279 宇宙(そら)を往くサルバシオン
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(19) taru 2020/09/10(Thu) 23時頃
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[あの時のことを思い出そうとすると、 チップが熱を持ち回路が焼ききれそうになる。
助けたかっただけだった。 助けたかった、だけだったのに。
結果的に、 自分のせいで、 鉄が3人溶けた。]
(20) taru 2020/09/10(Thu) 23時頃
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[自分の仕事道具を使って、 子供が人を殺した。 その処罰を免れるため、 さらに鉄を溶かした。砕いた。殺した。
逃げようとした。 逃がそうとした。
その際に、体内にある鉄が溶け 歪に固まりなおしてしまって、 動作が不自由になったりもした。
移民船のチケットは、子供がとっていたものだ。 一人分しかとれなかったと言っていた。 自分は戻って罪を償うつもりでいた。
だけど、結果的にはそうはならなかった。]
(21) taru 2020/09/10(Thu) 23時頃
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[人を殺したあの子供は、スラグではなく、 純粋な鉄だった。 うちに来たこと、移民船のチケットが一枚だったことから、 恐らく計画的なものだったのだろう。
巻き込んだことへの詫びだろうか。
でも、違うだろう。 自分がもっと、もっと、気を付けていれば。 追い詰められたあの子を見れていたならば。 きっと結末は違っていただろうに。]
(22) taru 2020/09/10(Thu) 23時頃
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[コータへの激昂は、 荷物を見られたかもしれないということと、もう一つ。 部屋の中から仕事道具を持ち出した子供のことを思い出したからだ。
荷物の中。見られたくないものは、 砕けた鉄と、子供の写真が一枚。
他星の人間が見ても、 何の事だか解らぬだろう。
みていて、と言ってくれた相手も、 もう居なかった。]*
(23) taru 2020/09/10(Thu) 23時頃
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― 最終日、翌朝 ―
[投票の結果。 モナリザが冷凍ポットで射出された。
もう毎日の日課のようになってしまった、 窓からの見送りを行う。
昨日の様子を思い出す。 がらりと変わった全てに、 くらげとはああいうものなのだと改めて思い返した。
相容れない。 おそらく共存の道はない。]
(24) taru 2020/09/10(Thu) 23時頃
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[ヒューマノイドとしてのモナリザの考えを、 くらげはずっと行っていたんだろうか。
なりかわる。 何にでも。
だとしたら、彼女の行いや言葉は、 生きていたのだろうか。
そう設定されているからだろうか、 他者を気遣い細やかで女性的なものだったように思う。 シルク以上に、誰かと共に居た印象だ。
本当に設定だけだったのだろうか、は、 今となっては解らない。
石や鉄にも感情があるこの広い宇宙の中。 言葉を使い他者と交流ができる機械に感情があったとしても、何の不思議もないように思えた。]
(25) taru 2020/09/10(Thu) 23時頃
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[こちらにとっての天敵に、 こちらから歩み寄る事は難しいだろう。
それこそ共存という名の家畜化や、 見返りを用意しての交渉、ルール作り等だろうか。
だが代表など作ったところで、 そいつが寄生されたらもう終わりだろう。
今の自分の頭では、 共存の道は限りなくないように思える。]
(26) taru 2020/09/10(Thu) 23時頃
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[寄生されたくらげを駆除する何かを作ったら、 どうなるのだろうとも考える。
対抗手段ができ、交渉の余地ができる、 という意味でなら、共存への一歩かもしれない。
それでも性質は相容れず、 結局は妥協と犠牲のもとに行われるだろう。
そうだな。 ―― そうだ、
ミタシュやアーサーのように、 駆逐する対象としてみるのが、 きっとおそらく、一番健全で建設的なのだろう。]
(27) taru 2020/09/10(Thu) 23時頃
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[くらげに情はあるのだろうか。 聞く機会を失ったそれは、 恐らくもう二度と自分では知れないだろう。
あの時にシルクがいたならば、 コータの時のように、対話しようとし、 くらげに関する情報を引き出せていたかもしれない。
だけど自分はそこまでするつもりもなく。 相容れない、と、そこまでだ。
積極的にどうにかしようとはしなかった。 きっとそれは、これからもそうだろう。
