268 オリュース・ロマンスは顔が良い
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銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。
2019/08/05(Mon) 20時頃
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/*>>19 あってもいいのに (ここはないほうがおいしいということは理解したうえで) (それとは別に望んでいく)
(-24) 2019/08/05(Mon) 20時頃
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[これだけ年齢差があるというのに、不思議と彼との会話に困窮しなかった。恐らく彼が気を遣ってくれているのだろう。
丈夫さに胸を張り、腕白小僧、なんて言葉に自然と頬が緩む。 路面電車に揺られている間は知る由もなかった彼個人の話。 ともすれば中性的な面持ちであれ、性別を見紛うような骨格でもないことは目に見える部分でも、体感した部分でもわかる。 腕っぷしの強さといい、着やせするタイプなのか──。
これまでずっと押さえていた不埒が脳裏をよぎるのもまた、今が自分にとって完全なプライベートである証拠。]
(+25) 2019/08/05(Mon) 20時半頃
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今は、そうですな 仕事に打ち込んでいれば退屈も老いも忘れられそうで
……ほお…派閥… そういえば先日展示に使われていた車両は 確かに現行の物とは微妙に違いましたな トレイル君はどちら派で?
[微妙にすれ違う公私の別。 彼の分類を問われずに済んだのは僥倖だった。 ただでさえ今は気が緩んでいる。 思わず余計なことを口にしないとも言い切れない。
何故、彼が仕事を依頼してきたことに憤慨したのか。 説明するとなれば、お世辞にも聞こえがいいとは言えない話題に触れることになるから。]
(+26) 2019/08/05(Mon) 20時半頃
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[咥内に残るサーディンの脂と塩気をワインで濯ぐような自然さで、ひとつ捲れば新たに見える彼の表情に、目尻の皺を深く。]
……ふ、…ええ、楽しみですな その口ぶりだと自分で作ったりも? [軽い調子で口にしたが、口約束で済ませるつもりはない。 星に預ける程度のささやかな願いに返ったのは星よりずっと明るい、太陽のような煌めきで、眩しさに息が詰まった。]
(+27) 2019/08/05(Mon) 20時半頃
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[和やかに弾む食事。ボトルも半分以上空いた頃合か。 妙な方向へ分岐しそうな気配。>>4:162 今のところ、平生より陽気さが窺える以外の変化もなく、思慮深い彼のこと。さらりと流すかのように思われたのに。]
色々、とは……色々です
[君、一度飲み込みかけただろう?>>+10 退いたと思われた姿勢が前傾を見せた上に、続く想像は随分と可愛らしいものだった。 逡巡するようにグラスの中のワインを卓上で揺らめかせる。
自身の恋愛遍歴はそんな綺麗なものじゃない。 『ゼロイチ』で語られるような感動も、サイラス氏が描く絵画のような美しさもない。聞かせれば、彼が抱いてくれている純粋な好意を失うかも。>>4:30]
(+28) 2019/08/05(Mon) 20時半頃
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[──正直、とても気分が良かった。>>4:34>>4:35 見目もよく仕事もできて、人柄まで完璧な若い男が。程度までは解らないがこれほど解りやすく好意を示してくれることが。 人並みの幸せを夢に、星に願いたくなるほどに。
失いたくない。せめて今夜だけでも。 なんて、切実な欲求の方が憚られるか。 観念したようにワインで舌を湿らせ、重い唇を静かに開く。]
ちょっとしたスリルを味わうための火遊び、 とでも言いましょうか 当時はコンプライアンスも倫理規則もなく
……私も若くて誘惑にも弱かったし お互い都合が良かった、というか……
昔の話です。君が生まれるずっと前、の
[言い訳じみた念押しを重ね、口元をナプキンで拭った。]
(+29) 2019/08/05(Mon) 20時半頃
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[誘惑に弱く、流されやすいのは今も屹度変わらない。 もっと毅然と振舞って、彼が足を踏み外さないよう律して、前途ある未来へ導くのが日頃心がけている"正しさ"なのに。
彼に触れて、触れられたい。 緩く波打つ髪を指に絡ませ、ぐしゃぐしゃに乱してみたい。
駄々洩れそうな煩悩を飲み込み、布越しに指間を擦る。]
(-25) 2019/08/05(Mon) 20時半頃
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[おしぼりで手を拭ってやるなど、仕事でも早々しない。 急に黙々と食事を再開した姿に、やりすぎたかと表情を窺う。 険しい顔。さっきまであんなに楽しそうだったのに。
やはり先ほどの会話がまずかったか、いや、いっそこの場で幻滅してくれた方が傷は浅くて済むやも。 百合の香る薬では到底癒えやしないだろうが───。]
はい?
