253 緋桜奇譚・滅
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『お、お待ちくだされ…ぼくはそのような 不届きなこと、考えては……っ 暖琴ちゃんのお宅がなくなったと聞いて それなら改装もしたので寺に住んではいかがと…!』 [いつの間にか正座させられた弟子が 鬼子母神と般若を足して二で割った妖気を纏う 提灯母親からどえらい圧力を かけられているのを面白がってみていたが>>54 家が無くなったという話を耳にし]
うむ?そうじゃったのか。 なれば一家よ、新たな住居を探すまでは 寺に滞在するが良かろう。 [そこで不意に呼ばれ、『TENGOKU』と刷られた 土産の紙袋を抱えたまま振り返る。]
(60) motimoti 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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なん…
[いつもの様に駆け寄ってくる童女に、 顔面を庇うぽぉずをしかけるも 、、 ―― はぐに完全硬直。]
(61) motimoti 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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ぶッふぉあ!!!
[突如のことに、鼻血が噴水のように飛び散る。 刀で頚動脈を断ち切ったかのような夥しい勢い。 ちょっとだけ魂が口から出かけたが さすがに三度目の死を経験するまでには至らず済んだ]
どぅふふ…あや、あぶない… ポックリ逝きかけたわい… よしよし、ええ子じゃのう。
[鼻血まみれで頬ずりしようとしたが 流石に嫌がられたかもしれない 緋桜すら避けた部分の血じゃし……。]
(62) motimoti 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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[土産袋は辛うじて無事であったが廊下板が血まみれに。
このときの鼻血はいつまでも床に色濃く残り、 のちの世では『血天井』として文化財になるそうな。
………天狗の鼻血とも知らずに]**
(63) motimoti 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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/* はいよー
☕ ☕ 🍵
(-350) nordwolf 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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/* 日常を感じる。
(-351) sayuru 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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/* こーひーでもこうちゃでも、絵文字が同じというアレ
(-352) nordwolf 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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─緋桜のその後─
[緋桜の件でてんやわんやのその後、 凛には食料をあてがって貰ったし、 蓮にはチョコを渡そうとしてやっぱり自分で食べたり、 揺籃には飛びついてやっぱり頭皮が擦り切れるような撫で方をされたようなされなかったような、色々あった。
お爺様は帰って来れなかったのかと残念に思っていたら、しっかりお土産を連れて帰ってきたらしい。 ……冥土の土産ってこういう意味だっけ。 暖琴へのお祝いも兼ねて、かふぇでお茶である。]
へー、お爺様と家族ぐるみのお付き合いになってるんだね。
[暖琴のお母様はお強い。 色々あったみたいだけど、これからは庇護者も居るみたいだし、なんとかなるかな。]
(64) sayuru 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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[苦いのが苦手な自分に合わせて淹れてもらった珈琲にはミルクと砂糖がどばっと入っている。]
この珈琲の他にも、紅茶とか、ワインとかビールとか、 近頃はいろんなものが入ってきてるのよね。
[カステラも最高。とフォークでつつく。]
やっぱり、昔からあるお酒を売る側としてはー、 いろんな飲み物がどんな風に知りたい訳なのよ。
[呑気に聞き流してくれそうな相手に一方的に熱意を語るのが、伽耶の茶会であったけど、暖琴は意外としっかりしたところもあって、聞き上手だった。]
(65) sayuru 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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/* こぉひぃ!!
空からいつも通り湯気を狙ってふわふわしていくぅ!
(-353) simotuki 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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[心配事の一つが片付いて、これを機会にと]
私、東京に行くわ。
[決意を述べる。 文明開化で開けた首都に一時滞在してみてくるのだ。
ちなみに「かさぎ屋」はそのまま京にあるのだが、 …緋桜の件からなんか自分と人間との距離が縮まって、威圧する必要がないのが調子狂う。 まあ、自分が居なくても妖怪御用達の酒屋を続けてくれそうなのはいいんだけど、 粗相しそうな妖怪客には十分言っておかなければならない。]
(66) sayuru 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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あの…どうかな。 貴女のご両親とか、 特にやらないといけないこととかなかったら、 たまにでいから、うちの店の妖怪面での商売維持に力を貸して欲しいの…
[中途半端に人間と関わりを持つとめんどくさい。 でも長年住んだここが家になってる。
本当に本当に、本当に、めんどくさいね。
────商人の娘についた蛇は今日もせっせと長期出張の準備**]
(67) sayuru 2018/11/21(Wed) 23時頃
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/* わーい珈琲なんだぞー! 紅茶も飲みたいんだぞ!
