人狼議事


277 黄昏草咲く出逢い辻

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【人】 師範棋士 千早




 ぁ…


[黒い霧は男の中からだけでなく、
己からもふわり離れて今にも消え入りそうに見える。
無意識伸ばしかけた手は、
けれど引き留めてはいけないと引っ込めて]


  ……左様なら。


[ずっと気付かぬまま
きっとただの管狐の時であったころから
己の中に居た彼女と、主
二人に向けて見送る言葉を紡いだ後に]

(11) nadia 2020/06/10(Wed) 01時頃

【人】 師範棋士 千早




  ……ふふ、
 
   本当に、君は…
    僕の好い人は頼もしい限りだね。


[>>4霧を握りつぶした己の番の豪胆さに、笑みを零した**]

(12) nadia 2020/06/10(Wed) 01時頃

【人】 師範棋士 千早



 おやおや、意外と躾に厳しいのだね。

 僕も気をつけないとかな。


[>>16男の言葉に軽口を紡ぎつつ、
握ったままの左手を引かれて
男が歩くに合わせ、
何処に行くのかと内心には浮かんだものの
問うことはせず、付いていったのだが]

(18) nadia 2020/06/10(Wed) 21時頃

【人】 師範棋士 千早



 …………あぁ


     そうだね。


  折角の逢瀬だ、

   心残りは潰せる限り潰そうか。


[>>17今日ぐらいはという男の言と、
向かう道先から風が運んできた薄紅に

あの人が叶えられなかった約束を
果たそうとしてくれていると気付き、微笑んだ*]

(19) nadia 2020/06/10(Wed) 21時頃

師範棋士 千早は、メモを貼った。

nadia 2020/06/10(Wed) 21時頃


【人】 師範棋士 千早



 ふふ、やっぱりかい?


  なら、君好みにしっかり躾けておくれ。


[>>20蕩けるような笑みを向けて、軽口を重ね。
手を取られたままに辿る道すがら、
意識に浮かぶのは遠い、己の知らぬはずの光景。

雨に濡れて散る薄紅の美しさと、
来ないだろうと分かっていても
待っていたいと願って
最期まで幸せに生きた姫の、

そして、己の主が
最期を越えても抱え続けた後悔の]

(21) nadia 2020/06/10(Wed) 23時頃

【人】 師範棋士 千早



 ……うん。


[叶えられなかった約束を、
叶えさせようという男の想いに頷いて
薄紅が舞い降り、彼岸花が地を彩る
己と男の、此度においての
最初の出会いの場に戻り来て]

(22) nadia 2020/06/10(Wed) 23時頃

【人】 師範棋士 千早



  うん?

[名を呼ばれて、強く跳ねた鼓動は
胡坐の上に収められたことでより強まったものの
平静の内に隠して]


  ……綺麗だね、


     グスタフ。

[こちらからも男の名を呼んで、
男の元で揺らぐ白い彼岸花と共に
花を見上げた*]

(23) nadia 2020/06/10(Wed) 23時頃

【人】 師範棋士 千早

─ 桜の木の下 ─


 …ふふ、嬉しいな。

 どうやら僕らはこういう所も
 似たもの同士みたいだ。


[>>25男の腕の中、問うような声への返しは
>>0:144数刻前での会話を引き合いにして。

温もりを求めるようによりぎゅっと抱き寄せる腕、
囁かれる声には頬の火照りがより増しながら
先の躾の意味が察せられるような言葉に苦笑を浮かべ]

(27) nadia 2020/06/11(Thu) 22時頃

【人】 師範棋士 千早



 …ほんとに

 どこまで自惚れにさせたいんだい?


[そう言いながら、自らも男の胸へと身を寄せて。
酒でも飲みたい気分という男に、
同意の頷きを返した後、
暫くは薄紅の雨の中に身を任せていた中]

(28) nadia 2020/06/11(Thu) 22時頃

【人】 師範棋士 千早




 ……そういえば

 聞いても良いかな。

  願掛けするほどに、
  君が叶えたかったこと。


[己の手首に括ったままのミサンガに
一度視線を落とした後
また顔をあげ、男を見つめ問いかけた**]

(29) nadia 2020/06/11(Thu) 22時頃

師範棋士 千早は、メモを貼った。

nadia 2020/06/11(Thu) 22時頃


【人】 師範棋士 千早

─ 桜の木の下 ─


 ……もう、

      バカ。


[>>31抱き寄せながらこちらの顔を覗き
嬉しさを隠さない男に、恥じらいは増しつつ
拗ねた素振りを見せて。
これ以上追及したら余計に余裕を奪われそうだから
話を変えたい、と問いを投げたのは
渡されてからずっと気に掛かっていたこと。
返った答えは、願いというよりは
真に願掛けしていただけとわかるもので]

(35) nadia 2020/06/12(Fri) 00時半頃

【人】 師範棋士 千早



 …ふふ。


 君らしい願いだね。

[そう言って、腕の中に舞い込んだ幸運を
実感できるように、背を伸ばして唇を重ね合わせて]

 最初に言った時は、答えを待つといったけれど、
  改めて、もう一度お願いだ。
 
  ねぇ、グスタフ。

     僕と夫婦になって?
 