[平静を装う素振りで進めていたフォークがぴたりと止まる。 示された先には、無自覚に解いた釦と、酒精で仄か染まる肌。 夏の暑さで最近食欲が落ちたせいか、薄らアバラが浮かんでいる。
が、目のやり場に困る程の乱れでない。 視線は胸元と、泳ぐ碧眼を交互に追い掛け。]
(+30) 2019/08/05(Mon) 20時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2019/08/05(Mon) 20時半頃
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[意識して彼に慾を向けたのはさっきが初めてで、これは何の意図もない、ただ暑かっただけで。
脳内でだけまくしたてる弁解。 羞恥と自戒、酒精で巡りよくなった血液が顔周りに集中するのを感じ、彼から隠すように顎を引く。
"危機感を覚えるべきは君の方じゃないか。" "そんな目をして大人をからかって" "どうなっても知らないぞ"
──そう、言い返せたらどんなにいいか。 この数週間、何度も考えては莫迦らしいと捨ててきたこと。 もしも彼と肩を並べるほど歳が近ければ。 何の躊躇もなくその手を攫って、流星のシャワーを浴びて、いくらでも夜を長くできるのに。]
(-26) 2019/08/05(Mon) 20時半頃
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……大人をからかうんじゃない
[長いようでほんの数秒の、不自然な間の後。 憮然に憮然を重ね、対面のグラスにボトルを向ける。
これほど雑にワインを注ぐのは、屹度これが最初で最後。]**
(+31) 2019/08/05(Mon) 20時半頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/08/05(Mon) 21時頃
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/* みなさまをにやにやとみるおしごと(おいしい
(-27) 2019/08/05(Mon) 21時頃
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/* 仰げば尊死
(-28) 2019/08/05(Mon) 21時頃
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/* はぇぇ、人間が1日で摂取していい萌え量じゃないですよ…!
(-29) 2019/08/05(Mon) 21時頃
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/* しかしそうすけさんの睡眠時間が心配になるな 改めて時間ができて読んでいると…
(-30) 2019/08/05(Mon) 21時頃
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/* びっくりするほどまとまりなかったし長くなったしトレイル様のコアぎりぎりになってしまった……へへ…
(-31) 2019/08/05(Mon) 21時頃
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[自分の願いを彼に伝える。 彼が言葉に詰まるのがわかった。
次の瞬間、握り締めた彼の手が、自分の手から逃げるようにばっと振り払われた。 えっ、と思う間もなく、自分の両腕が、馬乗りになった彼の手で屋根に強く抑え付けられた。]
痛った…!
[思わず声を上げる。 想像以上に力が強く、全く身動きが取れない。 しかし、自分は何か彼を怒らせることを言ったのか。 何で、という目線を自分の真上にある彼に向けようとしたとき、彼の強い声が響いた。]
(-32) 2019/08/05(Mon) 21時半頃
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…
[呆然としながら、彼の顔を見る。 彼の継ぐ言葉を聞きながら、ご尤もだ、と思う。
まだ会うようになってからも2回目なのに、訳が分からない。 そのとおりだ。
1年以上も前、彼を初めて見た時から、彼の髪が、彼だけが、きらきらと輝いて見えた。 それからずっと、彼が店に来るたびに、盗み見ていた。 いつでも、彼ばかりが目に入った。
そして、先週。 勇気を出して、声を掛けて、とうとう、見た目以外の彼のことを知った。 猫のような彼、愛らしくこちらを見る彼、子どものようにはしゃぐ彼。 綺麗だけど、近寄りがたい佇まいの彼の、いろんな面を一気に見せられて、自分はあっさりと、恋に落ちてしまったのだ。]
(-33) 2019/08/05(Mon) 21時半頃
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[でも、事実は彼の言う通りだ。 自分だけが、彼を好きだった。
彼の顔をぼんやり見上げながら、身体の熱が静かに引いていくのが分かった。]
(-34) 2019/08/05(Mon) 21時半頃
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…スリ
[屋根に寝転がったまま、彼の話を聞き続ける。 自分でも、彼を見る目がどんどん険しくなっているのがわかる。 何をしているのか、ずっと気にはなっていた。 だけど、まさか、そんな風に金を稼いでいたなんて思わなかった。 身体の熱が、別種の熱さに変わっていくのがわかる。
立ち上がった彼の話を聞き終わると、自分も黙って立ち上がった。 彼の目の前へ行くと、彼の顔を見つめた。]
シーシャさん。 もう、店来ないでください。
[真正面から彼に告げる。]
俺の前で人から掏った金使ったら、俺は貴方を軽蔑します。
(+32) 2019/08/05(Mon) 21時半頃
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[そして、置いてあったリュックを持ち上げると、ファスナーの引き手から一思いにクマのぬいぐるみを引き千切った。]
これもいりません。 返します。
