198 冷たい校舎村4
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コリーンに1人が投票した。
レティーシャに5人が投票した。
レティーシャは村人の手により処刑された。
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コリーン! 今日がお前の命日だ!
2016/09/23(Fri) 00時頃
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
コリーンが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ハルカ、パラチーノ、テッド、ケイイチの4名。
────キーンコーンカーンコーン……
(#0) 2016/09/23(Fri) 00時頃
── 午前8時50分 ──
時の凍った校舎にも、別れと朝は等しくやって来る。
また、二人の消えた世界。
香坂さゆりと、田井清花が見当たらない。
(#1) 2016/09/23(Fri) 00時頃
それから。
五度目のチャイムを聞いて、君は理解する。
ここは、君の世界だ。
君だけのために作られた世界。
最後の文化祭。君が、彼らと作り上げたはずの世界。
それが見たいと望んだのは、君だ。
どうだろう。文化祭は、楽しかった?
(#2) 2016/09/23(Fri) 00時頃
けれど、楽しい時間はもう終わり。いよいよ決断の時だ。
だって、もうじき、彼らは帰ってしまう。
君も、選ばなければ。
悩みはない、けれど誰もいない世界に一人留まるか、
痛みや苦しみ、悲しさと、そして、仲間の待つ世界へ帰るか。
君が選んでいい。君の作った舞台だからね。
どうか、”君”にとっての、良き選択を。
(#3) 2016/09/23(Fri) 00時頃
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/* ぶわっ
(-0) 2016/09/23(Fri) 00時頃
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/* もういい?おとして、いい?
(-1) 2016/09/23(Fri) 00時頃
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[捨てられた愛らしいパグは、 ダンボールの中で小さく鳴いていた。
持ち前の愛嬌さえ、前面に押し出してしまえば、 寂しさを埋める方法は、 選択しなければ、いくらでもあったのだ。
たとえば、誰かに“ 抱きしめて ”と、 あまあくおねだりしてみれば、 わるいおとなはちょろちょろなのだ。]
(0) 2016/09/23(Fri) 00時頃
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[さゆりの居なくなった後、 保健室の中をもう一度見渡そう。
一歩、奥へ足を進めると、 おれたちの学校の保健室だってことが、 どうやったって、わかる。
おれは、白いシーツのベッドに近づいて、 腰を下ろした。 ここで、眠れたら、気持ちいいんだろうなあ。 て、さっきまでパグ状態だった、 眉間の皺を、緩めて。 おれは、臥床して、自分の首回りを、撫でた。]
(1) 2016/09/23(Fri) 00時頃
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[ 鼻につく消毒の臭い、 白いシーツの衣擦れの音、 そして、視界を遮るパーテーション。
すべて、おぼえてる。気が、する。]
(2) 2016/09/23(Fri) 00時頃
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[あの日、おれの夢がすべて死んだ日。
おれは、この校舎に帰ってきた。 文化祭もひとしお、みんなが帰ったあとの校舎。 静まり返った、校舎に。
おれは、ひとりで足を踏み入れた。 ]
(3) 2016/09/23(Fri) 00時頃
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[おれは、この場所で。
たぶん。 きっと。
…………そんな気がする。 ]
(4) 2016/09/23(Fri) 00時頃
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[ ───翌朝、8:50分の定例チャイムで、 おれは目を覚ました。
結局、ひな子も、純も、体育館に運べなくて、 零の死体だって、目にしていない。 保健室で、あのまま眠りこけてしまったようだった。 くだんの如く、誰かがマネキンに、 ………死体に、変えられているのかもしれない。]
(5) 2016/09/23(Fri) 00時頃
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………おれは、残ってる。か。
[掌を、握って、開いて。 おれが、まだ、この世界にいることを確認。 いや、もしかしたら、もしかしたら。 外にでたら、いつもの学校になっているかもしれない。 そんな淡い期待を持って、保健室を、後にした。]
(6) 2016/09/23(Fri) 00時頃
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[ぺこぺこ、上履きを鳴らして廊下に出てみる。 けれど、やっぱり誰もいない。 昇降口に足を運んで、みんなの靴が並んでないか、 確認のために、覗いてみようと、思った。
思った、のに。 昇降口に近づいて、思ったのは、 ヤな空気。]
(7) 2016/09/23(Fri) 00時頃
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[ ごくり、息を飲んで、 昇降口を、覗いて、みた。
其処には、ひとつの、マネキン。 ……いいや、死体が、あった。 やっぱり、いままでのが全部、夢でしたって、 終わるわけないよなあ。
ああ、おれの、だいじな、 ]*
(8) 2016/09/23(Fri) 00時頃
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[ だいじな、ともだちが。消えてく。 ]
(*0) 2016/09/23(Fri) 00時頃
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── 午前8時50分:校長室 ──
[ チャイムの音で、目を覚ます。
校長室のソファで、亀井遥は体を起こす。 ふかふかのソファ。動きやすい服装。
「おはよう」と、つぶやいて、 子供のころのまま、落ちてない視力で、 部屋の中をぐるりと見回す。
周りに、誰もいなかった。誰も。]
(9) 2016/09/23(Fri) 00時半頃
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── さゆり、清花。
[ 返事なんて、もちろんないね。
だけど、静かな部屋の中。 ひとりきりの部屋の中には、 なぜか、奇妙な音が届き、響いている。>>4:278]
…………、歌?
[ なんの歌かまでは、わかりませんでした。 校歌斉唱のたび、まじめに歌っていたんだけれど。 合唱部の誰かほど、なじみはない。]
(10) 2016/09/23(Fri) 00時半頃
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[ 亀井遥は、一人きりの部屋の扉、 ゆっくり、そっと、押し開ける。
ふと、不安になった。
一度目は、ゼロ人。 二度目は、一人。 三度目と四度目は、二人。
五度目で、五人 なんて、言わないよね。
なんだか、世界に取り残されたよう。]
(11) 2016/09/23(Fri) 00時半頃
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── 三階:多目的室前 ──
[ だから、すぐ近くの、多目的室。 男子が寝床にしていた、その部屋の前に立って。
── コンコン、と。
数度、ノックを繰り返してみる。
応答は、あったかしら。 人がいることさえ確認できたなら、
亀井遥は、安堵の表情で、 「音が聞こえるから、会議室を見てくる」 と、告げて、音楽の鳴るほうへ、向かうでしょう。*]
(12) 2016/09/23(Fri) 00時半頃
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