でも爺の鼻血はヤなんだぞ
(-354) reil 2018/11/21(Wed) 23時頃
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/* 暖琴のご両親がちゃんとしたひとっぽいから、うちで仕事しない?って誘ってみた。
伽耶の長期出張は下手したら東京に住み着くかも。 暖琴ご両親へのお給料きちんと出してもらわないと。
(-355) sayuru 2018/11/21(Wed) 23時頃
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/* ずずーっとお茶・・いやEP最終日はこぉひぃを頂くとするかのう。
(>>6:-354 ハロウィン) 妖力たっぷりじゃぞ?(青汁より嫌がられるが・・) わしはこれで〆じゃ、改めてありがとうの。
(-356) motimoti 2018/11/21(Wed) 23時頃
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/* いえお姉さまに触れられなかったー 記憶を無くしてるってほんとかな?
一緒に東京にきてコ○ケ行く?
(-357) sayuru 2018/11/21(Wed) 23時頃
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/* ほんとは奥秩父に帰って、三峯神社に居つくENDも考えてたんだけど、茶を飲みに来てくれるひとがいるみたいだからね。 残ることにした!
(-358) nordwolf 2018/11/21(Wed) 23時頃
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[お揃いのたっぷりのミルクとお砂糖をいれた珈琲を飲みながら、お茶会。]
えーっ、京から出てっちゃうのかあ?
[突然の東京遠征の話に大きな声で驚く。 それも、彼女の提案を聞けばにっこりと笑い]
うん! きっと父ちゃんも母ちゃんも協力してくれるぞ! 父ちゃんの国のお酒とか、入りやすくなると思うぞ!
[ねっ、そーすけ! と店主の方を振り返る。 娘のやらかしたことへの罪滅ぼし……というわけではないが、父も母も、精力的に協力していた。]
(68) reil 2018/11/21(Wed) 23時頃
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/* ちょっと、連投しますね、 すみません
(-359) Enk 2018/11/21(Wed) 23時頃
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― ある時代のある村で ―
[京より北の小さな村。 富士の噴火の噂が伝わるなか、女がひとり蔵の中から小さく切り取られた空を見ていた。 女は父親の言いつけで蔵で暮らし、度々村を訪れる旅の青年に思い耽ていた。
この村から少し歩いた所に大きな池がある。 昔、村の娘がこの池まで逃げてきた龍を看病したという。 村が飢饉に襲われた際に、龍はその娘を妻に貰う代わりにこの村を救った――そんな伝説がこの池にはあった。
ある時、蔵の女が妊娠したという。 女はいいこ、いいこと大事そうに腹を撫でる。 青年が夜に来たと女は言うが、誰も蔵の扉を開けた音を聞いていない。 村人は山賊か妖怪にでも食われたかとうとう頭がおかしくなったかとしか思わなかった。
これ以来青年が村を訪ねる事はなかった。 小さな青空を見ながら青年の事を想う。 そして青年への不安で頭が満ちたとき突然腹が痛んだ。]
(69) Enk 2018/11/21(Wed) 23時頃
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[産婆が介抱するなか、胎から我が子が出ていくのが女にはわかった。 それに安堵し産婆の顔を見るが、なぜかその顔は引きつっている。 女は不思議に思うも疲れでそのまま眠りについてしまった。
朝、目覚めると我が子がどこにもいない。 まともに動けぬ体で村中を走り回り我が子について尋ねが、相手にする者などいない。 茫然自失で蔵に戻り、寝床の上で腹を撫で続けた。
いいこ、いいこ。 どこへ行ってしまったの。行っちゃだめよ。 もうどこにも行かないようにお腹に戻してあげるからね。 いいこ、いいこ…
そしてついに村が飢饉に襲われ、村人たちの恐怖が狂気に変わっていく。 龍神様にまた助けてもらわなければ。 龍神様の“妻”を捧げなければ。]
そうだ、あの女を龍神様に捧げよう。
(70) Enk 2018/11/21(Wed) 23時頃
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[飢饉で苦しむ里を守れるのは龍神様だけ。 お前は龍神様の妻になるんだ。
女は村人に言われるがままに池の前へ立たされる。 綺麗な着物、手足には鮮やかな装飾、小さな祭壇には貴重な米や海の物。 女の父親が祝詞をささげ、そして、 女は池に突き落とされた。
水が冷たい。着物が重い。息ができない。 嗚呼、我が子がいない。
揺らめく青空は徐々に小さくなっていき、まるであの蔵で見る小さな空のようだと女は思った。 その空も消え、無音の暗闇に包み込まれる。 だが池の底は僅かに明るく、そこには鱗の山があった。 土ぼこりを立てながらゆっくりうねるそれは、胴径が人間の身長程ある巨大な蛇のような何か。 これが龍神様なのか。]
(71) Enk 2018/11/21(Wed) 23時頃
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[人と妖だけでなく、西洋も入り交じり、進みゆく時代を好ましく見ていた両親だ。 きっと、伽耶の仕事にも手を貸してくれる。]
琴、いっぱいいっぱいお手紙書くから、伽耶もほしいんだぞ! ねっ、ともだちの約束!
