10 蒼い空の、明日へ
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流浪者 ペラジー は 店番 ソフィア に投票した。
釣り師 ヌマタロウ は 店番 ソフィア に投票した。
見習い医師 スティーブン は 店番 ソフィア に投票した。
聖歌隊員 レティーシャ は 店番 ソフィア に投票した。
靴磨き トニー は 店番 ソフィア に投票した。
店番 ソフィア は 釣り師 ヌマタロウ に投票した。
店番 ソフィア は村人の手により処刑された。
見習い医師 スティーブン は、釣り師 ヌマタロウ を占った。
釣り師 ヌマタロウは 人間 のようだ。
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靴磨き トニー! 今日がお前の命日だ!
2010/05/22(Sat) 02時頃
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
靴磨き トニー が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、流浪者 ペラジー、釣り師 ヌマタロウ、見習い医師 スティーブン、聖歌隊員 レティーシャの4名。
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[質問を口にした刹那、処刑の担当者らしき人が店へ入って来て。 目の前でソフィアに罪状を述べる。]
[自分も仲間だとバレているのかと、頭を死が過ぎったけれど。 連れて行かれたのは、ソフィアのみ。]
……。
[自分以外は無人となった雑貨屋の、カウンターの引き出しを開ける。 いつか自分が渡した端末を持って、店を出た。]
[タバサの事、ヌマタロウの事、伝える事もできず。 それ所か、自分の一番聞きたかった事も聞けないままに。]
(0) 2010/05/22(Sat) 02時半頃
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……ソフィアさんは、何でここを出たかったの?
[声にならない声で、呟く。]
(*0) 2010/05/22(Sat) 02時半頃
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ソフィアさんは今、何かして欲しい事がある? ……聞けなかったから、考えても分からないや。 何も、できないね。
[ポツリ、ポツリと呟きながら歩いて。 瞳を閉じて、顔に雨を受ける。]
[やがてゴミ捨て場に着くと、少し眠りについた。 ここへ戻るまでに、とても長い時間が過ぎた気がする程に。 心も身体も*疲れていた。*]
(1) 2010/05/22(Sat) 02時半頃
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―昨日・処刑場―
………。 可笑しい、な。 君の心臓はパティのそれに丁度いいはずなのに。
[動かせない指先に、メスを入れることを諦めた。 かわりにその手の平に、己の手を添える。 幾らか前に繋いだほどの温もりはない。 固まった土のような冷えた温度と、死後硬直に固まった感触。 それでも男は手を重ねて、繋いだ。 あの時のように。]
礼なら、身体を大事にしろと ――謂ったろう。
[自然と毀れたのは、溜息。]
(2) 2010/05/22(Sat) 03時頃
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どうして、だろうかな。
[触れた手の温もりがないことに、揺らめくランタンの灯。 曇っているのは空か。 雨が降るのはこの街か。 男は手を繋いだまましばらく女を見つめていた。 やがて立ち上がる。]
このままでは、風邪を引いてしまう。
[呟き、穴を掘り始める。 彼女を埋葬する為の墓穴を。]
(3) 2010/05/22(Sat) 03時半頃
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派手な衣装も似合うが、それでは寒いだろう?
[自分の汚れた白衣を彼女にそっと着せる。 露出の高い服は白衣で幾らか隠れてしまった。 その女を抱き上げて、そっと穴へ横たわらせた。]
――――。
[そして落ちていたぬいぐるみを手に取り。 首へ手を回し、絞める動作。 まるでそのぬいぐるみが生きている子供であるかのように、絞め殺す。 息絶えたぬいぐるみを女の傍へ。]
一人で寂しくないように。
[殺人者は、微笑んだ。]
(4) 2010/05/22(Sat) 03時半頃
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おやすみ。
………――――。
[そして土を被せ始める。 呟いた言葉は、微かな雨音に掻き消され。]
(5) 2010/05/22(Sat) 03時半頃
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可笑しいものだ。 どうしてかな。
君には、生きていてもらいたかった。
そんな、気がするよ。
[叶わぬ願いは雨に打たれ、誰にも届きはしない。]
(-0) 2010/05/22(Sat) 03時半頃
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―― 回想・路地 ――
…
[>>3:26 無邪気に笑う少年を見つめる老人。 瞳は細く、口許にはやや笑みを浮かべているが。 胸中は誰にも伝わぬ、淡色で塗りつぶされている。]
ああ。 だいじょうぶ。 ……だいじょうぶじゃよ。
[綺麗事に重ねるは、綺麗事。 汚水に塗れた言葉は取り返しの付かない穢れを纏い 少年へと優しい声色で向かう。]
(6) 2010/05/22(Sat) 04時頃
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さぁ。 いい子じゃから、じーじの御願い。 ……聴いて呉れるの?
[少年へは願いを伝え、 やがて去って行くであろう背を見送る形になる。 残るのは老人と、震える女 >>3:32]
…
[見据え、沈黙を生む。]
(7) 2010/05/22(Sat) 04時頃
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…
[なんで、と零れても答えは紡がない。 只、見据えるだけだった。 やがて、女は雨の中を走り去る >>3:33]
望みは、の。 誰もが笑って迎えられるとは限らん。 ……特に、此の街では、の。
[続く、独白。]
(8) 2010/05/22(Sat) 04時半頃
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それでも欲さんとするならば、 人は時として、鬼にならねばならん。
[ゆら、と軒下から雨の地へ歩み出る]
もう、引き返せんよ。 ……お前も、そして、ワシも。 只、未来へ手を伸ばすしか、ないんじゃ。
[恐らくは触れる前に刻限が来てしまう、皺の手。]
すまぬ、の。 ……若いモンに背負わせてしまうのは ちと、酷かも、しれんの。
[自嘲めいた笑み]
(9) 2010/05/22(Sat) 04時半頃
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―昨日・テッドの遺体傍―
[白衣のない男が歩く先。 横たわって息をしない少年を見つけただろう。 それはトニーが“お医者さん”をしてくれと頼んできた少年であった。 その場にすでにレティーシャの姿はなかった。 居たとしても疎まれた男が近付けば、直ぐに逃げ離れてしまったろう。 脈を取り、状態を見、ふうと吐き出す息。]
治療は間に合わなかったが。 君の死を生に繋げることも出来よう。 私の愛する者の生に、為ってくれるかい?