だからアーサーとミタシュとは、 この先道を違えることになるだろうとも予想がついた。]
(28) taru 2020/09/10(Thu) 23時頃
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[良い名だ、といった猫の姿や、 一生懸命に自分の考えを話そうとする少女の姿。
くらげとの因縁を持ち、優しい声を伝える猫、 他者に寄り添い、心を和ませる少女。
ああ、どこを思っても結局は、 共に居れるような相手ではないな、と思う。]
(29) taru 2020/09/10(Thu) 23時頃
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[次星での寄港の際、 ワクラバは、サルバシオンを降りることにした。]*
(30) taru 2020/09/10(Thu) 23時頃
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― それから、 ―
[いつか、もう少し落ち着いた先。
気付けずに後悔した子供の事や、 解らぬままに殺した移民船のものの事、 もう見れなくなった相手の事。
結局、自分は他人とかかわらなければ後悔するのだ、と。 気付ける材料はもう十分にある。]*
(31) taru 2020/09/10(Thu) 23時頃
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[モナリザさんの追放が決定されて、から。 わたしは初めて、射出されるポッド>>#2を見送った。 ここまで一度たりとも見送ったことはない。 それはお兄さんが旅立った、あの日にも。
わたしは怖かった。 誰かが襲われて、そしてわたしたちが 誰かを ”殺す”]
(32) dia 2020/09/10(Thu) 23時頃
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[ああ、そうだ。 わたしには違いが、良く分からなかったのだ。
故郷を滅ぼしたのは 宇宙クラゲ。 故郷を見捨てたのは 同胞である筈の人々。
クラゲが ひとを殺して ひとが クラゲを殺して、 ひとが ひとを 殺した。
どうして、どこに、違いがあるの … ? ]
(33) dia 2020/09/10(Thu) 23時頃
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ねえ、猫さん。 知ってた? わたしはね、義体なの。
だから、ずうっとこのまんま。 年を取ることも、そう滅多に怪我だってしやしないわ。
[わたしの腕のブレスレットが きらり、青く光る。 まだ大丈夫。 機械の寿命なんて、知りやしないけど。]
(34) dia 2020/09/10(Thu) 23時頃
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わたし、宇宙クラゲについてもっともっと知りたいの。 どうして彼らは生まれるのかしら? どうして彼らは寄生をするの?
知りたいことは、いっぱいあるわ。 ねえ。こんな変わり者、助手にぴったりでしょう?
[本気か?なんて聞いてくれた猫さんへと微笑んで。>>2 わたしの胸元には、未だ変色した青石洗剤たちとMan-juの包み紙がある。そ……と、それらを取り出した。
赤灰に変色した海薄荷たち。>>4 それらをころり、掌の上に転がした。]
(35) dia 2020/09/10(Thu) 23時頃
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でも一つだけ、お願いがあるの。 あのね、猫さん。
わたし、 …───海が見てみたいの!
(36) dia 2020/09/10(Thu) 23時頃
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海の色って、青いのですって。 これは教えてあげるねって、薄荷さんに約束したのよ。 だからいつか、見てみたいわ。 そうして海に薄荷さんたちを返してあげるつもり。
[だから、それまで彼女たちはこの懐に。 音もなく動きもなく、恐らくそれは屍と等しいのだろう。 静かに”閉じた”彼女らを、辿り着くまでは暫く、共に。]
(37) dia 2020/09/10(Thu) 23時頃
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[懐にあるのは、変色した青石洗剤とお菓子の包み紙だけ。 わたしはそれらを大切に仕舞いこんで、そっと胸の上に温度のない手を添える。
でも、わたしは覚えているから。 薄荷さんたちを集めて託してくれた手があって。 甘いお菓子を、嬉しそうに食べていた人々の姿もあって。 みんな覚えているから。 …覚えて、おくから。]
(38) dia 2020/09/10(Thu) 23時頃
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[エスペラント船長のアナウンス>>#3の後にスクリーンの映像が切り替わった。大きく、青い星の姿が映し出される。 それはあの時、コータさんが流してくれた映像>>1:212よりも近く鮮明に。 徐々に大きくなる星の姿に、わたしは思わず歓声を上げた。]
わあ!!! 見てみて、猫さん。ワクラバさん!