[小さな小指を差し出して。 ぶんぶんと振る。 大きくなったら、いつか2人でお酒も飲もう。
あれ、妖怪っていつから飲んでいいのかな?**]
(72) reil 2018/11/21(Wed) 23時頃
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[あまりに巨大で向こう側にある龍神の顔を見ることはできない。 龍神が低くしゃがれた声でお前は誰だと問いかける。 私はあなたの妻だと答えるが、私にもう妻などいないと声が響く。 それでも私はあなたの妻にならなければならないと言うと、しばらくの沈黙の後、龍神は名前を尋ねた。]
私の名前は、いえ、です
[龍神はそうか、と呟きそれ以来声を発することはなかった。無理やり押し付けられた妻だが、龍神はおいえをそばに居ることを許した。龍神にはもう村を守れるほどの力も無く、おいえが来てもただ眠り続けるだけ。 いつか消える日まで、おいえに加護と居場所を与え続けるのだった。
そして、ある日池の底で龍神へ信仰が途切れた音を聞く。 龍神の身体がひび割れ始め、おいえはそれを繕おうと必死で龍の身体を撫でる。 おいえは龍神を通して外の様子を視ていた。 村人は都合のいい時ばかり龍神を頼り、自分勝手にものを押し付け。今では文明開化により信仰がうつろい、古きものは悪とされ、ついに誰からも龍神は忘れられた。 主の消えた池に鱗が舞う。
神は死んだ。女は怨んだ。変わりゆく人を、時代を、すべてを。 恨み、怨み、憾み。鬼へと落ちたのだった。]
(73) Enk 2018/11/21(Wed) 23時頃
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― 一年後 六道珍皇寺・地蔵堂傍 ―
[広い青空。目を覚ますと地蔵堂の横で倒れていた。 身体は濡れ、着物は所々破け、腰のあたりで上下に分かれてしまっていた。]
なぜわたし こんな所にいるのかしら
[たしかいつもの通り蔵の中にいたはず。 身体を起こすと帯がほどけ胸元があらわになる。 その時地面に二つの黒く薄い物が落ちた。 もとは一枚の鱗のようだった。 片方は青黒く輝き、もう片方は黒ずみ、触ると砕けてしまった。 それを見るとなぜだか悲しくなった。それと同時に思い出す。 自分の身体が融けていくような感覚。 ぱきりという音。 揺らめく小さな空。 上へ引っ張られる浮遊感。]
(74) Enk 2018/11/21(Wed) 23時半頃
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/* おー、良いわねえ
こういうのやはり好きだわ
(-360) 葵 2018/11/21(Wed) 23時半頃
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/* お姉さまも謎が明かされていく。
(-361) sayuru 2018/11/21(Wed) 23時半頃
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[快諾してくれた暖琴に、両親の意向はいいのかと拍子抜けするも、事情を考えれば納得だった。 人間と妖怪との異種族交流はお手の物だろう。]
新しいお酒…いいわね。
[思わぬ恩恵がありそうで頬が緩む。 暖琴は爪輔の方に向いて得意そうにしていた。 そういえば珈琲も外国のものだし、協力してたりもするのだろうか。]
(75) sayuru 2018/11/21(Wed) 23時半頃
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[お手紙を書くよと言われて、家がある事のありがたみが沁みる]
私書くわ。 友達に知ってほしい事、何でも書くからね。 約束ね。
[業務連絡とか言わないだけ成長したと思う。 あと本当に最初に出会った頃言ったみたいに、かふぇで商談してた。 思い出してくすりと笑う。
約束の証として小指をきって、 大きくなったら呑もうと。
……うーん、伽耶は伽耶として生まれた時から呑んでるね。
呑んでないなら開拓する楽しみがあるかな、とまた帰る日も含めて、 楽しみな未来で今は胸がいっぱい**]
(76) sayuru 2018/11/21(Wed) 23時半頃
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/* お返事くれて嬉しいんだよー 〆でありまする。
(-362) sayuru 2018/11/21(Wed) 23時半頃
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