[首の後ろに手を回しながら、
待つと言っていた答えを聞きたいと首を傾げた**]

(36) nadia 2020/06/12(Fri) 00時半頃

【人】 師範棋士 千早

─ 桜の木の下 ─


 ……しらない。


[>>37己の物言いが楽しかったのか
笑いだした男の言葉にむぅと頬を膨らませるも、
可愛いと言われた嬉しさに緩みもしたのを隠したくて
ぷいと横に逸らして。

追及を避けるように投げた問い、
口付けと共に向けた願いに返されたのは
否とも受け取れるもの、だったけれど]

(41) nadia 2020/06/13(Sat) 00時頃

【人】 師範棋士 千早



 ………ぜんぶ

  きみのもの、に。


[>>38真直ぐ、求めていると告げる言の葉に
身の内から熱く、とくりと跳ねる音が広がる。
男の頬に指を添わせ、そ、と撫でて]


  一つ、約束をしてくれる?


[答えが何であれ、もう己は男のものだけれど]

(42) nadia 2020/06/13(Sat) 00時頃

【人】 師範棋士 千早

─ 桜の木の下 ─


 …もう。

[>>45明らかに笑みを含んだ言葉だけの謝罪に、
ぷいと逸らしたままの顔で、唇を尖らせて。
幼く見えるなどと言われたら、
余計に拗ねてしまっただろうけれど
言葉には出されなかったから
続いた問いに話は移って]

(46) nadia 2020/06/13(Sat) 01時半頃

【人】 師範棋士 千早



 …さて、そろそろ往く頃合いかな。


[そうして、どれ程の時を過ごしたか。
此の場に在るも終わりは近付いて。

まずはグスタフと共に生きる為に
人の領域へと向かおうか、と思った矢先]


 …おや。

[>>49手元に届いたのは、二つの煌めき。
柘榴石と藍玉というどちらも貴石の持つ色合いに、
送り主からの言葉も相まって笑みが深まり]

(113) nadia 2020/06/16(Tue) 00時頃

【人】 師範棋士 千早



 ……ありがとう、貴石のお方。
 其方も良き縁と逢った様で何よりだ。

 稲荷明神、千早の名において
 実りある道行きであるよう、祈っているよ。

 また何れかの縁があれば、よしなにね。

[返す声を風に乗せて、一足先に戻るという相手へと
感謝と言祝ぎを織り交ぜた祈りを送った後]


 せっかく貰った言祝ぎだ、
 ありがたく頂戴しておこうか。

 僕が渡した鏡があったろう?

(114) nadia 2020/06/16(Tue) 00時頃

【人】 師範棋士 千早

[愛しい男へと渡した銅鏡を一度出して、と促して。
貰った煌めきを二つともそこに収め、
ふぅと息を吹きかけて己の護りを強めるとしてから]


 ……さて。

 それじゃ、僕らも往こうか。

 よしなに願うよ、お前様。


[愛しい良人へと手を伸ばし、指を絡めた*]

(115) nadia 2020/06/16(Tue) 00時頃

【人】 師範棋士 千早

─ 黄昏の通い辻 ─


 うん、そうだねぇ。

 彼方に戻ったら、折を見て
 改めてお礼に伺おうかな。

[>>119律儀という男の言葉に同意を返す。
あちらも社を持つ身だ、
会おうと思えば何時でも会えるし、
男の顔を見せておくのも良いだろう。
そう思いながら、鏡に寿ぎの煌めきを収め。
さて往こうか、と伸ばした手は一度待ったをかけられた]

(123) nadia 2020/06/16(Tue) 00時半頃

【人】 師範棋士 千早



 何か、気がかりかい?


[どうしたのかと問いかけるも、
>>120胸ポケットから取り出された彼岸花が
薄紅の舞い散るこの地にそっと置かれるのを見て、
微か、目を瞠ってから、瞼を下ろす。

赤い彼岸花に囲まれた中の白一輪は、
此度の場、男を一番最初に見つけたあの時と
同じ光景を思い起こさせた。

己を生み出した主の──最期の時を]

(124) nadia 2020/06/16(Tue) 00時半頃

【人】 師範棋士 千早

み出した主の──最期の時を]


 ………置き去りにしたのは、


  貴方だけじゃなかったんだね。

[人はいつか命尽きると知ってはいたけれど、
あの時、己の中には置き去りにされたという気持ちも
確かに在った。

けれど、今この光景を見て思うのは
命尽きた男に添わず現世に残ると決めた己もまた、
主を過去に置き去りにしていたのだと。
だから]

