266 冷たい校舎村7
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高本くん ──…… 蛭野くん ──……
(95) 2019/06/16(Sun) 15時半頃
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[ 険しい顔をする高本くんと 蛭野くんはこんな時、どんな顔をしてたかな ]
………… この中、は ?
[ 2人が辿り着いたばかりなのか 出てきたところなのか分からない。 とりあえず、赤の持ち主が 彼らじゃないことは分かった。
途中も目を背けて歩いてきたけれど、 なんだろう。 ここから先は背けてはいけない そんな予感がした ] **
(96) 2019/06/16(Sun) 16時頃
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―― 4階 / 3年1組前 ――
……分からない。
[俺は葉子の問い>>96に、 またその言葉を口にした。
優等生で何でも知っているはずの俺が 口にしそうもない言葉。 今まで忌諱してきたはずの言葉。
けれど今の俺は 何の躊躇いもなくそれを口にして 首を振ってみせた]
(97) 2019/06/16(Sun) 16時半頃
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[だって俺は、そんなに大した人間じゃあない]
(98) 2019/06/16(Sun) 16時半頃
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[震える指先で、扉に手をかける]
京輔、葉子。……いいか?
[ふたりの顔を交互に見て、それから。 3年1組の教室の扉を開けはなったんだ]**
(99) 2019/06/16(Sun) 16時半頃
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R団 タカモトは、メモを貼った。
2019/06/16(Sun) 16時半頃
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/* 拓海待たせてるしって思って 教室の扉を開けてしまったが大丈夫だろうか しんぱい
(-20) 2019/06/16(Sun) 16時半頃
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[ 生きてる? って、あのときは、 この場所で、君が僕に聞いたわけだけど。]
(100) 2019/06/16(Sun) 17時頃
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──現在:4階 3年1組──
[ 赤色が途絶えて、足を止めた。
同じように、血痕が>>90と呟く人に、 頷いて、その教室の名前を見てた。
……一度来たなあと、僕は思う。 不規則に揺れる人形の群、 人形同士を結ぶ赤い縄。揺れる。
あのとき、何か。 ……様子のおかしかった人に、何か、 聞くべきこととか、言うべきこととか、 あったのかなあ……と、僕は考えていて。
そこに名前を呼ばれて>>95、 我に返ったみたいに、僕は振り向く。]
(101) 2019/06/16(Sun) 17時頃
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……七月さん、おはよう。 轟木くんと田所さんが……見たかな。 この中──、いると思う?
[ 僕は小さく微笑んでいたよ。 やって来た七月葉子にそう言って、
開けてみようか。そんなふうに胸の内で思って、 高本悟の指が扉に手を伸ばす>>99のを見てた。 答え合わせ。と昨日言った人の指は震えてた。]
(102) 2019/06/16(Sun) 17時頃
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──いいよ。
[ その指先が扉を開け放し、 僕の視界には、ゆらゆら揺れる白と赤が。
一度は目を奪われたそれらは、 僕の意識を素通りしていって、そして、
床に転がってるんでもなく、 窓のそばに座っている人間>>37の姿に、 吊るされたものを掻き分けるように、 教室の中へと、窓の方へと歩もうとして、]
(103) 2019/06/16(Sun) 17時頃
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……拓海くん、
[ 僕はここにいる間、いろんな人と話して、 ホストとやらに伝えたいことがあるだとか、 何か、そういうことを豪語したはずだけれど、 ……そうも簡単なことでもないみたい。
というのも、僕ときたら、 辛うじてその名前を一度呼んで、]
……ここ、拓海くんの世界なの。
[ ──とか、何かを信じたくないみたいに、 問いかけを吐き出すことしかできないでいる。*]
(104) 2019/06/16(Sun) 17時頃
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[真っ暗闇を、じっと見ている。 暗闇の向こうから、見つめ返すものがあることに気づく。
ああ、母さんだ。
顔が灰色になって髪の毛が垂れ下がっているけど あれは間違いなく家事に疲れた母さんだ。 随分と首が長いけど、何を待ちわびてしまったんだろう。]
「今日のおかずがテレビの中で水色で水を満たしているの。ペンキでしょう?赤くして。うんざりだわ。狭いからふさいで新幹線に乗りなさいよ。許さないから」
[何か、言ってる。
離婚する直前の母さん、 ずっと何いってるかわかんなかったな。って思い出した。
真っ黒な瞳をじっと見て、しっしっ、と手で追い払えば 幻影は消え去って、もとの夜の闇が戻る。]
(105) 2019/06/16(Sun) 17時頃
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[そうして窓の傍にすわって、 桟に腕を乗せて、うつらうつらとしていたら 後ろの扉が開く音がした。
来た、のかあ。
帰ればいいのに。と思ったけど、そういえば、 君たちにお客さん用脱出口、教えてませんでした。
呼びかけが聞こえて、>>104 その呼びかけが頼りなく思えたので、少し困った。
俺がホストです、って、 今更名乗る必要あるのかな。これ。]
(106) 2019/06/16(Sun) 17時頃
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思い出したのはさっきだけど、そう。
出口は、校舎裏に続く扉。>>1:139 今は開いてるぜ、早く帰りな
[振り向かないままにそう告げる。 だってそこに高本も七月もいるだろ。 迷子になりそうな蛭野もつれていけるだろう。
人形がたくさん吊られた部屋で、 君たちのほうに振り向くのは、 右腕と顔の片方が赤く、穴だらけになった生徒だ。
ガラスの切り傷とあわせて全身が赤いので どこからが化粧でどこからがほんとうかわからない。 お化け役じゃなかった気がするんだけど ここのお化け(ホスト)は俺なので、仕方ない。]
(107) 2019/06/16(Sun) 17時頃
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……それとも鬼ごっこでもしたほうがいい?