[銀の刃は光のない街でも煌いて。 けれど一瞬躊躇したのは、傍に置いてあった酒の壜。 それは誰かが彼の死を追悼した影。 少年が生きたことを証明し、死を哀しんだであろう証。 戸惑った、けれど――]
(10) 2010/05/22(Sat) 04時半頃
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君の身体は、若いのにボロボロだな。 私の家族のものにはならないが、世の中には君の臓器を求める人たちもたくさん居るだろう。 君の死が、生を産む。
[使えそうな臓器は幾らか手に、やはり身体を開いていた。 保存液に漬け込んでまたジュラルミンケースへ詰める。 ふっと哂い、少年の頬を少し撫ぜた。 娘が生きていたのなら、遊び相手になってくれたであろうか。 そんな下らない妄想が脳を焼く。]
治療費は、これで構わない。
[開いた傷を塞ぐ。 胸に打ち込められた弾丸は、綺麗に胸から摘出して。 治療費にと手にしたのは、傍に置かれた安酒。 蓋を開けてそっと一口飲み下し、アルコールの喉を焼く感覚を味わう。 そしてその壜の中に摘出した弾を落とした。]
(11) 2010/05/22(Sat) 04時半頃
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―― 現在・集団墓地 ――
…
[老人は雨に打たれるまま 覚束ない足取りで街の隅にある墓地へと訪れた。 人の気配は無く、在るのは無数の墓標。 墓標、と言っても只の棒切れが地から伸びているだけ。 どれが誰のものかなどほとんど解らない。]
久方ぶり、じゃの。
[しかし幾つかは、文字らしきものが残っているものもある。 その内の一つに、老人は言葉を向けた。]
(12) 2010/05/22(Sat) 05時頃
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悼んでくれる人が居たようだよ。
寂しくなかったかい?
[死んで行く時は。 そんな呟きが酒壜に落ちて行く弾丸に揺れる。]
(-1) 2010/05/22(Sat) 05時頃
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[声を掛けた相手は此処には眠って居ない。 此の街で死を迎える者などほとんどはそんなものだった。 綺麗な身体で死ねるならどれほど、幸せか。 老人は回顧するように瞳を閉じる。]
神など、信じては居らぬ。 そんな物が居るのなら、とうに空は開いておろう?
[その場にがくりと膝をついた。 まるで、全身の力が抜け、くずれおちるように。]
(13) 2010/05/22(Sat) 05時頃
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おやすみ。
[揺れるアルコール。 何か呟いた後、少年にも別れを告げる。 ふっと微笑を見せて、歩き出す。]
まだ雨は止まないか。 蒼い空、また三人で見られたらいいなぁ。
そうだろう パティ、ゾーイ。
[見上げる空は澱み歪み、汚水しか降り注がぬ閉じられた空。 狂えた男には何が見えるのか。 ヘーゼルの向こう側、明日を望むもこの地に縛られ。 それでもまだ男は、そう*生きている*]
(14) 2010/05/22(Sat) 05時頃
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じゃが、な。 祈りたいんじゃ。
[汚水に塗れた地へ緩やかに額をつけた。 ぴちゃりと跳ねた水音に、皺の手は泥に塗れ。]
ワシの未来では無い、 望みを持った、未来の為に。
同じ未来を夢見た、お前に。
[かつての朋友はどんな顔をするのだろうか。 夢半ばで死を恐れ、裏切り、見殺しにした朋友は。]
(15) 2010/05/22(Sat) 05時頃
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頼む―――。
[声は雨音に混じり溶けていく。 己の身体も省みず、老人は雨に打たれ祈りを*捧げ続く*。]
(16) 2010/05/22(Sat) 05時頃
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痛い……
痛いよぅ……。
(+0) 2010/05/22(Sat) 14時半頃
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身体が痛い、よぅ……。
じーじ……なん、で――…?
(+1) 2010/05/22(Sat) 14時半頃
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[>>3:49レティーシャが、俺の死体の傍に酒瓶を置いてくれた。]
こないだの酒代のつもりか。
…ありがとう。
[ありがとうなんて、ここに来た時から口にしていなかったなと思う。]
(+2) 2010/05/22(Sat) 21時半頃
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[>>10やがて、やってきた医者が、俺の死体に話し掛けている。]
俺の死を、生に。 くだらねー。でも、生者は死者からうばってもいい。
俺もそうしてきたし。
[煌めく刃。躊躇う姿に首を傾げ。]
(+3) 2010/05/22(Sat) 21時半頃
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[>>11俺だったものが切り裂かれていく様を、黙って見ていた。
胸から摘出される弾丸。
魂に胸があるかも分からないまま、胸の辺りを押さえる。]
あの時、撃たれた時に死ねば良かったって思ってたけど。
残りの生にも意味があったんだな。
[医者が酒を一口呑んで、酒瓶に弾丸を入れて立ち去る。
去り際の言葉>>14にはなにも応え無かった。
眠った訳じゃない。]
(+4) 2010/05/22(Sat) 21時半頃
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