(125) nadia 2020/06/16(Tue) 00時半頃

【人】 師範棋士 千早



  今度は、

   置き去るばかりでは
    行かないよ。


[己の顔を隠すに使っていた狐面を、
白の彼岸花の隣に添えて]


  ……さようなら、あるじさま。


[あの時には言えなかった
大好きだった、生みの親に最後の別れをして
男の手を取り、指を絡めた**]

(126) nadia 2020/06/16(Tue) 00時半頃

【人】 師範棋士 千早

─ 『辻守』の社前 ─

[桜の木の在る地から離れ、
黄昏草の甘い香りを辿ったと同じ道を通って
歩き着いたは『辻守』の元。
社の前には変わらぬ様子の小さな姿が在って]


 お世話になったね、辻守のお方。


 おかげさまで、
 僕も良い縁を結ぶことができたよ。

 しばらくは人の世に住まうことになるから
 また戻った折には寄らせてもらうね。


[ずっとこの森が在り、『辻守』も在り続けると
疑わぬ物言いで、未来の約を残していった**]

(133) nadia 2020/06/16(Tue) 01時頃

【人】 師範棋士 千早

─ 現世にて ─


[男の仕事に水を差さないのは好い女の務め。
というわけでもないが、
>>136今回は配達が終わるまで
車の助手席で留守番という運びだった。

仕事を済ませて、ハンドルを切った男が
向かった先は、車ごと銀幕が観られる場所で]


 こんな所もあるんだねぇ。


[銀幕自体は知っているけれど、
便利な世になったものだねと隣の男を見遣る]

(145) nadia 2020/06/16(Tue) 02時頃

【人】 師範棋士 千早

[>>137男から誂えられた服装は、今の時世に合ったもの。
身体の線がよく分かる仕立てには
男の好みも入っているのだろうけれど。
夜のドライブも悪くないだろと問う男の
楽し気な口ぶりに、嬉しくなって]


 ふふ、そうだねぇ。

 君が連れてくれる所はどこも楽しくて
 時間を忘れてしまいそうだ。

[そう言って、甘えるように男の肩へと頭を預けて
ジャンクフードの香ばしい匂いが満たす車内から
外の銀幕に映る世界に目を輝かせた**]

(146) nadia 2020/06/16(Tue) 02時頃

【人】 師範棋士 千早

─ 十数年後 ─

[良人となった男は、現の世の渡り方と、
楽しみ方の双方を教えてくれた。

生まれてくる場所と時代が違えていたら
表でも名が広まっていたかもしれぬものの、
今の時世では物騒な中に身を置いている故か
男の隣にいる己の見目が変わらぬことに
騒がれる由も無く]


 そうだねぇ。

 毎日が新鮮だから、懐かしむ暇も無いし。

[>>147傍ら、これまでの月日を懐かしんだか
振り返ってみたように呟く男に同意を返す。
見上げてみる首の角度も変わらず、
男へと返す表情も変わってはいない筈]

(158) nadia 2020/06/16(Tue) 22時頃

【人】 師範棋士 千早

[けれど、男はあの頃よりも随分変わった。
洒脱な雰囲気はそのままに、精悍さはより増して
経験を刻んだ皺は、余裕と凄みの彩りを添えるようになり。
そのくせ己を見つめる瞳に込められた熱と
抱き寄せてくれる腕の力強さは変わらないのだから]


 ……ぁ…

[>>148じ、と見つめていたのが伝わったのか、
見返すように向けられた視線からの問いかけは
主語は無くとも何を指してかは分かるもの。
けれど、見つめてくれる時間が多いから、と
言われた言葉には目を丸くした]

(159) nadia 2020/06/16(Tue) 22時頃

【人】 師範棋士 千早



 ………そんなに、

  あからさま、だったかい?


[見初めたあの頃だって十二分に好い男だったけれど。
年を重ねる毎にあげられてきた男っぷりに、
目を奪われる事が増えていた自覚はあったから。

頬の赤みを隠さぬままに、恥じらいながら問い返して]

(161) nadia 2020/06/16(Tue) 22時頃

【人】 師範棋士 千早

─ 『辻守』の社前 ─


 うん、おかげさまでね。


[>>165こちらの報告を受けて、
何よりだと笑う辻守に、笑みを返す。

良人が辻守へと向けた謝罪も、
やはりからりと、気にすることはないと返されて。

>>166またいつでも来るといい、という言葉に
こちらも変わらぬ態で頷き返し]

(167) nadia 2020/06/16(Tue) 23時頃

【人】 師範棋士 千早



 うん。
 そうさせてもらうよ。


 そちらにも、変わらぬ実りがあるように
 うつしよから、祈っているからね。


 次は黄昏草のご機嫌を損ねぬように
 何か貢物でも持参させてもらうとするよ。

[ころころと笑みを零して、
良人と共に辻の森を後にした**]

(168) nadia 2020/06/16(Tue) 23時頃

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