…… おっきい星 … !!
(39) dia 2020/09/10(Thu) 23時頃
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[スクリーンには大きく青く、まあるい星の姿が映ってる。 それは暗い宇宙に浮かぶ宝石にも似て。 それはいつかの、甘いキャンディをも思い出させて。
未だ見たことのない、海の姿の空想に青い色が重なってく。 ひろく、大きな海の幻想。
涙を流せないわたしは、スクリーンの前に立ち尽くしていた。ずっと、そうして *立ち尽くしていた。*]
(40) dia 2020/09/10(Thu) 23時頃
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─ 数年後 ─
[ ざわざわとした静かな騒めきの中 一人の" 男性 "がとある大学の門を潜った
惑星連邦フェレンギ加盟記念大学。 研究のための資料を求めての事だ ]
んー。何かあると思ったのだけどなぁ。
[ 結果はどうやら不発のようで。 しかし男性の顔に落胆の表情は無かった
宇宙クラゲに対応するための研究。 …そう簡単に答えが見つかるとも思っていなかった ]
(41) moko0113 2020/09/11(Fri) 00時頃
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[ 談話室から聞こえる学生たちの笑い声。 …あの時の談話室の風景と重なれば妙に切ない気持ちになってしまう
平和だと信じた移民船は一瞬にして疑念と恐怖に満ちた空間へと変わってしまった。
同じことを繰り返したくない。
歩みを止めたのは一瞬だった。 男性は白衣を靡かせ、歩き出す ]
(42) moko0113 2020/09/11(Fri) 00時頃
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…あれ、は…
[ 歩き始めた男性が見つめる先にあるのは 何の変哲もない購買だった
"man-ju" あの船で見た包み紙と同じものが、そこに売られていた
人の輪の中心に居た女。 "ぶさねこ"と呼んだとことん失礼な、女 一日一回なで繰り回す権利を、勝手に途中で終わらせた女 そんな彼女の事が『 』だった ]
(43) moko0113 2020/09/11(Fri) 00時頃
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[ " 大丈夫ですか? "
背後から聞こえた声に不思議そうに振り向いた 学生のようだが、此方の顔を見ると気まずそうにハンカチを押し付けて 立ち去って行ってしまった
…そして気付いた。 頬に暖かいものが流れていることを。 それに気付けば苦笑い ]
(44) moko0113 2020/09/11(Fri) 00時頃
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[ 今だけは立ち止まることを許してもらおう
そう、きっと視界がぼやけてしまうのは 見上げる宇宙<ソラ>がどうしようもなく眩しくて美しかったからなのだから**]
(45) moko0113 2020/09/11(Fri) 00時頃
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[乗員乗客の全員が港に降りて、サルバシオンは一時的に無人となった。
多くの言葉が、視線が交わされた談話室にも。
花瓶のある廊下にも。表札のついていない部屋にも。
誰かが命を落とし、しかし今はその痕跡のすっかり拭われた客室にも。
誰もいない。今は。
サルバシオンは出航の時刻まで、ひとときの眠りについている。]
(#4) 2020/09/11(Fri) 00時頃
[消灯された船内でただ一ヵ所、メインシステムのある船長室から薄青い光が漏れていた。
スリープモードとなったモニターに表示されているのは、運ぶべき人々の帰りを待つサルバシオンからのメッセージ。]
(#5) 2020/09/11(Fri) 00時頃
[サルバシオンは移民船だ。
故郷を失くし、或いは追われ、ゆくあてのない人々を運ぶ船だ。
本当はこんな船などない方がいい。
必要がないのなら、その方がずっといい。
けれど、今はまだ。失う人々も消える星々も後を絶たない。
"救いの船"の役目はまだ終わらない。
永久の別れにはまだ遠い。ならばこう言おう。]
『――Ĝis revido.』
(#6) 2020/09/11(Fri) 00時頃
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