世界に欠けをつくる。]
(*0) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ 偽のきょうだい。と言いはしたが、 嘘も真も、その間に大した隔たりはない。 ──と、空木は思う。思っていた。
またひとり、といなくなった校舎で、 たばこを吸いたいな。とは、 もう二度と思いはしないんだろうし、 うまくいけば一生禁煙できるかもしれない。
あわよくば欠けが出る前に、 家族そろって食卓を囲むなぞしたかったが、 ままごと上のきょうだいでさえ、 すぐにいなくなるんだから、家族とはままならない。
そのほうが幸せなんだったら、それでいいか。 と、空木が思えるのは、もう少し先になりそうだ。]
(*1) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ 事故と聞いたか、自殺と知らされたか、 今となっては空木に知るすべはないが、
夜道を歩いている途中で、 空木はふと足を止めたのだ。
衝動的に家を出てきてしまって、 なにかを書き残すということをしなかったが、
なんとなく思い出したのは、 いつか見た中学生の連続自殺の報道だった。
同じ年ごろの子どもの死を、 空木はなんかかわいそうだな。と思ったし、 きっと、家か学校でやなことでもあったんだ。 と、ニュースキャスターが言うのを真に受ける。]
(0) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ あの、衝撃的な事件と比べて、 ひとりが静かに死ぬことに、 ニュースとしての価値があるとは思えないが、
空木は、世間から見た自分というのは、 ひとりの高校3年生に過ぎない。と気づく。
……受験だとか、いろいろ。 忙しい時期に、きっとみんなの周囲は騒がしくなる。 それを、申し訳ないな。と思った。
それから、いつの日も学生の自殺には、 学校生活の問題がつきものだというのも思い出し、 そういうふうに言われるのは非常に不本意だ。と思う。
あのクラスであったことはいいことばかりだった。 それを、空木はきちんと正しく伝えるべきだった。]
(1) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ ──液晶に、指を滑らせる。
なにも考えていなかったし、 伝えたいことといえば、 ありがとうとごめんなさいと、 きみたちのせいではない。 という三点のみであった。
実際文字にしてみれば、 ずいぶん漠然とした文面になったが、
空っぽで空気みたいのが空木なんだから、 最後だってとりとめもないのも仕方ないだろう。
これでいいか。と、 宛先をひとつずつ選択して、 いざ送るという段になって空木は思った。]
(2) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ 彼らはなにと言うだろう。
例えば、このことが小さなニュースになったとして、 彼らはなにをどう語るのだろう。
ほかのなにも、怖いことなどなかったが、 空木はただそれだけが恐ろしかった。
ずいぶんと自分勝手なお願いだが、 できれば。と、空木は思う。嘘でもいい。 そのあとは、どんなに笑ってくれてもいいから。
当然彼らがそうしてくれる。 という自信など、もとより空木にはない。
一度は作成を完了した文面の、 最後に、再び言葉を打ち込んでいく。]
(3) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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『 もしもなにか聞かれたら、 いい友達だった。って言ってください。 』
(4) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ 一度の見直しだってせずに、 空木はかじかんだ親指で送信ボタンに触れた。
さて、これで最後の用も済んだ。 とばかりに、道の側溝にスマホを投げ捨てる。
このあたりで、一番交通量が多いのは、 やっぱりあっちの国道だろうか。
……少しだけ。ほんの少しだけ。 投げ捨てたスマホが惜しかった。 文化祭の日に戻れたらなあ。って空木は思う。 そうしたら、今度はもう少し利口にやるのに。 色々と、取り返しのつかないことが多すぎる。
そんなことを考えながら、 空木はまたふらりと歩き出す。一度も振り返らない。]
(5) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ ────こんにちは。と、 道端ですれ違ったみたいに、そのメールははじまる。*]
(6) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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― 昨夜のこと ―
[移動の最中、庄司を見つけたなら声をかけて、 茜を見つけたなら、教室で眠ると聞いただろうか。
それならわたしも一緒に教室で寝るよ、 と言っただろうけれど、その希望は叶っただろうか。 断られたならしょんぼりと保健室に戻っただろう。*]
(7) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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─── 3度目のチャイムが鳴るまで
[ 彼処まで意地を張る必要はなかった。>>2:577 何となく何かにムカついてたから。 つまり、八つ当たりみたいなもんだ。 でも、マネキンの周りの海が、 本物の血だってことは理が言うまで、 アタシは知らなかったことだった。
それでも、引くに引けるわけがない。 ]
(8) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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