[首をかしげて、来た人たちに微笑みかける。 椅子に座ったまま。]
(108) 2019/06/16(Sun) 17時頃
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[パンが小鳥についばまれて消えないうちに 早くお帰りよ、子供達。 魔女にまとめて家に囚われたくなければ*]
(109) 2019/06/16(Sun) 17時頃
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―― 3年1組 ――
[いいよ、という京輔の声>>103に頷き、 俺は3年1組の扉を開け放つ。
目に入ったのは、 ゆらゆらと天井から吊るされた 男女の人形たち。>>3:11
真っ白な人形と、赤に染まった首の縄の対比が 目に毒々しい。 その白と赤の人形の群れを掻き分けるように 俺は教室の中心へと向かっていく。
ふと、隣の京輔が立ち止まった]
(110) 2019/06/16(Sun) 17時半頃
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[京輔の視線の先を見遣れば、 そこにいたのは椅子に腰掛けた拓海の姿だった。 早く帰りな、と事もなげに言うその姿>>107に 頭にかっと血が上った。
――文句を言う相手、見つかった?>>4:133
京輔の問いが頭に蘇った。 ああ、見つかったよ。だから俺は]
(111) 2019/06/16(Sun) 17時半頃
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ふざけたこと言ってるんじゃねえぞ。
[拓海に歩み寄り、その胸倉を掴もうとした。 だって、文句を言うために俺はここに来たんだから]
俺らが帰って、 お前はどうするんだよ。
[口調は、荒々しいもので]
(112) 2019/06/16(Sun) 17時半頃
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[悪役の魔女になりきれないくせに、 かまどで焼かれたいだなんてとんでもない。 ヘンゼルとグレーテルは、 やっとお菓子の家を見つけたところなのだから]**
(113) 2019/06/16(Sun) 17時半頃
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R団 タカモトは、メモを貼った。
2019/06/16(Sun) 17時半頃
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/*お菓子のいえだめじゃない???ふとるよ??
(-21) 2019/06/16(Sun) 17時半頃
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/*まっすぐくる悟も立ち止まってるキョースケもかわいい
(-22) 2019/06/16(Sun) 17時半頃
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轟木くんと、田所さん…………
[ 見てないって首を横に振る。 こんな時でも小さく微笑む蛭野くんは、 やっぱり、読めない人。
私が把握できていない3人のうち、 昨日会ったのは、1人だけ。 チャイムのたびにマネキンが2つ増えるのなら 今、残っているのは ──── ]
うん。
[ 高本くんに頷いて、震える手が戸を引くのを 息を飲んで見守った ]
(114) 2019/06/16(Sun) 18時半頃
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[ そしてすぐ、その異様さに気付く ]
何、ここ ……
[ こんな展示、あったっけ。記憶にない。 むしろ許可なんて下りそうにない。
その奥、窓の外を見る、養くんの姿 ]
この世界の、ホスト ────
[ 蛭野くんが尋ねて、養くんが認める。 帰れって言われて、高本くんが怒る ]
(115) 2019/06/16(Sun) 18時半頃
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そうだよ…………勝手に呼んどいて、 今更帰れだなんて言われても、困る……
(116) 2019/06/16(Sun) 18時半頃
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……… 最後の挨拶なんて
聞きたくない >>1:1 **
(117) 2019/06/16(Sun) 18時半頃
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[こちらに近づいてくる高本を、淡々と見ていた。 なんだよ、といいたげな目で。>>112
白い人形がゆれる。 距離は簡単に縮まる。 胸倉をつかまれて、ふと過去の光景が蘇る。>>7
胸倉をつかんで、叱り飛ばして、 目の前のこいつは、友達だっけ。親父だっけ。
……ああ、くらくらする。]
俺はこの世界に残る。 それだけのことだよ、悟。 なあに? 何か文句あんの。
(118) 2019/06/16(Sun) 18時半頃
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[そうだよ、という声が聞こえて、 すっと視線を移した。>>116 七月葉子がこちらを見ている。
勝手に呼んどいて、という言葉に、 少し申し訳なさを感じた。 呼んじまったものは仕方ないのだけれど それに関しては、謝る術を持たないので]
それは、ごめん。 ………戻ったら、皆に 「養拓海が迷惑かけてゴメンっていってた」、 っていっといて。ヨーコねーさん。
[最後の挨拶なんて聞きたくない、 そういわれ、メールの文面を思い出している。]
(119) 2019/06/16(Sun) 18時半頃
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[俺は少し目を伏せて、 「離せよ」、と意思をこめて悟を睨み 手を払おうとした。*]
(120) 2019/06/16(Sun) 18時半頃
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[ 振り向いた君にあの日の面影があったので、 傍らを通り抜けてく影>>112に反応もできず、 僕は、掌のガラスの断面を指先で撫でながら、 窓の外の暗がりに溶けちゃいそうな君を、 静かに呼吸だけをして、見ていたんだと思う。]
(121) 2019/06/16(Sun) 18時半頃
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