[無理にでも、シーシャの身体へと押し付ける。 彼が受け取らないのであれば、ぬいぐるみはただ屋根の上に落ちるだけだろう。]
(+33) 2019/08/05(Mon) 21時半頃
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…
[沈黙が辺りを包む。 体が熱い。 多分、苛立ちや、怒りのせいなのだろう。 だけど、だけど…]
…シーシャさん。 来週も、待ってます。
金がなくたってペルセウス・マーケットは楽しめます。 僕も、最近稼いでるんで、シーシャさんの遊ぶ金ぐらい奢ります。
(+34) 2019/08/05(Mon) 21時半頃
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[少し間が空く。 そして、息を詰まらせ、言葉を震わせながら続けた。]
貴方にとっては訳わからないかもしれないですけど、 貴方と一緒に居たいって、別に冗談で言ったわけじゃないです。
[嫌いになれない。 嫌いになれるわけがないから、苛立つし、うまくいかなくて、辛いのだ。]
(-35) 2019/08/05(Mon) 21時半頃
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だから…
[彼の顔を懇願するように見る。 彼はどんな表情をしていただろうか。 恐らく、長くは目を合わせて居られなかっただろう。 ふっと目をそらすと、呟いた。]
帰ります。
[そのままリュックを背負って、登ってきた場所を駆け下りるようにその場を去る。
居たたまれなかった。 彼にとっては、たまに行く店のバイトの学生に、お気に入りの場所を案内してやったら、訳のわからないことを言われた挙句、説教らしきことまで言われたわけだ。
自分が彼の立場だったらイラつきしか覚えない。 嫌われた。
思わず目の前が涙で霞む。 一旦立ち止まると大きく息を吐いて鼻を啜り、そのまま足早に家路についただろう。]*
(+35) 2019/08/05(Mon) 21時半頃
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― 4週目・店の裏手 ―
…
[0時前。 先週と同じように、壁に凭れて彼を待っていた。 リュックを前側に持つと、ぬいぐるみの無くなったファスナーの引手が揺れた。 あれだけでも、返さなければよかった。
店に来るなとまで言ってしまった。 今日彼が来なかったら、二度と会うこともないかもしれない。 それなら、あのぬいぐるみだけでも…
いや、持っていたらただ未練になるだけだ。 今日、ずっと待とう。 それで、朝まで経っても彼が来なかったら、それでもう、すっぱり思い出にしよう。]
(+36) 2019/08/05(Mon) 21時半頃
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…はあ
[来ない時のことばかりが脳裏によぎる。 あの時、あんなことを言わなければ。 もっと別のことを言っていれば。 後悔ばかりが出てきて、思わずため息をついて壁に凭れたまましゃがみ込んだ。]**
(+37) 2019/08/05(Mon) 21時半頃
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/*エモ〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!
(-36) 2019/08/05(Mon) 21時半頃
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/* ヒイラギ様も真っ直ぐでいい子だ
そしてフィリップ様は持病ってわけじゃなく告白でテンパって過呼吸になられた?のかな? かわいらしい
はーーーー会話のテンポをもっと軽くしたいのですがなかなか…なかなか…
(-37) 2019/08/05(Mon) 22時頃
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[>>+17繰り返される「なんで」に、小さく身を竦ませる。 夜でよかった、蝋燭が消えていてよかった。 じゃなかったら、きっと、みっともないほど赤い顔で、半泣きになっているのが丸わかりだ。]
……、っ……!
[「好き」の意味を問われたが。 さっきまで以上に、声が喉に引っかかる。 だからかわりに、抱きついたような状態のまま、彼の言葉ひとつひとつに頷いた。]
(+38) 2019/08/05(Mon) 22時頃
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……あって、ます。
そう、です。
[やがて、少しだけ、答えを返せるようになったけど。 その矢先。>>+18 突然、まるで脱力したような声。 何事だろうと、こちらも、だいぶひどいことになっている顔を上げた。*]
(+39) 2019/08/05(Mon) 22時頃
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[――― 色々。>>+28
他愛無くも楽しい会話に花が咲き、ついオリュース鉄道史や簡単な駆動系統を掻い摘んで酒の肴にしても、彼の誤魔化すような口ぶりには空気が一変する。 彼が己を気遣い退いてくれるのは有り難く思う時もあるが、こんな風に露骨な隠し事は胸がキリリと痛む。]
……色々って、俺には言えないことなんですか? さっきも言いましたけど、俺もう24ですよ。
[ワイングラスに吐き出した声は頑是ない稚気そのもの。 彼に食い下がるのは何時もの絡み酒か、それを言い訳にした本心か。 咽喉の奥を唸らせる前に折れたのは勿論、彼の方。]
…………、
[プレイボーイの告白は、やはり心に波が立つ。>>+29 既婚歴があるよりもずっとマシだが、思わず責めるように半眼になってしまうのは仕方ない。彼と己の関係性は空欄なのだから、そこに義はないが。]
(+40) 2019/08/05(Mon) 22時頃
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